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帰り道のようです


703 :帰り道のようです:2009/02/28(土) 10:34:32.76 ID:TYrmPp6BO

( ;ω;)「……おっ……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

('A`)「……」

川 ゚ -゚)「……」

( ;ω;)「……うっ、ぐす……おー……」

ξ#゚⊿゚)ξ「……」

(;'A`)「……」

川 ゚ -゚)「……」

( ;ω;)「ずびっ……おっおっξ#゚⊿゚)ξ「黙r(;'A`)「落ち着けツン!!」

川 ゚ -゚)「やれやれ」


帰り道のようです




704 :帰り道のようです:2009/02/28(土) 10:37:22.32 ID:TYrmPp6BO

いつもとは違う風景をいつもと同じ4人で歩く。
道端で溶けかかって灰色にくすんでしまった雪が、もうじき冬が終わることを告げていた。

川 ゚ -゚)「ツン、いらつく気持ちはわかるがブーンだって落ち込んでるんだ。
あまり傷口を抉るようなことは……」

ξ#゚⊿゚)ξ「いつまでも小さいこと引きずって女々しいのよ!
今日の入試の解答欄全部一つズレてたくらい何よ!」

(;'A`)「わりと大きいことだと思うんだが」

( ;ω;)「もうダメだお……落ちるお……」

皆で通おうと張り切って受験した高校からの帰り道。
試験が終わって解放感に溢れているはずの4人の間には、沈んだ空気が流れていた。




705 :帰り道のようです:2009/02/28(土) 10:39:26.90 ID:TYrmPp6BO

('A`)「でもさ、ズレてたのは最後の1教科だけなんだろ?
他のが取れてればぎりぎりいけるんじゃねぇか?」

受験終了直後から泣きじゃくっているブーンの右隣を歩くドクオがフォローを入れる。

ξ゚⊿゚)ξ「そうよ。 それにあんたは評定も悪くないんだし何とかなるわよ」

だから泣かないの、と言いながらブーンの左肩を叩くツン。

川 ゚ -゚)「しかし解答欄を全部間違えて書く奴なんて本当にいたんだな」

クーは少しだけ笑い、ドクオ越しにブーンの顔を覗き見る。

( ;ω;)「笑い事じゃないお……ずびっ」

ブーンはクーを恨めしそうに見返し、鼻を啜った。




708 :帰り道のようです:2009/02/28(土) 10:41:27.60 ID:TYrmPp6BO

高校へ行ってもこんなふうに、皆で帰ることが出来ると思っていた。
だから、ミスはしたくなかったのに。
ブーンの小さな声が響く。

( ;ω;)「皆と離れちゃうかもしれないんだお……
そんなの嫌だお……一緒にいたいお……」

その言葉をきっかけに、再び沈黙が訪れた。
聞こえるのは4つの足音と、先程よりは落ち着いたブーンのしゃくりあげる声。

そこに流れるのは、沈んだ空気ではなかった。




709 :帰り道のようです:2009/02/28(土) 10:43:39.61 ID:TYrmPp6BO

ξ゚⊿゚)ξ「……あんたバカ?」

呆れたようにツンが口を開く。

( ;ω;)「おっ?」

しかしその口元は笑っていた。

ξ゚ー゚)ξ「別にあんたが同じ高校だろうがなんだろうが私たちには関係ないわよ」

それを聞いたブーンは更に涙を滲ませる。

( ;ω;)「……僕はいなくても関係ないのかお……?」

('A`)「そういう意味じゃないだろ、ブーン」

ドクオがぶっきらぼうに口を挟む。

('A`)「俺たち、学校とかそんな小さい枠の中でしか仲良く出来ないのか?」

そっぽを向いている顔は、いつもより赤く染まっているように見える。




711 :帰り道のようです:2009/02/28(土) 10:46:59.12 ID:TYrmPp6BO

( ;ω;)「……違うお」

川 ゚ -゚)「そうだ。 なら何も問題はないだろう?」

クーのその声は、真っすぐで、力強く。

川 ゚ -゚)「例え進路が違ったって、私たちは友達だ。
お前が望まなくたって一緒にいてやるさ」

視線を合わせる彼女の目には、嘘の色がなかった。

( ;ω;)「……」

制服の袖で顔をごしごしと擦ったブーンは、照れたような笑顔を見せる。

( ^ω^)「……ドクオ、顔真っ赤だお」

('A`)「うっせーばか。 お前も目と鼻真っ赤だ」

ξ゚⊿゚)ξ「どっちもどっちね」

川 ゚ -゚)「そういうツンも涙目だな」

皆で顔を見合わせて笑う。



712 :帰り道のようです:2009/02/28(土) 10:49:27.88 ID:TYrmPp6BO

( ^ω^)「あー、なんかお腹すいたお! コンビニ寄るおー」

気恥ずかしい雰囲気を振り切るように大きな声を出して、ブーンが先を歩きだしす。
少しだけ遅れて3人もそれを追い掛けた。

ξ゚⊿゚)ξ「またお金ないくせにいっぱいお菓子買って私たちに泣き付く気じゃないでしょうね」

(;^ω^)「……」

('A`)「図星かよ! たまにはお前がおごれ」

川 ゚ -゚)「そういうお前がおごれ」

(;'A`)「え? 何で?」

違う歩幅の足が同じリズムを刻んでいく。
もうすぐ落ちるだろう太陽が4人の背中を照らし、長い影を作っていた。
夕日の所為か別の理由か、どの顔もほんのり赤く見えた。



この道の雪が溶け切るまで、あと少し。

この道が同じ制服に身を包む彼らの新しい帰り道になるまで、あと少し。







714 :帰り道のようです:2009/02/28(土) 10:53:01.71 ID:TYrmPp6BO

以上です
>>703-705>>708-709>>711-712

お題
・灰色の雪
・入試の解答欄全部一つズレてた

いつもらったお題だろうなこれ…
自分の遅筆っぷりに驚き
しかもgdgdもうやだ

批評などあればよろしくお願いします



[ 2009/02/28 20:33 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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