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涙は枯れる事はないようです


323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 21:57:30.26 ID:Ce08F0Dw0

っと、忘れてた……投下します。

もらったお題:

・一日で落ちたヒート
・ご臨終
・川 ; -;) 「私との約束はどうなるんだ、バカ者・・・」



324 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 21:59:54.40 ID:Ce08F0Dw0

 ―― ガン!……ガン!……ガン!!

玄関の外から、けたたましい金属音が響いている。

だが、部屋の主にその音は届いていない。

川 - ) 「…………」

彼女が世界を拒絶してから一週間が経過し、麗しかったその姿は見る影もない。

扉を激しく揺さぶって、叩くような音が叫ぶように喚くように部屋に木霊する。

だが、彼女の耳には届かない。

聞こえてはいる。

けれど、彼女の耳にはもう、なにも届かない。

     もう、何も届かなかった。



327 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:02:41.50 ID:Ce08F0Dw0

*****************************************************

('A`) 「クー!おい!クー!!」

返事はない。それでも懲りずに俺は扉を叩き続ける。

……何をやってんだろうな、俺は。

ガン!……ガン!……ガン!!

いい加減手の神経も麻痺してきたらしい。

扉に赤い色が散っているのに、俺は何も感じていない。

('A`) 「クー……頼むから……出てきてくれよ……」

返事はない。

懲りずに扉を叩く。何度も、何度も、何度も、何度も。

返事はない。……返事はない。

('A`) 「……お前までいなくなっちまうなんて……嫌なんだよ……」

泣き言が口から漏れだす。

―― 涙?

      そんなもの、とうに枯れ果てたさ……。



328 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:04:25.24 ID:Ce08F0Dw0

********************************************************

 戦争が起きた。

第二次世界大戦みたいなでかいものじゃない。

それらと比べたら、線香花火ほどにしか感じないくらい小さな戦争。

だがそれは、確実に俺たちの心を蝕んだ。

きっかけは大きな機械の小さな誤作動。

俺たちが生まれるよりずっと以前から対立していた国。

そこの軍事衛星が、俺たちの国が攻撃を始めたという “誤報” を伝えた。



329 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:05:22.69 ID:Ce08F0Dw0

それに反射するように、向こうからは報復攻撃が開始され ―― あとはもう、皆まで言わずともわかるだろう。

俺たちが住んでいた小さな国は、相対する小さな国とともに、地表を焼かれた。

戦争自体はあっさりと、そしてどこまでも愚かな結果のみを残して終結した。

俺たちの国……俺たちのセカイは、人口の九割を失って、相手の国の人口を九割削って、それでおしまい。

なんとまぁ、呆気ない。そして、下らない終わりだった。

そしてその下らない終結に ―― 全てが、壊されてしまったなんて……。

('A`) 「本当……下らない話だよな、ヒート……」



331 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:07:06.12 ID:Ce08F0Dw0

***************************************************************

ノパ⊿゚) 「遅いぞ二人とも!もっと早く歩けないのか!」

('A`) 「あーもーうるせえ。ちょっとは落ち着けヒート」

川 ゚ -゚) 「そうだぞヒート。焦らなくたって航空資料館は逃げやしないだろう」

ノパ⊿゚) 「でも決して向こうからだって来ちゃくれないだろう?」

('A`) 「当たり前だ。あんなでかい建物が歩いてきたらそれこそ世界の終わりだ」

ノパ⊿゚) 「だったらホラ!早く早くー!!」

そう叫ぶとヒートはどんどん行ってしまう。

俺とクーは顔を見合わせて苦笑しながら、ヒートの後を追った。

しかしもう内定まで出てる大学生があそこまで落ち着きがないってのもどうかと思うんだよなぁ……。

そんな事をクーに言うと、「それがあいつのいい所だ」と苦笑していた。

('A`) 「お前も大概姉馬鹿だよな」

川 ゚ -゚) 「ほう。私にそんな口のきき方をするとは……本棚の上から四段目最奥――」



332 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:08:20.87 ID:Ce08F0Dw0

('A`) 「ごめんなさいクー姉お願いだから許してくださいもう逆らいません」

川 ゚ -゚) 「うむ。人間素直が一番だ」

('A`) 「お前ら姉妹がそれ言うと自分の事誉めてるように聞こえるよな」

川 ゚ -゚) 「まったくだ。ご先祖様も何を思って「素直」なんて名字を名乗ったやら」

ノパ⊿゚) 「二人とも何してんだー!!早くしろー!!!」

雑談の種は尽きなかったが、いい加減ヒートがご立腹らしい。

俺たちは笑いながら、小走りでヒートと合流した。


思えばヒートは昔から空が好きだった。

小学二年の時の作文で「将来は鳥になりたい」とか書いてた気がするしな。

それにしても、大学まで行って就職先が空軍とはね……幼馴染ながら理解が追いつかん。

まぁ、本人が嬉しそうだからいいんだけどさ。

川 ゚ -゚) 「そういえばドクオ、お前はどうするんだ? もう内定は出たのか?」



334 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:12:48.12 ID:Ce08F0Dw0

('A`) 「こんな就職難のご時世に俺みたいな平々凡々な奴に内定出す企業があると思うか?」

川 ゚ -゚) 「まったく……そうやって自分を卑下するもんじゃないぞ。お前にだっていい所は……ん……」

('A`) 「ちょっと待て。なんでそこで言い淀むんだ」

川 ι-) 「……まぁ、その、なんだ。あ、あるぞ?」

('A`) 「…………まぁいいよ。うん。わかってたし」

わかってた。わかってたさHAHAHAHAHA。

川 ι-) 「えっと……その……すまん」

(;A;) 「謝るくらいなら最初から言うなよおおお!!」

ノパ⊿゚) 「な、なんだなんだ!? どうしたドクオ!」

(;A;) 「へ、へへへ、っへへへへへ……しょ、所詮俺はいい所が一つもない人間なのさ……」

ノパ⊿゚) 「? 何言ってんだドクオ! ドクオはいい所いっぱいあるじゃないか!」

(;A;) 「お世辞はいいよお世辞は!あるってんなら言ってみろってんでぃチキショウバーローめ!」



335 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:13:42.10 ID:Ce08F0Dw0

ノパ⊿゚) 「まず私とかクー姉よりずっと頭がいいだろ? なんだかんだ言っていつも優しいし、他の男子より落ち着いてて頼れるし、
       確かに無気力じゃあるけどいざって時は誰よりもしっかりやるし、そこら辺の奴らより気遣いできるし、それから――」

(っA`) 「も、もういい。ありがとな、ヒート」

ノパ⊿゚) 「そうか? まぁ、ドクオが元気になってくれたならそれでいいんだけどなっ!」

そう言うとヒートは喜色満面といった風に笑顔を浮かべた。

川 ゚ -゚) 「やれやれ、なんにせよよかったよかった」

('A`) 「いや、明らかにお前が締める場面じゃないし」

川 ゚ -゚) 「細かい事はこの際どうでもいいだろう」

('A`) 「細かくねえし。むしろ中心だし。そもそもなんでそんな偉そうなん――」

川 ゚ -゚) 「DO☆KI☆DO☆KI☆美人アナのあn ('A`) 「マジすんませんした。許してください」

ノパ⊿゚) 「? 何の話だ?」

川 ゚ -゚) 「ああヒート、聞いてくれ。実はこの間ドクオの部屋の……」

('A`) 「言うなよ!いや言わないでくだっさい!!」



337 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:17:54.85 ID:Ce08F0Dw0

川 ゚ -゚) 「…………そろそろ昼だよな……」

('A`) 「わかった!奢る!奢らせてください!」

川 ゚ -゚) 「そこまで言うなら仕方ない。奢らせてあげよう」

ノパ⊿゚) 「? は、話の筋が見えないぞ!二人は何を……」

川 ゚ -゚) 「まぁまぁ、落ち着けヒート。せっかくドクオが奢ってくれるって言ってるんだ。ガストにでも行こう」

ノパ⊿゚) 「ん……まだ釈然としないが……いいのか? ドクオ」

('A`) 「言っちまったもんはしゃーねーよ。さ、行くぞ」

ノパ⊿゚) 「そ、そうか……よし!じゃあガストでお昼御飯だな!」

('A`) 「はぁ……やれやれだよ、ほんと」

ノパ⊿゚) 「あ、そうだドクオ」

('A`) 「あー?」

ノパ⊿゚) 「……そういう律義な所も、ドクオのいい所だと私は思うぞ!」

こいつは……本当、いい笑顔で言ってくれやがって……。

(//A/) 「あ、ああ……ありがとな、ヒート」



338 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:20:22.95 ID:Ce08F0Dw0

そう。思えばいつも俺たち三人の中心にはあいつがいた。

俺の幼馴染であり、守ってやりたくなる妹分。

そういやあの日もお前は……それこそ晴れ渡る空と同じくらい綺麗な笑顔を見せてたっけな。


     爪'ー`)y‐ 「では、新隊員諸君……我が国のために、共に頑張っていこう」

   ノパ⊿゚) ( ><) 「「ハイ!元帥閣下!」」 (゚Д゚,,) (^ω^ )

     爪'ー`)y‐ 「うむ。諸君らの働きを期待しているよ」


ノパ⊿゚) 「なんて事があったんだ!聞いてた通り凄く豪華な入隊式だったぞ!!」

川 ゚ -゚) 「そうか。よかったじゃないか、ヒート」

('A`) 「……早く空を飛べるといいな」

ノパ⊿゚) 「ああ!もし操縦できる事になったら飛んで会いに来るからな!ドクオ!」

('A`) 「いや、仕事しろよ」



339 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:23:15.10 ID:Ce08F0Dw0

ノハ;⊿;) 「ひどいっ!私と仕事、どっちが大事なの!!」

('A`) 「100:0で仕事。つーかお前の仕事だろうが」

ノパ⊿゚) 「まったく、ノリが悪いなドクオは!」

('A`) 「はいはい。っと……悪い、所長から呼び出しかかったからちょっと行ってくるわ」

ノパ⊿゚) 「えぇっ!? つ、次いつ会えるかわからないんだぞっ!!?」

('A`) 「んなこと言ったってこっちも仕事だ。仕方ない」

ノパ⊿゚) 「んむー……せめてあと少しだけでも話せないのか……?」

('A`) 「……いつまでもガキのままじゃいられない、って事さ。悪いな、ヒート」

ノパ⊿゚) 「…………わかった。じゃあ――」

('A`) 「その代わり、今度お前が休暇でこっち来たらさ」

ノパ⊿゚) 「……ん」

('A`) 「三人でどっか遊びに行こうぜ。俺が奢るから」

川 ゚ -゚) 「なんだ、私も行っていいのか?」



345 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:40:24.23 ID:Ce08F0Dw0

('A`) 「駄目だっつってもどうせ付いてくるんだろうが」

川 ゚ -゚) 「いや、だが姉としては妹のデーt ノパ⊿゚)「あわわわわ!く、クー姉!それはっ!!」

('A`) 「あぁ? 何の話だよ、いったい」

ノハ//⊿/) 「な、なんでもないなんでもない!そ、そそそれより急ぐんじゃなかったのかっ!?」

('A`) 「そうだったな。んじゃ、またな、ヒート」

ノパ⊿゚) 「あ、ああ!またな!」

俺が素直家の玄関から出ると同時に、背後から言い争うような声が聞こえてきた。

やれやれ、本当、仲のいい姉妹だよ。



347 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:43:27.22 ID:Ce08F0Dw0

*************************************************************

 戦争が起きた。

第二次世界大戦みたいなでかいものじゃない。

それらと比べたら、線香花火ほどにしか感じないくらい小さな戦争。

だがそれは、少なくとも一人……俺たちの、大切な存在をこの世からかき消した。

そいつの名前は、素直ヒート。

底抜けに明るく、天井知らずに元気で、空を飛ぶ事を夢見ていて ―― そして、俺の事を好きだと言ってくれた少女。

唐突におきた戦争に、巻き込まれる形で。

ヒートは、たった1日しか空を飛べずに ―― 落とされた。

腕を広げて空を仰いで、いつかこの空を飛ぶんだと笑っていた少女は

        愚かな国同士の、愚かな小競り合いで……永遠に、空に縛られてしまった。

戦争によってこの国のメディアは使い物にならなくなり、一昨日ようやく復旧して……そして俺は、絶望した。

三日間、みっともなくも間断なく泣き喚き、神とやらを詰り、世界を罵倒した。



349 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:47:37.60 ID:Ce08F0Dw0

そして今……俺は素直家の前にいる。

これ以上、大事な人間を……落ち込んでいるであろう、唯一無二になってしまった親友を、失いたくはなかった。

俺は扉に拳を叩きつける。

何度も、何度も。―― 扉が軋む。

 何度も、何度も。―― 手が、紅く染まっても。

  何度も……何度も。―― 俺は、呼びかけ続けた。

喉は嗄れ、拳は傷付き、神経はとうにいかれていた。

それでもなお、呼びかける。返事はない。それでもなお、叫び続ける。

叩く。―― 響く金属音。

   叩く。―― 扉が歪んだ。

      叩く。―― 轟音を立てて扉は倒れ、俺はそれを踏みつけて暗闇へ歩を進める。

( A ) 「あ゙……あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙!!」

そして今度こそ、俺は自分を、失った。



350 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:49:27.22 ID:Ce08F0Dw0

叫びながら駆け寄る。―― 返事はない。

抱き締めて、揺さぶって、咆哮する。―― 返事はない。

必死になってしがみついて、躍起になって叫び放つ。―― 返事は、ない。

目の前には、振り子が一つ。

ざんばらになった、長い髪。冷たく凝った、細い体躯。崩れてもわかる、綺麗な顔。

      真っ白な首を括って揺れる、素直クールという名の振り子。

  ギシギシと、縄が音を立てる。

        涙はとうに枯れ果てた。

    そう、思っていたというのに。

どうやら俺の涙は……俺の性格以上に、しつこいらしい。

目から流れる、熱くて、冷たい奔流。

     口から漏れるのは、世界への呪詛を込めた嗚咽。

          もう、何も考えたくなかった。



353 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:54:27.51 ID:Ce08F0Dw0

*****************************************************

 ―― ガン!……ガン!……ガン!!

激しく響く、金属を壊す音。

だが、部屋の主にその音は届いていない。

( A ) 「…………」

彼が世界を拒絶してから、幾日が経ったのだろう。

彼が精神を放棄してから、幾日が過ぎたのだろう。

壊れた部屋に横たわる、二つの壊れた存在。

或いは、壊れた世界ではその姿こそが相応しいのかもしれなかった。



354 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:56:14.69 ID:Ce08F0Dw0

      涙はとうに枯れ果てた。

   拳を染めた赤い血は、いつの間にか黒く固まり、ひしゃげた指を覆っている。

      涙はとうに枯れ果てた。

だというのに、彼は未だ泣いていた。

   流す涙など、とうに枯れ果て

          その身体も、朽ち果てるを待つのみとなっているというのに。

  彼は泣き続けた。

            失ってしまった 自分 のために。

         止められなかった 彼女 のために。

    そして ―― いなくなってしまった あいつ のために。

           壊れた世界で、彼は涙を流す。



357 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:58:33.94 ID:Ce08F0Dw0

***************************************************************

ノパ⊿゚) 「おーい、ドクオー」

(-A-) 「ん……むぅ……」

ノパ⊿゚) 「すぅ……ドクオオオオオオオオオ!!!」

( ゚A゚ ) 「ううおおおおおおおおおおおあああああああああ!!!?」

ノパ⊿゚) 「ようやく起きたかこの寝坊助!」

('A`) 「ひ……ヒートか? いつ帰ってきたんだよ」

ノパ⊿゚) 「ついさっきだ! それよりドクオ! こっちこっち!」

('A`) 「ちょ、手ぇ引っ張んな! いて……ぇ……」

思わず俺は絶句した。

気付けば俺たちはただ広いだけで何の使い道もないだろう空き地に立っていて。

そこに、複座式の戦闘機が停まっていた。



359 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 22:59:54.51 ID:Ce08F0Dw0

ノパ⊿゚)b 「無理言って借りてきてみた!」

('A`) 「マジかよ……で、俺にどうしろと」

ノパ⊿゚) 「言っただろ! 飛んで来る、って! その証明に一緒に飛ぶぞドクオ!」

('A`) 「待て待て! 急展開過ぎてついていけん!」

ノパ⊿゚) 「いいから乗れえええええ!!」

川 ゚ -゚) 「まあ待てヒート。少し話があるんだが」

('A`) 「いいいいつからいたあああああ!?」

川 ゚ -゚) 「そんな事は些細な問題だ。それよりヒート」

ノパ⊿゚) 「な、なんだクー姉……」

川 ; -;) 「お姉ちゃんは悲しいぞ……私との約束を忘れたのか?」

ノパ⊿゚) 「や、約束……?」

川 ; -;) 「もし飛行機を操縦できたら最初は私と一緒に乗るって約束したじゃないか!」



361 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 23:06:25.66 ID:Ce08F0Dw0

ノパ⊿゚) 「あ! あー、えっと……その……ごめん! は、早く行くぞドクオ!!」

('A`) 「え、え? え?? ちょっ、引っ張るなって! うわあああぁっ!!」

俺は無理やり後ろの座席に乗せられ、そして ―― エンジンが動き出す。

川 ; -;) 「ま、待てっ! 私との約束はどうなるんだ、バカ者……」

ノパ⊿゚) 「ごめんよクー姉! でも、やっぱり好きな事の最初は ―― 一番好きな奴と、したいからさっ!!」

満面の笑みでこっちに振り返りながらそんな事を言うヒート。

('A`) 「す、好きって……おま……」

ノハ >⊿<) 「すぅぅ……ドクオオオオオオオオ!! だあぁぁぁい好きだぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁ!!!」

(//A//)「ば、馬鹿! 叫ぶなぁッ!!」



362 :涙は枯れる事はないようです:2009/06/10(水) 23:07:42.79 ID:Ce08F0Dw0

ったく……本当、涙が出てくる。

     俺の方から告白しようとしてたのに……台無しじゃねーか。ちくしょうめ。

ノパ⊿゚) 「さあドクオ! 答えを聞かせてくれっ!!」

ああ、もう、仕方ねえ……。

(>A<) 「俺も大好きだよ! この……この……馬鹿ヒートオオオオオオ!!」

    その日、俺は ―― 涙は嬉しい時にも流れるんだって事を、はじめて実感した。

そして俺たちは……夢見た空へと、飛ぶ。

        とうに枯れたはずの涙を、風が吹き散らした ――。


                                  涙は枯れる事はないようです  END...







―――以下、補足的レス抽出―――

364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 23:11:20.67 ID:LGCcHOIj0

みんな死んで、死後の世界(?)のことなのか?





365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 23:12:23.72 ID:GaUk0Rkl0

乙。
これ耐え切れず自殺したドクオが、死に際に見た幸せな幻想に見えるんよ




370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 23:19:53.31 ID:Ce08F0Dw0

>>364
その通りです。

>>365
ドクオは自殺というより絶望しきって考えるのをやめた状態。遠回しな自殺になるんだろうか。


よっしゃ。ようやく投下し終わったし、今度は楽しい話書きたいからカオスになりそうなお題5つください。

[ 2009/06/11 22:18 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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