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( ^ω^)紙ヒコーキ赤点号のようです('A`)


121 :( ^ω^)紙ヒコーキ赤点号のようです('A`):2009/05/05(火) 22:40:00.91 ID:jyXvORRy0


(;゚ω゚)「おおおお……」

(;゚A゚)「うおおお……」

ξ゚⊿゚)ξ「……何やってんのよ」

( ;ω;)「じゅ……14点だお……」

(;A;)「勝ったけど嬉しくねぇ……18点…」

ξ゚⊿゚)ξ「…アホじゃないの?」

VIP高校の1年2組の教室で騒ぐ馬鹿2人を見ながら私はため息をついた。
テスト用紙をくしゃくしゃに丸めながら机に乱雑に入れている太った男、ブーン。何回も何回も問1から見直して採点ミスがないか確かめている陰気臭い男、ドクオ。

そんなことをしても赤点ということには変わりないのに、本当馬鹿だと思う。



124 :( ^ω^)紙ヒコーキ赤点号のようです('A`):2009/05/05(火) 22:41:06.14 ID:jyXvORRy0

(;^ω^)「そ、そんなツンは何点だったんだお!?」

ξ゚⊿゚)ξ「82点」

(^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「こっち見んな」

私の発言を聞き、ブーンは更に落ち込む。漫画だったらズーンという効果音が付けられているであろう。
ドクオは陰気臭いオーラの上に落ち込みオーラまで被さっていて怖い。何なんだアレは…かなりおぞましい。


( ・∀・)「お前ら静かにしろー。今日赤点だったやつは今日補習で居残りな。わかってるな内藤鬱田」

( ^ω^)「名指しらめぇぇぇぇ!!」

('A`)「補習らめぇぇぇぇ!!」

( ・∀・)「きめぇ」

( ^ω^)

('A`)


先生の一声で馬鹿は静かになった。
いつもニコニコしている先生だが、こういうとこがすごく怖い。



テストを全て返し終わり、答え合わせもした。チャイムまで残り20分程度だったが、先生の意向で授業を少しすることになった。

126 :( ^ω^)紙ヒコーキ赤点号のようです('A`):2009/05/05(火) 22:42:07.60 ID:jyXvORRy0

( ・∀・)「じゃあ、この訳を……。……そこでメロンパン食ってる内藤」

( ^.ω^)「食ってませんお!」

( ・∀・)「口元口元」

( ^.ω^)「……ホクロですお」

( ・∀・)「そんな白いホクロあってたまるか。さっさと訳せ」

( ^.ω^)「お………。『彼女の夢は腹筋を割ることです』」

(#・∀・)「お前それテストにも書いてあったよな。お気に入り?もういい次、寝てる鬱田」

('A`)

( ・∀・)「………」

ザクッ



128 :( ^ω^)紙ヒコーキ赤点号のようです('A`):2009/05/05(火) 22:43:24.13 ID:jyXvORRy0

( ・∀・)「はい頭にサボテンが刺さってる鬱田。124Pをを訳してみろ」

('A`)「何で俺頭にサボテン刺さってんの?……えーっと…『彼女の夢は腹筋を割ることです』」

(#・∀・)「お前ら……今日、徹底的にやるからな」

(;゚ω゚)「死んでまうお……!!」

\('A`)/

ブーンがムンクの叫びのようなポーズで叫び声をあげた。
ドクオなんか人生が終わったとでも言いたげなポーズをしている。
補習ぐらいで人生終わったりしないのに…。

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、ドクオ諦めなさいよ」

( ;ω;)「おーんおーん…こんなものがあるからいけないんだおおお!!」

(;A;)「そうだそうだああああ!」



131 :( ^ω^)紙ヒコーキ赤点号のようです('A`):2009/05/05(火) 22:45:21.34 ID:jyXvORRy0

机の中からテスト用紙を引っ張り出すと、手馴れた様子で何かを折り始めた。
ブーンもドクオも折り方は違うけど、折っているものがだんだん形状を成し始めてきた。
子供の頃、誰もが一度はチラシで作ったであろう、

ξ゚⊿゚)ξ「紙ヒコーキ?」

( ^ω^)「そうだお!小学校時代からブーンとドクオは悪い点取るといっつも作ってたお!」

('∀`)「名づけて!」

(*^ω^)「紙ヒコーキ赤点号!!」('∀`)

(#・∀・)「 お 前 ら な … 」

堪忍袋の尾がブチ切れそうなモララー先生を尻目に、ブーンとドクオは窓に近寄り灰色の空を見上げた。
ぐっと腕を引き、2人同時に紙ヒコーキが手から離れた。

ふわりふわりふわ。

ふわりふわりふわ。

すいすいすすい。

すいすいすすい。



134 :( ^ω^)紙ヒコーキ赤点号のようです('A`):2009/05/05(火) 22:47:01.61 ID:jyXvORRy0

ξ゚⊿゚)ξ「………」

(*^ω^)「よっしゃいけおぉぉおぉ!」

('∀`)「赤点ごぉおおぉお!」

2つの紙ヒコーキはゆっくりとふわりふわりと浮いていて、無風の空中に漂っている。
だがやはり限界はあるのもで、ドクオの紙ヒコーキがゆっくりと落下しはじめた。

(;'A`)「あかてんごぉおおぉお!」

( ^ω^)「勝ったお!一部完ッ!!」

落下を始めたドクオの紙ヒコーキとまだ水平に浮いているブーンの紙ヒコーキ。



136 :( ^ω^)紙ヒコーキ赤点号のようです('A`):2009/05/05(火) 22:48:02.03 ID:jyXvORRy0

白い紙がふわりふわりふわ。
優雅に浮いていたはずの紙ヒコーキは2つとも突然横に飛ばされた。
この季節によく吹く、春一番だ。

( ゚ω゚)「おおおおお!?ブーンの赤点号!」

(゚A゚)「うわあああ!アレ俺らの本名書いてんじゃねぇか!」

( ゚ω゚)「おおおおおおおおおお!!?」

(#゚A゚)「最悪だあああああああ!!モララー先生どうしてくれるんですかあああああ!」

(#゚ω゚)「本当だおおおおおおおおお!!」

( ・∀・)「……最悪なのは」

(#・∀・)「お前らだ!!」


馬鹿なやり取りを見ながらくすりと笑う。クラスメートもくすくすと笑っている。
開いている窓から外を見る。さきほどブーンたちが飛ばしたテストの紙ヒコーキはどこかわからないところに飛んでいった模様だ。
白い紙は見えない。
上を見るとどんよりと黒い雲が空を覆っている。一雨来そうな重い雲。
傘は持ってきたっけ?お弁当何かな?今日の放課後ブーンたちに付き合わなきゃならないのかな?
そんな軽い疑問はクラスに巻き起こった笑いと共に消えていった。


終わり







143 :( ^ω^)紙ヒコーキ赤点号のようです('A`):2009/05/05(火) 22:57:58.72 ID:jyXvORRy0

お題は
・空へ飛ばした
・『彼女の夢は腹筋を割ることです』
でした


[ 2009/05/05 23:09 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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