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(*゚ー゚)は特異体質なようです


215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:22:28.07 ID:P4lKQwMI0

神様。
何が悲しくてこんなことになったのでしょうか。

(,,゚Д゚)「………」

(*゚ー゚)「………」

真っ暗な体育倉庫の中で、1人と1匹が絶賛密着中。

一体どうしろというんですか。


(*゚ー゚)は特異体質なようです


(*゚ー゚)「はぁ…今日も疲れた」

テニスのラケットとボールをまとめて、体育倉庫に片付ける。
入部したばかりの1年生の仕事は、大体雑用。
先輩達はもう帰ってる。

(*゚ー゚)「ふぅ…」

備品のチェックも忘れずに。
もうすぐバスケ部も練習を終えてやってくる。
バスケ部には…

(,,゚Д゚)

中学の時に転校してきて、そのまま高校でも一緒になったギコ君がいる。



216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:23:59.70 ID:P4lKQwMI0

ギコ君はかっこよくて、女の子にも人気がある。
勉強も、スポーツもできる人気者。

私も、ギコ君を好きな女の子の1人。
当然、告白する勇気なんてありませーん。

(*゚ー゚)「告白、できたらなぁ」

そんな事を考えていると、突然体育倉庫の電気が落ちた。
見回すと、体育館全体が停電しているみたい。
早く出なきゃ。私は慌ててボールを片付けた。
そうこうしていると…

(,,゚Д゚)「たっく……先輩も人使い荒いよなぁ。停電したからって自分は先に帰りやがって……」

ギコ君が入って来た。

どうしよどうしよ。
私は思わず陰に隠れた。
隠れた理由……ギコ君が来たから、っていうのもあるけど……

(*////)(あぁぁぁぁ…もうだめ、変身しちゃうよぉ………)

(,,゚Д゚)「ん? 誰かいるのか?」



219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:25:18.18 ID:P4lKQwMI0



∧ ∧
(*゚ー゚)「にゃー」




興奮すると、猫に変身してしまう特異体質の持ち主だからです。



220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:26:55.97 ID:P4lKQwMI0

(,,゚Д゚)「あれ、ただの猫か。一体どうした?迷ったのか?」

∧ ∧
(*゚ー゚)「にゃにゃ…」

そう言うとギコ君は猫に変身した私を抱え上げる。
………なんだか、ふわふわする。
ギコ君の腕はあったかくて、優しい。

(,,゚Д゚)「そっか、迷ったのか。これ、いるか?」

彼は私の前に「あるもの」を差し出した。

『ラウンジのねこかん』

…缶は空いていません。
くれるなら 缶を開けてよ ホトトギス
…いや、ホトトギスは関係ないか。

(,,゚Д゚)「あれ? 食べないのか?」

だから缶を開けてゆーとるのに。
∧ ∧
(*゚ー゚)「にゃー!にゃにゃ、にゃー!!(せめて缶を開けてよー!!)」

(,,゚Д゚)「あぁ、ねこ缶は嫌いか? 悪いな」

いや違うって。
まあねこ缶は好きじゃないけどさ。



224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:28:31.08 ID:P4lKQwMI0

(,,゚Д゚)「ごめんなー、あまり良いもん持ってなくて」

彼がそう言った途端、カチャンという音が体育倉庫に響いた。

(,,゚Д゚)「あ」

∧ ∧
(*゚ー゚)「にゃ」

鍵を閉められました。

とりあえず、現在の状況を3行で。

体育倉庫
真っ暗で閉鎖空間
好きな人一緒

神様。
何が悲しくてこんなことになったのでしょうか。

(,,゚Д゚)「………」

∧ ∧
(*゚ー゚)「………」

真っ暗な体育倉庫の中で、1人と1匹が絶賛密着中。

一体どうしろというんですか。



225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:29:41.05 ID:P4lKQwMI0

(,,゚Д゚)「…ごめんな」

∧ ∧
(*゚ー゚)「にゃ?」

暗闇の中でギコ君が口を開いた。

(,,゚Д゚)「今日、帰れなくなっちまったな……」

そっか。今日は帰れないのか。
親に連絡……しまった。鞄が無い。
それに私は今猫。一回猫になると戻るのは結構大変。

結論:絶対不可能。

明日はお母さんに怒られるなぁ…ちょっと気分が落ち込んだ。

(,,゚Д゚)「怖いのか?」

ギコ君の声がした。
私はまだギコ君の膝の上。

(,,゚Д゚)「俺のせいで帰れなくなっちまってごめんな」

そう言うと、ギコ君は膝の上で私の体を撫で始めた。

(,,゚Д゚)「…毛並み、きれいだな」

なんだか、心地良い。
なんだか、眠たくなってくる。



227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:31:18.05 ID:P4lKQwMI0

(,,゚Д゚)「今日は、一緒に居てやるからな、猫」


ギコ君の暖かさに抱かれたまま、私は眠りについた。


気がつくと、朝だった。



229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:32:55.74 ID:P4lKQwMI0

(,,゚Д゚)「……起きたか、椎名」

隣にいるのはギコ君。
私は……

(*゚ー゚)「げ」

元に戻っちゃってた。

(*////)「あ、あのその、私は決して昨夜の猫ではありませんっ」

(,,゚Д゚)「バラしてどーすんだよ」

(*゚ー゚)「……う」

今まで誰にもバレたことなかったのに。
とうとうバレちゃった。

(,,゚Д゚)「去年から同じだってのに、全く気づかないもんなんだなぁ…」

(,,゚Д゚)「安心しろ、口外する気はないからさ。それに……」

(,,゚Д゚)「昨日はお前がいてくれたから、安心できたんだ」

私がいたから安心できた。
それは、私も同じな訳で。

まだ、ギコ君のぬくもりが残ってる。

伝えなきゃ。この思いも一緒に。



230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:34:09.64 ID:P4lKQwMI0

(*////)「わ、わた……しも……ギコ…………くんが………いっしょに………いt」

∧ ∧
(*゚ー゚)「にゃー」

(;,,゚Д゚)「…う……」


ちょっとだけ、距離は縮まったものの、この思いを伝えるのには
まだまだ時間がかかりそうです。

まずは興奮を抑えない事には、思いは伝えられない気がします。

おわり







234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:40:56.36 ID:P4lKQwMI0

あとがきでさる食らうとかwww………orz
>>215>>216>>219>>220>>224>>225>>227>>229>>230

お題は
停電
密着
でした。

感想批評ありましたらお願いします



236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:46:30.23 ID:UE5+N/D90

服はどうなったのか、そこが最重要要項だ



239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/12(日) 17:52:09.87 ID:P4lKQwMI0

>>236
考えてなかった\(^o^)/

ひみつのアッコちゃんみたいなものだと脳内補完してやって下さいな

[ 2009/04/12 18:08 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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