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( ∴)狼男のようです


36 :( ∴)狼男のようです:2009/04/12(日) 20:27:29.59 ID:ACrCd81q0

( ∴)狼男のようです


僕は普段普通の人間なんだが、満月の夜に狼男になる。
普段は普通の人間だと言ったが、狼男になるのだから、
普段もどこか普通の人間とは違っているのかもしれない。
でも、とりあえず見た目は普通の人間なので、
普通の人間ということにしておいてもいいだろう。

( ∴)「気持ちがいい。」

春の風は気持ちがいい。僕の顔には3つ穴が開いていて、
そこを通っていく風を感じながら、僕は草原を下っていく。
僕が歩いている所は傾斜が緩やかで、足を急かされることも無い。

( ∴)「ゆっくりと僕は、その坂を下っていた。」

僕の下っている草原は、どこまでも続いていた。
途中に狼娘がいた。

( ∴)「あの、違ってたらすみません。狼娘、ですよね?」

リi、゚ー ゚イ`!「え、そうですけど、なにか?」

( ∴)「実は、僕、狼男なんです。」

僕は普段、全くの人間ということになっているが、
狼男であった方が都合がいいであろう時は、狼男と名乗る。



37 :( ∴)狼男のようです:2009/04/12(日) 20:29:16.78 ID:ACrCd81q0

リi、゚ー ゚イ`!「全然狼男には見えないですが。」

( ∴)「確かに、そうでしょうね。
   僕は今、狭い意味での狼男じゃありません。
   満月の夜にじゃないと、狭い意味での狼男にはならないんです。
   でも、確かに僕は狼男です。」

狭い意味での狼男とは、狼男の状態の狼男のことだ。

リi、゚ー ゚イ`!「そうなんですか。」

( ∴)「一緒にどうですか?ちょっとそこまで、散歩でも。」

リi、゚ー ゚イ`!「狼男じゃないひとには興味が無いんです。ごめんなさい。」

( ∴)「信じてください。僕は狼男です。」

そうだ、今日は満月だった。

( ∴)「じゃあ、夜まで待って下さい。見た目も狼男になってあなたの前に現れますから。」

リi、゚ー ゚イ`!「それなら、わかりました。」

しばらく歩いてそこから離れた場所に着き、僕は夜を待った。夜までとても長い。
僕は草が一面に生えているので、その上に寝そべって待つことにした。
巨大な雲が風で流されていた。巨大なものがゆっくり動くのを見ると圧倒される。
海の鯨とか。なぜだろう。そんなことを考えていた。
気付くと辺りは暗かった。雲を見ているうちに眠ってしまっていたようだ。
僕は焦って月を探し、月が満月であるのと僕が狼男になっているのを確認した。



38 :( ∴)狼男のようです:2009/04/12(日) 20:31:05.78 ID:ACrCd81q0

∧∧
( ∴)「待たせてしまうことになる。早く行かないと。」

僕は狼娘のいた所に急いだ。暗い中平らでない地面を走っているので
不意に視点が上がったり下がったりする。
狼娘がいた所の近くまで来ると、狼娘らしき人影が見えた。
∧∧
( ∴)「よかった。」

そこに着くまで急いで来ていた僕は、少し疲れたので、
狼娘がいる所までそこから歩く速度を落とすことにした。
狼娘は月を見ていた。月の光が淡くその姿を照らしている。
僕は、少し離れているが狼娘に声を掛けた。
∧∧
( ∴)「遅くなってごめん。」

狼娘が振り向いたけど、それは狼娘ではないようだった。

∬´_ゝ`)「・・・」
∧∧
( ∴)「え・・・」

∬´_ゝ`)「狼娘は私が預かった!」
∧∧
( ∴)「な、なんだと!」

∬´_ゝ`)「返して欲しくば5億用意しろ!」
∧∧
( ∴)「5億ってそんな・・・」

∬´_ゝ`)「冗談です。」



41 :( ∴)狼男のようです:2009/04/12(日) 20:33:04.53 ID:ACrCd81q0

∧∧
( ∴)「冗談・・・
   でも、君は狼娘じゃないようだけど。」

∬´_ゝ`)「満月の夜、私は狼娘じゃなくなるの。」
∧∧
( ∴)「僕とは逆だね。」

∬´_ゝ`)「そうね。」
∧∧
( ∴)「それで、僕との散歩だけど。」

∬´_ゝ`)「いいわよ。」

僕は狼娘の娘形態と夜の草原を散歩した。
でも僕は狭い意味での狼娘と草原を散歩したかった。
これじゃ満足できねぇぜ!


( ∴)狼男のようです でした







44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 20:37:20.27 ID:ACrCd81q0

支援ありがとうございました。
これで投下は終わりです。

( ∴)狼男のようです
>>36>>37>>38>>41

お題
満足できねぇぜ!
満月

感想、批評などよろしくお願いします。
[ 2009/04/13 20:03 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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