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(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡


876 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡:2009/07/14(火) 23:12:46.00 ID:DccnpEhi0

(;-_-)「…………」

ミ;゚∀゚彡「こりゃあひでえな」

(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡

深夜、救急患者がVIP病院に運び込まれた。アパートらしき建物の前で倒れていたらしい。

ミ ゚∀゚彡(こいつ……ひきこもりか?)

T・フッサール、愛称「ふー」のこの医師は、今まで何人も患者を観察、もとい、診察してきた。どうしても洞察力というものは職業柄付いてしまう。

ミ;゚∀゚彡(それは置いておくとして……パッと見でもかなりやばいもんがあるぞ……)

(;-_-)「…………」

運び込まれた患者はまだ学生のようである。無表情だが、その顔には汗が細かくへばりついている。

ミ ゚∀゚彡(っと、イカンイカン。患者に不安が感染する)

(;-_-)「先生、僕、ガンでしょう?」

ミ ゚∀゚彡「…………」

(;-_-)「黙ってるってことはそうなのだと解釈します」

ミ ゚∀゚彡「……はぁ」



878 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡:2009/07/14(火) 23:14:42.06 ID:DccnpEhi0

死の危険に直面しているにもかかわらず、表情一つ崩さない。もっとも、心の中ではどう思っているのかはわからないが。

ミ ゚∀゚彡「名前は?」

(;-_-)「ヒッキー」

ミ ゚∀゚彡「ヒッキー、お前の命と体、俺が預かった」

―――
施術後

ミ*゚∀゚彡「手術は成功したぞ。内臓は少し削っちまったが、まあ大丈夫だ」

(-_-)「…………」

ミ ゚∀゚彡「時にお前、親はどうした?一回も見舞いに来たところを見てないんだが」

(-_-)「ガンで……死にました」

ミ ゚∀゚彡「そうか……、そいつは悪かったな」

親はすでに死んでいた。聞くところによると、ガンが発生しやすいDNAだったらしく、不
運にもヒッキーはそれを受け継いでしまっていたようだ。



881 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡:2009/07/14(火) 23:16:19.24 ID:DccnpEhi0

ミ ゚∀゚彡(引きこもりかと思ったが……見当はずれだったか?)

ミ ゚∀゚彡「ヒッキー、学校は行ってるか?」

(-_-;)「…………はい」

ミ♯゚∀゚彡「目を逸らすんじゃねえ。嘘は吐くもんじゃねえぞ」

(-_-)「…………」

ミ ゚∀゚彡「学校は行け。たとえ友達がいなくても、だ。いじめるような奴がいたら、俺に言え」

(-_-)「どうしてこんな僕なんかに一生懸命に……」

ミ ゚∀゚彡「……俺の息子、ガンで逝っちまってよ」

(;-_-)「…………」

ミ ゚∀゚彡「俺はその時はまだ医者の見習いでよ、……どうすることも出来なかったんだ」

ミ ゚∀゚彡「だから、どうしてもお前に俺の息子を重ねてみちまってるんだ」

ミ ゚∀゚彡「お前は俺の息子じゃねえし、俺はお前の親にはなれねえ。それでも」

親の言葉として、受け止めて欲しい。そんな声が、病室に響いた。
―――



883 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡:2009/07/14(火) 23:17:52.74 ID:DccnpEhi0

(-_-)「T・フッサール……」

僕は戻ってきた。あなたの所に。
―――
ガンの治療を受け、学校にも通いだした。決して楽ではなく、最初は苦痛ばかりであった。
それでも、負けなかった。胸には志を一つ抱え、その道をつっかえながらも少しづつ歩ん
でいった。

(-_-)(人と接する事は苦手だけど、ふーさんのように、人を治したい)

薬によるガンの治療。ヒッキーは、それを目指していた。小さな製薬会社に入社し、研究
を続けた。途中で回り道をしたり、袋小路にぶち当たったりと、四苦八苦しながらも研究
を続けた。

(-_-)(僕は、負けない……)

これまで、何度もフッサールのところへ行った。何度も、何度も自身の考えを打ち明けて
きた。フッサールはいつも親身になって聞いてくれた。その彼が、ガンで倒れた。ヒッキーのところにそれが届いたのはその次の日。

(-_-)「絶対に完成させてみせるっ……!」

その思いだけで、丸々二日かけて、完成させた。もはやぶっ倒れそうであるが、気力で何
とか立っている。

(-_-)「一日ほど……休みをください」

上層部に休暇を願い届ける。その上層部から、一週間ほどの休暇の通達が届いた。なんで
も、ほぼ不眠不休でがんばっていたところを見ていたそうだ。



884 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡:2009/07/14(火) 23:20:37.85 ID:DccnpEhi0

ヒッキーは玄関のドアを叩いた。

「どうぞ」

男か女かよくわからない声が聞こえるが、了解は得たようなので、ドアを開いた。

ミ◎_◎彡「どちらさまですか?」

(-_-)「ヒッキー。フッサール氏に会いに来た」

ミ◎_◎彡「どうぞこちらへ」

言われるがままについていくと、一つの和室に招待された。

ミ◎_◎彡「少しお待ちください」

そう言うと、ドアの向こうに消えた。しばらく後、ヒッキーのお目当ての人物が出てきた。



886 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡:2009/07/14(火) 23:21:35.56 ID:DccnpEhi0

ミ ゚∀゚彡「ヒッキーか……。すまんな、こんな格好で、お茶も出さずに」

(;-_-)「そこまで気を使ってもらわなくて結構です。むしろ息が詰まります」

ミ ゚∀゚彡「……で、用件は」

(-_-)「……ガンで倒れた、というのは本当ですか?」

ミ ゚∀゚彡「ああ。今までガンに限らず病気を治したが……、自分のは不可能なようだ」

(-_-)「その不可能を可能に変えにきたのです」

ミ ゚∀゚彡「……は?」

(-_-)「ガンの治療薬、完成させてきました」



889 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡:2009/07/14(火) 23:22:23.20 ID:DccnpEhi0

ミ;゚∀゚彡「おいおいヒッキー、冗談はやめてくれ」

(-_-)「ジョークを言った覚えはありませんが」

ミ;゚∀゚彡「だってよ、何処にもそんな話は……」

(-_-)「出ていないのは当然です。ついさっき完成したばかりなのですから」

ミ ゚∀゚彡「つまり、言っちまえば俺が最初の被験者、か?」

(;-_-)「…………」

ミ ゚∀゚彡「その話、乗ってやるよ」

(-_-)「……え?」

ミ ゚∀゚彡「え、じゃねえ。このままじゃ治らねえのはわかってる」

ミ ゚∀゚彡「その薬を投与したら、良くなるか、変わらないか、死ぬかするだけだ」

ミ ゚∀゚彡「ほっといたら死んじまう。そう考えれば、メリットはあれどデメリットはゼロだ」

ミ ゚∀゚彡「それにお前、その薬に自身持ってるだろ?」

(-_-)「…………」

ミ ゚∀゚彡「顔見りゃわかるさ」

(-_-)(やっぱり敵わないな。この人には)



891 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡:2009/07/14(火) 23:23:24.87 ID:DccnpEhi0

(-_-)「一日一錠、寝る前に飲んでください」

ミ ゚∀゚彡「やっぱ特効薬とはいかねえか」

(-_-)「病気が病気なだけに難しいです。一応研究は続けてますが……」

ミ ゚∀゚彡「ああ、そこまで気にすんな。必要としてる奴は多いだろうが、ゆっくりでいい」

(-_-)「……はい」

ヒッキーは立ち上がり、別れを告げ、その部屋を、家を出た。

(-_-)(まだやることはいっぱいあるな)
―――
フッサールが薬を飲み始めてから六日たった。ヒッキーのもとに、二つの便りが来た。

(-_-)「良い知らせと悪い知らせ、か……」

差出人不明の便箋が二枚、それぞれに、「良い知らせ」、「悪い知らせ」と書いてある。

(-_-)「良い知らせから見るとしようか」



894 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡:2009/07/14(火) 23:25:59.47 ID:DccnpEhi0

良い知らせ
T・フッサール氏の悪性腫瘍は完璧に除去された

(-_-)「それは良かった。……悪い知らせは」

悪い知らせ
T・フッサール氏は交通事故で亡くなられた

(-_-)「…………」

人が一人死んだ。今までは誰が死んでもそう考えてきた。なのに

(T_T)「涙が……止まらない」

目の奥から奥から、ダムが決壊したかのように溢れ出してくる。その日の間、ヒッキーの
部屋から嗚咽が止まらなかったらしい。その次の日、ヒッキーは失踪した。
―――



897 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡[終わったなんて言ってねえぜ]:2009/07/14(火) 23:27:22.23 ID:DccnpEhi0

そして、今。ヒッキーは彼の墓の前にいる

(-_-)「あれから、世界中を旅して回りました。世界中に、あの薬を広めるために」

(-_-)「世界では色々とあったのに、心が動かなくなってましたよ」

(-_-)「それほどまでに、私にはあなたの死は大きかったのです」

(-_-)「T・フッサール、ふーさん。安らかにお眠りください、と今なら言えます」

持ってきていた花束を墓に供え、歩いてきた道を戻る。

(-_-)「さようなら、ふーさん。また来ます」

END







902 :(;-_-)ガンのようですミ゚∀゚;彡:2009/07/14(火) 23:31:31.69 ID:DccnpEhi0

>>876>>878>>881>>883>>884>>886>>889>>891>>894>>897
後書きー
お題は(-_-)とミ*゚∀゚彡でしたが、最後の方で泣く泣く一人追加。チクショウ。
ミ◎_◎彡←コイツ?>>885さんの言うとおりダシガラって名前でした。最初に
「ふーちゃん」といわれてたのはコイツらしいので、コイツに三人目を担当してもらいました。
ところでミ*゚∀゚彡この顔一回しか出てないな。
質問、批評、苦情などありましたらお気軽にどうぞ




[ 2009/07/14 23:33 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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