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( ・∀・)僕らの夏のようです


751 :( ・∀・)僕らの夏のようです 1:2009/07/12(日) 00:09:28.73 ID:vgJ+8xfGO

( ´∀`)「モララー、Vip町にある廃墟知ってるモナ?」

( ・∀・)「あー“本当”に出るって噂の」

( ´∀`)「そうだモナ。夏だし、行ってみないモナか?」

( ・∀・)「良いけど…」

旧友のモナーに誘われて、僕と彼はその廃墟に出かけたんだ。
所詮、ただの噂。僕らは幽霊とかそれに類した存在を微塵も信じていなかった。



( ・∀・)僕らの夏のようです





754 :( ・∀・)僕らの夏のようです 2:2009/07/12(日) 00:10:52.94 ID:vgJ+8xfGO

その日の夜、車に揺られて二十分。着いた先の三階の廃墟ビルは蒼然としていた。
元々はどこかのテナントビルだったらしいが、その面影はない。
背筋に冷たい空気が入り込む。

( ・∀・)「…出るかな?」

( ´∀`)「出ると面白いモナね」

モナーは恐れ知らず…といった感じだ。少し興奮してるのが分かるぐらいに。
僕らは中に侵入した。埃っぽく、薄暗いのに、懐中電灯の明かりが頼りない。

( ´∀`)「ビビってるモナ?」

( ・∀・)「…全然」

強がりかもしれなかったが、そのまま進む。一階も二階も特に何もなかった。
お約束のトイレや階段踊り場の鏡も異変はない。

二人でがっかりしながら、三階の廊下に進む。




756 :( ・∀・)僕らの夏のようです 3:2009/07/12(日) 00:13:22.93 ID:vgJ+8xfGO

何もなかったらここまで来た意味がないな。

コツコツ。
コツコツ。

二人の足音が廊下に反響する。不思議と三階は響く気がする。

コツコツ
コツコツ
コツコツ

気のせいじゃない…?
後ろをバッと振り向く。モナーもそれに釣られて振り返る。

( ・∀・)「……」

( ´∀`)「何かあったモナ?」

( ・∀・)「…気のせいみたいだ」

自分の勘違いにホッとする。モナーの方を向いて苦笑いす…?

(^p( ´∀`)?

(^p^(´∀` )

モナーの後ろに薄気味悪く笑う男がいた。



757 :( ・∀・)僕らの夏のようです 4:2009/07/12(日) 00:14:40.50 ID:vgJ+8xfGO

(;´∀`)「…!!」

(;・∀・)「…逃げろ!刃物を持ってるぞ!」

二人は走った。あの男は意味不明な言動を繰り返し、追いかけてくる。

(^p^)「あぁ~あぅあうぁー?」

その手に握られた刃物が光もないのに怪しく光る。

埃で滑りやすい階段を駆け降り、一階まで行ったその時。
モナーの姿がなかった。

(;・∀・)「モナー!?」

戻るべきか、否か。逃げるのは、友達の命を捨てて自分だけ生き残る事。
大切な友を、見捨てられなかった。

(;・∀・)(今行くからな!)




760 :( ・∀・)僕らの夏のようです 5:2009/07/12(日) 00:16:21.86 ID:vgJ+8xfGO

男は階段踊り場にいて、鏡を見ていた。
刃物に血はついていない。モナーはきっと無事だ!

( ・∀・)(今なら…倒せるか?)

僕は精一杯の勇気を振るい、持っていた懐中電灯を逆手に変え、男の腹目掛けて打ち付けた。

(;^p^)「あぅぁ!?」

男はよろける。上手く、鳩尾に入ったようだ。
男は薄く笑いながら鏡に手をつく。

(;・∀・)「…!?」

鏡の中に男が飲み込まれてゆく。ありえない現実に呆然とする。
男が消えると同時に僕は気を失った。




761 :( ・∀・)僕らの夏のようです 6:2009/07/12(日) 00:18:03.92 ID:vgJ+8xfGO

あの日から幾年過ぎただろうか。僕は廃墟で目覚め、モナーを探したが、見つからなかった。

それどころか、“モナー”という存在を覚えてる人はいなかった。
彼の家には違う人が住み、彼の携帯電話は違う人が持ち、…誰一人として彼を知っている人はいなかった。

彼の存在が夢だったのかと思い始めた時、思い出した。
あの廃墟で男が鏡に吸い込まれていった事を。

これは仮定だ。僕の希望も入ってる。

( ・∀・)「僕が、鏡の世界に入ったんだろうと」

( ・∀・)「あの男は確かに人間だった。頭のイカれた」
( ・∀・)「奴が“どちら”の人間だか知らないけどね」



762 :( ・∀・)僕らの夏のようです 7:2009/07/12(日) 00:19:54.60 ID:vgJ+8xfGO

( ・∀・)「あの鏡の向こうでモナーは生きている。そう信じたいよ」

彼はバーボンを煽りながら、呻くように呟いた。
こういう客にありがちな妄想かな…話を合わせてやろう。

(´・ω・`)「では、向こうに帰られるんですか?」

( ・∀・)「…怖いんだ」

( ・∀・)「もし、鏡の世界があったとしても…
     “こっち”が本当で、“あっち”が偽物だとしたら…?」

( ・∀・)「僕の日常は、僕には代えがたい物だから…」

( ・∀・)「彼がいたという確信が欲しい」

彼の顔に狂気と恐怖が見え隠れする。悩みに悩んだ人間の顔だ。

( ・∀・)「僕は…」



765 :( ・∀・)僕らの夏のようです 8:2009/07/12(日) 00:21:01.45 ID:vgJ+8xfGO


同じ時、同じ場所。だが違う世界。


( ´∀`)「という事があったモナ」

(´・ω・`)「突如消えた友人ですか…」

彼の話は興味深かった。
廃墟に共にいった友人が行方不明になった話。それと…

( ´∀`)「あの男、精神病院の患者だったらしいモナ」

(´・ω・`)「怖いですねぇ…」

彼は残ったバーボンを煽る。
襲われた恐怖と、行方不明の友人。どちらも僕には想像しがたい。

( ´∀`)「そうモナね。きっとモナは…」


( ・∀・)「あの夏を忘れられない」(´∀` )







お題:
背後から現れるあうあうあーwww
異界の門

[ 2009/07/12 20:03 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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