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('A`)とおせんぼ、のようです


70 :('A`)とおせんぼ、のようです:2009/02/05(木) 23:40:51.91 ID:/iHAUr/Z0

青年は、自身の家の裏山を歩いていた。

青年は、どうしても考えが纏まらないとき、自身の家の裏山を歩いて気分転換をすることがあっ

た。
('A`)oO(・・・昔から、この山はちっとも変わらんね。)
裏山に作られた畑は、祖父と祖母が年を取るに連れ使われなくなっていった、が。
('A`)oO(まあ、そんなことは、どうでもいいことだ。)

山道を歩いている青年の前方で、鹿が仲間に警戒音を発しながら山の奥へと逃げていった。
('A`)oO(あんなに急いで逃げる事もないだろうに。
    どうしたって、僕が彼らを殺すなんてことはできっこないんだから。)
額に掛かった髪を掻き揚げ、青年は一息を着いた。
何回目かの時に見つけた、開けたスペース。
ちょっとした斜面の頂点になっていて、平面な其処。
其処を見つけてから、青年は、山歩きの大半の時間を其処で過ごすようになった。

いつもなら、ここから斜面のなだらかな右にいくのであるが。
('A`)「今日は左にいってみよう。」
誰にとも無く呟いた少年は。
言葉どおりに、左に進むことにした。

ずざざざざ、と音を立てて。
腐葉土を書き分けながら、坂を下る。

靴の中に入った土を叩き出して、青年はまた歩きだした。



71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 23:42:12.95 ID:/iHAUr/Z0

('A`)oO(・・・ん?)
それに気が付いたのは、それまで、歩いても10分はかからないであろうという地点。
唐突といえば、余りにも唐突に。
幾つもの木々の向こうに、古びた家が建っていた。
それは見事な、お屋敷だった。

('A`)oO(注文の多い料理店、という本がある。
    もしかすると、今の状況はその本の状況と酷似してはいないだろうか。
    いやいや、あれは確か洋館であったはずだ。
    あんな見事なお屋敷であるはずがない。
    それに、あの本だとすると、この先僕は食べられてしまう事になる。)

表札は掛かっていない。
('A`)「当たり前といえば当たり前か。」
こんな山奥では、表札がついていても用を果たせまい。

もう木枯らしが吹くような季節であるというのに、庭には赤や白の花が咲き乱れている。
その鼻の甘い香りが青年の鼻腔をくすぐって、直ぐに消えてゆく。

その香りに誘われるがごとく。青年は屋敷の門を潜った。

('A`)「・・お邪魔します。」



72 :('A`)とおせんぼ、のようです:2009/02/05(木) 23:43:34.47 ID:/iHAUr/Z0

中にはいってぐるりと見渡して見れば。広い庭には枯葉一つ積もっていない。
硬い地面が露出しているところを見ると、誰かが掃き清めているらしい。
それが証拠に、庭にある池には枯葉一つ浮かんでいない。

庭をぐるりと回る途中、ぽん、と腰に手を置かれ、青年は振り返った。
そこには、青年の腰ほどの、女童(めわらべ)が一人。
川 ゚ -゚)「1度獲った。3度目獲ったらお前の番。3度獲るまで出ちゃいかん。」
そういって、女童は屋敷の奥へ、とてて。と走って言った。
('A`)「・・・?」
その女童を追いかけて、青年も屋敷に入り込む。

廊下を渡り、女童が障子をあけた部屋に入る。
川 ゚ -゚)    (@@ ) 
('A`;)「うわっ!」
そこには3つの料理がのった膳が置かれており、青年からみて左の膳に先ほどの女童が。
右の膳には、まるで猪の頭から手足が生えたかのような、醜悪な生き物が座っていた。
( @@)「はよ座れ。主が座らにゃ飯が食えん。」
醜悪な生き物が喋った。
体の割には、爽やかな声をしている。
青年は、その生き物が言うとおり、真ん中の膳の前に座った。
(@@ )「いただきます。」
言って、醜悪な生き物は膳の上の食物を貪り始めた。
反対側を見れば、手を合わせていた女童も、いそいそと御飯を掻き込んでいる。
( @@)「どうした。はよ食え。」
魚を口に加えた醜悪な生き物がこちらをみて、言う。
青年は首を傾げ、
('A`)「いいのかなあ」
などと呟きながら、青年も、おずおずと膳の上の食べ物に手を着け始めた。



75 :('A`)とおせんぼ、のようです:2009/02/05(木) 23:44:54.94 ID:/iHAUr/Z0

('A`)「ごちそうさまでした。」
その言葉に合わせるかのように。
あれだけハイペースで食物を貪っていた醜悪な生き物と、送れて食べ始めた青年と、自分なりに

急いで食べていたであろう女童は、同時に箸を置いた。
('A`)「僕が食べている間、あなたが箸をとめていた様子もないし、女童が自分と同じ速度で同

じ量の御飯を食べきれるとは思わない。
   なのに、どうして食べ終わった時間が同じなんだ?」
青年は首を傾げ、醜悪な生き物にそれを聞いてみたが、
( @@)「さあ、なあ。鬼れ(おれ)にもよくわからんでよ。」
といったような言葉が帰って来たきり、醜悪な生き物は黙ってしまった。
川 ゚ -゚)「ここにきたときからずっとそうだ」と。反対側から女童が言う。

席を立ちかけた醜悪な生き物に、青年は相手が何者なのかを聞いた。
('A`)「あなた、いったいなんなんです?」
生き物は、( @盆@)「鬼だ。」とだけ短く答え、部屋をでる際にこういった。
( @盆@)「3度獲ったら食わねばならぬ。3度とる前にここを出よ。」

女童を見れば。
川 ゚ -゚)「3度とったらお前の番、3度獲るまででちゃいかん。」
そういって、屋敷の奥へと走ってゆく。

女童が姿を消した後、一人手に閉まった襖を眺めていると。
( @盆@)「そうそう、忘れていた。」
鬼が顔を出した。
( @盆@)「迷い家の器は幸運の証。けして忘れはせぬように。」
(@盆@ )「これは忠告、よって獲るには加えない。」
そういって、鬼はまた顔を引っ込めた。



78 :('A`)とおせんぼ、のようです:2009/02/05(木) 23:47:25.45 ID:/iHAUr/Z0

まさか、とは思っていたが。
('A`)「どうやら、ここは迷い家らしい。」
('A`)oO(それにしては女童がいたり鬼がいたりと変だけど。)

まあ、忠告どおり器を持って帰ろう、と思った青年は、襖から膳へと目を戻したが。
時既に遅し。戻した視界の中には器は無かった。

('A`)oO(まあ、食事に使った食器ならなら炊事場にあるだろう)
そう考えた青年は。鬼とも女童とも違う方向の襖を開けて、その奥へと歩き始めた。

ててて、と足音が聞こえる。
女童だろうか。
自分の番、というのが良くわからないが。
('A`)oO(余りよくないことだろう、昔話的に考えて。)
青年は女童に見つからないよう、足音を潜めて歩くことにした。

案の定、女童の足音は戸惑ったかの用に止まり、青年は一抹の罪悪感を覚えながら探索を続けた。

その後、鬼のものらしい重々しい足音や女童の溌剌とした足音を避けるように探索を続け、青年は炊事場へとたどり着く。
炊事場に無造作に置かれている器を拾った時、青年の肩に手が置かれた。

(@盆@ )「1度獲った、3回獲ったら主を食う。」
それだけをいってのっしのっしと足音重く、鬼は向こうへと歩いていった。



81 :('A`)とおせんぼ、のようです:2009/02/05(木) 23:49:23.13 ID:/iHAUr/Z0

その鬼の後姿を見ていた青年の腰に、また手の感触。
腰にてを回され、抱きつかれている。
川 ゚ -゚)「二度とった。次で交代、待ちどおし。」

女童の声だった。
しかし、声はすれども姿は見えず、腰の感触もいつの間にか消えている。

('A`)oO(まあ、とにかく、あと一度見つかる前に屋敷をでれさえすればいいのだ)
青年は思い直し、炊事場を後にした。

帰りの道は、静かなものだった。
くるときは時折聞こえてきた女童の小さな足音も、鬼のずっしりとした足音も、どちらも聞こえない。
自分の体重が廊下を支える木材を僅かに動かしたとき、かすかに奏でる木々の軋みでさもこだましそうなほどの静寂。
青年が、自分の呼吸の音までが気に鳴り出した頃、長い長い廊下の先に玄関が見えた。

が、まだ安心はできないだろう。
なにせ、女童も鬼も、廊下を歩いている様子がなかった。
炊事場であのように2人ともにつかまったことは偶然だったのだろうか。
('A`)(そうは思えない。
   あの二人は、炊事場で自分を待ち伏せしていたんだ。)

('A`)(僕が器を取りに行く、その場所が。二人には分かっていたんだ
   ならば、この先考えられることは・・・)
青年がそれを考えていた矢先。

(@盆@ )「2度獲った。次獲ったらば主を食う。」
鬼だ。



83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[メモ長の折り返しきるの忘れてた]:2009/02/05(木) 23:50:35.66 ID:/iHAUr/Z0

('A`)「待ってくれ。」
追いすがる。
( @盆@)「何用だ。」
振り向く鬼。
('A`)「もしかしたら、女童は今、門の前にいるんじゃないか?」
ぶつける疑問。
( @盆@)「主、頭が回るようだな。それに気がついたのは、主が4番目よ。」
鬼は、その場に胡坐を書き
( @盆@)「主も座れ。」
促した。
( @盆@)「そう、女童は今、門の下にいるだろうて。
 なんせ、奴が3度目つかまったのもそこだでな。」
('A`)「・・・」
( @盆@)「そうよ、女童に3度つかまると、主は新しい女童にならねばならぬのよ。
  そいで、今の女童は入れ替わりに外に出られるのよ。」
青年は、やっぱりか、と小さく呟いた。
( @盆@)「そいで、鬼れに3度捕まると、主は鬼れに食われて、鬼れの一部となるのよ。
 それが悲しいでな、できれば食いたくは無い。鬼れも、元々は人だでな。」
鬼の顔の表情の変化は青年には読み取れない。
顔にある情報量が多すぎて、どこがどう変化したものか、わからないのだ。
だが、青年には、鬼が本当に悲しんでいるように見えた。
('A`)「裏口とかは、無いのか?」
( @盆@)「ありゃあせんよ。女童に2回捕まえられた後、女童が門の下に立ったが最後。
  主に残された道は、女童になるか、鬼れに食われるか、どちらかひとつよ。」
鬼が立ち上がって、言った。
( @盆@)「鬼れは、これから屋敷ん中をぐるっとまわって帰ってくるでな。
  鬼れに食われる気なら屋敷ん中に居れば良い。
  鬼れに食われたくないならば、女童に見つかりに外に行けや。」
のっしのっしと足音を立てて、鬼は歩いていった。
食われるのは嫌なので、女童に見つかりに行こうと、青年は腰を上げた。



88 :('A`)とおせんぼ、のようです[そのため、最初の方]:2009/02/05(木) 23:53:09.18 ID:/iHAUr/Z0

川 ゚∀゚)
鬼の言ったとおり、門の下には女童が立っていた。
青年が見つかっていない筈はない、だが、女童は門の下でニヤニヤと笑うだけで、こちらに近寄ってこようとはしない。
青年が女童の手が届く距離まで女童に近づいて初めて、女童は青年の手を取り、嬉しそうに言った。
川 ゚∀゚)「3度目とった。これで交代、お慰み。」

が、特に何が起こる様子も無い。
辺りを見回す青年と、笑みを崩さない女童。
10分程経ったろうか。

玄関から、鬼が出てきた。
(@盆@ )「女童を選んだか。」
鬼は、出てくるなり、捕まえられた青年と、捕まえた女童を見止めてそう言った。
('A`)「ええ、まあ、食べられるよりはましかなあ。と思ってね。」
青年がそう答えたとき、女童の笑みが、揺らいだような気がした。
もっとも、鬼の方を見ている青年がそれに気付く由は無いのだが。
( @盆@)「そうか、まあ、女童になった後のことは女童になれば自然に分かるでな。」
鬼はそういって、大きく口を開けた。
(@盆@)「交代するためにも一回食わにゃならんのよ。」
女童が無言で青年の手を引っ張って、口の中に入ろうとする。
自分より小さいはずの女童の力に、なぜか青年は抗うことができなかった。

鬼の口の中で、青年と女童は咀嚼された。
不思議と痛みは無かったが、熱いのと狭いのはどうしようもなかった。
('A`)oO(こんなに熱いのなら、鬼の体温自体が人間より高いのかも知れないな)
青年は咀嚼されている間に考えた。



89 :('A`)とおせんぼ、のようです[の改行がおかしいことになってます]:2009/02/05(木) 23:54:22.34 ID:/iHAUr/Z0

どろどろとした、熱い物に包み込まれ続けるような。
そのどろどろとした熱い物が、自分自身の体であるような。
そんな感覚。
赤黒い、どこがどの部分だったかまったくわからない肉塊。
多分、今の青年の姿はそんなところだろう。

ごくり、と、飲み込まれたような感触に気づいたときには、一段と狭い場所に押し込められた。
('A`)oO(飲みまれたということは、ここは胃なんだろうか)
青年は考えていたが、どうもそうでは無いようだ。
ぐっ、ぐっ、と押し固められるような感触がある。
('A`)oO(ああ、自分を女童の格好に成型しているのか)
気付いたのは、自分の形がある程度定まってきたような気がしてきた時だ。
('A`)oO(隣で、女童が同じように成型されているのだろうか。)

('A`)oO(女童は、交代だと言った。
     交代ということは、自分が女童になる代わりに女童はここを出て行くのだろう。
     ならば、そのときの女童の格好はどうなるのだろうか。
     交代した対象・・・自分の格好だろうか。
     それとも、女童が女童になる前の姿なのだろうか。)

('A`)oO(まあ、それも女童が出てくればすべてわかる事だ。)
青年は、急に巻き起こった眠気に身を委ね、考えることをやめた。

青年は、暗い部屋に、一人で立っていた。
その部屋には、扉もなく、窓もなく、家具もない。
畳が敷き詰められた、白塗りの壁に囲まれた部屋。
畳に腰をおろし、白塗りの壁に体を寄せると、ひんやりとした冷気が壁を伝って体に入り込んでくるのが解る。



91 :('A`)とおせんぼ、のようです:2009/02/05(木) 23:55:35.28 ID:/iHAUr/Z0

そうしているうちに、いつの間にか、青年はまどろんでいた。
眠気でぼやけた視界に、黒い影が過ぎった。
(::::)「・・・・・・・・・・・・・」
(どうやら自分に語りかけているようだ。
だが、言っていることがさっぱり理解できない。
教室で、親しい友人と話しているとき、教室の喧騒が会話ではなく単なる雑音と化すように。
青年には、影の言っていることが聞き取れても、理解できなかった。
(::::)「・・・・・・・・・」
影の口調が激しくなる。
いつしか影は青年の肩をつかみ、揺さぶりながら問い詰めている。
相変わらず青年は影の言うことを理解できなかった。
しかし、青年の口は、影の言葉に対して、何かを返すのだ。
その返答すら、青年は理解することができない。
影は一際大きく叫び声をあげると、青年を壁に叩きつけ、右手を振り上げた。
その右手が振り下ろされ、青年の頭に叩きつけられたそのとき。
青年は、布団の中でゆっくりと目を覚ました。



93 :('A`)とおせんぼ、のようです:2009/02/05(木) 23:57:22.22 ID:/iHAUr/Z0

( @盆@)「起きたか。」
鬼がいた。
自分が寝ている間、ずっと見ていてくれたのだろうか。
川::::)「ああ。」
新たな女童は・・・元青年は、顔を手で覆い、顔をゆっくりと左右に振りながら答えた。
川 ゚ -゚)「嫌な夢を、見た。」
その声は、鈴を転がすように高くて。
青年は、自分が女童になっていることを、ゆっくりと理解した。
( @盆@)「そうか。」
鬼は、傍らに置いてある蜜柑の皮を剥きながら。
( @盆@)「食うか?」
と言った。
川 ゚ -゚)「今は食欲が沸かないから、遠慮しておく。
     それより、俺の前に女だった人は?」
鬼は、残念げに蜜柑をみつめ。
皮を剥くのもそこそこに自分の口へぽいと放り込む。
そして、不満そうに鼻をふんと鳴らすと、
( @盆@)「奴ならもうここを出た。
 こんな忌忌しい場所には1秒たりとも居たくない・・とよ。
 お前があいつのことを気にする必要は、もう無い。」
続けて、2つ、3つと蜜柑を口の中に放り込む。
川 ゚ -゚)「そうか。
     あの人がどんな姿でここを出て行ったのか、それが気になっていたんだが・・。」
布団の外へ体を引きずり出しながら、女童は言う。
( @盆@)「奴は、奴が女童になる前の姿でここを出た。
 ぼさぼさとした髪の毛で、ひょろっとした、猫背のちび介よ。」
川 ゚ -゚)「そうか。」
元の自分と似ていたな、と、女童は口に出しかけ、やめた。



95 :('A`)とおせんぼ、のようです:2009/02/05(木) 23:59:01.27 ID:/iHAUr/Z0

( @盆@)「時に、主(ぬし)。裸だぞ。」
女童は、言われて初めて、自分が一糸纏わぬ姿であることに気がついた。
川 ゚ -゚)「そういうことは先に行ってくれ、鬼。」
恥ずかしげも無く、返す。
それから、顎に手を添えて、思案顔で呟いた。
川 ゚ -゚)「これから一緒にすごすのに、鬼、じゃ語呂が悪いな。なんて呼んだものか・・」
部屋の隅に置いてあった、女童用の着物を女童に着せ付けながら、鬼は答えた。
( @盆@)「主が好きに呼べい。鬼れはそんなことには拘らんでな。
    それより、着物の着方を良く覚えておけ。今度からは自分で着てもらうことになる。」
妙に嬉しそうな鬼が、そう答えた。
(*@盆@)「鬼れに名前をつけるなんて変わった人間は、何人目だろうか。
    たいていの人間は、鬼、で済ませるでな。」
妙に嬉しそうな女童が、こう答えた。
川 ゚ ー゚)「いいじゃないか、そんな変わった人間が居たって。
      そうだな、今からお前の事を逃仙坊(とおせんぼう)と呼ぼうか。」
妙に嬉しそうな鬼は、笑って返して、それにまた、妙に嬉しそうな女童が笑って返す。
妙に嬉しそうな二人は、笑い合って、妙に楽しそうに生きて行くのだろうか。
女童が、女童の姿では年を取れないことに気がつくのは何時の事か。
女童が女童の姿を捨てて迷い家を出て行くのは何時の事か。
女童が、ここですごした年数は、自分が元居た世界でも過ぎていることに気がつくのは何時の事か。
それらに気がついたとしても。
女童が、前に女童だった人間が、余りに鬼を蔑ろにしたため、元にもどるや否や鬼に食われてしまったことに気がつくことは。多分、一生無いだろう。
女童は笑っている。鬼も笑っている。
この女童が鬼に食われることは、多分、無い。





[ 2009/02/06 19:36 ] 総合短編 | TB(0) | CM(2)

これはいい短編
[ 2009/02/06 21:54 ] [ 編集 ]

まったくもって同意
[ 2009/02/07 02:52 ] [ 編集 ]

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