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無題


296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/29(金) 21:49:06.47 ID:pwU/R3Nx0

・・・かちゃ・・・かちゃ・・・スッ
ごく・・・ごく・・・ごく・・・
・・・かちゃ・・・かちゃ・・・スッ

カタッ

こつ・・・こつ・・・こつ

(*゚ー゚)「18279円になります。」

/ ,' 3「・・・」

(*゚ー゚)「18279円丁度お預かりします。」

(*゚ー゚)「有り難う御座いましたー。」

・・・・・・・・・

(,,゚Д゚)「帰ったか。」

(*゚ー゚)「はい。」

(,,゚Д゚)「閉店するか。」

(*゚ー゚)「閉店の時間より、15時間速いですが?」

(,,゚Д゚)「どうせ、だれもこないだろう。」



298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/29(金) 21:49:51.84 ID:pwU/R3Nx0

翌日

・・・かちゃ・・・かちゃ・・・スッ
ごく・・・ごく・・・ごく・・・
・・・かちゃ・・・かちゃ・・・スッ

カタッ

こつ・・・こつ・・・こつ

(*゚ー゚)「18279円になります。」

/ ,' 3「・・・」

(*゚ー゚)「18279円丁度お預かりします。」

(*゚ー゚)「有り難う御座いましたー。」

(,,゚Д゚)「なあ・・・、」

(*゚ー゚)「はい?」

(,,゚Д゚)「店・・・畳むか。」

(*゚ー゚)「はい」

(,,゚Д゚)「・・・」



299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/29(金) 21:51:06.84 ID:pwU/R3Nx0

翌日

こつ・・・こつ・・・

「誠に申し訳御座いませんが、
本日を以て、この焼き肉屋は、
閉店します。」

/ ,' 3「・・・」

/ ,' 3「・・・」

/ ,' 3「・・・殺す」

こうして、悲劇は始まる。
奴らが、この近隣の安アパートに住んでいることは、既に判明している。

/ ,' 3「準備は整っている・・・」

懐のナイフが、日に当たることなく妖艶に輝いた。

/ ,' 3「ここだ。」

ガチャ――



301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/29(金) 21:52:42.45 ID:pwU/R3Nx0

(,,゚Д゚)「誰だ!」

/ ,' 3「俺だ。」

(,,゚Д゚)「お前は・・・、家の常連だった客じゃないか!」

/ ,' 3「レジの女はいるか。」

(,,゚Д゚)「・・・あいつはまだ寝ているが、何のようだ?」

/ ,' 3「なら・・・死ね。」

客の右手が伸びる。鋭利な刃物が不気味に輝く。
店主は右に避ける。俊敏、流れるように裏拳を繰り出す。
客は屈んだ。

(,,゚Д゚)(・・・素早い)

反応から身のこなし、一瞬だった。
そして完璧なカウンター。
下方から、蹴りが飛び出る。
屈みながらだったが、見事な構え、全身の力を上手く乗せ、渾身の一撃を放ってきた。

(,,゚Д゚)(間に合う・・・!)

店主も同じく屈んだ。ギリギリで避ける。相手は隙だらけだ。

――勝てる。

攻撃の態勢を作ろうとした瞬間、



302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/29(金) 21:54:05.63 ID:pwU/R3Nx0

/ ,' 3「油断するのは、まだ速い。」

(,,゚Д゚)「っ!?」

もう一つの足が飛んできた。馬鹿な、あり得ない。
相手はさっきの攻撃に渾身の力を注いだはず。先程、隙だらけの体を晒していたはず、

体勢は崩れ、客の右足はまだ宙に浮いている。

店主は咄嗟に身を翻す。その瞬間に見えた。
客の下半身に隠れていた、上半身が、
両腕の力を使って、地面を押し出していた。

左足の力だけではない、地を押し出す力を使って、
不可能な攻撃を可能にしていた。

咄嗟の判断力、店主は思った。

(,,゚Д゚)(だめだ、こいつは・・・、完全に戦い慣れしている・・・。)

身を翻したものの、かわす暇は与えてくれない。

蹴りが見事に命中する。確実に急所を狙ってきていた。
だめだ、立てない。

ナイフが風を切り、飛んでくる。為す術もない。
人生最後の一言、遺言を叫ぶ。声を振り絞る。



304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/29(金) 21:55:33.27 ID:pwU/R3Nx0

(,,゚Д゚)「すまない!」

扉の向うの少女に向けられて、放たれた言葉だった。
たくさんの意味が込められていた。

籍を入れる約束をしていた。少なくとも今週中に、
約束を破ってごめん。それから、一人にさせてしまって――

頭蓋骨を突き破り、脳天を深く、突き刺さる。
血が飛び出す前に、意識が失われる。正に即死だった。

極めて短い間に起きた悲劇。
一つの儚い命が失われた。人生という名の物語が一つ、幕を閉じた。

ナイフが引き抜かれる。頭蓋骨を突き破ったため、既に使い物にならなくなっていた。

客はそれを扉の方向にぶん投げ、予備のナイフを構えた。

ナイフが扉の硝子を砕いた。

しばらく、沈黙が続く。

客が扉に近寄った。扉がぶっ飛んでくる。
客は素早く体を回転させ、その勢いで扉に蹴りを加える。
扉は二つに両断され、残骸となり、背景に同化する。

正面にはレジの女がいた。若い顔立ち、年は17ぐらいに見えた。



305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/29(金) 21:57:10.04 ID:pwU/R3Nx0

客が飛び出た。一瞬にして少女の前に立つ。

/ ,' 3「結婚してください。」

客は手をつき、頭を下げる。

( ー )「やだ」

ほぼ同時に、首が両断された。
鮮血が飛び出る。老いた客の鮮血が――

少女はそれから、一人になった。
ただぼんやりと立ち竦んでいた。
日に日に体は痩せ細り、ついに倒れる。
目の前に店主が立っていた。

(,,゚Д゚)「さあ、式の準備をしよう。」

それから、間もなく少女は息を引き取った――様に見えたが、

彼女は立ち上がり、
その後、友人に金を借り、会社を設立し、大成功納める。

そうして、稼いだお金で扉を修理した後、店主の後を追って、旅立ちました。
毒を一気飲みして、

終わり







310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/29(金) 22:00:26.63 ID:pwU/R3Nx0

終わりです。お題は 焼き肉と一気のみでした。
最後まで読んでくださった方、どうも有り難う御座います。
処女作でドキドキの投下でしたが、
アドバイスなどあったらお願いします。



[ 2009/05/30 20:11 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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