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( ・∀・)モララーは昔を懐かしむようです

※閲覧注意





77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 17:48:47.48 ID:Tnx0TK4h0

,(・)(・),「プルプルッ 僕は悪いシャーミンじゃないナ・リーグ!」


聞き覚えのある声に振り返ると、
TVには懐かしいキャラクターが映っていた。
僕が小さいころからやってる子ども番組だ。

――まだやってたんだ、この番組。

でも、何かが違うような気が……

そうか、しゃべり方だ。
たしか僕が見ていたころは、「~~ナリだすよ!」って言ってた。
やっぱり代変わりしたんだろうな。

そのままぼうっとTVを見ていると、他にもシャーミンがわらわらと出てきた。
赤、青、深緑、白。
色違いの、たくさんのシャーミン。

最初からいた黄色のシャーミンが、あたふたと言い訳をしている。
やっぱり本当は悪いシャーミンなのか?



そんな風にぼんやりとTVを見ていると、後ろから声をかけられた。


ξ゚⊿゚)ξ「お客様、何かお探しですか?」



78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 17:51:13.11 ID:Tnx0TK4h0

Σ( ・∀・)「えっ!」


電気屋でぼうっとTVを見ていたんだから、
店員に声をかけられるのは当然。

僕がびっくりしたのは、その顔に見覚えがあったから。


ξ゚⊿゚)ξ「……モララー?」

( ・∀・)「よお、一年ぶり」


去年のクラス会以来だから、ちょうど一年くらいだ。
会いたかったような、会いたくなかったような……


( ・∀・)「どうしたの?こんなとこで」

ξ゚⊿゚)ξ「こっちが聞きたいわよ。あたし店員なんだから
       いて当然でしょ?」

( ;・∀・)「いや、だからさ。何でこんなとこで働いてんのかって。
      たしか出版社に就職したんじゃなかった?」

ξ゚⊿゚)ξ「……ああ、辞めたわよ」



80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 17:52:18.40 ID:Tnx0TK4h0

( ・∀・)「えっ」

ξ゚⊿゚)ξ「えっ」

( ・∀・)「なにそれこわい……じゃなくってwwww
      リストラするほどやばかったっけ?あそこ」

ξ#゚⊿゚)ξ「なんでこの優秀なあたしがリストラされなきゃいけないのよ」

( ;・∀・)「だからどうしたの?って聞いてんだってば」

ξ*゚⊿゚)ξ「え、えっとね……」


ツンは少し恥ずかしそうに、左手を差し出した。
その薬指に、婚約指輪のダイヤがきらりと光っていた。


ξ゚⊿゚)ξ「やっぱり、あそこは結婚ながら続けられる仕事じゃないわね。
      でも専業も暇だし、ここでパート始めたわけ」


――胸の奥に、少しだけ痛みを感じた。



81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 17:53:35.68 ID:Tnx0TK4h0

( ・∀・)「えっと……もしかして」

ξ゚⊿゚)ξ「先に言っておくけど、相手はブーンじゃないわよ」

( ・∀・)「えっ」

ξ゚⊿゚)ξ「えっ……って、そのネタはもういいわ」

( -∀-)「……まあ、いろいろあったんだね。
      とりあえず、結婚おめでとう」

ξ゚⊿゚)ξ「ありがと。で、あんたはどうなのよ。まだ独身?」

( ・∀・)「……まあね」


――よりによって、君がそれを聞くかなあ?
まったく人の気も知らないで。
まあ、全部僕が悪いんだけど。


ξ゚⊿゚)ξ「で、TV買うの?」

( ・∀・)「いや、実は蛍光灯が切れちゃってさ。
      買いにきたら何か懐かしい番組やってるから、つい」

ξ゚⊿゚)ξ「はあく」



83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 17:54:41.65 ID:Tnx0TK4h0

ξ゚⊿゚)ξ「TVとか、家電買うならあたしがいる日にしなさいよ。
      ちょっとぐらいおまけしてあげるから」

( ・∀・)「シフトは?」

ξ゚⊿゚)ξ「火・木・土」

( ・∀・)「把握したよ。高いもの買うときはここに来るよ」

ξ゚⊿゚)ξ「何なら今日買っていきなさいよ」

( ・∀・)「……うちさあ、ボーナスは3月と9月なんだ」

ξ゚ー゚)ξ「9月ね。待ってるわよ」

( ・∀・)「……善処します」


僕はツンに手を振って、蛍光灯の売り場へと向かった。



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 17:56:01.42 ID:Tnx0TK4h0

――まあ、全部昔の話だよね。


買い物をすませ、車で家に向かいながら
ふと、そう思った。

彼女も変わった。
僕だって変わった。
それでいいような気がする。


僕にだって、今は大事な人がいるんだし。


車を駐車場に止め、マンションのドアを開けると
「大事な人」が僕を出迎えてくれた。



86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 17:57:21.04 ID:Tnx0TK4h0

( ´∀`)「おかえりモナ!おなかすいたモナ~」


そういって、彼は僕をぎゅうっと抱きしめて頬ずりをした。
ちょっと剃り残しの髭が痛いけど、そんなとこもかわいい。


( ・∀・)「ただいま」


僕も彼に負けないくらい、ぎゅっと抱き返した。
――やっぱり僕は、にこにこ顔の男に昔から弱いんだな。


( ´∀`)「どうしたモナ?」

( *・∀・)「モナー、愛してる」

( *´∀`)「モナもモララーのこと、だーい好きモナ」




( ・∀・)モララーは昔を懐かしむようです
           おしまい







お題:
ダイヤモンド
「よお、一年ぶり」
,(・)(・),「プルプルッ 僕は悪いシャーミンじゃないナ・リーグ!」



[ 2009/06/27 19:53 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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