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( ´_ゝ`)と(´<_` )は正しい判決を下すようです


516 :( ´_ゝ`)と(´<_` )は正しい判断を下すようです:2009/04/24(金) 23:32:12.23 ID:Uu1sqv4QO

ここは地獄の裁判所。鉄槌の音が響く中、二人組の閻魔様が今日も罪人達を裁いている所です

( ´_ゝ`)「判決を言い渡す。お前は地獄行きだ」

(´<_` )「正しい判断だ、流石だな兄者」
地獄行きを言い渡された後にすぐさま別の人が閻魔の部屋に入ってくる。
そして同時に鉄槌の音が鳴り響く

( ´_ゝ`)「判決を言い渡す。今来たお前も地獄行きだ」

(´<_` )「素早い判断だ。流石だな兄者」
( ´_ゝ`)「そもそも人間は生きているだけで罪人だ。死んだだけで償えるはずがない」

(´<_` )「流石だな、兄者。と言いたいが俺達の存在価値を否定しないでくれ」



519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 23:33:01.10 ID:Uu1sqv4QO

次へ、次へと人が閻魔の部屋に来るが無情にも地獄行きが命じられる

( ´_ゝ`)「次の一人で今日のノルマ達成だ」

(´<_` ) 「楽勝だな兄者」


( ´_ゝ`)「さあ、次の者、部屋に入ってこい」



522 :( ´_ゝ`)と(´<_` )は正しい判断を下すようです:2009/04/24(金) 23:34:14.29 ID:Uu1sqv4QO

閻魔様の部屋のドアが開くと同時に小柄な少女が入ってきた

川 ゚ -゚)「地獄って本当にあったんだ…」

少女はポツリとそう呟くと閻魔様達が大きな声で笑いだした
(´<_` )「まだここは天国でも地獄でもないさ。どうせ地獄行きだろうがな」

( ´_ゝ`)「ははは、この人間は若いから親不孝で地獄行きだな」

(´<_` )「ナイス判断。これでノルマ達成だ」

( ´_ゝ`) 「弟者よ。今日最後の仕事だから話ぐらいは聞いてやろう。そこの人間、何をして死んだんだ?」

川 ゚ -゚)「生まれつきの病気です。この年までが限定だったみたいです」

( ´_ゝ`)「お前の母親はお前みたいな脆弱な人間を産んで不幸だったろうな」

川 ゚ -゚)「私もそう思います。そんな親不幸者なんか地獄行きが良いと思いませんか?」

(´<_` )「人間が自ら地獄を望むとは珍しいな。そんなに母親はお前の事を嫌がっていたのか?」

川 ゚ -゚)「いいえ。母親は私に心いっぱいの愛情をそそいでくれました。私が地獄へ生きたいのは別の理由が…」

( ´_ゝ`)「どれ、話してみろ」

川 ゚ -゚)「はい…」




525 :( ´_ゝ`)と(´<_` )は正しい判決を下すようです:2009/04/24(金) 23:35:45.77 ID:Uu1sqv4QO

 私は生きている間にシャボン玉に憧れていました。と言ってもシャボン玉事態になりたい訳ではありません。
私は小さい頃から自分の余命がだいたいわかっていました
それはもう、毎日が死の恐怖と隣あわせるだった訳で…。 毎日が地獄のようでした
体が弱くても学校ぐらいは行きます。虐められていましたけどね
そんなことはいいんです。ある日下校途中で幼稚園児ぐらいの小さい男の子がシャボン玉で遊んでいたんですよ
私がシャボン玉を見たのはその時が初めてだったんです
私はそのシャボン玉に見とれていました。ふわふわと宙を漂い、その姿に私とその男の子は魅了されていました
でも、シャボン玉ですからしばらくして割れてしまいました。
そのとき、私は短い時間でここまで人々を魅了できるということがわかったんです
私もシャボン玉のように人々を魅力してみたくなったんです
といっても私自信はなんの取り柄もなかったので、せめて自分が作り出した物で人々の心を惹きつけたいと思いました



527 :( ´_ゝ`)と(´<_` )は正しい判決を下すようです:2009/04/24(金) 23:37:22.91 ID:Uu1sqv4QO

私は絵が比較的得意だったので、とても大きなキャンパスを買ってきてそれから夢中になりながら絵を描いていました
そしてその絵を描き終わる前に私は死んでしまったのです
まだ私はシャボン玉になる夢は諦めてません
親不孝者は賽の河原に行くんですよね
そこの岩石でも砕いて壁に大きな絵を描きたいのです
そう、後から来る人を魅了できるような…
賽の河原での仕事をさぼれるかどうかもわからないのに、こんなことを夢見るなんて馬鹿げてますよね
それでもその微か希望にかけてみたいのです



川 ゚ -゚)「笑ってください」

( ´_ゝ`)「…」

(´<_` )「兄者…」

( ´_ゝ`)「やっぱりお前は地獄行きだな。しかも賽の河原には送ってやらん」

川 ゚ -゚)「なんでですか!?」

( ´_ゝ`)「欲まみれな人間なんてもっと酷く地獄へ送ってやる。さあ、部屋から出ていけ」

川 ゚ -゚)「そんな…」

閻魔様の部下が少女を引きずっていく
少女が叫んでいても閻魔様は聞く耳すらもとうとしない



532 :( ´_ゝ`)と(´<_` )は正しい判決を下すようです:2009/04/24(金) 23:39:06.77 ID:Uu1sqv4QO

しばらくして閻魔の弟が閻魔の兄に質問をした

(´<_` )「兄者、結局どこに送ったんだ?」

閻魔の兄は笑いながら答えた

( ´_ゝ`)「人間達が住む下界だ。俺にとってそこが一番の地獄だからな」




今日も閻魔様の槌を叩く音が聞こえる…



終わり







533 :( ´_ゝ`)と(´<_` )は正しい判決を下すようです:2009/04/24(金) 23:40:09.86 ID:Uu1sqv4QO

お題は
鉄槌の宴
シャボン玉

鉄槌の宴から裁判所を、そこから地獄を連想しました
[ 2009/04/25 17:57 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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