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( ゚∀゚)从 ゚∀从 “キロ”のようです


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/02(月) 18:10:24.37 ID:5ItWK2SdO

6、7レス投下するよー
前スレお題
・きが くるっとる
・不老不死
・桜の花びらの落ちるスピード 



88 :( ゚∀゚)从 ゚∀从 “キロ”のようです:2009/03/02(月) 18:14:24.90 ID:5ItWK2SdO

  _
( ゚∀゚) 「……………」

真上に目を向ければ、薄桃色の空。
真下に目を落とせば、薄桃色の絨毯。

  _
( ゚∀゚) 「桜って、こんなキレイなんだな…」


もっとも、この道は職場兼自宅である商店の近くだから毎年見ていた筈だが
今初めて気付いたのは、去年から社会人となった落ち着きか
――それとも、去年と違う静けさの為か――


「ジョルジュ、アンタまだそこに居たのかい!」

  _
(;゚∀゚) 「うぉ!ジョルジュ長岡、行きまーっす!!」

母の声に、浸っていた感傷から抜け、配達用のカブを発進させた。



90 :( ゚∀゚)从 ゚∀从 “キロ”のようです:2009/03/02(月) 18:18:12.81 ID:5ItWK2SdO

【一年前・二月】
まだ蕾だけの桜道
幼なじみ二人はそれぞれ「親展」の文字と、同じ校章が印刷された封筒を手に石垣に座り込んでいた。
 _
( ∀ ) 「うっ………うぅっ……」

从 ゚∀从 「ま、ヘコむなヘコむな。どうせ自分ちに就職だから学歴関係ねーだろ」
  _
( う∀゚) 「そりゃ確かに店を継ぐから受験しなくても問題無かったけどさぁ。でも一応受けたのは自分を試す為っつーか?」

从 ゚∀从 「……ジョルジュ」
  _
( ゚∀゚) 「?」

从 ゚∀从 「分かってんだぞ、平均的なお前がわざわざ難関のビップ大受けた理由」

从 ゚∀从 「俺がビップ行こうとしてるから、一緒に行こうとしたんだろ?」
  _
(;゚∀゚) 「そそそそそそんな事ないし!小中高一緒だったから大学も同じが良いって訳じゃないし!!」

从 ゚∀从 (図星かい……)

从 ゚∀从 「あのなジョルジュ、前にも言ったが俺はやりたい事がある。それを研究してる大学がビップだけだから受けると決めた」

从 ゚∀从 「一方お前は親父さんが死んで、お袋さんと婆ちゃんと店を守らなきゃならないのは小学校の頃から決まってる」

  _
( ゚∀゚) 「………ああ。ハインはやりたい事、俺はやるべき事があんのは分かってる。でも俺ら親友だし」

从 ゚∀从 「んな形ばっかこだわる友情、いらねーよ」



91 :( ゚∀゚)从 ゚∀从 “キロ”のようです:2009/03/02(月) 18:24:50.60 ID:5ItWK2SdO
  _
( ゚∀゚) 「な!?」

从 ゚∀从 「親友でも兄弟でも、人間は考えや夢がみんな違うから、
      ずっと同じ道には居られないんだ。いつか皆それぞれの岐路に立つ」

从 ゚∀从 「道が違う奴らがズルズル一緒に居ても、どっちも行きたい道に進めないだろ」

从 ゚∀从 「だから、道が違う俺達はいつか離れなきゃいけないんだ」
  _
(  ∀ ) 「……分かってるよ。確かに俺ハインの荷物になるかもしれないとか、受かってどうすんだとか思ったよ。けど」

从 ゚∀从 「や、良いんだ。お互い様だし」
  _
( ゚∀゚) 「お互い?」

从 ゚∀从 「道を別れるべきなのに、なんで俺がお前の受験勉強を手伝ったと思ってるんだよ」
  _
( ゚∀゚) 「……俺もビップ受かれば良いなと本当は思ってたから?」

从 ゚∀从 「まーな。一緒に居たいのは山々だが互いが邪魔になるのもイヤという二律背反」
  _
( ゚∀゚) 「ハイン……」

从 ゚∀从 「要するに、進学しようが就職しようがそれぞれの生き方してこそ俺達の友情は永遠ってこった。だろ?」
  _
( ゚∀゚) 「あぁ、もちろんだ。じゃ、帰ろうか」



94 :( ゚∀゚)从 ゚∀从 “キロ”のようです:2009/03/02(月) 18:30:28.71 ID:5ItWK2SdO

それから、共に卒業した幼なじみは進学の為に町を出、俺は本格的に経営に取り組み一年が過ぎた。
そして現在に至る。


  _
( ゚∀゚) 「じゃココに判子を……。はいありがとうございました」

用事を終え、帰路に付いた。
行きしなのように桜を見たくて、カブを押しながら歩く。

小学校から通った変わらない道、違うのは

キミが隣を歩いていない事


風が無くとも落ちる花びらは、ゆっくりゆっくり雪のように降りてくる。
その中の、カブの前籠に落ちた一枚を眺める。

二人でこの道を通った時は、雪のような桜の散り様、時折頭に落ちる虫に騒いだ。

あの頃は、歩いた道程も、桜の花びらの落ちるスピードも早く感じたのに

――今は風が吹かないかのようにゆっくりで――


  _
( ゚∀゚) 「あ~、一度花見にでも連れてきゃ良かったな……」

「何お前、誘う相手いる訳?」



96 :( ゚∀゚)从 ゚∀从 “キロ”のようです:2009/03/02(月) 18:35:38.86 ID:5ItWK2SdO
  _
( ゚∀゚) 「え!ハイン!?」

从 ゚∀从ノ 「いょう、久しぶり」

 _
( ゚∀゚) 「え、研究忙しいんじゃねーのか。てかもしや退学でもしたか?ww」

    ∩
从 ゚∀从彡 パーンッ
   ⊂彡☆゚∀゚)

从#゚∀从 「漸くレポートや研究の合間を縫って、淋しがってるであろう親友の為に帰省しただけですが何か?」
 _
(メ゚∀゚) 「正直スマンカッタ」

从 ゚∀从 「で、さっき言った花見相手って誰よ」
  _
(;゚∀゚) 「あーいやそれは」

从 ー∀从 「……ま、折角だし、昔みたく話しながら歩こうか」
  _
( ゚∀゚) 「おう」


1年ぶりに、花吹雪が、勢いよく降り出した



98 :( ゚∀゚)从 ゚∀从 “キロ”のようです:2009/03/02(月) 18:38:15.81 ID:5ItWK2SdO
  _
( ゚∀゚) 「そういや聞きそびれてたけど、お前の研究って何だっけ」

从 ゚∀从 「アレ、言ってなかったか?『賢者の石』だけど」
  _
( ゚∀゚) 「は?」

从*゚∀从 「ウチの教授が出した論文を昔読んでから惚れ込んでさー、もしできたら不老不死の秘薬も金も作れるんだぜ」

从*゚∀从 「俺はこの賢者の力を手に入れ、いずれ新世界の神になる!アハハハハハ!!」

  _
( ゚∀゚) 「きが くるっとる」



俺は今、この女を花見に誘うかどうかの岐路に立たされた。


( ゚∀゚)从 ゚∀从 “キロ”のようです
―終わり―


[ 2009/03/02 20:23 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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