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ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職なようです


66 :1/25:2009/05/21(木) 03:09:25.46 ID:2safHvwZ0

ξ;⊿;)ξ「ただいま……」

川 ゚ -゚)「おぉ、どうしたツンや。可愛いお顔が台無しだぞ」

ξ;⊿;)ξ「クー……うぇぇぇん!!」

川 ゚ -゚)「おぉ、よしよし。何があったか知らないが、
     君の粗末な胸よりは、断然女性らしい私の胸で泣くがいい」







ξ;⊿;)ξ「うぅ……ふぇえ……」 モミモミ

川 ゚ -゚)「あの……お客様、当店はお触り禁止となっておりますので……」



67 :2/25:2009/05/21(木) 03:10:41.08 ID:2safHvwZ0

ξ;⊿;)ξ モミモミ

川 ゚ -゚)「……」

ξ;⊿;)ξ モミモミ

川*゚ -゚) アフン




ξ*-⊿-)ξ モミモミモミモミモミ

川 ゚ -゚)「……落ち着いたか?」

ξ*-⊿-)ξ「うん」 モミモミモミモミモミモミモミ



川 ゚ -゚)「で、何があった?
     クールかつ、絶世の美女で在らせられるお姉さんに話してごらん?」

ξ*-⊿-)ξ「バイトクビになっちゃた~エヘヘ~」 モミモミモミモミモミモミモミ


川 ゚ -゚)「貴様、揉むのを止めてそこに座れ」



ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職なようです



69 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 3/25:2009/05/21(木) 03:13:36.35 ID:2safHvwZ0

川 ゚ -゚)「テメェ、これでバイトクビにされたのは何回目だ。
     いい加減にしろ」

ξ;゚⊿゚)ξ「うーん……十と……四回目くらいかなぁ……」


川 ゚ -゚)「いいか? 物事には限度というものがある。
     一回や二回なら、私も世間の皆様方も寛容な精神で許してやれるが」

川;゚ -゚)「十四回……十四回っておま……」


ξ;゚⊿゚)ξ「ごめんなさい、反省してます」

川 ゚ -゚)「反省? この野郎、反省の意味分かって使ってんのか?
     ググって意味調べろカス」




ξ゚⊿゚)ξっ白「はんせい【反省】[名]スル自分の言動を省みること。
         「~をうながす」「深く~する」 」

ξ゚⊿゚)ξ「携帯電話の辞書機能って便利ね、時代は進歩してるわ」


川 ゚ -゚)「そうだな、お前は全く進歩してないがな」



70 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 4/25:2009/05/21(木) 03:16:26.12 ID:2safHvwZ0

ξ;⊿;)ξ「えーん、だってーだってー」

川 ゚ -゚)「だっても、ダンテも、ダッチワイフもないわい」

ξ;⊿;)ξ「だって、ちょっと倉庫にあったお菓子をつまみ食いしただけよ!?
       お腹すいてたんだから、仕方ないじゃない! 不当だわ!!」

川 ゚ -゚)「おんどれの頭の中の方が不当じゃ」










ξ゚⊿゚)ξ「あー、泣いたらお腹減ってきた。なんかご飯ー」

川 ゚ -゚)。oO(反省する気ねぇな、コイツ)



72 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 5/25:2009/05/21(木) 03:19:45.30 ID:2safHvwZ0

川 ゚ -゚)「ゆとりまっしぐらの貴様にも解るように、説教してやる。
     いいか? 世の中にはルールがある。
     人のモノを盗ってはいけないとか、人を殺してはいけないとか、
     お店のモノを勝手に食ってはいけないとか、そういうことだ」


川 ゚ -゚)「皆、キチンとルールを守って生きているんだ。
     それを破ったら怒られるのは当然だ、わかるな?」

ξ;-⊿-)ξ「はい……」


川 ゚ -゚)「いいか、今回のことは君の自業自得だ。
     だから、ちゃんと反省して、二度と同じ間違いをしないようにするんだ」

川 ゚ -゚)「ドゥーユーアンダスタン?」

ξ;-⊿-)ξ「はい……(お腹すいたなー)」






川 ゚ -゚)「わかったら、私を養うために早く次のバイトを見つけろ。
     それにはまず、駅前でタウンワークを……」



ξ゚⊿゚)ξ「いや、その理屈はおかしい」



73 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 6/25:2009/05/21(木) 03:22:47.73 ID:2safHvwZ0

ξ#゚⊿゚)ξ「そもそも!なんで、私だけ働かなきゃならないのよ!
       クーもバイトしなさいよ!」

川 ゚ -゚)「いや、働きたくねぇし」

ξ#゚⊿゚)ξ「私だって働きたくなんかないわよ!
       クーだけ一日中家にいて、ゴロゴロダラダラしてるなんてズルいわよ!」

川 ゚ -゚)「いやいや、愛する夫の帰りを、
     健気に待つ妻も、なかなか大変なんだぞ?」

ξ#゚⊿゚)ξ「誰が夫か!」




川 ゚ -゚)σ

σξ゚⊿゚)ξ ?

川 ゚ -゚) コクコク

ξ゚⊿゚)ξ



ξ ///)ξ ポッ



74 : ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:2009/05/21(木) 03:24:19.42 ID:2safHvwZ0
       o 
       ゚
      。

ξ#゚⊿゚)ξ「なんてなると思った?」 ビキビキ


川 ゚ -゚) チッ



76 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 8/25:2009/05/21(木) 03:28:51.18 ID:2safHvwZ0

ξ゚⊿゚)ξ「……まぁ、この問題には、いずれ決着をつけるとして」


ξ゚⊿゚)ξ「まずは、ご飯よ」

川 ゚ -゚)「まるで食欲の化身だな」


ξ゚⊿゚)ξ「黙らっしゃい。生命維持は多大なエネルギーを消費するのよ。
      栄養補給を怠れば、それは死に直結するの。
      つまり、何が言いたいかっていうと、食事はとっっっっっっっても大切だって事よ」

川 ゚ -゚)「あぁ……なるほど。
     摂取したエネルギーが、生命維持で消費されてしまうから、
     身体に栄養が行かず、そんな貧相なボディーに……。
     哀れな……なんて燃費の悪い……」





ξ#゚皿゚)ξ ガルルルルル

川;゚ -゚) ヒィ



77 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 9/25:2009/05/21(木) 03:32:12.99 ID:2safHvwZ0

ξ;⊿;)ξ「私だって……私だって!
       好きでこんな……こんな貧相な体型になったんじゃないもん!!」

川 ゚ -゚)「ふむふむ、背も低くて胸もペッタンコ……」


ズリッ

川 ゚ -゚)「おまけにアソコの毛も薄いとは……」

ξ;゚⊿゚)ξ「ぎゃあああああああああッ!!
       なにナチュラルに人のパンツ脱がしてんのよ! やめなさいいいい!!」


川 ゚ -゚)「なるほどなるほど、見れば見るほど、
     スリム&ビューティーボディーの私とは大違いだな」






ξ#゚皿゚)ξ「きいぃぃぃいッ!! 黙れ黙れッ!
       それ以上、口を開くならこーして! こーしてくれるッ!!」 モミモミモミモミ


川*゚ -゚)「あ……お、お客様ぁん……当店はお触り禁止となっておりmアフンッ」



79 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 10/25:2009/05/21(木) 03:35:10.29 ID:2safHvwZ0

――三十分後




ξ; ⊿ )ξ ハァハァゼェゼェ…

川* - ) クヤシィ……ビクビクッ



ξ;゚⊿゚)ξ ハァハァ……








ξ;-⊿-)ξ「私たち……何してるんだろ……」


川 ゚ -゚)「時間を浪費してしまったな」



81 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 11/25:2009/05/21(木) 03:38:24.26 ID:2safHvwZ0

ξ゚⊿゚)ξ「再三言うけど、お腹がすいたわ。
      何か食い物を持てい、NEETよ」

川 ゚ -゚)「残念ながら、この家には食い物はないぞ」

ξ#゚⊿゚)ξ「なんでよ! 一昨日買い物に行ったじゃない!」


川 ゚ -゚)「昨日の時点で、 貴 様 が 全て食い尽くしたんだろうが。
     もう冷蔵庫には、カマボコとチクワくらいしかないぞ」





ξ゚、゚)ξ モグモグ「なんで練り物しか残ってないのよ……」

川 ゚ -゚)「文句言いつつ食ってんじゃねぇか」



83 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 12/25:2009/05/21(木) 03:42:20.78 ID:2safHvwZ0

ξ#゚⊿゚)ξ「きえぇい! こんなんじゃ全ッ然物足りないわッ!!」

川 ゚ -゚)「落ち着けよ、社会不適合者」

ξ#゚⊿゚)ξ「あんたに言われたくないわよ! …………ん?」



ξ゚・・゚)ξ クンカクンカクンカクンカ

川 ゚ -゚)「……そんなに鼻の穴を大きく広げて、
     少しは恥じらいを持たんか…………」

ξ゚・・゚)ξ「…………この香りは」




ξ*゚⊿゚)ξ「 や き に く !!!!

         や き に く の  に ほ ひ だ !!!!」





                                    三ヽξ*>⊿<)ξノ キャー、オイシソー!!


川;゚ -゚)ノ「あ! こら待て暴食貧乳!! 何処へ行く!?」



87 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 13/25:2009/05/21(木) 03:45:20.91 ID:2safHvwZ0

【ツンとクーの隣人、内藤さんの部屋】

( ^ω^)「おっおっおwww今日は焼き肉だおwwwwww」










( ^ω^)「一人でwwwwwwwwwwwwwww」






( ^ω^)「友達いねぇしwww家族は縁切られてるしwwwwwww
      彼女なんかいるわけもねぇしwwwwww」


( ^ω^)「あれ? なんか悲しみが込み上げてくるお?」




( ´ω`)「あーやっべ……死にたくなってきた……」



90 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 14/25:2009/05/21(木) 03:49:07.02 ID:2safHvwZ0

( ´ω`)「せめて純真無垢な愛らしいょぅι゛ょが隣にいてくれたら……
      それだけで、あと四十年は闘えるのに……あー死にてぇお……」


ピンポーン!

( ´ω`)「む……チャイム……だと……?」

( ´ω`)「ここ数ヶ月、鳴ったことないから壊れてると思ってたお……」



( ´ω`)「まぁ……どうせ新聞の勧誘か、新興宗教のお誘いだおね……
      半年くらい前にも、キモいババァが勧誘しにきたし……」


ピンポーン!

( ´ω`)「……仕方ないから、とりあえず出るかお」



ガチャ

( ;´ω`)「すいませんが、新聞はネットで……
       信仰対象は二次元美少女で間に合ってますんで……」



ξ ⊿ )ξ「……」



93 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 15/25:2009/05/21(木) 03:52:39.15 ID:2safHvwZ0

ξ ⊿ )ξ「おにく……」

( ;^ω^)「お?」





ξ*゚皿゚)ξ「 お に く は っ け ん !! 」



ξ*゚皿<;゚ω゚)「ぎゃああああああああああああああああッ!!!!」
   ガブゥッ!!






川;゚ -゚)「待て、ツン! 早まるな!!」 ガチャ



96 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 16/25:2009/05/21(木) 03:56:24.56 ID:2safHvwZ0

a_20090522191921.gif


川 ゚ -゚)「あれ…………?」


川 ゚ -゚)「すいません、間違えました」 バタン







川 ゚ -゚)。oO(いかんいかん、隣の部屋って、右隣ではなくて左隣だったか……)



100 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 17/25:2009/05/21(木) 04:01:58.39 ID:2safHvwZ0

-Take2-

川;゚ -゚)「待て、ツン! 早まるな!!」 ガチャ



ξ゚皿゚)ξ「ふぇ?」 モグモグモグ


        ..;;:。ω゚)



川 ゚ -゚)




ξ゚皿゚)ξ..;;:。ω゚)                  (゚- ゚ 川





b_20090522191414.gif



104 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 18/25:2009/05/21(木) 04:05:18.50 ID:2safHvwZ0

*    *    *    *    *

部屋は無機質で構成されていた。
無機質な壁、無機質な椅子、無機質な机。
そして外と内を隔絶する、無機質な硝子。

拘置所を訪れ、面会室で待機するクーは、
数ヶ月前に購入した、リクルートスーツに身を包んでいた。

以前であれば、このような堅苦しい服装など、嫌悪の対象でしかなかったはずだ。
寝間着のスウェットか、下着姿がクーにとっては、自然で素直な姿であった。
人間変われば変わるものだと、クーは実感する。

無機質な室内で、クーはただじっと、身じろぎもせずに座して待ち続けた。
案内を受け、入室してから、どの程度時間が過ぎただろうか。

室内に目を配るのにも飽いて、すっと瞼を下ろしたその時だった。
隔絶された、硝子の向こう側からノック音が聞こえた。
ドアノブが捻られ、開いたドアから現れた人物が二人。

一人は、拘置所の刑務官だった。
無表情さと、きっちりと着こなされた制服が、堅苦しい印象を与えた。
その刑務官が、ドアを開け「入れ」と、許可を出すと二人目が現れた。

ツンだった。


ξ゚⊿゚)ξ「……クー」

川 ゚ -゚)「久しぶり……だな」



109 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 19/25:2009/05/21(木) 04:08:45.63 ID:2safHvwZ0

数ヶ月ぶりにツンの姿を見たクーは、
軽い挨拶を交わした後に、座席に着くよう促した。

対面したツンは、以前に比べ少しやつれたように、クーには見受けられた。
クーは、ツンの大食いっぷりを、嫌というほど知っていたため、
彼女の体調が気になり、問いかけた。


川 ゚ -゚)「……少し痩せたな、大丈夫か?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん……まぁ、刑務所の飯が臭いってのは、
      言い過ぎとしても、大して美味しくないってのは本当だったわ」

クーは、数ヶ月前の彼女を想起する。

アルバイトを終え、疲労感を携えて帰宅する彼女。
空腹を訴える彼女。
仕事の愚痴を口にする彼女。
引きこもりがちなクーを叱咤する彼女。
クーの用意した食事を、心底嬉しそうに口にする彼女。


彼女のため息、怒声、笑顔、涙、羞恥、口癖、寝顔……。
それらが、即座に思い起こされた。



113 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 20/25:2009/05/21(木) 04:12:53.12 ID:2safHvwZ0

ツンは数ヶ月前、傷害の罪で検挙された。
クーが被害者の男性のために、救急車を呼んだ。
そして、到着した救急隊員が事情を聞き、警察へと連絡した。

その後、起訴から判決までは滞りなく進んだ。
ツンは警察、検察の取調べに素直に供述した(ように聞いている)し、
クーも第一発見者として、嘘偽りなく証言をした。

ツンに下された判決は、懲役刑だった。
刑期は数年。被害者の男性の怪我が見た目よりも、
重症でなかったことが幸いし、量刑は比較的重くはならなかった。

そうしてツンが、あの部屋からいなくなってから、数ヶ月経った現在。
クーは、事件以来初めてツンの面会に向かったのだ。


ξ゚⊿゚)ξ「来てくれて、ありがとね……」

川 ゚ -゚)「何を言う……むしろ、来るのが遅れてすまなかった」

ξ ⊿ )ξ「ううん……来てくれて安心した……。
       もう、会ってくれないかと思ってたから……」

川 ゚ -゚)「……」

ツンの顔が俯く。感情を必死に押し殺しているのだと、クーには分かった。


ξ ⊿ )ξ「クーにすごく、迷惑かけちゃったから……だから、嫌われて、
       もう……このまま、見捨てらちゃったんじゃないかって……ずっと、そう思ってた」



116 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 21/25:2009/05/21(木) 04:16:33.61 ID:2safHvwZ0

ξ ー )ξ「まぁ、そうなっちゃっても、仕方ないんだけどね……
       私がしたことを思えば……」

そう言って、ツンは自嘲気味に口元を吊り上げた。
渇いた笑い。恐らく、深い自己嫌悪に苛まれているのだと、クーは推察した。


川 ゚ -゚)「……私がそんな薄情な人間だと思ったか?」

川 ゚ー゚)「見損なうなよ」

そう言ってクーは微笑みをツンに投げかける。
ツンとは対照的な、自然な、慈愛に満ちた笑みだった。


ξ;⊿;)ξ「うん…………ごめん、ごめんね」

川 ゚ -゚)「君が謝る必要はない。
     不安にさせた私が悪いんだ……な?」

ξ;⊿;)ξ「うぅ……ふぇえ……」

ツンの瞳からは涙が零れ落ちる。
彼女の口から漏れる嗚咽が、室内に響き渡り、溢れ出た滴は、彼女の掌と眼前の机を濡らした。

ツンの涙する姿を、クーは見続けることが出来なかった。
同空間において隔絶されている、この状況では、直接触れ合うことも出来ない。
以前ならば、自分の胸を揉ませて落ち着かせていたが、今はそれが出来ない。

なので、クーはツンの嗚咽を遮るかのように語り出した。



119 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 22/25:2009/05/21(木) 04:19:35.25 ID:2safHvwZ0

川 ゚ -゚)「ツン、覚えているか? 高校の頃……。
     当時の、私のことを……」

その話は、クーにとっては若気至り……。
苦い思い出であり、まただからこその、大切な思い出だった。


川 ゚ -゚)「あの頃の私は……酷い根暗だったな」

川 ゚ -゚)「クラスメイトとは、いつも距離を置き一人でいた。
     誰とも話をしなかったし、誰とも関わろうとしなかった。
     ……他人に対し、妙に臆病だったんだ、当時の私は」


川 ゚ -゚)「そんな私に声をかけてくれたのが、君だったな。ツン」

クーの視線は、焦点の合っていないように、ツンには見えた。
何も無い空間を、見つめている。
遠い記憶に、想いを馳せているのだ。


川 ゚ -゚)「私は、話しかけてくる君のことを無視して、邪険に扱った。
     にも関わらず、君は諦めず、ずっと私を気にかけていてくれた……。
     その時は言わなかったが……本当は、凄く嬉しかったよ」



川 - -)「そう……思えば、私はあの頃から君に甘えていたんだ……」

ξぅ⊿゚)ξ「……」



121 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 23/25:2009/05/21(木) 04:23:14.49 ID:2safHvwZ0

漂わせていた視線を閉じ、俯くクー。
ツンは、濡れた目尻を拭いながら、クーの様子をただじっと見つめていた。
そうしていると、不意にクーが面を上げ、ツンを真っ直ぐに見つめた。


川 ゚ -゚)「……今日は、報告があって来たんだ。聞いてくれるか?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん……そういえば、どうしたの? スーツなんか着ちゃって?」

クーとスーツ。
ツンの中で、クーとこれ以上マッチしない服装もそうない。
目にした時は、あまりにも不釣合いな、その組み合わせに、内心驚いていた。



川 ゚ -゚)「……就職したんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「え……?」

クーのその言葉は、一瞬どういうことかツンには理解出来なかった。
しゅうしょく? 就職? クーが? どうして?
様々な疑問が、ツンの中で蠢いた。


川 ゚ -゚)「小さなソフトウェア関係の会社なんだがな、
     そこの事務職で、雇って貰えることになったんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、その格好は……」

川 ゚ -゚)「うむ……就活用に購入してな」



123 :ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職 24/25:2009/05/21(木) 04:27:25.06 ID:2safHvwZ0

川 ゚ -゚)「ツン、私は今まで君に甘えていた。
     だからこそ、今度は私が君の力になりたいと考えたんだ」

クーが就職したのは、ツンのためだった。
今までツンに甘えていた分、どうすればツンの助けになれるか考えた結果、
まずは、手に職をつけることだと、クーは決意したのだった。




川 ゚ー゚)「刑期を終えたら、また一緒に暮らそう。
     また以前のように一緒に……それまで、私は待っているから」


ξ;⊿;)ξ「うん……ありがとう」



124 :..;;:。ω゚)ヽ|・∀・|ノ無職 25/25:2009/05/21(木) 04:28:37.70 ID:2safHvwZ0

隔絶された、内と外。
触れ合うことは、今は出来ない。

ただ、二人は心が通じ合ったことをただ確信していた。



――数年後、そこには仲睦まじく、家路に着く二人の姿があった。






ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)無職なようです-Fin-








..;;:。ω゚)。oO(あれ……?)

  .__
ヽ|・∀・|ノ。oO(いい話……?)



[ 2009/05/22 18:38 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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