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至高のおっぱいを得るようです


621 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 22:53:14.23 ID:EbptMlJB0

――カンボジア
ここで行われる至高のおっぱい争奪戦の為に、会場には数多くの猛者が集っていた。
数多くの死線を潜り抜けてきた猛者達は、その場に居るだけで常人には耐えることの出来ないオーラを放つ。
そしてその中に一人、一際眉の目立つ男が居た……。
  _
( ゚∀゚)

ジョルジュ・長岡。
この新参者がどれ程までのポテンシャルを秘めているか、それに気づく者はまだ居なかった。

「ククク……。良く来たな、けだもの共……。
 問おう。貴様等は、『至高のおっぱい』を求める者か……?」

どこからか会場に響き渡る声に答え、応の返事が連続する。

「良かろう、ならば私は告げよう……既に、戦いは始まっていると」

疑問の声に会場が満ちるのに、五秒かからなかった。
罵声にも似た、先を急かすような声も所々聞くことが出来る。

「フフ……まあ落ち着いて聞くが良い……。
 私と『至高のおっぱい』は今、ここから遠く離れたアンコールワットに居る……。
 そこに辿り着くことが出来た……そうだな、二人だ。二人に、『至高のおっぱい』を賭けて争う権利を与えよう」



623 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 22:56:33.36 ID:EbptMlJB0

戸惑いの声は起きなかった。
理由は明白。

(#´・ω・)「先手必勝だオラアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

垂れ眉の男の叫びを皮切りに、男達は走り出す。
巨大獣の大群の如く、土煙を巻き上げ、轟音を響かせる。

「オラアアアアアアア!!!!!!!」
「死ねえええええええええええ!!!!」

この人数の中から、二人。
二人のみが『争う権利』を与えられる。
しかし、『至高のおっぱい』を得ることが出来るのは片方のみなのだ。
自分以外は切り伏せて進むべき、猛者達はそう悟っていた。

しかし、ジョルジュは違った。
  _
( ゚∀゚)「おい、そこのブサメン」

('A`#)「誰がブサメンだコラ」
  _
( ゚∀゚)「単刀直入に言う、手を組まないか?」



625 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 22:59:30.33 ID:EbptMlJB0

何を言っているのだ、とブサメンは思った。
自分以外は切り伏せて進むべきこの状況で、しかし、それ以上に……

('A`#)「テメェ、俺が『玉袋は自然の香り☆ドクオ』と知っての頼みか、それは?」

そう、彼は歴代に何人もの『至高のおっぱい』獲得者を輩出してきた殺人拳法『玉袋振回』の現師範なのだ。
その彼が侮辱され、さらには協力しろなどと言われて同意するはずがないのだ。
むしろこの場で打ち倒されても当然と言える。
  _
( ゚∀゚)「フン、テメェの通り名なんて知った物か。だが一つだけ言ってやろう。
     その通り名は、お前が勝利を得たときにのみ輝くんだぜ……」

ドクオはその言葉にただならぬ何かを感じた。
確かに自分は『玉袋振回』の現師範だ。実力もそれ相応のはずだ。
しかし自分は、『玉袋は自然の香り☆ドクオ』としては何もしていない。
ただ、『玉袋振回の現師範』という地位に胡坐をかいていただけだ。
成程面白いガキだ、とドクオは思った。

('A`)「良いだろう……この『玉袋は自然の香り☆ドクオ』の力、アンコールワットで見せてやる……。
    遅れるなよクソガキ、雑魚共に道を空けさせるぞ」

そう言うとドクオは素早くズボンのチャックを下げる。
同時に飛び出した二つの玉袋を両手に持ち、ウォーミングアップとして振り回す。
空を切る音を伴奏に、叫んだ。

('A`#)「『玉袋は自然の香り☆ドクオ』……参る!」



626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:04:14.29 ID:EbptMlJB0

飛んだ。
決して『跳んだ』訳ではない。彼は文字通り『飛んだ』のだ。
右の玉袋を頭上で振り回し得た浮力により、彼は滑空する。
先頭集団を追い越すとくるりと方向転換し、その先頭を走る男を見る。

(;´・ω・)「何ッ……あれは……!」

( 0w0)「馬鹿な!玉袋で飛んでいるだと!?」

('A`#)「まずはお前らに死んでもらう!食らえ!『玉袋伸撃』!」

左の腕をアンダースローで振るうと、玉袋が垂れ眉の男を穿つ。

(´゚ω゚`)「グ、ゴボッ!ガハァァァ!!!!」

まさに一撃必殺。確実に鳩尾を穿たれた彼は、なすすべもなく倒れる。
ここに垂れ眉の男は、『玉袋振回』の第一の被害者となり没した。

(;0w0)「止まれ!こいつは只者じゃあない……!」

既に地に足をつけていたドクオは両の玉袋をゆっくりと振り回していた。
包丁を研ぐ山姥を思わせるその狂気に満ちた表情が、男たちを化石する。

('A`)「こんなものか。これが『至高のおっぱい』を求めここに集った猛者か」

ぴたりと玉袋を回す手を止める。

('A`)「絶望したよ」



628 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:09:18.25 ID:EbptMlJB0

阿鼻叫喚。玉袋が舞い動かなくなった人が宙を踊るその地獄を、チンタラ走りながら前に見る男がいた。
  _
( ゚∀゚)「あいつ思ったよりやるじゃん」

<ヽ`∀´>「ホルホル、アレに任せておけば安泰ニダね」
  _
( ゚∀゚)「失せろキムチ人。テメェは不快だ、話しかけるな」

<ヽ`Д´>「ファ、ファッビョーン!ウリをバカに」

響くのは血が飛沫を上げる音のみであった。
拳に付いた血をうざったそうに振り払いながら、ジョルジュは呟く。
  _
( ゚∀゚)「二度も同じ事を言う必要はないだろ?」

暫く走ると、ドクオに追いつく。

('A`)「数人逃がした。正直はしゃぎすぎたと思ってる」
  _
( ゚∀゚)「何、大した問題ではカチッ」

('A`;)「止ま」

ジョルジュの足元が炸裂する。
爆風により前に吹き飛ぶ二人。
そして頭から地面に突き刺さる。
  _
( ゚∀゚)(ああ、そういえばここカンボジアだったなぁ)



629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:10:43.29 ID:CYWnHZ+QO

なんだこれはwwww

支援




630 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:12:29.59 ID:EbptMlJB0

('A`;)「大丈夫かクソガキ!」
  _
( ゚∀゚)「ああ、服は持っていかれたが、他は無事だ」

頭を引き抜きながら答える。

('A`)「しかし、地雷原か。俺は飛べるから大丈夫だが、お前は難しそうだな」
  _
( ゚∀゚)「いや、それを見てみろ」

ジョルジュが指差した先には、地面に突き刺さったナイフが道を作っていた。
  _
( ゚∀゚)「俺はこれを使って行く。お前は先にアンコールワットで待ってろ。
     まあ、これを地面に刺した奴らが先に居るはずだ。出来れば倒しておいてくれ」

('A`)「良いだろう。死ぬなよ、クソガキ」

玉袋を振り回して空を飛んで言ったドクオを見送ると、ジョルジュは立ち上がる。
  _
( ゚∀゚)「……どこの吸血鬼だよ」

ナイフに足を乗せると、一歩ずつその上を渡っていく。
  _
( ゚∀゚)(……意外と面白いな)



632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:15:16.57 ID:EbptMlJB0

――

ξ  )ξ「来たか、『玉袋振回』現師範、ドクオ」

巻き毛の男が立っていた。
その男の足元には、いくつかの人間が積まれていた。

('A`)「『玉袋は自然の香り☆ドクオ』、だ。人様を後ろに呼ぶなんていいご身分だな」

ξ( ^ω^)ξクルッ「その減らず口も相変わらず、だな」

その顔に見覚えがあった。
否、忘れるはずがない。
彼――いや彼女?まあどっちでもいい――こそが、『玉袋振回』先代師範。ドクオの師。

('A`)「ブーン……テメェ、本当に虚勢しやがったな」

ξ( ^ω^)ξ「人がどう生きようが、勝手だとは思わないか?」

('A`)「テメェは『玉袋振回』歴代最強だったにも拘らず、玉袋を捨てた……。
    それは俺達への最大の侮辱だ」

ξ( ^ω^)ξ「フン……それがどうしたって言うんだ?」

('A`)「玉袋を……『玉袋振回』を捨てたにも拘らず、何故お前はここに居る!
    このカンボジア!この『至高のおっぱい』争奪戦に!
    俺にはそれすらも侮辱に見えてならない!」

ξ( ^ω^)ξ「その通りだよ」



634 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:17:36.47 ID:DRLTxoAf0
お前らの存在が侮辱だwww




636 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:18:03.79 ID:EbptMlJB0

ドクオの頭の中で、何かが弾けた。

――以下何かカオスっぽくなくなってきたので路線変更

ξ( ^ω^)ξアデヤカ「食らうがいい……これが我が新たな流派『竿岳振振』だ!」
(荒ぶる鷹のポーズで)

ヒュンヒュンヒュンヒュン!!

('A`;)「何だと!伸びるぞ、この打撃……!」

ξ( ^ω^)ξ「ハハハハ!玉袋ではこのリーチには敵わんだろう!
         お前の負けだドクオ!さようなら『玉袋振回』現師範!」

('A`)「……俺は『玉袋振回』現師範で終わるのか……」

迫り来る竿!
諦めかけたドクオの目に!勝利を呼ぶあるものが映る!
地面に光る、硝子の破片!ドクオは屈んでそれを拾い、立ち上がり奥歯をかみ締めて迫り来る竿をにらみつける!

ξ( ^ω^)ξ「死ねぇぇぇい!!!」

('A`#)「死ねるかぁぁぁああ!!!」

心臓を狙った竿の一撃をマトリックス避けで回避したドクオは、その勢いで握った硝子の破片を振るう。

             ――  パ  イ  プ  カ  ッ  ト  ――



637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:21:23.12 ID:EbptMlJB0

('A`#)「これが俺の答えだ!」

ξ( ^ω^)ξ「いてぇ……見事だ……師範、ドクオ……」

('A`)「最後に一つだけ言ってやろう。俺は『玉袋は自然の香り☆ドクオ』だ、あばよ」

ξ( ^ω^)ξ(……この戦法玉袋関係ねーじゃん)


――アンコールワット

そこには多くのTV局からカメラが駆けつけていた。
しかしそこに響くのは乾いた風が駆け抜ける音のみ。
そこに居る者全員が、二人の猛者を黙して見ていた。
全裸の青年と、玉袋を回す男を……

('A`)「……来たか、クソガキ……」
  _
( ゚∀゚)「ずいぶんと余裕そうだな、ドクオ」

('A`;)(お前の方が余裕じゃねーのか……)
  _
( ゚∀゚)「さて、見せてもらおうか。『玉袋は自然の香り☆ドクオ』の力を」

('A`)「上等だ、かかってこい」



638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:23:42.07 ID:EbptMlJB0

爪'ー`)y‐「さて始まりました至高のおっぱい争奪戦ファイナル。実況は私(どこから出てきたか知らない)フォックスと」

( ^ω^)「(改心した)ブーンでお送りしますお」

爪'ー`)y‐「さてブーンさんはこの試合、どう見ますかね」

( ^ω^)「僕としては弟子であるドクオの肩を持ちたいところですが、
      あの青年……ジョルジュでしたか。彼の実力も未知数ですおね」

爪'ー`)y‐「どうも彼、争奪戦序盤で『鬼無血拳法』師範のニダー選手をデコピン一発で葬っているそうで」

( ^ω^)「ほー。まさにダークホース」

爪'ー`)y‐「協会が(今さっき)彼に与えた異名は『ダイナマイト』だそうです。
       不発と出るか発と出るか。この一戦に全てがかかっています」

('A`#)「まずは俺から行かせて貰う!唸れ疾風!」

爪'ー`)y‐「ドクオ選手、両の玉袋を全力で回転させます。
       今にも千切れそうな玉袋が、以下に彼が死力を尽くしているかを物語っています」

('A`#)「食らえ……アンダースロー!」

( ^ω^)「そこまでやって投げるだけかお」

爪'ー`)y‐「ブーンさん、素を出してはいけません。
       超高速でジョルジュ選手に迫る双の玉袋。対するジョルジュ選手は不動。彼は諦めたのか?」
  _
( ゚∀゚)「諦める?余裕そうだと言って欲しいな!」



639 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:26:17.48 ID:EbptMlJB0

(゚∀゚(⊂========

( ^ω^)「直撃ですお」

爪'ー`)y‐「直撃ですね」

('A`;)「直撃か」
  _
( ゚∀゚)+「ダメージが入っていなければ直撃とは言わない」

('A`)「アレを食らって無傷だと?なかなかやる」
  _
(# ゚∀゚)「そして俺のターン!
     必中!気迫!不屈!熱血!おっぱい!熱血!おっぱい!熱血おっぱいいいいい!!!!!!」

爪;'ー`)y‐「こ、これは一体」

(;^ω^)「何が起こると」

('A`)「言うん」

(;´・ω・)「だ」



642 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:29:56.22 ID:EbptMlJB0

(# ゚∀゚)「俺の情熱が!おっぱいが!熱血おっぱいが爆発する!」

爪'ー`)y‐「コイツキャラ変わりすぎじゃね?」

( ^ω^)「素が出てますお」

('A`;)「落ち着け、きっとこれは至高のおっぱいを目の前にした彼の覚醒でありそれは」
  _
(# ゚∀゚)「デェェェェェストロォォォォォォォォォイ!!!!!!!!
     食らえその辺で拾った手榴弾!」

('A`)「え?俺こんなんでくたばんの?」

ドゴォォォォォォン……



643 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/17(火) 23:32:05.23 ID:EbptMlJB0
――

「おめでとうジョルジュ長岡よ。至高のおっぱいはこの先に」

  _
(# ゚∀゚)「爆風で前が見えねぇ!これか?これが至高のおっぱいか?ずいぶん細いな!」

「落ち着け、それはドクオの右手だ……
 おい、どこに行く!おーい……」

……後に。
『ダイナマイト』の異名を得たジョルジュはインタビューでこう答えた。
  _
( ゚∀゚)「爆発力が足りねぇ。ちょっと変えて『電子レンジに入れられたダイナマイト』にしておけ」

至高のおっぱいを得るようです 終


[ 2009/02/18 22:38 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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