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('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです


287 :('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです:2009/03/27(金) 00:29:11.00 ID:Zc/2mKROO

 人が慌ただしく出入りする駅の改札口前で。
 俺、鬱駄ドクオ(22才)は泣きそうな顔で立っていた。

('A`)「ああ……今日も仕事見つからなかったな……」
 夕焼けでオレンジ色に染まる空を見上げ、溜め息を付きながら。
 俺は右手に持っていた冷めた缶コーヒーを飲み干し、缶を売店のゴミ箱に捨て。
 人の流れに顔を隠す様に、俯きながら両親の待つ家にその重い足を無理矢理動かして歩き始めた。

('A`)「俺どうすれば、良いんだろうな……?」

高校の友達が社会に出て行く中。俺は卒業してからも社会に馴染む事が出来ずにブラブラしていた。

仕事が見つかっても、よく焦ってミスが多くなったせいで首になったり。
 全然職場の人と話す事が出来ず、気まずくなり、仲間外れにされ辞めたり……。

('A;)(気付けばもう22才……。 
 普通の奴だったら自分の家を持っていて、かわいい彼女でもいてもおかしくない歳なのに俺は……)



288 :('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです:2009/03/27(金) 00:30:01.88 ID:Zc/2mKROO

(;A;)(やべぇ……泣くのは仕事が見つかって、嬉し泣きするまで泣かないって誓ってたのに涙が……)

 一度流れ出した涙は簡単には止まらず。
 
必死に歯を食いしばっても、止まる様子も無くて。

 もう周りの事など、どうでも良くなり。大声を出して俺が泣こうとしたその時だった。

あの声が聞こえて来たのは――

(´゚ω゚`)9m「みんな人生楽しんでるかあぁぁぁぁ!!?」

(;A;)「え……?」
 それが、俺の人生を変えてくれた彼の歌と出会えた日だった。

('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです。

―*―*―*―*―*―*―



289 :('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです:2009/03/27(金) 00:32:05.71 ID:Zc/2mKROO

彼の声を聞き、彼等の前に立っている「2、3人」程のギャラリー達が、拳をあげると共に叫び声をあげる。

(# ><)ノ ミセ#゚Д゚)リノ (#‘_L’)ノ 「「楽しんで生きてるぞぉぉ!!!」」
 腕を突き上げて叫び返す人達。

(´゚ω゚`)b「上等だ皆様達!!
 こっからが本当のフィナーレだ!! ちゃんとついて来てくださいよ!?」

(# ><)ノ ミセ#゚Д゚)リノ (#‘_L’)ノ「「上等だこの野郎ぉぉぉぉ!!!」」

 彼の叫びを聞き、人が大量に通る駅前の噴水前だと言うのに。
 ギャラリー達は周りが見えていないかの様に、声を張り上げて叫び返す。

(;'A`)「なんなんだよあいつら?」
 俺は冷汗を掻きながら、自然と彼等がいる方へと吸い込まれる様に近付いていった。

 それは俺の好奇心なのか、それとも彼等に刺激されたのかは判らない。



292 :('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです:2009/03/27(金) 00:34:01.07 ID:Zc/2mKROO

 曲を演奏しているメンバー達は3人いる。

(´・ω・`)「じゃあ、ラストナンバー「血糖値は高くてなんぼ」聞いてください!! マイブラザー達!!」
 今叫び声をあげているこの男がボーカルで。

ノハ*>⊿<)ノ「みんな行くぞぉぉぉ!!!」 
 彼の正面から見て左側の背後に、真紅のギターを持ち。
 ロングの赤く染めてる髪が目立つ少女がいて、気持ち良さそうにギターを掻き鳴らしている。

lw´‐ _‐ノv「手は添えるだけ……」
 そのギターを弾く彼女の反対側には、キーボードの足下に何故か米袋を置いている。
 細目で何処か不思議な(reを持った少女が、落ち着いた感じでキーボードを弾いていた。

('A`)(なんか面白そうだし、行ってみるか……)
 俺は遠くから、そんな浮いてる彼等を見物する事に決めた。 
 
 正直に言うと、俺はあんまり歌とかで盛り上がるタイプじゃ無くて。
 静かに1人で本とかを読んでいる方が好きなタイプだった。

だけど――



293 :('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです:2009/03/27(金) 00:35:27.24 ID:Zc/2mKROO

その歌の歌い出しは、静かなボーカルの声だけで始まった。

(´-ω- )「力無きー♪ 者ー達よ♪
 強き者に、潰されそう~なら~」
興味も無くて、ただ耳に入っただけなのに――

(´゜ω゜)「昼にそいつのおかずを全て!! こっそり全部!!
 食・べ・て・やれぇぇぇ!!!」

Σ(;゚A゚) Σ(;><) Σミセ;゚Д゚)リ Σ(;‘_L’) 「「イャアアアアン!!!」」

(;゚A゚)(あれ? 気付いたら俺、一瞬に叫んでた……? 
 それに……何故か)
(*'∀`)(気持ちイイ!!)
 ギターの激しい音に釣られる様に、気付くと俺はギャラリーの中に入り、一緒に叫び声をあげていた。



295 :('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです:2009/03/27(金) 00:37:10.86 ID:Zc/2mKROO

ノハ*゚⊿゚)「ハイッ!! ハイッ!! ハイッ!! ハイッ!!」
 響き渡る少女の合いの手と激しい音色。

lw´‐ _‐ノv「パクパク……もぐもぐ…」
 ただひたすらに米を食べながら、キーボードを弾く少女。

 そんな彼等の歌に夢中になっている間に、曲は中間に差し掛かっていた。

(´゚ω゚`)「ぐっ☆はっはっー!!」
lw´‐ _‐ノv「米しか残らへんで……?」

(´゚ω゚`)「ぐっ☆はっはっー!!」
lw´‐ _‐ノv「米しか残らへんで……?」
 中盤の完璧なハモリ会い。
 その一つ一つの魂が籠った歌が、凍りついた俺の心を溶かしていった。



296 :('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです:2009/03/27(金) 00:39:15.64 ID:Zc/2mKROO

(;A;)(ああ……なんて、なんてファンキーで熱い奴等なんだ……)

(´-ω-)「こーれは♪ 弱い俺のー♪ 
悪足掻きだけど!!」
(´゜ω゜)「後悔も! 反省も!! しーて無いのさー!!」

(#'A`)ノ (# ><)ノ ミセ#゚Д゚)リノ (#‘_L’)ノ 「「イェェェェェア!!!」」

気付けばあたりは太陽が降りて、暗い夜になっていた。
(´^ω^`)b ノハ*^ー^)b lw´‐ _‐ノvb 「「みんな良い夢見ろよ!!?」」

(*'∀`)ノ(* ><ノ)ノ ミセ*゚ー゚)リノ (*‘_L’)ノ 「「おまえモナー!!!」」
あの出会いから数年がたった……――



300 :('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです:2009/03/27(金) 00:55:14.84 ID:Zc/2mKROO

(; -ω-)「今日も面接駄目だったお……。 
 高校卒業して直ぐに就職出来ると思ってたのに、このままじゃやばいお……」
 新しく買ったピカピカのスーツとは裏腹に、少年はかなり落ち込んでいた。

( ;ω;)「このままじゃブーンは駄目人間になってしまうお……!!
 そんなのやだお!!」
 ブーンと言う少年は頭を抱え、駅前の道端で座りこんで泣いていた。

そんな時だった――

(#'A`)「どうせ俺は顔面爆発!! 誰が見てもブサイクさ!!」

( ;ω⊂)「あれ? 何か聞こえるお?」
声がする方へ、ブーンが顔を向けると。1人の男がギターを抱えて、めちゃくちゃな歌を歌っていた。

(;^ω^)(凄く下手くそだお……)

ギターのコードもめちゃくちゃ、歌詞も半分愚痴混じり。
 だが彼の歌声には自信が満ち溢れていた。



307 :('A`)はソウル・シンガー達と出会うようです:2009/03/27(金) 01:06:31.48 ID:Zc/2mKROO

('∀`)「そんな俺でも生きてる~!!
 絶望を何度味わったって! 馬鹿にされたって負けやしないのさ!!
 必死こいて掴んだ夢が、俺に力を与えてくれるのだから!!」
 最後の歌詞を歌い切ると、彼は口笛でメロディーを奏で。
 最後にギターを掻き鳴らして、歌い終えた。

( ^ω^)「お兄さんはなんでそんなに幸せそうなんだお?」
 歌を歌う彼の目の前で、三角座りで聞いていたブーンは、小さく拍手をした後。男に質問した。
 すると笑顔で彼は答えてくれた。

('∀`)「それはな。俺が絶望してる時に、ある男に熱いソウルを分けて貰ったからなんだよ」

 それを聞いて僕は、さっき見た彼が歌う姿を思い出して納得した。
( ^ω^)「なるほど……なんだか羨しいお……」

( ^ω^)(ああ…この人は冷めた僕と違って、熱いソウルを持ってるんだな……)

('∀`)「なあ、良かったら俺と一緒にバンド組まないか?」

(;^ω^)「え? ぼっ、僕とですか!?」
('∀`)「ああ! おまえとならもっと熱くなれる気がするんだよ!!」

それから二人はバンドを組み。世界を感動させるメジャーバンドになるのはまた先の話……。

( ^ω^)「僕で良かったらよろこんで!!」

('∀`)「これからよろしくな、相棒!!」

END

[ 2009/03/27 20:08 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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