スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从


233 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:05:08.38 ID:zV10BZw40

VIP市立中学校、を知っているだろうか。知らなくてもいい、これから知ればいいのだ
から。

从 ^q从「あーはははー」

(´・ω・`) 「……はぁ」

教師陣も頭を抱える人物、ハインリッヒ高岡が在籍していた。頭が悪いわけではない、む
しろいい方である、が

(´・ω・`) 「あの事件から、なのか……」

それは一年生までの話。二年生になってはじめの大事件から、ハインは狂い始めていた。

从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从

(´・ω・`) 「今年でハインの中学生活も終わり。それまでに治るといいが……」

別に教師はハインのことを思って言っているわけではなく、単純に学校としてこのような
非社会的な人間を輩出したくない、というだけのことである。……恐らくは、だが。

(´・ω・`)「治るとしたら……体育祭辺りか」



235 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:05:48.40 ID:zV10BZw40

(・∀ ・)「しゃしんとるぞー」

(;^ω^)「ちょ、ハインさんがまた逃げたお」

(・∀ ・)「しゃーねーなー。だれかつかまえてきてくれー」

( ^ω^)「これで何回目の逃走だお?」

('A`)「えーっと、十六……いや、十七回目だな」

从 ^q从「はーなーせーってーの」

( ^ω^)「……あれ、何時からだったかお」

('A`)「ああ、確か俺らが入学して間もないころじゃなかったかな……」

記念写真を撮るときにハインが逃げた。このようなことが、ハインが三年生に、ブーン達
が二年生になるまでに十六回起こっている。

('A`)「あれだったかな、ほら、『VIP市無差別大量虐殺事件』」

( ^ω^)「確かそれだお。あの犯人はまだ捕まってないらしいお」

('A`)「ハインさんがしゃべってくれれば、すぐに捕まると思うんだけどなあ」

ハインの目の前で、両親が殺されたのである。中学の二年生とはいえ、目の前で虐殺が繰
り広げられてはたまったものではないだろう。



236 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:06:59.35 ID:zV10BZw40

( ^ω^)「……でも、何で犯人はハインさんを殺さなかったんだお?」

('A`)「知らねー」

从 ^q从「はーなーせーよー」

ハイン自身は、別段何の被害も受けていない。だが、その日を境に彼女の心にひびが入っ

た。

(・∀ ・)「あっこら、またにげるなー」

要は、奇怪な行動ばかり取るようになったのである。

('A`)「十八……」

从 ^q从「あひゃひゃ。ぱしへろんだすー」

( ^ω^)「脳に障害があると考えた方がいいかもしれないお……」

('A`)「ところがどっこい、脳の異常は全くもって見られねえ」

( ^ω^)「そ、そうなのかお!?」

('A`)「まあ、そうなると余計に原因が探りにくくなるんだけどな」

(・∀ ・)「うっし、ぜんいんそろったなー」

(・∀ ・)「とるぞー。はい、ちーず」
―――



238 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:08:41.04 ID:zV10BZw40

体育祭へ向けての練習中……。

从 ^q从「やってられっかー」

('、`*川「ちょっと、何処行くのよ!」

('、`*川「……速いわねー」

川 ゚ -゚)「五十メートル走、百メートル走では負け無し。それに加えて何回も逃げているから余計に速くなっているのだろう」

('、`♯川「冷静に分析してないで追っかけなさいよ」

川 ゚ -゚)「無茶だ。それに、無意味だ」

lw´‐ _‐ノv ヌッ

从 ^q从「はーなーせー」

('、`*川「……成る程」

川 ゚ -゚)「ところでだ、ハインをリレーのアンカーに推してみようかと思っているんだが」

('、`*川「……え?」

川 ゚ -゚)「基本、リレーのアンカーは一番速い人がやることになっている。ハインは適役だろう」

('、`*川「あの状況を見てそんなこと言えるなんて、随分おめでたい人ね」

川;゚ -゚)「それを言われるとなにぶん返答しづらいんだが……」



240 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:10:58.43 ID:zV10BZw40

川 ゚ -゚)「それでも、考えが無いわけではない」

('、`*川「随分と余裕があるじゃない」

川 ゚ -゚)「だが、失敗する可能性のほうが高いだろうな。だから、代わりとなる者を見繕っておいてほしい」

('、`*川「今度は弱気ね。一体どっちが本心なのかしら」

川 ゚ -゚)「物事は、常に最悪の事態に備えておくべきなのだよ。では、頼んだ」

('、`*川「あ、ちょっ、まだやるなんて一言も……」

クーの姿は、すでに遠いところにあった。

('、`*川「それだけの脚があるならさっき追いつけたでしょーに」

どちらにしろ、シューが張り込んでいたから追いかける意味はなかったのだが。
―――
ある放課後の事である。廊下につむじ風が発生している。発生源は、クーだ。ある教室の

扉を勢いよく開ける。

川 ゚ -゚)「ハインッ!」

その勢いを殺さず、持っていたハリセンでそのままハインの頭を叩く。

パシーン



242 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:11:56.05 ID:zV10BZw40

从 ^q从「ってーなー。なんなんだよー」

川 ゚ -゚)「ハイン。馬鹿のふりをするのはもうやめろ」

从 q从「…………」

ハインが目を伏せた。

从 ∀从「馬鹿のふり止めたら」

从 ゚∀从「親が帰ってくんのかよぉぉーーっ!」

川 ゚ -゚)「……生粋の馬鹿か、お前は。馬鹿のふりをしたところで親が戻ってくるわけでもあるまいに」

その発言の直後、ハインがクーの襟首を掴む。

从♯゚∀从「だったらてめーも一度親なくしてみろやぁぁーーっ!!」

(  ω )「だったら、一度親をなくした奴の言う事なら、聞くのかお?」

いつのまにか、ブーンが入ってきていた。

(  ω )「話は全部聞かせてもらったお。ごめんお、クーさん。だけど、言いたいことがあるんだお」

川 ゚ -゚)「……言ってみろ」



244 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:14:04.65 ID:zV10BZw40

(  ω )「親に、申し訳ないと思わないのかお」

从 ゚∀从「……っ」

(  ω )「馬鹿のふりしてた理由は大体わかるお。もう一度叱ってほしかったんだお」

(  ω )「でも、よく考えてみるお。そんなこと、親が望むかお?」

(  ω )「……ブーンが入学してきたころのハインさんは、かっこよかったお」

(  ω )「みんなの憧れだったお。ファンクラブまで出来てたんだお」

(  ω )「なのに、なのにっ……、今のハインさんはっ……」

ブーンの目から、一つ、また一つと涙がこぼれる。ハインはすでにクーを解放していた。

川 ゚ -゚)「だそうだ。ハイン、お前一人の我侭のせいで、可愛い後輩を幻滅させる気か?」

从 ゚∀从「…………」

川 ゚ -゚)「やり直しのチャンスが、一度だけある。それに乗るか乗らないかは、ハイン、君しだいだ」

そういうと、クーはハリセンを広げて置いた。何か、書いてある。ブーンはすでに教室の
外に出ていた。

从 ゚∀从「リレーの、アンカー?」



245 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:15:48.10 ID:zV10BZw40

川 ゚ -゚)「そうだ。それ以外で、お前がまともな形で復帰できるチャンスが、あるか?」

从 ゚∀从「……ありがとよ、クー」

川 ゚ -゚)「例はペニサスにでも言っておいてくれ」

クーも、教室を離れた。

从 ゚∀从(最後の、チャンスだろうな)
―――
そして、体育祭当日を迎えた。というよりもう終盤である。最後の種目、リレーの時間が、
やってきた。点差は赤と白で十点差。ハイン達の赤が若干不利だ。

( ^ω^)「これが最後の種目だお」

('A`)「確か、全クラスから一人ずつ、合計十八人がグラウンドを半周するんだよな」

( ^ω^)「少し違うお。最後の一人はグラウンドを一周するんだお」

('A`)「ああ、そうか。合計五周半でいいのか?」

( ^ω^)「そうだお、じゃあ、行ってくるお」

('A`)「がんばってこいよ!」

ブーンが締めた赤い鉢巻がグラウンドを横断する。集合場所へ大急ぎで向かってるのだろ
う。

(;'A`)「っておい! 今からそんなに走るなーっ!」



248 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:16:48.39 ID:zV10BZw40

( ^ω^)「やばいお……。走って体力消耗したお」

「ほら、これでも飲め」

( ^ω^)「ありがとうだお……って、ハインさん!?」

从 ゚∀从「何を驚いてんだ?」

ハインの体には、赤いたすきがかかっている。アンカーの証だ。

( ^ω^)「リレーに、出るんですかお?」

从 ゚∀从「ああ。それ以外にこの格好をする意味もないだろう?」

(;^ω^)「ところで、先日はごめんなさいお」

从 ゚∀从「気にすんな。むしろ、あの言葉で立ち直れたぜ」

( ^ω^)「……おっ?」

从 ゚∀从「まあ、そんなことはどうでもいい。とにかく、がんばって逆転させよーぜ」

( ^ω^)「はいですお!」

『えー、最終種目、全校対抗リレーを行います。出場者入場!』



252 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:19:10.71 ID:zV10BZw40

一人半周は結構短い。あっという間に、三年生にバトンが手渡された。

(♯)ω^)「痛いお……」

(;'A`)「何であそこで転ぶんだよ……」

ブーンが躓いたせいで、せっかくの赤組のリードが台無しになってしまったらしい。当の
本人はそれどころではないが。

「おい、あれハインじゃねーか?」

「走れんのかよwあんな頭でよww」

「俺こけるのに百えーん」

「じゃあ、俺コースアウトに二百えーん」

(♯)♯ω^)ビキビキ

(;'A`)「ちょ、落ち着けブーン」

白組のアンカーにバトンが手渡され、応援席から歓声が上がった。
―――
川;゚ -゚)「ハインッ!」

从 ゚∀从「ああ、わかってるっ!」

少し遅れて、赤組のアンカーにバトンが手渡された。遅れは四分の一ほど、まだ、いける。



254 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:22:30.38 ID:zV10BZw40

从 ゚∀从(クーが、ペニサスが、ブーンが作ってくれたチャンス、無駄にはしねえ!)
―――
(゚、゚トソン「余裕ねー。むしろ歩いてゴールしちゃおうかしら」

白組のアンカー、トソンだ。

「と、トソン! 後ろ後ろ!」

(゚、゚トソン「後ろ? ……!」

ハインが、猛スピードで走ってくる。

(゚、゚トソン「……生意気」

トソンも、スピードを上げた。ゴールまで、後四分の一。

从 ゚∀从「負けるかぁぁぁっ!」

ハインが、更にスピードを上げる。

(゚、゚トソン「嘘……!」

もうカーブに差し掛かっている、通常なら抜かれる事はない。外側から抜かなければなら
ないからだ。それなのに

(゚、゚トソン「抜い……た……」

ハインのほうが、一枚も二枚も上手だというのか。



257 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从:2009/07/18(土) 20:23:33.86 ID:zV10BZw40

(゚、゚トソン「そんなの、認めないわよ……っ!」

トソンが怒涛の追い上げをみせる。並んだ。

从 ゚∀从(ついてくんじゃねえっ!)

ハインのスピードも、また少し上がる、が、トソンのスピードも上がる。……抜かれた。

从 ∀从「……もう」

(゚、゚トソン「……もう?」

从 ゚∀从「負けられないんだぁーーッ」

(゚、゚トソン「……っ!」

ハインが再び、抜き返した。そのままの順位で、ゴールイン。
―――
息が、苦しい。呼吸が意味を成していない。体が、崩れ落ちる。

从 ゚∀从(終わった、か……?)

叫んだ直後の事だ。一気に力が抜けた。ゴール出来たか出来てないか、そんなことは今は
どうでもいい。終わった。それだけの、ことだ。

从 ∀从(挽回、出来たかな……)



258 :从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从(終):2009/07/18(土) 20:24:30.51 ID:zV10BZw40

(´・ω・`)「いやあ、良かった良かった」

教務室の窓から眺める男が一人。

(´・ω・`)「予感は多少してたんだが、本当に実現するとは思わなかった」

その男は、何を考えていたのか。

(´・ω・`)「あー、もしもし? 長官をお願いしたいんですが」

(´・ω・`)「あー、その、証人の件ですが、もしかしたらこちらでお引き受けできるかも
しれません」

从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从 END







261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 20:28:37.25 ID:zV10BZw40

>>233、>>235、>>236、>>238、>>240、>>242、>>244、>>245、>>248、>>252、>>254、>>257、>>258
从 ゚∀从は狂ってから一周するようです从 ^q从
お題
チーズ
アンカー
从 ^q从

ご精読いただき、ありがとうございました。質問などあればどうぞ







―――以下、補足的レス抽出―――

265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 20:33:05.71 ID:Lnh/sfXqO


おもしろかった

タイトルにセンスを感じた。
せっかくだし30レスぎりぎりか、もしくはスレ立てしてもよかったんじゃね
個人的にはハインの悲しみとか、ブーン達後輩やクーの想いとか、もっと深く描写してほしかったなー
ショボはハインを足がかりにして犯人つかまえたかったの?
つか、なんで体育祭を契機に立ち直れると予想してたん



266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 20:33:18.08 ID:lHxc4TiW0

ハインの親とブーンの親について知りたい



267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 20:36:37.93 ID:zV10BZw40

>>265
実は、そこまで深く考えてなかった。そこまで考えてたらもしかしたら
スレ立てしてたかも知らん。ショボンの勘は当たるんです(待て

>>266
ハインの親は虐殺された。ブーンの親は……ただの事故です。
そういうことにしておいて。正直考えてなかった。

幻滅した?すみませんでした。



[ 2009/07/18 23:00 ] 総合短編 | TB(0) | CM(3)

ただの事故死と目の前で虐殺されたのを一緒にするってどうなんだ。

というかお前のわがままで、とか 両親を目の前で虐殺された<後輩の勝手な期待 なのか。

ハインも立ち直るの簡単すぎだろ。
[ 2009/07/20 13:22 ] [ 編集 ]

あえて弁明させてもらう。

とりあえず、ハインはそもそも狂ってはいない。自身で狂ったふりをしていた。
……この辺はどうでもいいか。
立ち直りに時間はかかったものの、
クーにハリセンで叩かれた辺りではすでに立ち直っていた。
ただし、ほんの少し「親が帰ってくるかも」的な発想を持っていた。(だからこそ奇行を繰り返していた)
そこに、ブーンの一言をくらって、完全に元に戻る。と。

ちなみに、ブーンはぶっちゃけそこまで考えてはいない。
ついでに言えば、クーは気付いてはいた。
それでも、直接的に言うのをはばかった。(その結果がハリセン特攻の強行突破)
親の死の問題は殆解消されているため、ここではじめて
「両親を目の前で虐殺された<後輩の勝手な期待」
が成り立つ。(多分)

以上、涙目な作者より。

追伸:ぶっちゃけた話、こういう指摘はとてもありがたいです。
が、出来れば「批判」の形にしてほしいです。
欠点だけ挙げると片手落ちなのです。
美点が無いなら無いと言ってください。
[ 2009/07/20 18:50 ] [ 編集 ]

作者のコメントで萎えた。(待て(笑)
[ 2011/01/17 17:45 ] [ 編集 ]

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/2128-125b184c


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。