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"元素"を用いて戦うようです


49 :"元素"を用いて戦うようです 1/14:2009/02/24(火) 00:52:20.06 ID:dKhkCefHO

神様にとって私たちの命は羽根よりも軽いものなのか?

( ´∀`)「これから君には"元素"の力を使って戦ってもらうモナ」

神様にとってこの戦いは退屈しのぎの人形劇でしかないのか?

( ´∀`)「どうしてか、モナ? どれが一番優れた"元素"なのか知りたいんだモナ」

一つ確かなことがあるとすれば

( ´∀`)「ああ、その指輪が君の力の源モナ。なくさないように注意するモナ」

私にとって、この神様は

( ´∀`)「最初の試合場所は追って連絡するモナ。それじゃあ頑張ってほしいモナ」

疫病神のクソ野郎ということだった



     "元素"を用いて戦うようです



51 :"元素"を用いて戦うようです 2/14:2009/02/24(火) 00:54:26.36 ID:dKhkCefHO

もう人気のない学校の廊下を無鹿モララーは颯爽と歩いていた。
歩くたびに腰や腕につけた装飾品がジャラジャラと音をたてて鳴り響く。

窓の外からは夕陽が射し込み、放課後の廊下を橙色に染めていた。

( ・∀・)「ん、この教室か」

モララーは「視聴覚準備室」と欠かれた教室の前で足を止める。
一息、緊張を紛らわせるために深呼吸をすると引き戸に手をかけた。

彼が中へ入ると、教室の中央付近でパイプ椅子に座った女性ーー素直クールがこちらを向いた。

川 ゚ -゚)「ずいぶんと遅かったな。臆病風にでも吹かれたのかと思っていたぞ」



53 :"元素"を用いて戦うようです 3/14:2009/02/24(火) 00:56:18.26 ID:dKhkCefHO

そのいつもと変わらない物言いに苦笑し、モララーは戸を閉める。
振り返るとクーはすでに立ち上がっていた。

( ・∀・)「委員会が長引いてね。待たせて悪かった」

川 ゚ -゚)「逃げ出してくれたほうが楽だったのだがな。まぁ」

と、そこで長い黒髪を上品に掻きあげ言い放つ

川 ゚ -゚)「どちらにしても私の勝ちに変わりない」

( ・∀・)「へぇ~、すごい自信だな。僕の"元素"を見もしないで」

川 ゚ -゚)「見なくてもわかるさ。なぜなら私の"元素"が……」



55 :"元素"を用いて戦うようです 4/14:2009/02/24(火) 00:58:06.12 ID:dKhkCefHO



川 ゚ ー゚)「ア  ル  ゴ  ン  だ  か  ら  さ  !!」



56 :"元素"を用いて戦うようです 5/14:2009/02/24(火) 00:59:46.10 ID:dKhkCefHO

(;・∀・)「大声で言わなくていいから! それにアルゴンって何だよ」

クーの突然の大声のせいか、モララーは軽く頭を抱える。
しかし、そんなモララーの狼狽を無視してクーは続ける。

川 ゚ -゚)「そうさ! アルゴンだよ、アルゴン。何だい、その顔は……まさか知らないのか?」

(;・∀・)「し、知らないよ。なんなんだよ、そのアルゴンってのは!」

クーのペースに乗せられている気がするが、それよりもアルゴンのことが気になった。
クーは口元を右手で抑えて笑いを堪えている。

川 ゚ ∩゚)「んん? 知りたいか? 知りたいよな?」



58 :"元素"を用いて戦うようです 6/14:2009/02/24(火) 01:01:19.13 ID:dKhkCefHO

川 ゚ -゚)「でもな……」


川 ゚ ー゚)「教 え て あ げ な い よ」



川 ゚∀゚)「…… ジ ャ ン !!」











62 :"元素"を用いて戦うようです 7/14:2009/02/24(火) 01:02:56.00 ID:dKhkCefHO

(#・∀・)「……ッッ!! ふざけやがって!!」

これ以上はつきあっていられないという様子で、モララーは指輪を取り出す。
そして汗を拭い取って、静かに呟く。

(  ∀ )「もういい。アルゴンだかカネゴンだか知らないけど、力ずくでも見せてもらおうじゃないか」

激昂したモララーを前にしても、クーはふざけた態度を崩さない。
更には右手で隠していても明らかな程、下卑た笑みを浮かべている。

川 ゚ ∩゚)「プププププwwそう怒るなよ。ちゃんと教えてやるからさ」

川 ゚ -゚)キリッ

川 ゚ -゚)「では、まずアルゴンレーザーについて教えよう」



63 :"元素"を用いて戦うようです 8/14:2009/02/24(火) 01:05:03.03 ID:dKhkCefHO

クーは間髪入れずに、二の句を継げる。

川 ゚ -゚)「その名のとおりアルゴンを使ったレーザーのことだな。
     これは発振波長0.4880~0.5145μmの可視光線でな、青色や緑色に見えるんだ。
     主に医療用レーザーとして使われている。例えば歯科のホワイトニング、アレルギー性鼻炎の治療などがあるぞ」

(;・∀・)「ちょっ、ちょっと待てよ。なんだ、いきなりレーザーって」

川 ゚∩゚)コホン

川 ゚ -゚)「次は歯科のホワイトニング用アルゴンレーザーの詳細だ」

(#・∀・)「いや、そんな説明求めてねぇーよ!!」



65 :"元素"を用いて戦うようです 9/14:2009/02/24(火) 01:06:39.47 ID:dKhkCefHO

川#゚ -゚)「ふん。なんだ貴様、せっかく教えてやってるというのに」

(#・∀・)「そんな話はどうでもいいんだよ!
     でもわかったぞ、お前の能力が!!」

川 ゚ -゚)「そうだ、よく見とけよ。これがアルゴンレーザーの成果だ」

クーは歯を剥き出しにしてモララーに見せる。

川 ゚皿゚) +キラーン

(## ∀ )ブッチーン

笑う時に右手で口を抑えるのが彼女の癖なのか、またしてもモララーを挑発するように

川 ゚ ∩゚)「ププwwこの圧倒的な白さに驚いて声も出ないだろう」

(# ∀ )「……このクソアマッ!」



66 :"元素"を用いて戦うようです 10/14:2009/02/24(火) 01:08:08.59 ID:dKhkCefHO

(## ∀ )「はっ! お前の"元素"の能力がレーザーだっていうのは、よーっくわかったよ。
      でも……残念だが僕にはきかない」

モララーは額の汗を拭い。
右人差し指に指輪をはめる。
そして指輪をかざすと、それに刻まれた"XLVII"の文字が淡く輝く。

(##・∀・)「僕の操る元素は銀だ。
      そして銀は光の反射率が金属中最大なんだよ!
      レーザー(笑)なんか跳ねっっ返せるんだよ!!」

言い終えると同時。
モララーのつけていた銀の装飾品が一つに集い"銀の剣"を形成する。
それを両手で握り、剣先を地に構え、クーへと向かって行く。

しかし、指輪の力の解放を見てもクーは慌てず、近くのパイプ椅子を左手に取り

川 ゚ -゚)「モララー敗れたり!」



67 :"元素"を用いて戦うようです 11/14:2009/02/24(火) 01:09:30.19 ID:dKhkCefHO

(##・∀・)「何っ!?」

モララーは走る。


川 ゚ -゚)「勝つ身であれば何故、他の元素について調べなかった?」

モララーは尚も走る。

(##・∀・)「何を戯言をォォォォォォ!!!」

二人の眼前。
モララーは渾身の力で銀剣を振り上げ。
クーはそれをパイプ椅子で受け止める。

鈍い金属音、それに続く床への衝突音。

クーの手元にはパイプ椅子は無く、モララーは剣を握ったままだった。
しかし。
モララーが次の動作に移る気配はない。


69 :"元素"を用いて戦うようです 12/14:2009/02/24(火) 01:11:04.66 ID:dKhkCefHO

それどころか彼は胸に手を当て、肩を苦しそうに上下させて呼吸し、全身には大量の汗をかいている。

(  ∀ )「ハァ……なぜ……ハァ…こんな…ハァ……に…息が…ハァ…苦し……」

それだけ言い残すとモララーは床に倒れた。
気絶したクラスメートを後目に、クーは窓側へと近づく。

川 ゚ -゚)「君は早合点をしていたな」

クーが窓を開けると清々しい風が美しい黒髪を撫でる。
それから服の下にかけていたネックレスを取り出すと、モララーのほうへと歩き出す。

川 ゚ -゚)「私はレーザーなど撃てないよ」



71 :"元素"を用いて戦うようです 13/14:2009/02/24(火) 01:12:34.05 ID:dKhkCefHO

そのネックレスにかけてある、"XVIII"の文字が刻まれた指輪を左手に弄びながら続ける。

川 ゚ -゚)「それと重要だから言わなかったが、アルゴンは"気体"なんだ。
     それも無色無臭。更に空気中に占める割合も三番目に大きい気体でな。
     まぁそれでも酸素の1/20くらいなんだがね」

モララーの前に辿りつくと、クーはしゃがみこむ。気絶した彼にスカートの中を気にする必要はなさそうだ。

川 ゚ -゚)「私はね。君が来たと同時に教室内の空気のアルゴンの割合を少しずつだが増加させていたのだよ。
     当然アルゴンが増えていけば、その分だけ酸素は少なくなる。
     少しずつ酸欠の症状がでていたはずだが気がつかなかったかな?
     まぁ激しく取り乱していたから、そんな余裕は無かったのかもな。
     会話はフェイクと時間稼ぎさ。一気に増加させたら流石に気付いただろう」



72 :"元素"を用いて戦うようです 14/14:2009/02/24(火) 01:14:09.14 ID:dKhkCefHO

川 ゚ -゚)「コレは貰っていくよ」

クーはモララーの指輪を取り外し、それを自身のネックレスへとかけた。
もう用は無いとでも言いたげな様で立ち上がると教室を出ようとする。

川 ゚ -゚)「忘れていた。あの自称神様のモナクソ野郎が助けてくれると思うが……起きたら吸うといい」

そう言うと制服の右袖から小型の酸素ボンベを取り出し、モララーのほうへと放った。

それから教室の戸を開けたまま、素直クールは去っていった。

fin.







60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 01:02:33.47 ID:J+34WGQdO

軽いお題募集と言われてアルゴンて書いた気がする支援
>>48
アルゴン



75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/24(火) 01:17:04.40 ID:dKhkCefHO

支援ありがとうございました
ご意見ご感想、苦情等あればなんでもどうぞ

お題は以下
・アルゴン
・羽根より軽い
・銀の剣
・早合点

>>60 もう二度と「軽い」なんて言わないよ!


[ 2009/02/24 21:13 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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