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(メ'A●)y━~~大人と若者のナイフファイトのようです(゚- ゚ 川


785 :(メ'A○)y━~~大人と若者のナイフファイトのようです(゚- ゚ 川 1/6:2009/04/29(水) 13:01:25.38 ID:zIySS5/v0

天上に備え付けられた蛍光灯に白く照らされていく、四角い部屋の中。
広いとまでは言わないが、動き回る分には申し分も無く、
何も置かれていないトレーニングルームには、ピリピリとした空気が張り詰めていた。

(メ'A●)y━~~「俺を殺すか? 言っとくけどよぉ、君の手が汚れるだけでなんの得にもならないよ?」

川 ゚ -゚) 「殺すわけじゃない。私の訓練に付き合ってもらうだけだ」

腰にナイフを収めたホルスターを取り付けた、
海賊みたいな黒の眼帯を左目に付けたオヤジと、若く黒の長髪の美しい女性が向かい合い。
オヤジはタバコを吹かしながら呑気にしているが、女性の剣幕には鬼気迫るものがある。

(メ'A●)y━~~「あのさ、クーちゃん? 世の中にはゴムナイフってもんがあって、安全に訓練できるんだよね。
       それをなーんで君はボウイナイフなんて実戦向きなナイフを俺に向けてるのかな?」

川 ゚ -゚) 「あんなものでは実戦の緊迫感は出ない。
      素人なら別だが、私とアンタなら問題無いだろう」

(メ'A●)y━~~「じゃあ、何でそんなに殺気立ってるかな?
       君の腕は認めてる。俺の認めてる君なら、もっと自制心があるはずなんだがね」

川 ゚ -゚) 「アンタは私を勘違いしている。私は自制なんか出来ない」

(メ'A●)y━~~「そんなはずはねーんだけどなぁ。何時も冷静なクーちゃんがねぇー」



787 :(メ'A○)y━~~大人と若者のナイフファイトのようです(゚- ゚ 川 2/6:2009/04/29(水) 13:03:00.47 ID:zIySS5/v0

川 ゚ -゚) 「冷静? 私はアンタの目にそう映っているのか。ならば、私に対する認識を改めるべきだ」

クーちゃんと呼ばれる彼女が口を開くと、一瞬、場の空気ががらりと変わる。
それは、注意深く気を配らせなければならない程のほんの些細な違いではあるが、
眼帯を付けたオッサン、ドクオは敏感に感じ取った。

川 ゚ -゚) 「40を目前にしてその身体能力と劣らぬ技術。
      そして隻眼であるというのにその強さ。実に素晴らしい物だ」

(メ'A●)y━~~「へっへ、若い娘に褒められてオッサンは嬉しいよ」

だが、とクーは笑みを浮かべて付け加え。

川 ゚ ー゚) 「アンタの目は節穴だな」

川 ゚ -゚) 「私はそんな力を目の前にして、じっとしていられるほど冷静じゃない!」

ドクオは彼女がそう言いきった直後、奇妙な静粛を感じとる。
時間が止まったかのように、停滞が辺りを包みこむような不気味さ。

攻撃の気配。

突然、クーは腰のホルスターから真っ直ぐと長く伸びた鋭いナイフ、
ドクオが先程語っていたボウイナイフを抜き取り、
一歩踏み込んで彼の左胸へと向けて刺突を放つ。



788 :(メ'A○)y━~~大人と若者のナイフファイトのようです(゚- ゚ 川 3/6:2009/04/29(水) 13:04:26.87 ID:zIySS5/v0

距離は充分。一秒と掛からずに心臓を突き刺せる距離だ

金属音が室内に響きわたる。
鋭い残響がクーの鼓膜を震わせ、その音に彼女は気持ちを昂ぶらせる。

(メ'A●)━~~「片目がハンデだと思うなよ?
       これは俺が生きていく中で得た、経験の賜物だ。
       これがあっては俺は無いし、これが無かったから俺はあるんだ」

タバコに掛けていた右手にはサバイバルナイフが握られており、
黒く肉厚の刃を持つそれは、彼女のナイフの切っ先を受け止めていた。

川 ゚ ー ) 「――――ッ!」

クーの顔が妖しい笑みを浮かべる。
女性としての喜びを感じているような、女の笑みを。

ドクオの首筋へと向けて長い刀身が振り抜かれる。
姿勢を低くしてそれを避け、クーの腹へと刺突を放つドクオ。
空を切り裂く風切り音が二人の間に響きわたる。

彼女がバックステップを行うと、ドクオのナイフは虚空を貫く。

長い刀身を活かし、クーはそのまま突きの構えを取り、
ドクオを迎撃する姿勢を取る。

(メ'∀●)━~~「へっ! へへっ! フヒヒ!」

タバコを銜えたままドクオは笑い、
恐れずに斜め前へと踏み込んでいき、クーの脇腹へと一閃。



790 :(メ'A○)y━~~大人と若者のナイフファイトのようです(゚- ゚ 川 3/6:2009/04/29(水) 13:05:39.59 ID:zIySS5/v0

彼女はドクオが一歩を踏み込む、
その一瞬の隙を逃さずに突きを放ち、それは彼の腹へと向かって行く。
身を逸らしてかわすのと、クーへと向けて刃が振るわれるのは、ほぼ同時。

難なく彼女は一閃を避けてみせるが、息を吐く間は無い。
横に振るわれた刃は軌道を変えて彼女の頭上に迫る。

クーはしゃがみ込み、そのままドクオの足へとナイフを振るう。

最小の動きで振るわれたナイフはとても素早く、
ドクオの右足へ確実に喰らい付く。
しかし、これもまた読まれてしまっていた。

予測していたとでも言わんばかりに彼は右足を後ろに下げ、
身を捻って隙の少ない動きでナイフを縦に振るう。

クーは咄嗟にナイフの腹でそれを防ぐ。
金属音が鳴り、彼等の熱気ですっかり熱くなった室内に木霊する。
彼女の頬に汗が伝って行く。

川 ゚ -゚) 「………」

ふぅ、と息を飲み込み、吐き出す。
それと同時に彼女は思いきり一歩を踏み込む。

鋭い切っ先が最速を以ってドクオの胸元を捉える。
手に衝撃と手応えを感じるが、彼女は更に攻撃を加える。
金属音が鳴るよりも早く、彼の首筋に一閃。



791 :(メ'A○)y━~~大人と若者のナイフファイトのようです(゚- ゚ 川 3/6:2009/04/29(水) 13:06:39.17 ID:zIySS5/v0

鉄の硬い感触が彼女の手に残る。

やはり、再びナイフで防がれてしまった。

(メ'A●)=3「クーちゃん。君、十回死んでるぜ」

ドクオはタバコを口に溜まった煙と共に吐き捨てて言う。
飛んだタバコはクーの首へと向かい、煙は彼女の視界を遮ることとなる。

Σ川;* 〇*) 「ゴホッ! ゲホッケホッ!! あ゛熱っ!」

クーは自分の口内や鼻腔に侵入してきた、
ヤニ臭い煙に咽返ってしまい、首に当てられたタバコの熱に怯んでしまう。

直後。彼女は浮遊感と、強烈な衝撃を背中に感じる。

肉を打つ音が室内に響きわたり、
背骨から痛みが頭の先へと突き抜けて行く。

川 ;- ) 「ぐぅっ」

タバコの煙が目に染みたのか、うっすらと涙が浮かぶ。



793 :(メ'A○)y━~~大人と若者のナイフファイトのようです(゚- ゚ 川 6/6:2009/04/29(水) 13:07:21.93 ID:zIySS5/v0

(メ'∀●)y━「はい、終了。君は動きが大振りなんだ。
       ナイフなんて物は最小の動きで敵を刻んでく物なんだよ。
       どうだ? 俺のような歴戦の超・絶・傭兵を相手にしたご感想は?」

ドクオが新しいタバコを取り出して、からかうように言う。
対する彼女は涙を浮かべたまま苦しそうな声で、

川 ; -;) 「大人はずるいな」

悔しげに、冗談のようにそう返す。
クーはドクオのタバコを指差し、

川 ; -;) 「なぁ、私にもそれくれないか?」

(メ'∀●)y━「へへ、ガキが吸うもんじゃねーよ。大人だから吸っていいんだ。
       大人だからこういう勝ち方が出来たんだ。
       でも、今日はクーちゃんが大人の階段を上り始めたってことでマケとくよ」

ドクオは心底面白そうに笑って言うと、
ポケットから箱を取り出して、タバコを一本引き抜くと、
彼女の口に突っこみ、高そうなジッポーライターで火を灯す

川 ; -;)━~~ 「大人ゲホッ大人どべフォッ!
         アンタばハァッ言うが、童貞にばフゥッ!言われだぐない」

涙を流して咽ながらも強がるクーを、
暖かな視線でドクオは見つめるが、咽て聞き取りづらかったその言葉が、
何と言う意味か理解した時、彼はゴムナイフを用いて訓練の記録上彼女を十回殺した。


[ 2009/04/29 21:01 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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