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l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです


271 :l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです:2009/04/27(月) 22:55:00.39 ID:hXcMmxel0

('、`*川「ビロード、ちんぽっぽ」

( ><)「あっ、ママなんですー」

(*‘ω‘ *)「ぽっぽ!」

('、`*川「さぁ、帰るわよ」

( ><)「はい、なんです。妹者ちゃんバイバイなんです」

(*‘ω‘ *)「ぽっぽ!」

l从・∀・ノ!リ人 「また明日なのじゃー」

l从・∀・ノ!リ人 「・・・」

バランスが崩れないよう地面を少し蹴った。夕方の公園に長く伸びた影はゆっくりと前後に揺れた。


l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです



275 :l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです:2009/04/27(月) 22:58:36.80 ID:hXcMmxel0

l从・∀・ノ!リ人「・・・小さい兄者も大きい兄者も遅いのじゃ」

( ・∀・)「お嬢さん」

あぁ、日の落ちかかった公園に一人でいると危ないのかも知れない。

( ・∀・)「お嬢さん、あなたのことですよ」

意地を張ってないで早く帰ればよかった。

( ・∀・)「はー、悲しいな。声をかけたのに返事をしてもらえないなんて。兄者さんと弟者さんは当分来ませんよ」

l从・∀・ノ!リ人「・・・なんで知ってるのじゃ?」

彼はニッコリと微笑んだようだが、西日は強くて目を細めても表情を伺うことは難しかった。

( ・∀・)「よかった、返事をしてもらえて。いやー、悲しいものですよね。自分の存在を確かめられないのなんて」

ようやく自分がヘマをしたことに気が付いた。見知らぬ人には話しかけてはいけないと言われていたのに。

( ・∀・)「あぁ、不安がっているんですね。大丈夫ですよ、怪しい者じゃありません」

怪しくない人はそんな風には言わない。

( ・∀・)「あっはっはっは、そうですよね。これは一本取られました」

・・・あれ今しゃべってないのに

( ・∀・)「えぇ、どうしてもあなたがしゃべってくれないものだからつい・・・すいません」



277 :l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです:2009/04/27(月) 23:01:58.03 ID:hXcMmxel0

( ・∀・)「別に何もしませんよ。ただあなたが迎えが来ず寂しそうだったから」

・・・

( ・∀・)「やはり、約束はしていないとはいえいつも来てくれる人が来ないのは寂しいものがありますよね。」

・・・・・・

( ・∀・)「日が暮れれば流石に迎えにも来ますよね。それまで一人では心細いでしょう。しばらくお話しませんか?」

l从・∀・ノ!リ人「・・・」

( ・∀・)「あ、そうだ。僕はもう一方のブランコに乗ります。それなら安心でしょう?座っている状態ではなかなか近づけるものじゃありませんよ?」

l从・∀・ノ!リ人「・・・」

l从・∀・ノ!リ人「なんで公園にいるんじゃ?」

少しだけブランコを漕ぎつつ聞く。

( ・∀・)「お嬢さんが寂しそうにしてるからですよ、僕は案外優しいのですよ」

l从・∀・ノ!リ人「自分で言ってちゃ世話ないのじゃ」

( ・∀・)「それは弟者さんの受け売りですか?」

l从・∀・ノ!リ人「・・・」

( ・∀・)「あなたは本当に家族が好きなようですね」



279 :l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです:2009/04/27(月) 23:05:46.14 ID:hXcMmxel0

l从・∀・ノ!リ人「家族が好きじゃないやつなんていないのじゃ」

( ・∀・)「私は生まれてすぐ離れ離れ・・・いや、置いて行かれたので好きも何もないですがね」

l从・∀・ノ!リ人「・・・」

( ・∀・)「あぁ、気を使う必要はないですよ。今はあなたがいるじゃないですか」

思いっきり漕ぐ。

( ・∀・)「本当はね、誰かに愛されたいんですよ。決して私は孤高の存在ではないのです。でも今さら意地を張ってたなんて言えないのです」

しっかりと鎖を掴む。重力に従って地面へ近づく瞬間のその一瞬に、宙に浮かぶ感覚を覚える。もうこれ以上漕いでも上にはきっと行けないのだ。

( ・∀・)「あなたが同じ気持ちであるのだと思って、話しかけようと思いました。やはり誰かに求められてほしいですよね?」

あぁ、宙に浮く瞬間に血が引いていくようだ。意識が遠のく。

( ・∀・)「おかしいですよね。ほんの数回相手をしてもらっただけなのに、あなたの話し相手になりたいなんて。でももう時間ですね、迎えが来ましたよ」

****************



282 :l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです:2009/04/27(月) 23:09:25.06 ID:hXcMmxel0

「じゃ・・・妹者っ!」

l从・∀・ノ!リ人「へっ?」

(;´_ゝ`)「よ、よかった妹者が起きてっ!」

(´<_`;)「いや、まだ早い。もしかしたら頭を打ってるかもしれんぞ。早く病院へ」

なんでこんなところに寝ているのだろう。ブランコの下なんて服が汚れてしまう。

(;´_ゝ`)「しっしっ!ばっちぃから今はあっち行ってろっ!」

あぁ、猫だ。兄もいる。

l从・∀・ノ!リ人「・・・来るのじゃ?」

(;´_ゝ`)「・・・へっ?」

(´<_`;)「兄者、ほら早く病院へ行かないからっ!」

( ・∀・)「ニャー」

l从・∀・ノ!リ人「大きい兄者、小さい兄者。妹者この猫飼いたいのじゃ」

(((;´_ゝ`)))「あわわわわわ、妹者ー!妹者ー!ちゃんと受け答えしてくれー!」

その後、一応病院へ行った。結果は勿論と言うべきか特に何にもないそうだ。
学校で用事があったんだと迎えが遅くなったことを必死で詫びられたり、家族で二人をシスコンだと囃し立てたり・・・。
あぁ、そうだ。家族が一匹増えたんだ。



283 :l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです:2009/04/27(月) 23:11:15.96 ID:hXcMmxel0

( ・∀・)「ニャー」

l从・∀・ノ!リ人「ごめんなのじゃ。一人だったのじゃ」

私の考えていることが手に取るように分かるかのようにこの子は鳴く。

( ・∀・)「ニャー」

l从・∀・ノ!リ人「もう鳴かなくていいのじゃ」

( ・∀・)「ニャー」

l从・∀・ノ!リ人「大丈夫なのじゃ、妹者が一緒にいてあげるのじゃ」

( ・∀・)「ニャー」

l从・∀・ノ!リ人「だから・・・」



286 :l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです:2009/04/27(月) 23:15:21.45 ID:hXcMmxel0

寂しかったのだろう。きっと食料を人から貰うことはあれどずっと付き添ってくれる人などいなかったのだろう。猫なのに、猫だから意地を張っていたのか。

l从・∀・ノ!リ人「だから、ずっと妹者と一緒にいるのじゃ」

( ・∀・)「ニャー」

叶わない、叶うはずもないそんな無茶なお願いをした。

l从・∀・ノ!リ人「まだ、まだ生きるのじゃ・・・」

ずっと一緒にいたいとは言わない。まだうちの子になって2ヶ月もたってないじゃないか。

l从・∀・ノ!リ人「そんな弱く鳴くフリしなくてもいいのじゃ」

( ・∀・)「ニャー」

今はしょっぱいはずの頬を舐められた。

(´<_` )「妹者」

l从 ∀ ノ!リ人「小さい兄者・・・」

l从;∀;ノ!リ人「しっ、死んじゃうのじゃ。この子・・・死んじゃ」

(´<_` )「なぁ、妹者?」



288 :l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです:2009/04/27(月) 23:18:07.76 ID:hXcMmxel0

l从;∀;ノ!リ人「何なのじゃ?」

(´<_` )「病気には誰も勝てないんだよ。それだけど、こいつはさ。病気で苦しくても最期に妹者と一緒に居れて嬉しいはずだよ」

l从;∀;ノ!リ人「・・・」

(´<_` )「だから、だからさ。もう逝かせてやりな。せめて安らかに、また会えるように、そういってあげな」

l从;∀;ノ!リ人「うっ、うっ」

l从;∀;ノ!リ人「ま、また。会おうなのじゃ。会いに来なかったら許さないのじゃ」

( -∀-)「ニャー」

力なく鳴く声はこの後聞くことはありませんでした。



290 :l从・∀・ノ!リ人 ブランコに揺れるようです:2009/04/27(月) 23:21:29.38 ID:hXcMmxel0


お題
・落ちる
・時間切れ

>>271>>275>277>>279>>282>>283>>286>>

ぶっちゃけ、もうすぐ落ちるって知らなくてお題krkrしたからこれ忠告だったかもしれないw

あとよろしければ批評お願いします

[ 2009/04/28 20:29 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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