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('A`)無題


356 :1/6:2009/05/25(月) 13:58:26.22 ID:NnRh4gWm0

('A`) 「おつかれーしたー」

(,,゚Д゚) 「なぇ、晩飯食い行かね?」

('A`) 「…。」

(=゚д゚)「あ、いいね、どこ食べ行く?」

べつに無視した訳じゃない。彼らは単に俺の肩越しに会話をしていただけだ。
参加しても無視される。誰も俺のことなんかには興味がない。もう分かり切っている。
倉庫整理の仕事が終わると、既に夜9時を回っていた。家まで1時間。
どこに行く予定もない。ただ、家に帰って眠るだけ。



357 :2/6:2009/05/25(月) 13:59:53.03 ID:NnRh4gWm0

コンビニで弁当を買い、電車とバスを乗り継いで家に帰る。1Kのアパートだ。

('A`) 「…」
         ガサガサ 
('A`) 「…?」

('A`) 「…」
         ピッ ワハハハハハ !
('A`) 「…」
        なんでや…議院本…球上で…顔があふ…ッカルが…証人喚m プッ…
('A`) 「…」
       ガチャッ ピピ…ピ… ヴゥーーーーム
('A`) 「…」
        チンッ   ガチャッ
('A`) 「…」
                          パキッ
('A`) 「…」
         
(;'A`) 「…誰か居るのか?」

(;'A`) 「…」

視線を感じた。カーテンを閉め切ったこの狭い部屋で、だ。
押し入れを開けてみる。風呂場も、トイレも。
他に隠れるところはない。しかし、視線は消えない。



358 :3/6:2009/05/25(月) 14:00:37.73 ID:NnRh4gWm0

(;'A`) 「…?…?」

(;'A`) 「…」

('A`)  「…」

俺の寂しさから来る幻覚だろうと決めつけて、弁当を平らげる。視線は消えない。
風呂に湯を張る。視線は消えない。
風呂にはいるために服を脱ぐ

( 'A) 「…!」

視線が消えた。視線も、どうやら風呂まで覗く気は無いようだ。害はないかも知れない。

('A`) 「…ふぅ」

俺は風呂に浸かりながら考えた。
「視線を感じる」と言えば髪を洗っているときか暗闇が相場だ。
この視線はおかしな事に、明かりの煌々と点った室内で感じる。
そもそも視線を感じるときの精神状態は

         ガタン
Σ(;'A`) 「!」

音は部屋の方から。風呂から上がって、体を拭く。
いつもなら真っ裸だが、今日はちゃんと服を身につけた。



359 :4/6:2009/05/25(月) 14:01:31.57 ID:NnRh4gWm0

(;'A`)「…」

部屋に戻ったが、何もない。机の上はきれいに整頓されている。

(;'A`)「?」

おかしい。俺は弁当を食べて、後片付けをしていないはずだ。
弁当の箱はゴミ箱に収まっていた。
…視線を感じる。

(;'A`)「……ゴミ、ありがとう。」

何の反応もない。視線も変わらない。
その日はもう、そのまま寝てしまった。



361 :5/6:2009/05/25(月) 14:02:19.67 ID:NnRh4gWm0

翌日。そんなことも忘れ、朝から一日ダンボール相手に働いて、誰とも話さずに帰ってきた。
玄関を入ってすぐ台所なのだが、匂いがする。

ご飯が炊けていた。

( 'A`) 「…ありがとう。」

うちの炊飯器には、タイマー機能がない。

( ;A;) 「…ウッ」

何故か胸がいっぱいになって、涙があふれてきた。
コンビニ弁当を玄関に置いたまま、泣きながらご飯を食べた。



362 :6/6:2009/05/25(月) 14:03:03.25 ID:NnRh4gWm0

1ヶ月後

('∀`) 「ただいま」

誰もいない部屋に、挨拶をする。
炊きあがったご飯に、一品だけ料理を付け足す。最近はもっぱら自炊だ。
晩飯を食べながらテレビを見て、くだらない感想を述べてみる。
視線は何も言わない。だが最近はその視線の強弱や、感情まで読み取れる。

(*'∀`) 「ふふふふふ」

俺は幸せだ。





               おわり

                                 お題:夜中に感じる視線



[ 2009/05/27 22:11 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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