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( ^ω^)空を飛ぶブーンのようです


718 :( ^ω^)空を飛ぶブーンのようです:2009/06/20(土) 22:59:52.44 ID:ojen/Tom0

朝、小鳥のさえずりで少年は目を覚ます。
窓からそそぐ光は眩しく、目を細める。
うん、とのびをしてベッドから体を起こす。

最初に気づいたのは、おいしそうな匂い。
そしてうっすらと聞こえるのは、何かを炒める音と、近づいては遠ざかるプロペラ音。
とりあえず、食事をとらねば。腹ペコのお腹をさすりながら、少年は立ち上がった。

ここはとある世界の、とあるお話――


( ^ω^)空を飛ぶブーンのようですξ゚⊿゚)ξ



719 :( ^ω^)空を飛ぶブーンのようです:2009/06/20(土) 23:00:33.73 ID:ojen/Tom0

ξ#゚⊿゚)ξ「なーにやってんのよ!!」

(  ゚ω゚)「へぶあっ!!」

熱せられたフライパンで一撃。
なかなか重みのある低音が、頭なのかフライパンなのか知らないが、とにかく響く。
フライパンを振るった少女は罪の意識のかけらもなく怒声を浴びせる。

ξ#゚⊿゚)ξ「1時間も寝坊よ? これじゃあギコさんのところに間に合わないじゃない!」

(;^ω^)「それを言うなら、今料理してる次点でツンも寝坊という
     ……わかった、落ち着くお、僕が悪かったお。だからそのフライパンを下ろして欲しいお」

ξ゚⊿゚)ξ「……はあ、もうすぐ貯金も底をつくわよ」

(;^ω^)「mjd?」

ξ゚⊿゚)ξ「早いとこ職に就かないとやばいわよ」

( ^ω^)「職かおー」



720 :( ^ω^)空を飛ぶブーンのようです:2009/06/20(土) 23:01:15.80 ID:ojen/Tom0

ξ゚⊿゚)ξ「そう、お金一杯もらえて休暇いっぱいで近場で良好な人間関係で」

(;^ω^)「むちゃ言うなお。そんな仕事あるわけないお」

ξ゚⊿゚)ξ「妥協してもいいから、とにかくお金を手に入れないと」

( ^ω^)「……やっぱあのオンボロエンジンを換装しないと職につけないお」

ξ゚⊿゚)ξ「もうさ、飛行機に関わる職じゃなくていいんじゃない?
      移動には絶対使うことになるんだし」

( ^ω^)「いやだお! 僕はなんとしても飛行機の仕事に就くんだお!!」

ξ゚⊿゚)ξ「……ブーン」

(;^ω^)「わ、わるかったお。ちょっと強く言い過ぎたお」

ξ゚⊿゚)ξ「……ううん、いいの。とりあえず朝ごはん食べよっか」



721 :( ^ω^)空を飛ぶブーンのようです:2009/06/20(土) 23:01:59.26 ID:ojen/Tom0

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( ^ω^)「ごちそうさまだお!」

ξ゚⊿゚)ξ「おそまつさまでした」

( ^ω^)「整備庫行ってくるおー」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、私も私もー」

(;^ω^)「な、別に心配ご無用だお」

ξ゚⊿゚)ξ「あんたが勝手に飛ばないか見張るのよ」

(;^ω^)「信用ねえお……」

ξ゚⊿゚)ξ「それは潔白な人の言う台詞よ」



722 :( ^ω^)空を飛ぶブーンのようです:2009/06/20(土) 23:02:40.29 ID:ojen/Tom0

少年は整備庫に入る。
スイッチを押すと、暗い室内に明かりが灯る。

( ^ω^)「今日もぴっかぴかにしてやるお」

ξ゚⊿゚)ξ「磨きすぎて塗装はがすのもどうかと思うわよ」

工具やなにやらが散らばっている。
そして中央にあるのは、銀色の飛行機。複葉の羽根に、単発のエンジンだ。
その側には小さな車が萎縮するように置いてある。

( ^ω^)「こいつだって自由に飛び回りたいはずなんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「はあ、機械がしゃべるわけないでしょ?」

( ^ω^)「そんなことないお、心を込めれば応えてくれるんだお」



724 :( ^ω^)空を飛ぶブーンのようです:2009/06/20(土) 23:03:31.55 ID:ojen/Tom0

ξ゚⊿゚)ξ「そうだ、先に釘刺しとくけど、お願いしたって飛ばすのは許しません」

(;^ω^)「そんな!」

ξ゚⊿゚)ξ「ギコさんのところだったらなんとか車でも行けるしね」

(;^ω^)「でも今車で出たら帰って来る頃には真っ暗だお」

ξ゚⊿゚)ξ「寝坊した罰と思いなさい。私も少し寝坊しちゃったのは事実だし」

(;^ω^)「おー……」

ξ゚⊿゚)ξ「それじゃあ、車でいくなら早く出ないと。準備しといてね」

少女――ツンはそう言って場を後にした。

( ^ω^)「…………」

少年――ブーンは、残された。



725 :( ^ω^)空を飛ぶブーンのようです:2009/06/20(土) 23:04:32.92 ID:ojen/Tom0

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ξ゚⊿゚)ξ「えーと、お昼ご飯にお金に……」

ぶつぶつと呟きながら、ツンは様々な物を引っつかんではカバンに投げ入れている。
パンを投げ入れ、書類を投げ入れ、ひとしきり投げ入れた後は重たそうになったカバンを肩から提げる。

部屋の戸締りを確認して、準備は万端だ。帰るのは遅くなるかもしれないがしょうがない。
とにかく仕事を見つけねば。そんなことを薄ぼんやりと考えていると、突如爆音が聞こえてきた。

「早くしないと置いてくおー」

ξ;゚⊿゚)ξ「え、あ? ちょ……ちょっと!!」

ガラガラガラというのは、整備庫のシャッターの上がる音だ。
先程からの爆音は、エンジンの音だ――しかも飛行機の。
このままでは留守番を食らってしまう。そう判断してツンは駆け出した。



726 :( ^ω^)空を飛ぶブーンのようです:2009/06/20(土) 23:05:14.52 ID:ojen/Tom0

( ^ω^)「早くするおー」

ξ#゚⊿゚)ξ「ばかっ!! 飛行機は燃費がかさむしぼろくて危険だし
       取り柄は車よりちょっと早いってことだけじゃない!!」

本日二度目の怒りを述べ立てながら、ツンは動き出した飛行機の後部座席に飛び乗る。
途端にプロペラは回転数を上げる。爆音は一層大きくなる。
次第に速度を上げて飛行機は一直線の平坦な道を進む。

ξ;゚⊿゚)ξ「もう、あとで覚悟しときなさいよ」

( ^ω^)「把握したおー♪」



728 :( ^ω^)空を飛ぶブーンのようです:2009/06/20(土) 23:06:13.75 ID:ojen/Tom0

怒声を気楽に流したブーンは操縦桿をゆっくりと引いた。
ふわりと浮き上がる感覚、これで大地とはしばしのお別れだ。

( ^ω^)「離陸成功!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「お金無いのにー……」

自動で閉まり始めた整備庫のシャッター。
段々と小さくなっていくそれを背後に、ツンは1人ごちた。

[ 2009/06/21 21:11 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

えっ?
何これ?デジャヴ?
[ 2009/06/23 11:04 ] [ 編集 ]

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