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('A`)無題(*゚∀゚)


788 :('A`)タイトル未定(*゚∀゚):2009/05/23(土) 19:40:40.01 ID:sGoYcVWHO

暮れ泥む境内に、ざぁ、という音が響く。

(;'A`)「……」

(*゚∀゚)「……」

石段に座ったまま、俺たちは黙っている。
いや、そもそも話し出す方が無理な空気だ。


('A`)「なぁ……」(゚∀゚*)

(;'A`)「……」(゚∀゚*;)

やってしまった。なんだこの空気は。

(;'A`)「……言えよ」

(;*゚∀゚)「いや、お前言えよ」

(;'A`)「……」(゚∀゚*;)

黙りこくってしまった俺とあいつの間を風が抜け、後方の竹林が青い音をたてる。



789 :('A`)タイトル未定(*゚∀゚):2009/05/23(土) 19:42:28.18 ID:sGoYcVWHO

長い石段の下を見やれば、小さいながらも夏祭りが催されている。


('A`)「はぁ……」

ため息と共に、隣を見やる。

(*゚∀゚)

こいつは、つーは、美人だ。
いつものスポーティーな面影はどこへやら、しっかり大和撫子になっている。

水泳部だからだろう、塩素で茶色みがかった短い髪に簪を刺して。
そのわりには白い肌に紅の浴衣を着て。

なるほど、男もオちるわけだ。



793 :('A`)タイトル未定(*゚∀゚):2009/05/23(土) 19:44:53.82 ID:sGoYcVWHO

ではなぜそんな大和撫子と、どう頑張っても釣り合わない、Tシャツジーパンな俺が境内にいるのか。


恒例行事だからである。
毎年、俺とこいつは連れだって祭りにいく。
去年、一昨年は色々あったからいけなかったのだが。


(*゚∀゚)「んで?なんだよ。話ってさ。」

('A`)「あ?あぁ……」

話ってのはな……、実は、俺、

('A`)「……来年も来ような。夏祭り」

(*゚∀゚)「あ?なーにいってんだか。あたりめーだろ!」

('∀`)「……だよな」

俺、あと三ヶ月で死ぬんだよ。



794 :('A`)タイトル未定(*゚∀゚):2009/05/23(土) 19:46:20.16 ID:sGoYcVWHO

(*゚∀゚)「おら、さっさといこうぜ!祭りおわっちまうよ!」

(;'A`)「おわ、引っ張んな、こける、」

心臓の病でな。筋肉がかたまっちまうんだよ。

(*゚∀゚)「ごー!」アヒャー

(;'A`)「やめーい!」

だから、

('A`)「……」ギュ

(*゚∀゚)「おまw手を握るかww」

(;'A`)「い、いーだろ別に」

(*゚∀゚)「ま、構わねーけどな。手くらい。」

神様、今だけはどうか、あいつを、
あいつと俺を、笑顔でいさせてください。

-END-


[ 2009/05/23 22:35 ] 総合短編 | TB(0) | CM(1)

続きすごくみてぇ
[ 2009/05/24 22:20 ] [ 編集 ]

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