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ξ゚⊿゚)ξツンが告白されたようです

※微閲覧注意?





389 :ξ゚⊿゚)ξツンが告白されたようです 1/11:2009/01/31(土) 21:24:41.46 ID:8EueufOw0

ξ゚⊿゚)ξ「……ごめんなさい」

あたしの口から出たのは、まず謝罪の言葉だった。
目の前の彼に対し、申し訳ない気持ちと、でも現実的な問題で仕方ないよね、
という、二つの思考が導き出した答えだった。


ξ゚⊿゚)ξ「あたしね……好きな人がいるんだ。だから……」

他人が、あたしに好意を抱いてくれるということ自体は、素直に嬉しいことだった。
だが残念ながら、あたしには彼の望みを叶えて上げることは出来なかった。


( ^ω^)「……そうかお」

彼のことは以前から知っていた。隣のクラスの内藤くんだ。
いつも笑顔を絶やさないのが、彼のトレードマークであった。
彼とは、同じ委員会に所属している同級生ということで、何回か会話をしたことがあった。

ただ、まさか愛の告白をされるほど、
彼の中にあたしに対する好意があるとは、夢にも思っていなかった。



390 :ξ゚⊿゚)ξツンが告白されたようです 2/11:2009/01/31(土) 21:27:06.01 ID:8EueufOw0

( ^ω^)「うん……いや、そういうことなら、仕方ないお。
      悪かったおね、こんなことで呼び出したりして……」

ξ゚⊿゚)ξ「……ううん、そんなこと」

( ^ω^)「……でも、安心して欲しいお。
      ツンさんがそういうことなら、僕もグチグチ言ったりしないお。
      ちゃんと、気持ちに整理はつけるつもりだお……」

そう言った彼の笑顔は、少し無理をしているように見えた。

当然か。
なけなしの勇気を振り絞った結果が、見事玉砕だったのだから。


( ^ω^)「お……じゃあ、僕はこれで失礼するお。
      ……もしよかったら、また委員会の時にでも声かけてくれお」

ξ゚⊿゚)ξ「あ……うん」

( ^ω^)「それじゃ……バイバイお……」

そう言って、彼はあたしに背を向けて、教室を出て行った。
去っていく彼の後ろ姿は、心なしか小さく見えた。



392 :ξ゚⊿゚)ξツンが告白されたようです 3/11:2009/01/31(土) 21:30:08.81 ID:8EueufOw0

ξ゚⊿゚)ξ「ありがとね……」

一人になった教室で、あたしは伝えそびれた言葉を口にした。

好きになってくれたこと。
結果どうであれ、それだけは単純に嬉しいことだったから。


ξ゚⊿゚)ξ「ふぅ…………帰ろ……」

一つ溜め息を吐いて、あたしも帰宅する決意をした。
気分は、どちらかというと優れなかった。
告白を無碍にしたという罪悪感が、あたしの心に重いものを残していたからだ。


ξ゚⊿゚)ξ(ま、仕方ないことだけどね……)

彼には彼の気持ちのだが、逆にあたしにもあたしの気持ちがある。
なんでも上手くいくようには、出来ていないのが世の中だ。

割り切らなければ、と意識して何とか帰路につくために、歩を進めた。



393 :ξ゚⊿゚)ξツンが告白されたようです 4/11:2009/01/31(土) 21:33:00.67 ID:8EueufOw0

川 ゚ -゚)「遅かったな」

昇降口を出たところに、佇んでいた人物は、幼なじみの同級生だった。
口振りからして、どうやらあたしのことを待っていたらしい。


ξ-⊿-)ξ「クー……もう、先に帰ってていいって言ったのに……」

川 ゚ -゚)「まぁ、いいじゃないか。さほど遅くもならなかったようだし」

それに――と、クーは続ける。


川 ゚ -゚)「今からが唯一、ツンを独り占め出来る時間だからな」

ξ-⊿゚)ξ「はぁ……わかったわよ。
       あ、もしかして、家にも寄ってくつもり?」

川 ゚ -゚)「悪いな」

とは言うものの、クーの表情に一切の変化はない。
本当に悪いと思っているのかどうか、疑問なところだ。


ξ゚⊿゚)ξ「ま、いいけどね……行きましょ」

川 ゚ -゚)「うむ」



394 :ξ゚⊿゚)ξツンが告白されたようです 5/11:2009/01/31(土) 21:36:26.03 ID:8EueufOw0

その日の帰り道は、普段とは違って閑散としていた。
既に多くの生徒たちは、下校してしまった後の時間帯だ。
人影が疎らなのも当然である。

だからなのか、それとは関係ないのか、
何故だか、吹く風が異常に冷たく感じられた。
月日はもう一月も終わりを迎える頃で、季節は冬なのだから、寒いのは当然なのだが。


ξ゚⊿゚)ξ「はぁ……」

川 ゚ -゚)「どうした、溜め息なんかついて」

ξ゚⊿゚)ξ「ん……いや、まぁね」

クーの問いに、曖昧な返答をする。
なんというか、やはり罪悪感である。

割り切ろう割り切ろうと、考えてはいるのだが、
ここにきてもなお、気持ちを切り替えられないでいるあたしだ。


ξ゚⊿゚)ξ(……未だにくさくさして、どうするつもりなのかしら、あたしは……)

ξ-⊿-)ξ(済んだことは仕方ないし……、
        なにより、あたしはどうあったって、彼の期待には応えられないじゃない……)

自分がフラれたわけでもない、
逆にフった立場のくせに、何をグダグダ引きずっているのか。
バカみたいだ。



397 :ξ゚⊿゚)ξツンが告白されたようです 6/11:2009/01/31(土) 21:40:35.09 ID:8EueufOw0

川 ゚ -゚)「……」

ふと横を向くと、隣を歩くクーがじっとあたしの表情を伺っていた。
その視線。それは、あまりにも真っ直ぐな瞳だった。
あたしは、思わずそれに見入ってしまい、
それはそのまま自然と、見つめ合う形になってしまった。

あたしは、つい気恥ずかしくなって自身の視線を、また前方に戻した。


川 ゚ -゚)「ツン、ちょっと待ってくれ」

そう言うなり、急にクーが立ち止まった。
何事かと思い、言われた通りにあたしも立ち止まる。


川 ゚ -゚)「ほれ」

すると彼女は、急にあたしの身体を引き寄せて、そっと抱きしめてきた。
あまりにもあっさりと、あたしの身体は、彼女の腕の中に納められてしまった。


ξ;゚⊿゚)ξ「あ……ちょっ、なによいきなり?」

あまりに急だった為、一切の抵抗なく、身体を拘束されてしまったあたし。
しかし、考えてみれば、ここは天下の往来。加え、学校への通学路である。


ξ///)ξ「ちょっ……やめてよ、こんなところで……」



399 :ξ゚⊿゚)ξツンが告白されたようです 7/11:2009/01/31(土) 21:44:17.03 ID:8EueufOw0

自分の今の状況を考えると、あたしの頭の中は、すぐに羞恥心で一杯になった。
誰かに見られたら、なんて想像すると、その思考は余計に増幅して、
結果、おたおたとクーの腕の中で暴れ始めた。


川 - -)「んー……」

だが、クーの腕は拘束を解こうとはしない。
寧ろ、かえってその力は強くなり、しまいには、スリスリと頬摺りを始めた次第だ。


ξ///)ξ「やだ……なにしてんのよ、バカッ!」

そう言っても、クーは行為をやめようとしない。
恥ずかしさのあまり、更なる抵抗を試みるが、
それも空しく、そのままあたしは、ただ彼女にされるがままだった。


川 ゚ -゚)「どうだ?」

ひとしきり行為を終えると、
クーはいつもと変わらぬ表情のまま、呑気なことを聞いてきた。


ξ///)ξ「ど、どうじゃないわよッ! 恥ずかしいからやめてよ……」

川 ゚ -゚)「そうか、それはよかった」

ξ;゚д゚)ξ「なにがよッ!?」



400 :ξ゚⊿゚)ξツンが告白されたようです 8/11:2009/01/31(土) 21:47:42.55 ID:8EueufOw0

ちっともよくない。いい筈がない。
何を思って、こんな場所でこんなことをするのか、
あたしには、彼女の意図が理解出来なかった。


川 ゚ -゚)「いや、なんだ……」

川 ゚ -゚)「何か考え込んでるみたいだったから、
     気を紛らわせてやろう、と思ってな」

ξ゚⊿゚)ξ「あ……」

そうか。そういうことか。あたしがずっと考え込んでたから……、
だからクーは、それを心配してこんな真似を……。


川 ゚ -゚)「まぁ、何があったか知らないが……」

川 ゚ -゚)「悩みがあるなら相談してくれ、
     ツンが苦しんでると、私も苦しい」

あたしの顔をじっと見つめて、そんなことを真顔で言ってくる。


ξ///)ξ「あう……」

あぁ……ダメだ……。
恥ずかし気もなく、真顔で、なんの躊躇いもなく、そんなことを言ってくる。

あたしは、彼女のこういうところに弱い。



405 :ツン告白 9/11:2009/01/31(土) 22:00:22.20 ID:pHom26kbO

川 ゚ -゚)「……どうだ、少しは気は紛れたか?」
ξ///)ξ「うん……紛れた……。
       だから……放して……」
不覚にも胸がドキドキしている。
鼓動が早い。動悸が激しい。
このままだと、心臓が飛び出てしまいそうだ。

川 ゚ -゚)「おk、把握した」
そうして、漸くあたしの拘束は解かれた。
だが、その結果、あたしの心臓には多大な負担が残ったままだ。

川 ゚ -゚)「よし、じゃあ行くか。話はツンの家で聞かせて貰うぞ」
どうやらいつの間にか、
彼女の中では、あたしが話をするのは既に確定事項となっているらしい。

川 ゚ -゚)「ほら、行くぞ」
クーは今度はあたしの手を握り、引く。
拘束は解かれたが、あたしは、まだ結局彼女にされるがままだった。

ξ*゚⊿゚)ξ「……」



406 :ツン告白 10/11:2009/01/31(土) 22:03:59.25 ID:pHom26kbO

ただ、不快な気持ちではない。寧ろ、心地よかった。
彼女があたしの心配をしてくれて、そして大切に想ってくれてるのが分かるから。


ξ*゚⊿゚)ξ「クー……」

川 ゚ -゚)「なんだ?」

あたしが声をかけると、彼女はさっと、その端正な顔をあたしに向けてくれる。
きっと彼女は、あたしに対する疑いなど微塵もない。

勿論、あたしも彼女に対して、そんなものは、欠片もありはしないのだけれど。


ξ*゚⊿゚)ξ「ありがと……」

彼には伝えそびれた言葉。だが、その代わりと言っては、なんだけど、
彼女には、キチンと伝えられることが出来た。


川 ゚ -゚)「なに、好きな娘を気遣うのは当然のことだ」

クーは、そう言うと再びあたしの手を引いて歩き出す。


ξ*゚⊿゚)ξ「うん……」

そう言って、自然に手を引いてくれることが、嬉しかった。
素直に気持ちを伝えてくれることも、優しく気遣ってくれることも、嬉しかった。
彼には悪いが、あたしは今とても嬉しかった。



407 :ツン告白 11/11:2009/01/31(土) 22:07:15.28 ID:pHom26kbO






――あたしも、クーが好き……。





ξ*-⊿-)ξ川 ゚ -゚)



という言葉は、やはり恥ずかしかったので、
口には出さず、そっと胸の内で呟いておくことにした。










ξ゚⊿゚)ξツンが告白されたようです-Fin-


[ 2009/01/31 23:46 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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