70 :
( ^ω^)の一日のようです:2009/01/29(木) 09:40:10.06 ID:GvAC5WgLO
朝。
めざまし時計の音で目を覚ます。
( ^ω^)「……ぅん。………………もしゃもしゃ」
どうやら今朝の朝食は目玉焼きのようだ。既に口の中にあったそれを未だ微睡みの中、咀嚼する。
目玉は完熟。
寝起きで口がカラカラなのにコレはキツい。
なかなか飲み込めないのでベッドから這いずり浴室に行き、
蛇口をひねりシャワー口から溢れる牛乳で流し込んだ。
ニュースを見る。
占いをやっていた。
僕はうお座だ。
今日は26位。そこそこの順位だ。
でも違うチャンネルに変えると僕はねぎ座だった。一万とんで52位だった。
占いは当てにならない。
それでも毎日見てしまうのが人の性というものか。
72 :
( ^ω^)の一日のようです:2009/01/29(木) 09:41:58.31 ID:GvAC5WgLO
玄関を出る。
今からバイトだ。
鍵を閉め、三歩踏み出すと地面に穴が開き、落ちる。
落ちた先は、僕のバイト先であるコンビニだ。
僕は従業員入り口から中に入り、仕事着に着替えてレジに立つ。
( ^ω^)「いらっしゃいませー」
このバイトを始めてから半年が経っている。今となっては慣れたものだ。
('A`)「すいません。ちくわと玉子と、大根ください」
( ^ω^)「はい畏まりましたー」
僕は流れるような手つきでレジを開け、とろろそばを出す。
74 :
( ^ω^)の一日のようです:2009/01/29(木) 09:43:59.06 ID:GvAC5WgLO
( ^ω^)「温めますかー?」
('A`)「あ、お願いします」
脇に置いてあるバケツからからタバコを二箱出す。
( ^ω^)「28000円になります」
('A`)「じゃあ、外に停めてあるワゴン車。アレで」
( ^ω^)「はいお預かり致します。こちら、お釣りの納豆です。ありがとうございましたー」
慣れたものだ。
75 :
( ^ω^)の一日のようです:2009/01/29(木) 09:45:59.90 ID:GvAC5WgLO
夕方。
今日のバイトはここまで。
( ^ω^)「じゃあお先に失礼します。お疲れ様でしたー」
('A`)「ああ、お疲れ様」
僕は店長の頭を思いっきり叩く。
すると店長は爆発し、店は木っ端微塵になる。
粉々になった破片が集まり、僕の住むアパートになった。
鍵を開け、中に入る。
( ^ω^)「あー今日も疲れたおー」
テレビをつける。
占いはまだ続いていた。
76 :
( ^ω^)の一日のようです:2009/01/29(木) 09:47:59.32 ID:GvAC5WgLO
夜。
夕食を終え、一息ついた僕はジャージに着替える。
日課のランニングだ。
( ^ω^)「行ってきまーすお」
('A`)「行ってらっしゃい」
僕は誰もいない室内に声を掛け、鍵を閉めて外に出た。
( ^ω^)「おー今日は冷えるおー」
頬を刺すような、キンとした寒さ。吐く息も白い。
( ^ω^)「ま、走っちゃえば問題ないおー」
軽く体をほぐした後、走り出す。
カランカランと、下駄の鳴らす小気味よい音が辺りに響いた。
77 :
( ^ω^)の一日のようです:2009/01/29(木) 09:49:59.47 ID:GvAC5WgLO
( ^ω^)「風が気持ちいいおー」
走ることは好きだ。
僕の唯一の趣味。
もちろん高校の時も陸上部に所属していた。
15m93。それが僕の砲丸投げのベスト記録だ。
走る。
家から一度も曲がらず、ひたすら真っ直ぐ走る。
途中、僕のバイト先の前を横切った。
銀行になっていた。
明日は銀行員だ。
海が見えた。
海上を走る。
海を越えたところに僕の家があった。
ゴールだ。
鍵を開け、中に入る。
78 :
( ^ω^)の一日のようです:2009/01/29(木) 09:51:59.00 ID:GvAC5WgLO
シャワーを浴びたら心地よい疲労感が湧いてきた。
このままベッドに横たわったら、きっとすぐに眠りに落ちてしまうだろう。
( ^ω^)「おっと。眠る前にめざましセットしないと」
めざましをセットする。
めざましは爆発した。
( -ω-)「おやすみなさーいおー……」
ベッドに潜り込む。
ベッドは爆発した。
しょうがないからソファーで寝る。
今日も、何てことない、いつもの一日。
きっと明日もそうなのだろう。
明日も爆発した。
おわり