FC2ブログ










从 ゚∀从友のようです


374 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:17:10.27 ID:5yjI81+OO

俺ってバカだよな。ホント、自分でも嫌気がする
気づかなかった、毎日の大切さ。気づきたかった、明日がくることの嬉しさ

笑いたい。泣きたい。話したい。遊びたい

なあ、なあ、待っててやるからさ


(,, Д )「くたばんなよ…ハイン…」



375 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:18:13.31 ID:5yjI81+OO



从 ゚∀从友のようです






377 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:21:25.52 ID:5yjI81+OO

( ´∀`)「ギコくん……こんな寒い廊下に何時間もいらっしゃると、風邪をひいてしまうモナよ」

(,,゚Д゚)「あ……モナーさん……」


ギコは、肩にかけられた自分より一回り大きいジャケットをきつく握りしめ、今にも泣き出しそうな顔でモナーの顔を見つめる

モナーは黙ってギコの隣に腰をおろし、小刻みに足を揺すりはじめた


(,,゚Д゚)「……モナーさん」

( ´∀`)「なんだモナ?」

(,,゚Д゚)「モナーさんも……やっぱりハインの事が心配なんだな」

( ´∀`)「はは。いやいや、私は」

(,,゚Д゚)「ごまかさないでも良いです」



378 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:23:19.61 ID:5yjI81+OO

先程とうって変わったギコの声の大きさに、モナーは思わず揺らしていた足を止めた。モナーがギコの顔を見ると、ギコは顔をにんまりと笑わせて明るく振る舞った


(,,^Д^)「大丈夫ですよ!ハインは、明日俺と遊ぶ約束をしているからな!」

( ´∀`)「……ははっ、ありがとう」

(,,゚Д゚)「あいつが強いってことは、モナーさん。アンタが一番知っているはずです」

( ´∀`)「ああ、ああ、そうモナね。ハインリッヒは私に似て、体だけは丈夫だモナ」

(,,^Д^)「その丈夫さのせいで、俺はケンカでハインに勝てたことがありませんよ」

( ´∀`)「すまないモナね」

(,,゚Д゚)「まったくです」



380 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:26:23.16 ID:5yjI81+OO

2人の笑い声が、静かに動き続ける秒針の音と重なって廊下に響き渡る。その声は徐々に小さくなっていき、やがてネジが切れたかのように声が途絶え、再び廊下は静寂に包まれた


(,,゚Д゚)「……」

( ´∀`)「……」

(,,゚Д゚)「モナーさん」

( ´∀`)「モナ?」

(,,゚Д゚)「モナーさんは今、何を考えて、何を感じていますか?」

(,,゚Д゚)「ハインが居なくなるかも知れないこの状況で」



381 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:29:39.12 ID:5yjI81+OO

( ´∀`)「……何も、考えられないモナ。頭の中が白くなって、絶望感に包まれているような感覚だモナ」

( ´∀`)「たった1人の息子だモナ。心配するのが親心」

(,,゚Д゚)「やっぱり、そーいうもンなんですね」

( ´∀`)「そーいうもンだモナ」


再び声が途絶え、2人を静寂が包む。耳に届くのは時計の秒針の音と、目の前にあるドアの向こうから漏れる微かな機会音だけ

モナーは、ひたとドアを見据えながら、ギコに話しかける


( ´∀`)「ギコくんは……」



382 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:33:42.74 ID:5yjI81+OO

(,,゚Д゚)「へ?」

( ´∀`)「ギコくんは、何を感じて、何を思ってるモナ?」

( ´∀`)「ハインリッヒが居なくなるかも知れないこの状況で」

(,,゚Д゚)「……俺は……」

(,,゚Д゚)「明日の事を考えてます」



383 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:35:38.46 ID:5yjI81+OO

( ´∀`)「明日の事を?」

(,,゚Д゚)「はい。朝起きて、メシくって、ハインと何して遊ぼうかと考えてました」

( ´∀`)「……前向きモナね」

(,,゚Д゚)「ハインのやつ、俺が先に遊ぶこと決めておかないと、いつまでたっても俺の弟とじゃれてんですよ」

(,,゚Д゚)「まあ、弟は大喜びだけど、俺が暇で暇で」

( ´∀`)「ハインリッヒはいつまでたっても子どもだモナ。よく駄々もこねる」

(,,゚Д゚)「まあ、でも、それがハインの良いところだから」



386 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:38:11.49 ID:5yjI81+OO

(,,゚Д゚)「ガキの目線を持つハインだからこそ、誰にでも優しく出来るし、誰にでも勇ましく立ち向かえる」

(,,゚Д゚)「俺はハインを尊敬していますよ」

( ´∀`)「ありがとうギコくん。ハインリッヒには勿体ない程の評価モナ」

(,,゚Д゚)「いえ、ハインは俺にとって大切な……希望です」

( ´∀`)「希望……?」



388 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:42:28.65 ID:5yjI81+OO

(,,゚Д゚)「勇ましくて優しくて、ハインの周りにはいつも笑いが溢れている。そんなハインの近くにいると、勇気が貰えるんです」

(,,゚Д゚)「だからハインは俺の希望……




……そして、大切な友だちです」


ギコが口を閉じると同時に、いつの間にか俯いていたモナーの肩が小さく震えだす
喉の奥からは息を噛み殺したような声が零れ、細い目から涙か一粒落ちた


(  ∀ )「すまないモナ……ギコくん。歳をとると涙脆くていけないモナね」

(,,゚Д゚)「……」



389 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:45:28.23 ID:5yjI81+OO

モナーはズボンのポケットから淡い紺色のハンカチを取り出し、濡れた頬をゆっくりと拭ってからギコの顔を見て微笑んだ


( ´∀`)「本来なら私がギコくんを励まさなければいけないのに、逆に勇気付けられてしまったモナ」

(,,゚Д゚)「いや、そんな……」

( ´∀`)「でも、これで確信したモナ。ハインリッヒは帰ってくる」

( ´∀`)「なんたって、こんなに素敵な友人が待っててくれてるんだモナ」

(,, Д )「モナー……さん……」

( ´∀`)「ありがとうギコくん。君は、今の私の希望だよ」

(,, Д )「……」



392 :从 ゚∀从友のようです:2009/03/16(月) 23:48:06.47 ID:5yjI81+OO

ハインリッヒ……なあ、この親不孝者。私は本当にバカだったよ

さっさとそんな薬臭い部屋から出てきて顔を見せてくれ。ギコくんが言う希望を私にも見せてくれないか

忘れていた。お前と過ごす日々の大切さ
知らなかった。お前という存在が、人に希望を与えているということ

ああ、ああ、私のハインリッヒ。私の、ただ1人の息子


(  ∀ )「待っているからな……ハインリッヒ」



end


[ 2009/03/19 18:48 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/1491-26fa1050