FC2ブログ










天使のようです


89 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:42:40.00 ID:1EM+PPFdO

ζ(゚ー゚*ζ「さ、もう寝る時間よ」

(*゚∀゚)「まだ眠くないよ、ねぇママ、パパと出会ったときのお話して!」

ζ(゚ー゚*ζ「またぁ?つーちゃんは本当にそのお話が大好きなのね」

(*゚∀゚)「だって凄く素敵だもん!」

ζ(^ー^*ζ「そうね、じゃあこのお話が終わったら寝るのよ」

(*゚∀゚)「うん!」

・・・
・・・・
・・・・・



90 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:43:40.59 ID:1EM+PPFdO

・・・・・
・・・・
・・・

前日の夜から降り続いている大雪は、5年ぶりとなる積雪を記録しました
そんな中、ある家の二階の窓辺には、3、4歳程の少女が立っています
初めて見る大雪に興奮しているのかもとからなのか、頬が赤みを帯びており

ζ(゚ー゚*ζ「うわぁ、ちゅごいつもってるー」

ζ(゚ー゚*ζ「まだまだふってくるわ、てをのばちたらさわれるかしら」

実際、窓から手を延ばしても屋根があるので触れるのは難しいのです
しかし少女にはそんなこと分かるはずもなく

ζ(゚ー゚*ζ「んー…あとちょっと」

身を乗り出し

ζ(゚ー゚;ζ「うぅぅー」

そして

ζ(゚ー゚;ζ「うひゃあ!」

落ちる



92 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:44:14.65 ID:1EM+PPFdO

ζ(>‐<;ζ「きゃああ!」

   「危ない!!」

ζ(>‐<;ζ「う…あ、ありぇ?」

少女の体は地面の上で浮いていました
少女は恐る恐る眼を開けます

ζ(゚ー゚;ζ「え?いたくない、なんで?」

( ・∀・)「おい、僕のお陰だからな!感謝しろよ!」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、ありがとう、え?あなたはだぁれ?」

( ・∀・)「天使だよ、天使、羽根見りゃわかんだろ?」

とても生意気な天使です
そしてなにより小さいのです、調度煙草と同じくらいでしょうか

ζ(゚ー゚*ζ「はね、おおきくてきれいね」

( ・∀・)「僕の自慢の羽根だからな」

・・・
・・・・
・・・・・



93 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:44:47.24 ID:1EM+PPFdO

・・・・・
・・・・
・・・

ζ(゚ー゚*ζ「これが私達の出会いよ」

(*゚∀゚)「もっと!もっと続きも聞かせて!」

ζ(゚ー゚*ζ「しょうがないわね」

・・・
・・・・
・・・・・



94 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:45:33.30 ID:1EM+PPFdO

・・・・・
・・・・
・・・

それから彼等は何をするのも一緒でした
主に、少女が天使を連れ回すといったようでしたが

(;・∀・)「ほら、早くしないと学校遅刻するぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「だって、こっちにすごくきれいな場所があるのよ」

天使の定位置は、少女の胸ポケットです

( ・∀・)「こんな高い木に登ったら下りられなくなるよ」

ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫よ、木登り得意だし、いざとなったら助けてくれるでしょ?」



95 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:46:13.43 ID:1EM+PPFdO

少女はよく笑います

ζ(^ー^*ζ「それでね、ツンちゃんったら」

( ・∀・)「うん、ずっとポケットから見てたよ」

少女はよく泣きます

ζ(;‐;*ζ「うわーん、わんこが死んじゃった」

(;・∀・)「映画でそこまで泣かんでも」

少女が泣くと、天使の羽根はびしょ濡れになってしまいます
それでも、嫌がらずに側にいます

・・・
・・・・
・・・・・



97 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:47:18.01 ID:1EM+PPFdO

・・・・・
・・・・
・・・

ζ(゚ー゚*ζ「まだ眠くならないの?」

(*゚∀゚)「うん!だから早く続き!」

・・・
・・・・
・・・・・



98 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:48:30.75 ID:1EM+PPFdO

・・・・・
・・・・
・・・

少女は高校生になりました

ζ( ‐ *ζ「今日の数学のテスト、最悪だぁ」

( ・∀・)「次頑張れば大丈夫だよ、元気出せ」

ζ(゚‐゚*ζ「でも…」

( ・∀・)「ほら、いつもみたいに笑って」

ζ(゚‐゚*ζ

( ・∀・)「ねぇ、聞いてる?もしもーし」



99 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:49:18.20 ID:1EM+PPFdO

幸せは、あまりにも呆気なく終わりました
二人の時間は、あまりにも唐突に終わりました
なにをしても少女からの反応はありません
少女は天使がいたことすら覚えてはいないようです

( ・∀・)「あぁ、これが」
   淋しいって気持ちなのかな

天使の眼からは涙が溢れます
涙は、自分の羽根をひたすら濡らしていきます
涙が枯れた頃、天使はある決断をします
それは禁忌を犯すことであり、とても苦しい試練が待ち受けていることです

( ・∀・)「…それでも僕は、翼を捨てて、もう一度君に会いにいくよ」

・・・
・・・・
・・・・・



100 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:49:53.20 ID:1EM+PPFdO

・・・・・
・・・・
・・・

(*゚∀゚)「それで!?それでどうなったの!?」

ζ(゚ー゚*ζ「もう何度も聞いたでしょ?」

(*゚∀゚)「いいから!」

・・・
・・・・
・・・・・



101 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:51:21.77 ID:1EM+PPFdO

・・・・・
・・・・
・・・

少女はもう少女ではありません
立派に成人していました
いつものように仕事帰りに一人で歩いているときのことです
遠くから叫び声がします
前からでも後ろからでもありません、上からです

「……ぅわぁぁぁあああああ!」

声はだんだん近づいてきます

ζ(゚ー゚;ζ「な、なにっ!?」

(;・∀・)「あああああああ!危ない!!」

ζ(゚ー゚;ζ「きゃっ」

目の前に人が降ってきました
すごく痛そうではありますが、生きています



102 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:52:50.21 ID:1EM+PPFdO

(;・∀・)「痛たたたた、なにも落とさなくても…、あぁ、大丈夫で……えっ!?いきなり!?」

ζ(゚ー゚*ζ「…え?あれ?え、なんで?なんでここにいるの?え?」

ひどく混乱しています

( ・∀・)「会いたかったから、来ちゃった」

ζ(;ー;*ζ「あ、あたしも、会いたかった」

今は涙を拭いてあげられる羽根はありません
しかし、抱きしめてあげられる体があります

・・・
・・・・
・・・・・



104 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:53:32.92 ID:1EM+PPFdO

・・・・・
・・・・
・・・

ζ(゚ー゚*ζ「こうして、二人は末永く幸せに暮らしています、おしまい」

(*゚∀゚)「おしまい!」

ζ(゚ー゚*ζ「さ、もう寝なさい、おやすみ」

(*゚∀゚)「おやすみなさい!」



「ただいまー」

「あ、お帰りなさい」

「つーはもう寝たのか?」

「うん、ついさっき」

「そっか…デレ、愛してるよ」

「ふふ、あたしもよ、モララー」

~fin~







105 :天使のようです:2009/03/05(木) 03:55:35.63 ID:1EM+PPFdO

こんな時間に支援ありがとうございました
坂本真綾さんの「木登りと赤いスカート」という歌を元にしてます
批判よろ


[ 2009/03/05 21:50 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿


更新は止まっていますがコメントはご自由にどうぞ
修正・削除依頼等、何かしらの連絡はコメントもしくはメルフォよりお願いします
拍手だと高確率で長期間気づきません

スパム対策のため"http"と"@"を禁止ワードに設定しています
URLを書き込む際は"h"を抜いて投稿してください













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/tb.php/1422-7dec3c26