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('A`)無題


238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/20(金) 19:53:08.34 ID:XokSdnvt0

「っかしーなぁ……」

ボロボロになった地図を広げながら男がしきりに首をかしげる。

「ここが……こっちで、あっちが……これだから……」

何度も地図をぐるぐる回しながら道を確認するも一向に掴めないようだ。

('A`)「うん、迷った」

くしゃっと地図をたたみ、鞄に収める。諦めたらしい。

('A`)「仕方ない、戻r……どっちから来たんだっけ?」

辺りを見回すが、どの道も同じに見えてしまい、帰る道を見失ってしまった。

('A`)「はぁ、せめて案内を頼むんだった。」

彼は旅人のドクオ。修行のため、世界中を回っていた。
あるとき、ドクオの耳に「伝説の刀鍛冶:荒巻」の噂が届いた。
なんでも、その刀匠の作った刀は永劫切れ味が落ちることがないといわれるほど長持ちするのだそうだ。
ドクオは早速尋ねたのだが、荒巻は腰を痛めてしまい、材料を取りに行くことが出来ないという。

/ ,' 3 「夢の欠片……それさえあれば、作れるのじゃがの……」

夢の欠片。それは、この地方でのみ採れる鉱物で、加工が難しく、しかしながら、どんな材質よりも軽く、強くなるという夢のような鉱石だ。

('A`)「欠片でもあれば、夢のようなモノが作れる……ね。
   しかし、なんでそういうレアアイテムっぽいものはこういう入り組んだ洞窟の奥にあるのかねぇ……」



241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/20(金) 19:54:18.82 ID:XokSdnvt0

汚い・暗い・危険。子供が大好きな3Kは魔物が好む場所でもある。

('A`)「えらいのと出会わない内に一旦出て、体勢を立て直すか」
('μ`) ('A`)b

指先を湿らせ、その指で空気の流れを読む……振りをした勘。それを頼りに進む。

('A`)「こっち……かな?」

どれほど進んだだろうか。外界の様子がわからないここでは、時間の感覚が狂ってしまう。

('A`)「お、明かりが見え……」

やってしまった。彼の進行方向には巨人―トロールと呼ばれる―がいた。
奥には扉が見える。もしかすると、人がいるのかもしれない。

('A`)「やるしかない、か」

ドクオ は トロール の まえにおどりでた!

|(●),  、(●)、|「ぐぉぉぉおおおぉぉぉん!」

トロールは突然の敵襲に興奮しているようだ。



242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/20(金) 19:55:41.08 ID:XokSdnvt0

('A`)「色々な都合もあるし、一気に行くぜ」

ドクオは腰に挿さった三本の刀の内一本を掴む。
大岩のような拳の雨をくぐり抜け、一気に間合いを詰める。

('A`)「三刀流―六分殺―」

一刀目で切り上げる、その勢いで飛び上がり、次の刀を掴む。体重を乗せ、切り下ろし、最後の刀で、横一線。
言葉の通り六つに分割されたトロールは断末魔をあげる間もなく絶命した。
一度抜いた刀を手放し、次の刀を使うことによって素早い連続攻撃を繰り出すドクオのオリジナルである。
すばやさの代償として、刀の損傷が激しく、普段は一本のみで戦っている。

('A`)「よし、扉の先を確かめるとするか」

ドクオがそっと押すと、扉は音もなく滑らかに開いた。その瞬間、殺気が走る。

( ´_ゝ`)「トロールを倒したのはお前か」
(´<_` )「ここに来た目的を言って貰おうか。」

そこには顔のよく似た二人の男が立っていた。

('A`)「あの化け物、あんたらの仲間か?」
( ´_ゝ`)「あぁ、俺らが召喚したものだ」
('A`)「あんたら人間か?」
(´<_` )「まぁな」
('A`)「……俺は、ある人に頼まれて“夢の欠片”ってものを探してる。あんたら知らないか?」
( ´_ゝ`)「あぁ」「それなら」(´<_` )
( ´_ゝ`)『俺たちの後ろだ』(´<_` )

覗き込むと、確かに、壁に鉱石が飛び出ている。



243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/20(金) 19:57:13.56 ID:XokSdnvt0

( ´_ゝ`)「ある人ってもしかして、荒巻さんか?」
('A`)「知ってるのか?」
(´<_` )「知ってるも何も、ここに来るのは荒巻さんくらいしかいないからな」

荒巻の名が出たとたん、二人の厳しい表情が解けた。

( ´_ゝ`)「これだけあれば足りるだろう。早くもって行くといい」
('A`)「ありがとう。……もう一つ、聞きたいことが」
(´<_` )「なんだ?」
('A`)「出口……どこ?」
( ´_ゝ`)「え?ここまでどうやってきたの?」
('A`)「それは……」

ドクオは荒巻から貰った地図を二人に見せた。

( ´_ゝ`)「わざわざそんな遠回りしなくても」
('A`)「え?」
(´<_` )「直通エレベーター……聞かなかったのか?」

指差す方向を見ると、確かに入口直通と書かれたエレベーターがある。
なんでも、普段は、密猟者を避けるために隠してあるのだとか。

(#'A`)「あんのジジイ!帰ったら覚えとけよ!」



246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/20(金) 19:58:40.64 ID:XokSdnvt0

洞窟を抜けると、外はもう真っ暗だった、朝早くから探索に出たため、丸一日洞窟に篭っていたということになる。

/ ,' 3 「すまんすまん、忘れておったわ」

文句を散々言ったのだが、この一言で片付けられてしまった。
腹の虫が収まらないドクオではあったが、刀をタダで打ってくれるという言葉に負けてしまった。

/ ,' 3 「できたぞい。『美府』『駆雄』『理帝』どれも中々の出来じゃ」
('A`)「ありがとうよじいさん。」

新たな刀を手にし、ドクオはまた、旅立った。







以上です。
お題は>>192-195
方向音痴・三刀流・腰痛・夢の欠片でした。お題提供ありがとうございます。
ご指摘等ありましたらお願いします。
>>244表現に困ったのでそれにしてみました。

[ 2009/03/24 21:29 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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