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( ^Д^)無題川 ゚ -゚)


563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 21:43:36.11 ID:AWdRiceMO

++++

季節は夏。夏真っ盛り。

時間は昼。ちょうど、学校の昼休みくらいの頃。

場所は外。この田舎町で最も太陽に近い場所、建物の屋上。

そんなシチュエーションでの僕の体調。
日射病、寸前――。




565 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 21:46:03.74 ID:AWdRiceMO

++++

ことの始まりは今日の朝。

突然、手ぶらで僕の家に押し掛けてきたかと思えば、
僕との会話もそこそこに、彼女は意気揚々と弁当を作り出した。

何してるんだいと僕が尋ねると、

「家でモソモソと食べる昼飯より、学校の昼休みに食べる弁当の方が圧倒的に美味だとは思わないかね」

などと、質問の答えになってない応えが返ってきた。
そりゃまあ、それには同感だけどさ、

( ^Д^)「今、夏休み中だぜ?」

川 ゚ -゚)「……あった。弁当箱、どっちがいい?」

ああ、無視された。
何だっていうんだ、全く。

今日も彼女のわがままに付き合わされるのか、と半ば腹をくくって、
僕は寝巻きを脱いだ。



566 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 21:51:27.45 ID:AWdRiceMO

++++

川 ゚ -゚)「…日射しが気持ちいいな」

畜生、涼しげな顔しやがって。
何がどう間違っても気持ちよくはないよ。

暑いぜ? すっげえ暑いぜ?

真夏の屋上、しかも日除けになりそうな屋根なんて一切ないから、
直射日光ビンビンだぜ?

川 ゚ -゚)「しかしラッキーだったな、夏休み中に学校に入れて」

ラッキーじゃないです。
全くもってラッキーじゃないです。

というかそれ以前に、屋上に鍵をかけておかないのは流石に問題ではないのだろうか。




568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 21:55:54.01 ID:AWdRiceMO

川 ゚ -゚)「…おい」

( ^Д^)「え? あ、はい、屋上に鍵ぐらいかけとけよな」

川 ゚ -゚)「…? まあ、そうだな」

駄目だ、暑すぎて会話に集中できない。

隣にぺたりと座り込む彼女を見る。
何故彼女の皮膚には一滴の汗すら浮かんでいないのだろうか。

男女差別だろうか。

川 ゚ -゚)「さて、そろそろ弁当でも食べようか」

そう言って彼女が弁当箱のフタを取った。
そこには一面の白が広がっていた。

つまり白米しか入っていなかった。



569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 21:58:17.82 ID:AWdRiceMO

( ^Д^)「お姉さん、何ですかコレ」

川 ゚ -゚)「…いや、これだけじゃないぞ? ほら」

ああ良かった、おかずもあるよな、うん。

そういって彼女は懐から筒状を取り出して、
僕の前でフタを開けてみせた。

( ^Д^)「カレー……だと…」

カレーだった。

真夏の昼だというのにも関わらず湯気を立てるそれは、
紛れもないカレーだった。

温かい。超温かい。

魔法瓶に入れてきやがったこの野郎。

カレーは飲み物!ってかこの野郎。

(#^Д^)「しばくぞ」

そう声に出した瞬間、逆に彼女にしばかれた。
理不尽です!理不尽です先生!




571 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 22:02:06.02 ID:AWdRiceMO

川 ゚ -゚)「…私の弁当が食えないのか?」

そう言って僕の瞳を見据えた。
彼女の目は、白と黒がハッキリしていて綺麗だ。

座高の違いがあるので、彼女が僕を見るとき、
必然的に上目使いになる所が本当にズルい。

「それはアナタの弁当ではなく、ワタシの昨日の夕飯のカレーです」

喉まででかかったそんな言葉を飲み込んで、
僕が口にしたのは、

(#)^Д^)「……食べます」

自らを絶望に貶める台詞だった。



577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 22:06:19.80 ID:AWdRiceMO

++++

(;^Д^)「さっむううううう!!!」

トンネルを抜けると、そこは雪国だった。

川 ゚ -゚)「起きたか。おはよう」

なんてことはなく、そもそもトンネルなんてくぐった覚えもなく、
僕がいたのは冷房のガンガンに効いた部屋だった。

横に彼女が寝そべっている。
そして僕はなぜか裸だった。

(;^Д^)「……kwsk」

川 ゚ -゚)「お前がいきなり倒れたからな。部活同に勤しむ後輩たちに手伝ってもらって、家まで運んだんだぞ」

感謝しろよ。
そう最後に付け加えて、彼女は体を起こした。



580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 22:10:39.20 ID:AWdRiceMO

ああ、そうか。
太陽に睨まれながら熱々のカレースープを飲むという偉業を果たした僕は、
言うまでもなく日射病で倒れたようだ。

( ^Д^)「…いや、今の作業工程の何処に私が裸になる必要があるのですか」

川 ゚ -゚)「日射病で倒れたとなれば、裸に剥くのが最優先だろう」

( ^Д^)「え…そうなの…つか何この冷房…」

冷気を吐き出し続ける空調。
地球温暖化に貢献しまくりだった。

川 ゚ -゚)「…お前の体を冷やすためだろ」

眉をひそめて僕を睨んだ彼女の瞳に、
屋上で見たときとは違う変化があった。

――何だ。心配してくれたのか。



583 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 22:15:33.45 ID:AWdRiceMO

( ^Д^)「……あー、んー! …ありがとーな」

川 ゚ -゚)「何だ、変な奴だな」

怪訝そうに僕を見る彼女。
なんだか照れ臭くなってきた。

――ところでさ、

( ^Д^)「目、赤くなってるよ」

そう言ってからかうと、顔まで赤くなった彼女に僕は、

( ^Д^)「もしかして泣いt」

股間を思いっきり踏まれた。

( ;Д;)「――! す…素直じゃねえ…っ!」


*おしまい


川 ゚ -゚)「ところでさっきの弁当を」

(;^Д^)「食わねーよ!」







586 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/27(金) 22:19:32.68 ID:AWdRiceMO

>>563>>565>>566>>568
>>569>>571>>577>>580>>583

以上です。
お題は

>>393
カレーライス
>>394
昼休み

でしたー。
わざわざもらっといて>>396入れ忘れたごめんなさい。

[ 2009/03/27 22:25 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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