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('A`)無題


278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 03:06:45.95 ID:eO6ljN050


再び学校に通うと言ったのに、頑張るといったのに。

なんで俺はお前の墓の前にいなきゃならないんだ。



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280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 03:09:21.41 ID:eO6ljN050

('A`)「俺、見ちゃったんだ」

二人分のカップに紅茶を注いでいた私はその手を止めて彼を見た。

彼は深刻そうに俯いている。

私は再びポッドを傾けて紅茶を注いだ。

('A`)「なぁ、聞いてくれないか?」

彼が縋るように見るので私は口角を上げて答える。

それを見て彼は緊張を少しでも和らげようとしたのかごくりと唾を飲み込んだ。

まるでこれから叱られてしまう子供のように暗い表情のまま、

机から目を離さずにドクオはしゃべり始めた。

* * * * * * * * * * * * *



282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 03:12:22.65 ID:eO6ljN050

「嫌だぁああ!」

川 ゚ -゚)「いいから早く出ろっ!」

「絶対嫌だぁあああああ!」

川#゚ -゚)「うるさいっ!」

('A`)「あの・・・」

川 ゚ -゚)「ほら、同級生君も困っているではないか」

(;'A`)「いえ、俺プリント届けに着ただけなんで。
    それじゃあ」

川 ゚ -゚)「あっ、待て」

顔すら見せていないのにあんなにも嫌がられるんだから誰だって帰りたがるだろう。

俺のせいで扉を頑なに閉めているようでどうにも邪魔なのは明らかだ。

それなのに腕を掴んでまで引きとめようとする。

妹のために必死なのはわかるが皮膚が赤くなるほどに力を込めるのは些かどうだろう。

川 ゚ -゚)「また来てくれないか?
     よくは知らないが・・・・・・ヒートと君は仲がいいだろう?」



283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 03:14:19.51 ID:eO6ljN050

自分にはきっと何もすることができないというとこぐらい理解しているものの、

強いるような彼女の目から逃れたい気持ちで一杯になり、相手の望む言葉は口をついた。

(;'A`)「言われなくてもまた来ますよ」

川*゚ -゚)「本当か! それはよかった」

どうせだったら姉妹揃って同じことを言えばいいのに。


妹の方はいまだに奥の部屋に閉じこもり毛布にでも包まって

俺の来訪のせいで縮こまった心を暖めようと体を小刻みに震えさせているに違いない。

俺は悲しいかな、姉の方の目に怯えてこのところほぼ毎日ここに来なければならなくなった。

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285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 03:18:19.25 ID:eO6ljN050

( ゚∀゚)「おーはよ」

('A`)「あぁ、おはよう」
  _
( ゚∀゚)「なんだよ、元気ないな」

('A`)「生憎とても疲れてまして」
  _
( ゚∀゚)「そういう時はおっぱいを見るのが吉!
     気持ちが晴れやかになるぞ」

('A`)「まだ逮捕はされたくねぇな」
  _
( ゚∀゚)「何言ってんだよ。折角制服おっぱいパラダイス学園に入学しておいて」

('A`)「素直に共学って言えんのか、お前は」
  _
( ゚∀゚)「それより、ほれ! あれ見てみろ!」
  _
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい! おっぱい! デレたんおっぱい!」

('A`)「止めろ、馬鹿! 指さすな!」
  _
( ゚∀゚)「だってほら、賞賛に値する物だったもんでつい」

('A`)「なんだそりゃ」
  _
( ゚∀゚)「ドクオもそろそろママのおっぱいから離れてもう少し外を見てごらん。
     だがしかし、この学年でマイベストフェイバリットおっぱいは素直ヒート!
     あれを見れば開眼していないお前だって、その著しく高揚する気持ちと共に腕を上下したくなるさ!」



286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 03:20:13.65 ID:eO6ljN050

('A`)「・・・・・・」
  _
( ゚∀゚)「どうした?」

('A`)「いや・・・・・・」

('A`)「俺は尻派だ」

同じ高校に入ってからしばらくして、姿を見かける回数が少なくなっていくのがわかった。

その内に家から出ようとしなくなってしまったと聞いたのはお互いの母親が友人だったからだ。

俺たちは幼馴染だった。

だから知っている、あの明るく駆け回っていた彼女はどこに行ったのだろう。

――――――――――

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287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 03:23:21.87 ID:eO6ljN050

朝、教室に入ると妙にざわついていた。

状況がわからない俺はぐるりと教室を見渡した。

そうするとクラスメイトと目が合うこと合うこと。

俺が何か問題を起こしたか、または誰かが俺に何かしたかだな。

そう思って机に座ると理由はすぐにわかった。

確かに面倒だと言う理由だけで、自分の机の中に教科書を置いて行くのは悪いと思うが
人の教科書をぐちゃぐちゃにした上で、口汚く罵るが如く文句を書いていくのはどうかと。

('A`)「『キモイ』が圧倒的に多いな」

('A`)「そんなの分かってるがな」

突然だったんで涙も出なかった。
ただ呆れることしかできなかった。こんなことしても誰も得なんてしないのにね。

俺は教科書から汚らしい紙の束になったものを鞄に詰めようと思った。

これ以上手を加えられては大変だ。

体育の時とかどうしようかな。
そんなことをボンヤリと考えていると一人のクラスメイトが話しかけてきた。



296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 04:03:02.12 ID:eO6ljN050

l从・∀・ノ!リ人「ドクオ・・・・・・これどうしたのじゃ?」

('A`)「朝来たらすでにこうなってたよ」

話しかけてきたのは同じ図書委員会として一緒に仕事をしたことがある

顔と名前を言える程度は知っていた子だった。

傍から見るに、まるで模倣のようないい子の彼女にとって

同じ教室でこんなことが起きることはもしかしたら許しがたいことなのかもしれない。

純粋そうなその瞳が震えている。

信じられない物を見るような目で見ないでおくれよ。

俺が一番信じられないのに。

('A`)「とりあえず流石さんには関係ないと思うよ」

その優しさはもっと別の人に向けるべきだよと言えないことが辛い。

突き放しておけばいくら優しい彼女もこれ以上関わっては来ないだろう。

l从・∀・ノ!リ人「・・・・・・」

彼女にとって当たり前の優しさが冷たい仇で返されてしまったのはずいぶんと身に堪えるらしく、

悲しそうな顔で俯いてしばらくすると自分の席へと戻ってしまった。



297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 04:07:35.53 ID:eO6ljN050

――――――――――

―――――

('A`)「・・・・・・」

川;゚ -゚)「そうだ、ドクオ君。
     食べたい物とかないのか?」

クールさんは相変わらず必死だった。

('A`)「いいえ、別に」

川 ゚ -゚)「そうか、とりあえずゆっくりしていくといい」

クールさんは奥に引っ込んでいる妹は無視のようで、

いそいそと来客用の茶でも用意しようと台所へと向かっていった。

何回来てもやはり他人の家に一人で残されるというのは

何かせねばさわさわと追い詰められる感覚がする。

なんとなくであるが俺はヒートと直接話そうと彼女の部屋へと向かった。

――――――――――

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299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 04:10:36.58 ID:eO6ljN050

ノックをした。警戒されているのか返事はない。

('A`)「入るぞー」

返事がないとなんだかむなしいものだ。

('A`)「本当に入るからなー」

ドアノブを回すと鍵がかかってないのかすんなり回った。

だが、ゆっくり力を込めてみると扉の向こう側から重さがかかった。

('A`)「なぁ、開けてくれよ」

返事は一向にない。

('A`)「このままじゃいけないと思ってるんだろ?」

心の底からそう思っていて欲しかった。

「・・・・・・思ってる」

('A`)「じゃあ、開けてくれよ」

「そこに姉さんはいるか?」

一体何を気にしているのだろう。

('A`)「いないよ、今は俺だけだ」



300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 04:12:54.06 ID:eO6ljN050

そういうと金具が軋む音と共に扉がゆっくりと開いた。

――――――――――

―――――

('A`)「久しぶり」

ノパ⊿゚)「うん」

十と数年間元気で貫いていた幼馴染の返事はやけに気の抜けたものだった。

('A`)「元気?」

ノパ⊿゚)「あぁ」

嘘つけ、全然元気そうじゃないって。

昔はことあるごとに叫びまわっていたお前が拒絶を示すときだけ泣き叫ぶなんて似合わないんだよ。

ノパ⊿゚)「最近何かあったか?」

('A`)「何にもないよ」

教科書はひどく汚されていて、体育着はどこかへ消えていた。

ノハ*゚⊿゚)「そうか。それは良かった」

全くだ。



301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 04:15:55.88 ID:eO6ljN050

('A`)「お前こそ何かあったか」

ノパ⊿゚)「ずっと部屋に篭りきりだ」

('A`)「お姉さんとか心配してたぞ」

ノパ⊿゚)「・・・・・・あぁ」

('A`)「何だ。浮かない返事だな」

ノパ⊿゚)「それより」

('A`)「ん?」

ノパ⊿゚)「今日プリントとか持ってきてないか?」

('A`)「あぁ、持ってきたよ」

鞄を開けてごそごそと中を探った。

中では調和の取れなくなった紙の列が探し物を難航させた。

ノパ⊿゚)「どうしたんだ?」

おかげで覗き込まれてしまったではないか。

ノパ⊿゚)「・・・・・・ドクオ」



304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 04:19:26.15 ID:eO6ljN050

あぁ、お願いだから泣くなってば。

君を守れなかったせいで俺はきっとこうなったんだよ。

今だってどうすることもできずにただ見てるだけしかできない野郎なんだよ。

ノハ;⊿;)「あぁ・・・・・・」

ヒートの視線が扉の方へと向かった。

開いた扉の先にはクールさんが立っていた。

彼女は顔をくしゃくしゃにして泣いていた。

* * * * * * * * * * * * *

それだけ?


私がそう聞くと彼はまるで恐ろしい物でも見たかのような顔をしていた。

目の前にいるのは私だって言うのに。

('A`)「何でそんなに平然としてられるんだ、この人殺し」

人殺しなんて人聞きが悪い。彼女の死因は自殺ということになっているのに。

('A`)「仕向けたのお前だろ」

話したらみんなが乗っかっただけなのにその言い方は横暴だ。



305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 04:21:41.94 ID:eO6ljN050

私はすこしムッとしつつもティーカップを彼の方へと寄越した。

('A`)「女子仕向けてイジメさせて、学校来なくさせて
   また学校来てももっとイジメさせて追い詰めさせて」

('A`)「見たんだよ。
   自殺の前日にお前が他の女子にヒートをどうしてやろうかって言ってるところを」

だって・・・・・・

l从・∀・ノ!リ人「だってあの女が仲がいいから」

l从・∀・ノ!リ人「妹者だって大好きなのに、愛してるのに。
        ドクオが見てたのはあの女だったのじゃ」

l从・∀・ノ!リ人「ドクオごめんなのじゃ。
        ドクオの教科書と体育着を汚したやつは妹者が言っておいたからもう大丈夫なのじゃ」






お前、狂ってるよ。


ドクオが妹者のことを少しでも知ってくれるだけで妹者は嬉しいのじゃ。







306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 04:24:13.83 ID:eO6ljN050

支援ありがとうございました。

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お題

矛盾した人間性
ひきこもりヒートノパ⊿゚)
('A`)「俺、見ちゃったんだ」
涙も出ない



[ 2009/06/28 21:01 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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