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(´・ω・`)バーボンハウスのようです


266 :(´・ω・`)バーボンハウスのようです:2009/04/04(土) 16:02:35.67 ID:bA+BPlNvO

(´・ω・`)「やぁ、ようこそ、バーボンハウスへ」

来客にはいつも決まってこう呼び掛ける。
そして、小さめのグラスを取り出し、一本のボトルを開ける。

(´・ω・`)「このテキーラはサービスだから、まず、飲んで落ち着いてほしい」

茶色い液体を注いだグラスを置き、お客さ
を席に促す。
これは、暗に『ここへどうぞ』と伝えているのだ。
サービスと言ってグラスを置かれれば、だいたいのお客さんは、余程頑固でない限りそこに座ってくれる。


(*ФωФ)「うむ。 失礼するのである」

今日のお客さんは、いかにも厳粛そうな、中年の男性だった。
既に何軒かハシゴしているのだろうか?彼はもうほろ酔い状態だ。



267 :(´・ω・`)バーボンハウスのようです:2009/04/04(土) 16:05:39.49 ID:bA+BPlNvO

(*ФωФ)「変わった匂いだ。 これはなんというお茶だ?」

(´・ω・`)「あ……いえ、お茶ではなく、お酒です」

(#ФωФ)「なんだと!!」

あれ、僕何か悪いこと言いました?
お客さんは顔を真っ赤にして立ち上がる。

(#ФωФ)「貴様。 よく聞け。
      いいか? アルコールというのはだな、脳細胞を破壊し---

声高に身体や社会への悪影響や、それにお金を費やすのがどんなに無駄な事なのかを説いている。
正直、迷惑以外の何物でもない。
ていうか、怒るならなんでバーに来たの?
お前が言うな。この言葉がぴったり似合う。



268 :(´・ω・`)バーボンハウスのようです:2009/04/04(土) 16:08:17.62 ID:bA+BPlNvO

(#ФωФ)「然るに、それは永劫回帰であり、ここに結論付けるのであればニーチェ的世界観であると言えよう!!
       わかったか、若造が!!」

(´・ω・`)「なるほど……ためになるお話です。ありがとうございました。」

重ねて言おう、正直これは迷惑以外の何物でもない。

(´・ω・`)「お客さん、今日はもう結構です。 お帰り下さい」

(#ФωФ)「わかっておるわ!! まったく」

そういうと男性は上着を持ち、乱暴に扉を開けて出ていった。

(´・ω・`)「……飲み干してから言うなよな」

すっかり空っぽになっていたグラスを洗い、磨く。
そこに、扉が開き、来客を知らせるベルが鳴った。

(;ФωФ)「はぁ……はぁ……一つ伺いたいのである。 さっき、ここに我が輩が来なかっただろうか?」




271 :(´・ω・`)バーボンハウスのようです:2009/04/04(土) 16:11:07.90 ID:bA+BPlNvO

カウンターまで一気に走り寄って、男は慌てた様子で尋ねてきた。

(´・ω・`)「……はぁ? お客さん、今出て行ったばかりじゃないですか。
      もうテキーラは出しませんよ」

(#ФωФ)「バッカモーン!! それがニカラグアからの刺客である!!」

逃がすな、追え追えー!!

そう言いながら、お客さんは飛び出して行った。




272 :(´・ω・`)バーボンハウスのようです:2009/04/04(土) 16:14:17.82 ID:bA+BPlNvO

(´・ω・`)「……ん?」

嵐が過ぎ去った後、椅子に置いてある小さなカードを見つける。
名刺ほどの大きさの二つ折りにされたカードを開くと、メッセージがあった。


『世界最高のテキーラは確かに頂きました
 これはほんのお礼ということで
         (∵)ビコーズ三世(∵)』

(´・ω・`)「なんと……」

世界中を騒がせている、天下の大怪盗。
それが彼だったとは。

(´・ω・`)「綺麗だ……」

カードの下に置いてあったのは、小さな宝石のはめられた指輪だった。
その宝石は角度によって何色にでも輝く、不思議なものだった。




273 :(´・ω・`)バーボンハウスのようです:2009/04/04(土) 16:16:16.83 ID:bA+BPlNvO

(´・ω・`)「……おっと、ようこそ、バーボンハウスへ」

一時間程してから、再びの来客。

( ´_ゝ`)(´<_` )

よく似た顔立ちだ。 双子だろうか?
片方は一台のノートパソコンを抱えていた。

僕はいつものようにテキーラを出し、ちょっとした世間話を始める。




274 :(´・ω・`)バーボンハウスのようです:2009/04/04(土) 16:19:25.79 ID:bA+BPlNvO

片方のお客さんと話していると、無言でパソコンをいじっていたもう片方のお客さんが不意に声を上げた。

(*´_ゝ`)「弟者!! 新型田代砲のうらるゲット!!」

子供の様にはしゃぐお客さんに、弟者と呼ばれた方が笑顔で肩を寄せる。

(*´_ゝ`)「これで嫁達の仇が討てるぞ!! どうする? 弟者」

(´<_` )「兄者……かまわん、ヤレ! ただし、死人は出ないよう加減するように!!」

敵討ち? 死人?
パソコン一台で人を殺せるとは、知らない間に物騒な世の中になったもんだ。

兄者と呼ばれた方が、震える手でエンターキーを押す。
店の中に甲高い電子音と、ついで悲鳴が響いた。



277 :(´・ω・`)バーボンハウスのようです:2009/04/04(土) 16:22:43.15 ID:bA+BPlNvO

(ヽ´_ゝ`)「……おk。 新型ブラクラゲット……」

(´<_` )「流石だな、兄者」

(ヽ´_ゝ`)「弟者よ……俺の屍を越えて逝け……」

そう言って、兄者さんは真っ黒な画面に頭を打ち付けて動かなくなった。

(´<_` )「あ、お酒、ごちそうさまでした。これ、お代です」

(´・ω・`)「いえ、結構ですよ。サービスですから」

(´<_` )「では、チップということにしましょう」

そう言うと、弟者さんは財布から一枚のお札をカウンターに置いた。
それは、仮にテキーラが有料でも有り余る金額だ。


(´<_` )「また」

弟者さんは、がっくりと項垂れた兄者さんを引きずるようにしながら店を出ていった。



278 :(´・ω・`)バーボンハウスのようです:2009/04/04(土) 16:24:58.98 ID:bA+BPlNvO

ここは、とある小さなバー。
僕はそこで1人、マスターをやっている。
たまに変な人も来るけど、そんな人達と話すのが僕の最大の楽しみだ。

ドアが開いてベルが鳴る。
どうやらお客さんみたいだ。

僕はお客さんに、決まってこの台詞を投げ掛ける。




(´・ω・`)「やぁ、ようこそ、バーボンハウスへ」




(´・ω・`)バーボンハウスのようです









279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/04(土) 16:29:35.02 ID:bA+BPlNvO

>>266>>267>>268>>271>>272>>273>>274>>277>>278

お題
・死人はでないように加減するように!
・俺の屍を越えて逝け
・かまわん、ヤレ!
・ニーチェ的世界観
・ニカラグアからの刺客

滞りなく投下できました
支援、本当にありがとうございました
[ 2009/04/04 22:22 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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