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( ^ω^)達はポケモンバトルをするようです


278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:28:51.78 ID:GBM6r1X+O

窓のない真っ白な部屋に、一つの机があった。
そして、座る人間が向き合えるように、二つの椅子があった。
実際、椅子の上には人間が一人づつ座り、向き合っていた。

( ^ω^)「……」

lw´‐ _‐ノv「……」

一人は、やたら恰幅のいい中年の男。
一人は、華奢な体躯の色白な少女。
どちらも同じ簡素な作りの、白いつなぎを来ていた。
言葉を発することはなく、ただ互いにうつ向いている。



279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:32:06.40 ID:GBM6r1X+O

机の上に出された両手は、灰色の小さな箱を握っていた。
厚みは親指の長さほどで、幅は手首から中指の先まで。
長さは手のひら二枚分か。
長方形のそれには小さな液晶画面がついていて、その下には十字形のボタンが一つと、小さな丸いボタンが二つある。
丸いボタンにはそれぞれ、“A”“B”とだけ彫られていた。

(;^ω^)「……」

男の顔が歪み、箱を持つ手が震える。
その振動は互いの箱を繋ぐケーブルを揺らし、少女の箱にもそれが伝わった。

lw´‐ _‐ノvニヤリ

(;^ω^)「!!」

男の動揺を見ると、少女は口角を小さく吊り上げる。
それに気付いた男の顔は、見る見る内に紅潮していった。



282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:36:01.21 ID:GBM6r1X+O

lw´‐ _‐ノv「チェックメイト」

(;^ω^)「そんな……!?」

男の画面には敗北を知らせる文字、少女の画面には勝利を知らせる文字が、それぞれ白黒で表示されていた。

どこからともなく、女性の声でアナウンスが響く。

『試合終了です。
 勝者、素直シュール。
 倍率、1.17倍。
 瀕死ポケモンは、4体です』

(;^ω^)「お、お前!! なにか卑怯な手を使ったんだおね!? ブーンにはわかってるお!!」

派手に椅子を蹴倒しながら立ち上がり、男は叫ぶ。
その顔には脂汗が浮かび、目は血走り、鼻の穴が大きく膨らんでいた。



285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:39:49.70 ID:GBM6r1X+O

(;^ω^)「わか、わかってんだお!! そうでなきゃ、ありえないんだお!! ふ、不可能だお!!
       こんなの、認められないお!!」

男の手から滑り落ちた箱が床に落ち、やかましい音をたてる。
画面がひび割れ、裏面のカバーが外れた。
金色の、「アルカリ」と書かれた単3電池が四本飛び出した。
それらは二、三度バウンドした後、床を転がる。

(#^ω^)「すかしてんじゃねーお!!」

男が少女に掴みかかろうとした、その時だった。

(# ω )「おふっ!?」

一発の銃声が、二人の耳を貫いた。



287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:43:24.82 ID:GBM6r1X+O

lw´‐ _‐ノv「……」

( ;ω;)「お……お……痛い、痛いお……」

男は右のわき腹を両手で押さえ、机にもたれるように崩れ落ちた。
その手を中心に、赤い染みが広がっていく。
涙と鼻水と汗でぐちゃぐちゃになった顔を、少女は澄ました顔で見下ろす。

(,,゚Д゚)「内藤ホライゾン、勝負はついている」

リノリウムの壁にぽっかりと空いた穴。
そこに、緑と茶色の迷彩服を着た屈強な軍人が立っていた。
その手には、一丁の拳銃。
男の腹に穴を開けたのは、恐らく彼と見て間違いないだろう。



290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:46:22.26 ID:GBM6r1X+O

( ;ω;)「おおっ、お、違うんだお。 間違いなんだお。 あいつはずるいんだお」

男は地面を這いずり、軍人の足元へ近づく。

( ;ω;)「おかしいんだお。 確率なんだお。 地割れも、ドリルも、ギロチンも」

白いキャンパスに、赤い掠れた線ができる。
男は軍人の足にすがり付き、重く腹に響くような音のあと、うめき声をあげた。

( ;ω;)「おおお!! 30パーセントのはずだおぉ……レベル差は40だお!! ……伝説なんだお!!」

軍人に鳩尾を蹴られた男は、仰向けに寝転び、子供の様に駄々を捏ねる。



292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:50:01.05 ID:GBM6r1X+O

( ;ω;)「カメ、カメラ!! ログ!! データ解析!!
       見てたはずだお!! わかるはずだお!!」

止まらない出血、軍人は自身の爪先を忌々しそうに睨む。
そして赤い芋虫のような男を見据え、口を開いた。

(,,゚Д゚)「ヨクアタールは、必中なんだ」

lw´‐ _‐ノv「そゆことー。 経験値が足りないぞ、坊や」

(#;ω;)「この――-がぅッ!!」

男は決死の覚悟で立ち上がり、少女へ向けて拳を振り上げた。
そして右の太ももに走った激痛に、再び地面に頬擦りをする。



294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:52:10.33 ID:GBM6r1X+O

(,,゚Д゚)「次は頭だ、内藤ホライゾン」

( ;ω;)「うう、う、お」

( ;ω;)「おおぉぉぉぉぉん!!」

観念してか、四肢を投げ出して横たわる男。
その頭は既に、考えることを止めていた。

(,,゚Д゚)「ッ……きったねぇ」

小さく舌打ちをした軍人が、泣きわめく男の襟首を掴む。

(,,゚Д゚)「素直シュール、お前は部屋に戻れ」

lw´‐ _‐ノv「あいさー」

彼は男を引き摺りながら部屋を出る。
遅れて、少女もそれに続いた。



297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:55:22.40 ID:GBM6r1X+O

 * * *


アズマオウの つのドリル!
いちげき ひっさつ!
ケンタロスは たおれた!

またんきは しょうぶに かった!




lw´‐ _‐ノv「ありゃ」

(・∀ ・)「あははー、おれのかちだなー」

真っ白な部屋に、一組の男女がいた。
その手には、灰色の小さな箱。
少年の箱の画面には勝利を、少女の箱の画面には敗北を知らせる文字があった。

『試合終了です。
 勝者は、斉藤またんき。
 倍率、17.85倍。
 瀕死ポケモンは5体です』

アナウンスが途切れると、迷彩服を着た軍人が中へ入り、少女を部屋から連れ出す。



299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:58:28.71 ID:GBM6r1X+O

 * * *


lw´‐ _‐ノv「……おう、また会ったな、坊や」

手術台の上に縛り付けられた少女が、首だけを動かし、ぼんやりと辺りを眺めていた。
そして巨大な試験管を見つけ、呟く。

lw´‐ _‐ノv「その尻尾、君は、ハナダの洞窟にでも行くのかい?」

(  ω )

緑色の液体の中には、人に近い姿をした異形が浮かんでいた。




( ^ω^)達はポケモンバトルをするようです










300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:01:39.50 ID:GBM6r1X+O

>>278-279>>282>>285>>287>>290>>292>>294>>297>>299

お題
( ^ω^)達はポケモンバトルをするようです

書き終えてから気付いた
ポケモン微塵も関係NEEEEE!!/(^o^)\

感想批評など、よければ

[ 2009/04/19 23:18 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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