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(,,゚Д゚)は精霊使いのようです


382 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 00:10:28.38 ID:E0VQRoLNO

ここは精霊の住む世界。
火・水・風・地・雷・光・闇
七つの元素に、七種の精霊がおりました。

火の精イフリート、水の精ウンディーネ、風の精シルフ、地の精ノーム、雷の精ラムウ、光の精ルナ、闇の精デュラハン

人には、それぞれに一つの元素があり、
精霊は同じ元素をもつ人のみに力を貸します。
人々はその精霊の力を借り、生活してきました。
時にはその力で魔物を打ち負かし、平和な日々を。送っていました。

しかし、人々は精霊の力を悪用し、あちこちで戦争を起こし始めたのです。

それを見兼ねた精霊神アークは人々から精霊の力を取り上げてしまいました。
火は消え、水は枯れ果て、風は止み、大地が荒れ、
雷は人々を焼き払い、光が消え、世界は闇に覆われました。

精霊の力を失った人々は自らの愚かさを嘆き、争いを止めました。
しかし、精霊の力は戻ってきません。



383 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 00:13:31.66 ID:E0VQRoLNO

ある日、ラウンジ王国の王子フォックスが精霊の力を取り戻そうと精霊界へ向かいました。
幾多もの魔物が彼の道を阻み、精霊界への道のりはとても険しいものでした。

それでも無事に精霊界にたどり着き、フォックスは精霊神に言いました。

「精霊の神よ。我らにもう一度精霊の力を与え給え。」

しかし、精霊神はそれを許可しませんでした。
フォックスは必死に食い下がり、話し合いは三ヶ月にも及びました。

折れたのは精霊神の方でした。

「よかろう。もう一度だけチャンスをやろう。しかしまた同じ歴史を繰り返したら二度とお前達に力を貸さぬぞ。」


こうして、世界に火が灯り、水が流れ、風が吹き、雷は止み、光が戻りました。

人々はそれから精霊の力を戦に用いらなくなりました。



384 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 00:17:04.88 ID:E0VQRoLNO

( ´∀`)「そしてこの出来事を忘れぬように毎年精霊祭を行い、精霊達に感謝を……ん?」

(,,-Д-)「zzz……」

(#´∀`)「これ!ギコ!話を聞かんか!」

(;゚Д-)「いてっ!」

頭をどつかれ夢の世界から帰ってくる。

(;゚Д゚)「だってよ……。その話聞き飽きたぜ?」

(#´∀`)「どあほう!今から精霊使いの試験を受けに行く奴が何を言っておる!」

(;゚Д-)「いてっ!」

……俺はギコ。ここはVIPという名前の小さな村。
そして今日は精霊祭。一年に一度のお祭りだ。

精霊祭は人々が精霊達に感謝するお祭りなのだが、精霊使いの試験日でもある。

精霊使いには誰でもなれるわけではないのだ。



385 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 00:20:48.21 ID:E0VQRoLNO

精霊を使うのにはそれ相応の精神力、体力が必要になる。
そのため、試験では厳しい試練をクリアしなければ精神使いにはなれない。

試験資格は18歳以上の男女。

それだけだ。


( ´∀`)「それにしても早いものじゃな…。あんなに小さかったギコがもう18歳か」

(,,゚Д゚)「じいさんはいつまでも俺をガキ扱いするよな。俺はもう大人だ」

( ´∀`)「わしにとってはいつまでも子供じゃよ。ギコも……フサも」

(,,゚Д゚)「……」

フサとは、俺の親父の名だ。
俺が7歳の時、「精霊界に行ってくる」と言って出て行ったきり帰ってこない。
だから俺は精霊使いになって親父を探しに行くんだ。



387 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 00:23:50.08 ID:E0VQRoLNO

(,,゚Д゚)「そろそろ時間だ。じゃあな、じいさん」

( ´∀`)b「ぼーいずびーあんびしゃす」

(;゚Д゚)「お……おう」

じいさんから別れの言葉(?)を受け取り、俺は家を出た。
町まではバスで1時間。

バス停でのんびり待っていると、後ろの方から聞き覚えのある声がした。

('A`)「お、ギコじゃないか」

(,,゚Д゚)「あなたは一昨年と去年に精霊使いの試験を受けたものの撃沈し、現在二浪中。そしてその顔は魔物すら寄せつけないキモさを誇る万年童貞男のドクオさん」

('A`)「説明乙。あと、死んでいいかな?」

(,,゚Д゚)「はい。ぜひとも死んでください」

ドクオさんと冗談を交えながら会話をする。
時々ドクオさんが泣きそうになるのは気のせいだろうか。
そんなことをしていたらバスが来たので乗り込んだ。



389 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 00:27:01.92 ID:E0VQRoLNO

('A`)「そういえば……。ギコはもう18歳か」

(,,゚Д゚)「はい」

('A`)「……てことは、君も精霊使いの試験を受けに行くんだね?」

(,,゚Д゚)「はい」

('A`)「筆記試験の勉強した?」

(,,゚Д゚)「……はい?」

(;'A`)「……筆記試験で合格しないと実技試験受けられないよ」

(,,゚Д゚)「……」

(,゚Д゚,)「……」

('A`)「こっちみんな。……まぁそんなことだろうと思ったよ。よし、君にいいものをあげよう」

   □
('∀`)ノ「カンニングペーパー!」テッテレテッテッテッテッテー

顔面ゾウリムシがなにか言い出した。

(;'A`)「あ、ひどい」

(#゚Д゚)「当たり前でしょう!そんなの怒られるに決まってるじゃないですか!



392 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 00:29:59.25 ID:E0VQRoLNO

俺がそういうと顔面ゾウリムシは「ちっちっちっ…」と舌を鳴らしながら指を振った。
キモい。

('A`)「去年、カンニングして筆記を突破した先輩がここにいるんだぜ?なぁにばれやしないさ」

(,,゚Д゚)「……mjd?」

('A`)「mjd」





・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・

(,,゚Д゚)「……」

ニュー速町……ここに試験の会場がある。

ついに来た。
この日ために、剣の練習をした。
この日のために、体を鍛えた。
この日のために、勉強……はしてない。

俺は右手のカンニングペーパーをギュッと握り締め、試験会場に足を踏み入れた。



393 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 00:32:44.58 ID:E0VQRoLNO

会場内にはいろんな人がいた。
見るからに力が強そうな男から、小柄でひ弱そうな女の子まで。

ドクオさん曰く、「筆記試験で上位30人が実技に進める。実技試験での合格人数は決まってない。ようするに実技では全員合格も全員不合格も有り得るんだ」
……だ、そうだからまずは筆記試験を乗り越えなければならない。

(,,゚Д゚)(しかし……本当にカンニングなんてできるのか?)

なんだか、不安になってきた。


/ ,' 3「はいみなさん!テストを始めますので席についてください!」

(;゚Д゚)「うそっ。もう!?」

まだ心の準備が出来てないのにも関わらず、テストの紙が回されてくる。
問題文を見て、頭がパンクしそうになった。

(;゚Д゚)(わかるわけねぇ……。なんだこの問題……?)

/ ,' 3「それでは!始め!」



394 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 00:35:03.65 ID:E0VQRoLNO

カリカリという音が四方から聞こえる。
俺はというと頭を抱えたまま動けないでいた。

(;-Д-)(やべぇ……。こうなったらカンニングするしか……。いや、でもばれたら……)

自分の中の良心と悪い心が戦う。

(良゚Д゚)「何やってんのお前。カンニングしろよ」

(悪゚Д゚)「やめよーよー……。ばれたら怖いよー……」

(#良゚Д゚)「ああ!?何か言ったか!?」

(;悪゚Д゚)「ご……ごめんなさい……」

……良心が勝った。

(,,゚Д゚)(あれ?なんかおかしくなかったか?)

良心と悪い心の戦いに違和感を感じたが、気にしない事にした。

ちら、と試験官の方を見る。
試験官は……



401 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:03:22.95 ID:E0VQRoLNO

/ ,' 3「zzz……」


……寝ていた。

(,,゚Д゚)「……」

俺はためらいもなくカンニングペーパーを開いた。



・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・



(´・ω・`)「君達が筆記試験の突破者か。まずはおめでとう」


ショボ眉の男……いや、精霊がそう言う。

(;`・ω・´)「おいおい、ショボン。俺の台詞を取らないでくれ」


(;゚Д゚)「すげぇ……。本物の精霊だ」

('A`)「うん。合格すればあーゆーのが召喚できるんだよ」



404 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:06:01.19 ID:E0VQRoLNO

カンニングペーパーのおかげで、俺とドクオさんは無事に一次試験を突破できた。

ノハ*゚⊿゚)「本物の精霊だぁぁぁぁ!!なぁ!なぁ!こいつはなんだぁぁぁぁ!?」

(`・ω・´)「ん。ショボンのことか?」

(´・ω・`)「僕は光の精霊、ルナのショボンだよ」

ノハ*゚⊿゚)「ルナかぁぁぁ!!!」

早速、精霊に興味津々そうな少女。
年齢的に俺と同じくらいか?
ある程度精霊を眺めると、その少女が今度はこちらに向かってきた。
そして、ドクオさんのことをじーっと見つめる。

ノハ*゚⊿゚)「あんたも精霊かぁぁぁ!!?」

(;'A`)「えっ!?俺?」

(,,゚Д゚)「はい、彼は童貞の精霊、ミジンコです」

俺が冗談めかしてそう言うと……

ノハ*゚⊿゚)「童貞の精かぁぁぁ!!なんかすごいなぁぁぁ!!」

本気にされた。



406 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:09:09.79 ID:E0VQRoLNO

(`・ω・´)「よーし、みんな注目してくれ」

試験官っぽい人が声を張り上げた。
さっきの少女は黙って体を試験官の方に向ける。
ミジンコは泣いている。

(`・ω・´)「よし、いいかい?今から実技の試験を始める。向こうに10ヶ所扉があるのが見えるか?」

試験官の指差した方向に、確かにいくつもの扉があった。
それぞれには1~10の番号が振ってある。

(`・ω・´)「じゃあ10人ずつのグループに分けるぞ。まずは最初のグループだな……」

試験官が次々と名前を読み上げていく。
ミジンコはまだ泣いている。

(`・ω・´)「次!4番、ヒート=スナオ」

ノパ⊿゚)「はぁぁぁぁぁぁい!!」

(`・ω・´)「うん、いい返事だ!次!5番、ドクオ=マダチェリー」

(;A;)「あ……呼ばれた……」

(,,゚Д゚)「いい加減泣き止んでくださいよ」

それからまた何人か呼ばれていき、残るは最後の10番目。



407 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:12:29.76 ID:E0VQRoLNO

(`・ω・´)「最後!10番!ギコ=モナルド」

(,,゚Д゚)「うぃっす」

俺が呼ばれた。


(`・ω・´)「呼ばれた奴は各番号の扉へ、呼ばれてない人はちょっと待っててくれ」

10番の扉へ向かおうとすると、ようやく泣き止んだらしいドクオさんが笑顔で「頑張れよ!」と、言ってくれた。
気持ちは嬉しかったが、顔はキモかった。

扉の前で一度深呼吸をする。

(,,゚Д゚)「……よし」

覚悟を決めて扉を開いた。
そして一歩、中へ足を踏み入れ、扉を閉めた。

……
真っ暗だ……。

しばらく止まっていると、今度は強烈な光に照らされ、視界を奪われた。
だんだんと光が弱くなっていく……。



409 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:17:17.17 ID:E0VQRoLNO

( <●><●>)「ようこそ。私が10番の扉の試験官のワカッテマス=アンダストです」

(,,゚Д゚)「あ、ギコ=モナルドです」

やけに礼儀正しい試験官につられて、こちらも深々とお辞儀をした。

( <●><●>)「ギコさんですね。では試験の説明をします」

(,,゚Д゚)「……」

息をのむ。
一体どんな無理難題を押し付けられるのか……

( <●><●>)「ルールは単純です。ここにあるものを使って、私を倒して下さい」

(,,゚Д゚)「あなたを……倒す?」


俺は心の中でガッツポーズをした。
喧嘩なら負けない。そう思ったからだ。

( <●><●>)「武器はあそこにあります。どうぞ」

試験官が指差した方向には、水鉄砲が一丁、置いてあった。

(;゚Д゚)「え……水鉄砲……?」

俺がそれを手に取ると、静かな部屋に、「試験、開始です」の声が響き渡った。



411 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:20:06.06 ID:E0VQRoLNO

(#) Д)「がっ……!?」

電光石火。
俺は一ミリも動けずに、ワカッテマスの攻撃を喰らった。
体が宙に浮き、壁にたたきつけられる。

( <●><●>)「ほぅ……。今の攻撃を受けても、その水鉄砲を放さなかったのは流石ですね」

(;゚Д゚)「なっ……!?」

目の前にワカッテマスの顔があった。
慌てて防御しようとするも、間に合わない。
今度は、派手に地面にたたき付けられた。

(; Д )「ごふっ……」

背中を強く打ち、息が出来なくなった。
しかし、ここで止まっていたらまたワカッテマスの攻撃がくる。
俺は、腕に力を入れ、跳ね起きた。
すると、先程まで自分がいた場所に拳が打ち下ろされる。

( <●><●>)「ふむ……。身体能力もいいですね」

(;゚Д゚)「どーも。ありがとうございます」

俺は悟った。
マトモにやったら負ける……と。



412 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:23:26.24 ID:E0VQRoLNO

(;゚Д゚)(どうする?)

自分の手にある唯一の武器、水鉄砲を見る。
武器はこれだけしかない。

(,,゚Д゚)(待てよ……?もしかしたらこの水鉄砲って実はすごい液体が入ってんじゃね?)

( <●><●>)「考え事ですか?」

(,,゚Д゚)「!」

またも、眼前にワカッテマスの顔。
しかし、今回の攻撃は避けることが出来た。

ワカッテマスの突きを横に転がって回避し、水鉄砲を撃つ。


ちゅー……

情けない音がして、ワカッテマスに水がかかる。

( <●><●>)「冷たいですね」

(;゚Д゚)「効かない!?」

俺の中の希望が一つ、消えた。

( <●><●>)「あなたはこの試験の意味をちゃんとわかってません」



413 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:28:15.32 ID:E0VQRoLNO

試験の意味……?

(,,゚Д゚)「それって…( <●><●>)「隙あり、です」

鋭い蹴りが鳩尾を捕らえた。
俺はまた体を壁にたたき付けられる。
その振動で、壁にかかっていたたいまつが落ちた。

(;-Д゚)(たいまつ……)

ここで思い出す。
試験が始まる前にワカッテマスが言ったこと。
『ここにあるものを使って、私を倒して下さい』

俺は部屋を見渡した。
ごつごつした地面にはぽつぽつと石が落ちている。
壁にはたいまつがいくつもかかっており、水鉄砲は地面に転がっていた。

(,,゚Д゚)(なら……これを使って!)

(#゚Д゚)「おらぁ!」

たいまつをワカッテマス目掛けて投げた。

( <●><●>)「無駄です」

しかしそれは、簡単にかわされた。



415 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:31:44.30 ID:E0VQRoLNO

(#゚Д゚)「それも想定の範囲内だ!」

( <●><●>)「!」

たいまつをかわしたワカッテマスに無数の石つぶてが襲い掛かった。
たいまつの火で見えなかったのだろう。
石が直撃する。

(,,゚Д゚)「ここにあるものを使ってあんたを倒せばいい。こーゆーことだろ?」

(メ<●><●>)「たいまつと石に気づいたのはよかったですね」

石が当たった箇所が切れて、血が出ている。
しかし、大したダメージではなさそうだ。

(メ<●><●>)「ですが……それではまだ30点です」

(;゚Д゚)「なっ…」

また、ワカッテマスの高速移動。しかし、先程よりも断然速い。

そして……消えた。

(メ<●(;゚Д゚)「なっ?消えた……?」



419 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:35:23.81 ID:E0VQRoLNO

「ここですよ」

後ろから声がし、振り返ると同時に投げられた。
一本背負い。

(; Д )「ふぐぁっ!?」

背骨にひびが入ったような音がし、全身に痺れがくる。

(メ<●><●>)「マウントポジション……ですね」

負け。
この二文字が頭をよぎった。
空は黒い雲に覆われ、風が吹き抜けていく。

(メ<●><●>)「最後のヒントです。これは、なんの試験ですか?」

(,, Д )「これ……は……?」

これは……

……そうだ、精霊使いになるための試験だ。

(,, Д )「!」



421 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:39:07.43 ID:E0VQRoLNO

そうか……。

何故ここに入った時真っ暗だったか。
何故その後光に包まれたのか。
何故武器がただの水鉄砲だったのか。
何故たいまつがあったか。
何故室内なのに地面があるのか。
何故室内なのに雲があるのか。
何故室内なのに風が吹くのか。

答えは一つだ。

(メ<●><●>)「……10秒あげます」

ワカッテマスが俺の上からどいた。
その間に立ち上がり、体制を立て直す。

(,,゚Д゚)「……ありがとな」

ワカッテマスにそう呟いて、右手を掲げた。

(,,-Д-)(闇から始まり、光、水、火、土、雷、風……)

(,,゚Д゚)(これは……精霊を呼び出す試験なんだ!)

人一人に一つの元素。
そして闇、光、水、火、土は反応しなかった。



423 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:41:52.11 ID:E0VQRoLNO

(,,゚Д゚)(ならば!)

残るは風と……雷。


(#゚Д゚)「雷の精よ!」

俺が叫ぶと、空が呼応するように一度光った。

(#゚Д゚)「雷の元素を統べるものよ!」

黒雲が俺の真上に集中する。

(# Д )「俺に……力をぉぉぉ!!!」

(メ<●><●>)「!」

大きな音がして、雷が落ちる。
全身を電気が駆け巡る。
そして俺は……

(:::Д:)「おお…ぉ…」





……感電した。



427 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:45:07.27 ID:E0VQRoLNO

(;<●><●>)「……」

プス(:::Д:)プス

(#゚Д゚)クワッ「まだまだぁ!!」

(;<●><●>)「タフですね……」

(,,゚Д゚)「風の精よ!風の元素を統べる……」

もう一度、召喚を試みる。
しかし、それは許されなかった。
突如腹を襲う鈍痛。

(;゚Д゚)「ごぼっ……」

(メ<●><●>)「残念ですが……10秒です」

それをワカッテマスの蹴りだと確認した時、俺はすでに吹き飛ばされていた。
壁に激突。
体がめり込む。
今までで1番強い衝撃に、自分が手加減されていたことを思い知る。

遠のく意識の中、呟いた。

(  Д)「俺に力を……。」



428 :(,,゚Д゚)精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:49:15.45 ID:E0VQRoLNO

『おkだお!!』

(;-Д゚)「!?」

目の前に現れた、薄い緑の光の球。
それは徐々に形をなして行き……


( ^ω^)ノ「おいすー」



……豚が出た。

(;^ω^)「ひでぇwww」

豚は咳ばらいを一つして、自己紹介を始める。

( ^ω^)「風の精霊、シルフのブーンだお!よろしくお……」
(;゚ω゚)「……ってあんた死にそうだお!!治療するお!!」

(;-Д゚)「バカ!そんなことしてる暇はない!奴が……」

(メ<●><●>)「大丈夫ですよ」



431 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:52:23.58 ID:E0VQRoLNO

(;-Д゚)「……?」

ワカッテマスはゆっくりこちらへ歩いてきて俺に手を差し延べた。

(メ<●><●>)「おめでとうございます。合格です」

(;-Д゚)「はぁ!?」

(メ<●><●>)「もうこの時点で私は勝てませんから」

言っている意味がわからなかった。
こっちはボロボロで、相手はほぼ無傷。
力量だって明らかにワカッテマスの方が上だ。

ワカッテマスの手を取り、ゆっくり立ち上がった。

(;-Д゚)「どういうことだ?…説明してくれ」

(メ<●><●>)「私は、地の精霊、ノームのワカッテマスです」

(;-Д゚)「……ほぇ?」

思わず変な声が出てしまった。
試験官が精霊……?



433 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:54:17.82 ID:E0VQRoLNO

(メ<●><●>)「私は地の精霊でブーンさんは風の精霊。地の精は風の精を傷つけることが出来ませんから」

(;゚Д゚)「ああ……。それはわかる」

火は水、水は雷、雷は地、地は風、風は火の元素を嫌い、
光と闇の元素はお互いを嫌いあっている。

この世界では常識だ。

(;-Д-)「ただあんたが精霊だってのは驚いたな……」

(メ<●><●>)「何言ってるんですか。あんなに速く動ける人間なんて存在しませんよ」

(,,゚Д゚)「確かに……今思えばそうだな」

ワカッテマスとの戦いを思い返していると、白ぶt……
ブーンがこちらへ歩み寄ってきて、心配そうにこっちを見てくる。

(;^ω^)「怪我痛くないかお?治すかお?」

(,,゚Д゚)「……治せるのか?」

( ^ω^)「任せるお!」

ブーンが何かを呟くと、柔らかな風が俺を包んだ。



434 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:56:18.04 ID:E0VQRoLNO

(;゚Д゚)「すげぇ……」

体の痛みが引いて、傷が癒えていく。
もうどこも痛くない。

(メ<●><●>)「ふふふ。それが風の精霊の能力ですよ」

(*^ω^)「おっおっ」

少し照れたように笑うブーン。
その姿は無邪気な子供のようで、なんだか癒される。

(メ<●><●>)「さて、まだ次の人がまってますから、そろそろ……」

(,,゚Д゚)「ああ。ありがとな」

(メ<●><●>)「いえいえ。さ、出口はあちらです」

ワカッテマスに別れを告げ、出口から外に出た。

('A`)「お、やっと出てきたぞ」

ノハ*゚⊿゚)ノシ「おぉーい!」

外に出ると、ドクオさんと、あの少女が出迎えてくれた。



436 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 01:58:40.82 ID:E0VQRoLNO

少女の後ろには精霊(多分)がいた。
彼女も合格したようだ。

(,,゚Д゚)「お。あんたも合格したみたいだな」

ノハ*゚⊿゚)「ギコもなぁぁぁぁ!!」

(;゚Д゚)「え、なんで俺の名前知ってるの?」

ノパ⊿゚)「童貞の精に聞いたぞっ!あと、私の名前はヒートだっ!よろしくなあああ!」

(,,゚Д゚)「お、おう。よろしく」

視線をヒートからドクオさんに移す。
彼の近くに精霊らしきものはいない。

('A`)「ギコ、おめでとう」

(,,゚Д゚)「ドクオさん……」

('∀`)「なんだよ。しけた面すんなよ。また来年挑戦すりゃいいだけなんだから」

ドクオさんは強がって笑った。
キモい。

从 ゚∀从「笑顔キモいんだよ。童貞」



439 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 02:00:58.38 ID:E0VQRoLNO

突然、隣から声がした。
ヒートの精霊のようだ。

从 ゚∀从「よう。あんたがギコだってな。俺は火の精霊、イフリートのハインリッヒだ」

(,,゚Д゚)「あ、ども。ほらブーン。お前も挨拶しな」

( ^ω^)「お!風の精霊、シルフのブーンだお!よろしくお!」

ノハ*゚⊿゚)「よろしくだぞぉぉぉ!」

ブーンとヒートが固い握手を交わしていると、向こうから試験官が歩いてきた。

(`・ω・´)「このグループでの合格者は君達二人か。おめでとう」

そう言ってシャキンさんはポケットから指輪を取り出した。
赤い宝石のついた指輪と緑の宝石がついた指輪だ。

(`・ω・´)「君達は今日から正式な精霊使いだ。これはその証みたいなものだよ」

指輪を指につけると、それは太陽の光に反射してキラキラと光った。
これが、精霊使いの証。
そして俺の精霊……ブーンとの絆の証。



440 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 02:03:20.26 ID:E0VQRoLNO

俺は精霊使いだ。
胸を張ってそう言える。
これで、親父を探しに行ける。
ブーンと二人で……


ノパ⊿゚)「なぁなぁ!これからどうするんだ!?」

(,,゚Д゚)「俺は……精霊界に行く」

ノハ*゚⊿゚)「面白そうだなぁぁぁ!!よし、じゃあ行くぞぉぉぉ!」
(;゚Д゚)「……ほぇ!?」

また変な声が出た。

ノパ⊿゚)「なにやってるんだぁぁ!置いてくぞぉぉぉ!!」

(;゚Д゚)(今日が……初対面だったよな……?)

(,,-Д-)(まぁ……いいか)

(,,゚Д゚)「おう!」


……ブーンと、ヒート達と四人で


('A`)「……」

あいつはいらない。



443 :(,,゚Д゚)は精霊使いのようです:2009/02/25(水) 02:05:11.58 ID:E0VQRoLNO

だから……
待ってろよ。親父。








(,,゚Д゚)「しかし…」


シルフ→( ^ω^)豚
イフリート→从 ゚∀从美人のお姉さん


(;゚Д゚)「……なんだかなぁ」





(,,゚Д゚)は精霊使いのようです

おわり







投下された絵
ギコとブーン
[ 2009/02/25 20:11 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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