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('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ )


43 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴ようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:25:32.69 ID:fySW8e/L0



(;'A`)「あぢぃ」

(;・∀・)「夏なんか爆発すればいいのに…」

(;'A`)「いや、駄目だ…夏がなかったらひぐらしが鳴かない」

(;・∀・)「黙れひぐらし厨」



ジコジコジコジコ。
ミィンミィンミィンミィン。
蝉がけたたましく鳴き、俺ととモララーの体力を削っていく。


今は全国の学生が喜ぶ夏休み



45 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:27:33.83 ID:fySW8e/L0

のはずでしたが!アチョー!
遅刻と早退でロスがあるので!1学期を続!行!します!!

といった具合ではないが、期末テストで赤点を取ってしまった俺とモララーは夏休み関係なく学校へ行っていた。
午前はクーラーの効いた学校で涼しく厳しい勉強なのだが、勉強から開放された後がまた苦しかった。
クーラーでキンキンに冷えた体に直射日光。汗は体中から滝のように流れ、Yシャツをべとべとに濡らしていく。

(;'A`)「暑い
    倒れそう
    死ぬ」

(;・∀・)「産業乙…じゃなくて、お前本当に倒れそうだな…」

(;'A`)「あツいノキラララライ…寒いノキライ…ゲゲゲゲ」

(;・∀・)そ「こえーよ!」

(;'A`)「見てよこれ。肋骨がぼっこり浮き出てる俺。しかも昨日エロゲのやりすぎでほぼ徹夜。超不健康。
    そんな俺をこんな暑い中外に放り出す=死亡フラグじゃね?」

Yシャツをべろりと捲る俺。
そこにはくっきりと浮き出ている肋骨が見え、ベルトを締めているはずのズボンは今にもずり落ちそうだった。
何だよこのキモオタ。きもっ。



48 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:30:01.42 ID:fySW8e/L0

(;・∀・)「シラネーヨ…。わかってんならさっさと太れ」

(;'A`)「太れたら苦労はしねぇよ!わかる?俺の苦労!この体重40kgをどうすればいいんだよ!」


(;・∀・)「乙…」

(*・∀・)「…。あ、ならさならさ!」

(;'A`)そ「何?」

いきなり目を輝かせ、俺の肩を掴み、がくがくと揺さぶった。
やばい。目回る。景色が歪む。


(*・∀・)「百円ショップ行こう!ね!涼しいし!あそこはアイス売ってるし!」

(((;゚A゚)))「OK時に落ち着け!行くから行くから!」

勢いよく揺さぶられ、本気で吐きそうになる。MH5(マジで 吐く 5秒前)。

(*・∀・)「ktkr!」

(;'A`)「?」



49 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:31:13.19 ID:fySW8e/L0

結果、モララーが半ば押し切る感じになり、俺たちは近所の百円ショップへと向かった。
さっきまでだらけていたモララーがいきなりシャキンとなり、るんるんと歩き出した。
それを疑問に思っていたが、まぁ百円ショップは冷房効いて涼しいし、アイスも百円で売っているならいいか、と疑問を意識の隅に押しやった。

二分ほど歩いたところで、緑が基調とされた店の外観が見えてきた。
どうやら一軒家を改造した家らしく、クローバーの看板が目立った。

(;'A`)「あ…やっとついた…シヌ」

(*・∀・)「ホラホラさっさと行くよドックン!!」

(;'A`)「何コイツ…イケメンのくせにきめぇんだけど」


半ばモララーにひっぱられながら百円ショップに入る。
クーラーのひやりとした冷気が包み込む。
汗が一瞬にして冷え、身震いをしてしまう。寒い。利きすぎ。

(゚、゚トソン「いらっしゃいませー」



50 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:32:54.05 ID:fySW8e/L0

女性店員の声が店に響く。
どうやら店員は一人らしい。そんなに大きくないから一人で十分なのだろう。

(゚、゚トソン「あ、モララー君。来てくださったんですね」

(*・∀・)「はっはい!ここのふいんきが好きで…」

(゚ー゚トソン「ふふふ…ありがとうございます」

無表情っぽい店員がにっこりと笑った。
その姿に思わず顔を赤らめてしまった。その瞬間、背中に異様な痛みが走った。

('A`)「ぉぐっ!」

(゚、゚トソン「? どうしたんですか?」

(*・∀・)「いえ!こいつはよく奇声をあげるんです!」


痛みの原因はモララーだった。背中を思いっきりつねり上げている。
皮と骨しかないこの背中のどこをつねっているのか不思議だった。



51 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:34:46.67 ID:fySW8e/L0

(;'A`)「イテェ…」

(゚、゚トソン「仲がいいんですね…。では、ゆっくりしていってください」

(*・∀・)「はいっ!!」

店員さんはちらりと俺を見ると、すぐに奥に引っ込む。モララーは我慢していたため息を吐き、にやけ顔になった。
今死んでもいいという顔をし、
俺の背中を平手で何回も叩く。
なるほど、モララーのるんるんな態度もよくわかった。
こいつは、店員さんにお熱だ。

(*・∀・)「くぅぅ!かっわいいいい…!!トソンさんかっわいいい…!」(小声)

(;'A`)「ちょ、イテェ!イテェよバカ!」

(*・∀・)「だってだって!笑ってくれうっはははは!」(小声)

(;'A`)「落ち着け!落ち着け!気持ち悪い!」

( ・∀・)「いや、お前に言われたくない」

('A`)「ぶち殺すぞ」



54 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:36:27.25 ID:fySW8e/L0

(*・∀・)「はぁ~~~…もういいしんでもいい」

('A`)「はいはい。わかったからアイス買ってかえろうぜ」

(*・∀・)「え~~~やだやだやだぁ☆」

('A`)「駄々っ子かよキメェ」

( ・∀・)「いや、お前に(ry」

('A`)「ぶ(ry」

このやりとりをあと数回したあと、モララーは百円ショップアイスを片手にるんるんとレジに向かった。
奥からまたあの店員さんがやってきた。
にやけ顔を戻し、いつものイケメン爽やかフェイスになりやがった。イケメン氏ね。

(゚、゚トソン「そちらの方は、何かお買いになりますか?」

('A`)「ああ……俺も同じアイスを…」

(゚ー゚トソン「はい、百円です」

('A`)「五百円からで」



55 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:38:02.89 ID:fySW8e/L0

店員さんはにっこりと笑って俺の手のひらに四百円を置いた。
こんなキモイやつの手に嫌がらないで置く人だ。感動。
丁寧に小さな小さな緑色のビニール袋にアイスを入れた。
受け取ったときに、確かな冷たさを感じた。

(゚ー゚トソン「ありがとうございました。またおこしください」

(*・∀・)「はいっ!またおこしします!」

('A`)「あ、はい。さようなら」

外に出ると今まで遮られていた熱気と湿気が一度に全身を覆った。
一度は引いたはずの汗が、またどこから出てくるのか滝のように流れ出した。

(;'A`)「あっつ…」

(*・∀・)「僕のハートはこの暑さよりも熱いさ…!」

(;'A`)「何?お前あの店員さんが好きなわけ?」

(*・∀・)「Yes!We can!!」

(;'A`)「大統領乙」



57 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:39:09.83 ID:fySW8e/L0

アイスを取り出すために緑色の袋を開ける。
水色のパッケージが暑さに負けてふつふつと水滴をつけている。
それを取り出すと一緒に10センチ四方ほどの紙がくっついてきた。
モララーは俺の前を歩いていて、この紙には気づいていないようだった。

('A`)「…?」


紙には女性らしい丸い綺麗な字で

『黒髪のモララー君のお友達様へ
 一目ぼれしました。あなたが好きです。付き合ってください

                           百円ショップ『クローバー』店長、都村トソン』

('A`)「…え」

これは誰宛?モララーは茶髪だ。黒髪ってーと俺?
まぁ、お友達様って書いてあるしねぇ、うん。うん。うん。
都村トソン?ああ、さっきの店員さん、店長だったのか…じゃなくて。
え?誰が?何?え?え?好き?一目ぼれ?え?あれ?


あれ?



58 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:40:43.18 ID:fySW8e/L0

(;'A`)「…え」

(;'A`)「ちょ…」

(;'A`)「…え?こ、これは…」

(*・∀・)「どうしたー?トソンさんの可愛さに気づいたってあげないよー?」

(;'A`)「……え、あ…いや、何でもない」

紙をぐしゃぐしゃに丸めてポケットにしまった。
どうする。どうするよ。
元気にアイスをむさぼるモララーを手前、何も言えなかった。

よくわからないと思うが、俺も今の状態がよくわからない。
底のない落とし穴に突き落とされた、そんな気分。

アイスを握った手が、冷たさで感覚を無くしていった。
ああ、今日も暑い。




('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ )
終わり







60 :('A`)百円ショップ『クローバー』で落とし穴のようです(・∀・ ):2009/05/11(月) 21:42:03.24 ID:fySW8e/L0

以上で投下終了です。
支援ありがとうございました。

お題→百円ショップ
   落とし穴

[ 2009/05/12 22:49 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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