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( ><)仮死の町のようです


174 :( ><)仮死の町のようです:2009/02/24(火) 18:47:35.88 ID:ZrcjroWN0

>>159 春風
>>161 木漏れ日
>>163 朧月

を御題に書かせて頂きます。
数レス程度の短い作品ですがお楽しみみいただければ幸いです。

( ><)仮死の町のようです



175 :( ><)仮死の町のようです:2009/02/24(火) 18:49:47.02 ID:ZrcjroWN0

少子高齢化が進み、経済の発展が止まった僕の町。もうほとんど機能していない。

古くはこの国を代表する港町として栄え、まさに望月のごとき繁栄振りであったという。
しかし時代の流れた今、社会のニーズは変化し町は衰退。今では消えかけた朧月のような有様である。


( ><) 「もはやここは、仮死の町と化してしまったんです」



179 :( ><)仮死の町のようです:2009/02/24(火) 18:51:37.48 ID:ZrcjroWN0

高校を卒業し、春風に後押しされながら社会に飛び出して以来、初めての帰郷。
久しぶりに見る町はほとんど変わっていなかった。

取り潰される予定の無い廃ボーリング場、そびえ立つ防波堤、大きな樹のある広場。
その全てが、僕のささやかな凱旋を祝ってくれているように感じた。




182 :( ><)仮死の町のようです:2009/02/24(火) 18:54:28.85 ID:ZrcjroWN0

僕は例の広場に出かける。
天を支える罰を受けた神を想起させるような、立派な樹が中央に根を張っていた。なんら変わっていない。

その葉の間から差し込む、かしこまった木漏れ日を浴びた時、僕は再び帰郷を実感した。

大きな樹の下にしゃがんで、いつまでもそうしていたかった。



183 :( ><)仮死の町のようです:2009/02/24(火) 18:56:15.07 ID:ZrcjroWN0

夕焼けが始まる頃。十分に再開を懐かしんだ僕は、再び町を歩き始める。

町を歩いていると、さまざまな人に会う。

知ってる人、知ってる猫、知らない人、知らない猫。


( ><) 「久しぶりなんです」

イ从゚ ー゚ノi

久しぶりに会った彼女は、すっかり大人びていた。以前はほんの小さな子猫だったのに、子供まで連れて。


この町はかすかに、でも確かに生きていた。


夕焼けが終わる。僕は母の手料理のメニューを想像しながら、帰り道を歩いた。
 
end


[ 2009/02/24 21:26 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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