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(*゚ー゚)籠の鳥のようです


363 :(*゚ー゚)籠の鳥のようです:2009/05/16(土) 23:11:55.84 ID:tTP2XciPO

(,,゚Д゚)『もう辞めよう』

唐突に彼は言った。
自分が間違っていた。もう終わりにしよう、と。

彼がそんなことを言うなんて私には到底信じられなかった。

(*゚ー゚)『……いやよ』

私は叫ぶ。

(*゚ー゚)『離れるなんて絶対、いや!私たちあんなに愛し合ってたじゃない!!』


(,,゚Д゚)『……それは君の錯覚だ。君にはもっと君に相応しい男がいるよ』

彼は辛そうに、私を自分を諭すように言う。

(,,゚Д゚)『それに世間は俺たちのことを認めはしないだろう。君の両親……そしてもちろん、俺の両親も』



364 :(*゚ー゚)籠の鳥のようです:2009/05/16(土) 23:17:31.22 ID:tTP2XciPO

(*゚ー゚)『世間の目が何だっていうのよ!!そんなの気にしなければいいじゃない!!』

その言葉にも彼は悲しそうに微笑むだけ。

(,,゚Д゚)『…ごめんな』

わかってしまった。もう何を言おうと彼の気持ちが変わることはないのだと。

(*;ー;)『いやよ…いや』

私にはもうどうすることもできないの…?

彼は私に背を向け扉へ足を踏み出した。その背は私を拒絶しているみたいだった。

私は頭の中が真っ白になった。



365 :(*゚ー゚)籠の鳥のようです:2009/05/16(土) 23:22:14.93 ID:tTP2XciPO

静まり返った部屋の中、私は彼との出逢いを思い出していた。

帰宅途中、目の前に黒い車が停まる。中からは爽やかな笑顔の青年。

私は一目で恋に落ちた。あなたの言うことなら何でもきけた。
出逢ったその日にあなたの家に行くことだって。

あなたは嫉妬深くて私が出掛けるのを嫌った。部屋に閉じ込めたりもしたけれど、私にはそれさえ愛情だと思え幸せだった。

そう…
私は自ら捕まった籠の鳥。でも幸福に満ち溢れていたのに。


私は静かに涙を流す。

(*;ー;)

もう私以外、誰も動くものがいない部屋で。



368 :(*゚ー゚)籠の鳥のようです:2009/05/16(土) 23:26:35.32 ID:tTP2XciPO

(;´_ゝ`)「……では突入します」

(´<_`;)「ああ、くれぐれも気をつけろよ」

頷きあった刑事達は勢いよく扉を蹴り破った。

( ´_ゝ`)「猫山ギコ!幼女誘拐、監禁の罪で逮捕する!!」

(´<_` )「大人しく連行…」

その時、踏み込んだ部屋で刑事達が目にしたものは



5年前に誘拐された11才の少女が



もう動かなくなった、身体を真っ赤に染めた男を抱き締め

(*;ー;)( Д ,,)

静かに涙を零している光景だった。







―――――――
投下された絵
855050.jpg


[ 2009/05/19 20:08 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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