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川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです

※百合注意
※性的な意味で閲覧注意





318 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:29:33.97 ID:n916WmyC0

夜。
蒼く、煌々とした月明かりの差す、そこは学園のプール。
天井も高く、広大な面積のそれの、水に浸かる一人の少女。
長い黒髪から、白く透き通った頬から、鼓動する胸から。
滴り落ちる、水滴の儚げな。否、果敢無げな。
シン、と。静まり返った夜の静謐を。
形の良い唇の紡ぐ、旋律が震わせる。
それは、戦場の兵士達に愛された。
愛を求め、愛を紡ぐ。
愛しい女性との再会を願った、独逸語の歌謡曲。
曰く、女性の名を。

リリー・マルレーン



川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです





319 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:30:06.66 ID:n916WmyC0

彼女、クーはこの歌が好きだった。
この、夜の屋内プールと同様に。
普段であれば、学園の生徒で賑わうプール。
うら若き乙女の活気が、場の空気を暖める。
しかし、夜ともなれば、そこに足を運ぼうという酔狂は彼女くらいのもの。
学校指定の水着に身を包み、月明かりの照らす、その神秘的な水面に。
体を浮かせ、時に潜り、水面を揺らす。
何人にも邪魔されぬその静寂に、少し、耳が寂しくなった時。
クーは、その歌を歌うのだ。

兵舎の前、
高き門扉の前に
立っていた一本の街燈。
その下に今も 貴女は立つ。
だから僕らはまた逢えるでしょう。
この街燈の下 逢えるでしょう、
あの日のように。リリー・マルレーン

戦争賛美と謗らば謗れ。
愛しい者との再会を願う事に、何の罪があろうか。
それのため、何の咎めを受けねばならぬか。
その切なる願いを愛する事を、止める権利を誰が持つ。
知った事ではないと、彼女は紡ぐ。


322 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:30:48.71 ID:n916WmyC0

二人の影は
愛しあう僕らのまま
まるで一つのよう。
人もそう思った事でしょう。
これからも街燈の下に僕らを見ては
皆そう思う事でしょう、
あの日のように。リリー・マルレーン。

いつものように。
在りもしない遠景に目を向けて、ゆっくりと。
心穏やかなるその時に、身を委ねようとしていたとき。

「そいつは私の国の曲だ。歌うんなら、独逸語にしな」

横合いから、声が飛び込んできた。

川 ゚ -゚)「……ッ!」

驚き振り返り、声のしたほうに視線を向けてやれば。
目に映ったのは、見知らぬ銀髪の少女。
彼女と同じく、学校指定の水着に身を包み、女らしくない大股で歩を進める。
その唇が、ゆっくりと。
耳に心地よいハスキーボイスを紡ぎ出す。



324 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:31:24.19 ID:n916WmyC0

Vor der Kaserne
Vor dem grosen Tor
Stand eine Laterne
Und steht sie noch davor
So woll'n wir uns da wieder seh'n
Bei der Laterne wollen wir steh'n
Wie einst Lili Marleen.

流暢な独逸語が耳朶を擽り、思わず聞き入っていた数瞬の間。
気づけば、銀髪の少女はクーのすぐ傍まで歩み寄っていた。
そして、その粗雑な印象には似つかわしくない静かさで。
ゆっくりと、体をプールに沈める。
驚いているクーに構わず。
銀髪の少女は、唇で孤を描く。
そして、クーの瞳を見つめて言う。

从 ゚∀从「だけど、お前の歌声、好きだぜ」

いわば、それが出会いだった。



325 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:32:01.38 ID:n916WmyC0

翌朝。

川 ゚ -゚)(あれはいったい、誰だったんだ?)

クーは、昨夜の事を思い出しいた。
唐突に現れた銀髪の少女は、あの後好き勝手にプールで遊び、何処かへ消えた。
突然の闖入者に呆然としていたが、よくよく思えば彼女には見覚えが無い。
銀髪の少女などが居れば、目立ってしょうがないはずなのに。
そこで、よくよく思い出してみれば、銀髪の少女が身につけていた水着、その胸元。
豊満な胸だった、と言うのはさておいて。学校指定のネームタグが無かった事を思い出す。
「水着は可愛いのに台無し」とすこぶる評判の悪いネームタグ。
しかし、校則で決まっている以上しょうがない。クーの水着にも、「素直」のタグがついている。
あの水着は、この学校の生徒にしか販売されない。
それ以前に、閉鎖的な全寮制のこの学校に、部外者が容易く入れる訳は無い。
分からない事が、あまりにも多かった。
ふぅ、と溜息をつき。頬杖をついて窓の外に視線を投げる。
快晴の空が、青く透き通っていた。

しばらく物思いに耽っていると、教室に教師が入ってきてホームルームの始まりを告げた。
そして。

マル ゚∀゚ル「突然だけど、このクラスに留学生が来る事になったわ。高岡さん、入って」

教師の台詞に、クラス全体がざわめいた。
教室のドアが開き、高岡と呼ばれた生徒が入ってくると、そのざわめきは更に大きくなった。



327 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:32:42.43 ID:n916WmyC0

从 ゚∀从「……」

女らしくない大股で、教壇に歩を進めるのは、銀髪の少女。
教師の横に立った彼女の口元には、一種不遜にも見える笑みが張り付いている。

从 ゚∀从「ハインリッヒ高岡、ハインて呼んでくれ。
     独逸から来た、日系独逸人三世だ。これから1年、宜しく頼む」

そう言って頭を下げた高岡が、顔を上げたとき、クーと目が合った。
ハインの口元は、何処か嬉しそうに、悪戯っぽく孤を描いている。
クーは驚きに目を見開きながら。
頭の何処かで「独逸の戦闘機みたいな名前のヤツだ」なんて思ったりした。


そんなクーの心境をよそに、ホームルームは何事も無かったかのように終わり、一限目が始まった。
ハインの席は、クーの後ろ。窓際の最後尾。
一限目の最中、クーは背中に何かが当たるのを感じた。
気づいて、チラリと視線を飛ばすと、スッ、と。
二つ折りにされた紙切れが差し出された。
受け取った紙を受け取り、開いてみる。
中には、乱暴な文字で、一文。

「今夜、またあそこで」

逆らおうとは、思わなかった。



330 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです[やっちまったー]:2009/01/21(水) 21:33:56.94 ID:n916WmyC0

一限以降の休み時間の全て、ハインはクラスメイトの質問攻めを受けていた。
そのため、結局クーはそのまま一言も交す事無く夜を迎えた。

消灯時間の10時を少し過ぎた頃、クーはプールへ向かった。
暗い更衣室で水着に着替え、扉を開く。
プールの縁に腰かけたハインが足で水を弄んでいた。
掛ける言葉を思いつかず、ハインに近づいていく。
すると、気配を感じたのか、ハインがゆっくりと振り向いた。
視線が、交差する。

从 ゚∀从「んなとこに突っ立ってないで来いよ。一緒に入ろうぜ?」

そう言ったハインが、プールに身を滑り込ませる。
クーも、無言でプールに入った。
ちゃぷり、ちゃぷりと水面が。月光を写しながら、揺れる。
おもむろに、クーに近づいてきたハインが。
そっと、クーの腰を抱き。
ゆっくりと、クーの唇を奪う。
どれくらいそうしていたのか。気づけば、ハインの舌がクーの口内を犯していた。
クーも、無意識に、ハインの舌に、己の舌を絡ませる。
時折、舌に乗せて送り込まれるハインの唾液を。
クーは、わざと喉を鳴らして飲み下す。
いつの間にかハインを抱きしめていたクーが、ハインに唾液を送り込めば。
ハインは、嬉しそうに目を細め受け入れる。
ハインの舌がクーの歯を、歯茎をなぞり、クーの舌がそれに絡まる。
ゆっくりと押しかされたハインの口内を、クーの舌が犯していく。



332 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです[一箇所間違えてる]:2009/01/21(水) 21:34:40.37 ID:n916WmyC0

クチュリ、クチュリと。粘着質な音をたてながら。
貪るような乙女達の口付けの。その増して行く激しさに。
月を湛えた水面が踊る。
ゆっくりと唇を離し見つめ会えば、二人の間に唾液の糸が引く。
透明に透き通ったそれは、重力に引かれて。雫となって水面に落ちる。



335 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:35:12.38 ID:n916WmyC0

从 ゚∀从「もしも私の勝手な片思い。お前が嫌がるようなら辞めようと思ったが」

ハインの両手が、ゆっくりとクーの水着の肩紐を掴み。

从 ゚∀从「その心配は、無いみたいだな」

クーの、形の良い乳房が、露になる。

川 ゚ -゚)「ここに来ると決めた時点で」

ハインの右手がクーの乳房に重なり。

川 ゚ -゚)「何をされても、拒む気など無かった」

ゆっくりと、揉みしだく。

从 ゚∀从「へぇ、それはつまり」

クーの右手が水面下に潜り。

从 ゚∀从「最初から、その気だったって事か……んっ……」

水着の布越しに、ハインの秘部をまさぐる。



338 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:36:41.80 ID:n916WmyC0

川 ゚ -゚)「ああ、そのとお……あっ……」

スルリとハインの右手がクーの水着の中にもぐりこみ。

川 ゚ -゚)「……り……だ……んんっ……」

クーの秘部を直接触れば。

从 ゚∀从「なんだ……よっ……はっ……」

クーの右手が、水着のクロッチをずらし。

从 ゚∀从「心配して……損したじゃねぇ……かっ……あんっ……」

その指先が、ハインの中に潜り込む。

そうやって、まぐわい、情を重ねれば。
気づけば、二人の姿の生まれたままの。
肌に浮かぶ水滴は、汗かそれともプールの水か。
脱ぎ捨てられた水着が水面で揺れ。
熱い吐息が湿度を増して。
憚る事無く嬌声が響く。
繰り返される口付けの。
艶かしく動く舌の、生き物じみた。
蒼白い月光に照らされながら。
二人の乙女は肌を重ねる。



339 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:37:13.96 ID:n916WmyC0

最後は二人一緒がいいと、語るハインの瞳は潤み。
答えるクーの、脚がハインの脚に絡みつく。
互いに互いの秘部を、それぞれ太ももにこすりつけ。
吐き出される、トロリとした女の蜜が。
プールの水に溶けていく。
互いを求め、口付ければ。
二人の乳房の先端の、硬さを持った頂点が。
互いのそれを刺激しあい。
二人の快感を、より高みへと押し上げる。
決して相手を離すまいと、腕に力を込めるほど。
腰の動きは激しさを増し。
このままで居たいという思いと、もっと良くなりたいという思い。
相反するそれを抱きながら、絶頂の瞬間の訪れに気づく。
唇を離したのはどちらなのか、それとも同時であったか。
二人は互いの名を呼び、果てた。
ビクリ、ビクリと。二人の体が痙攣するたびに。
それにつられて水面が揺れる。
弛緩しそうな筋肉に力を込めて、白濁していく意識を繋ぎとめ。
相手をぎゅっと抱きしめれば。
冷たい水の中、心地よい暖かさが身に心に染みる。
そして、最後に交す口付けの、なんと柔らかな。
相手を貪るやり方を忘れたような、唇の触れあい。
まるで、その柔らかさを。相手の存在を確かめるような。
恐る恐るの、慈しみの篭った、優しげな。



340 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:37:56.78 ID:n916WmyC0

从 ゚∀从「結構、怖かったんだぜ? なんせ昨日、いや一昨日会ったばっかだし」

時刻はとうに日を跨ぎ、月は僅かに西に傾いている。
語るハインの姿は、生まれたままなのに、それに気づいていないかのような飄々とした素振りだ。
互いを抱きしめた腕の拘束は、お互い解こうとはしていない。

川 ゚ -゚)「いきなりキスしておいて、良く言うよ」

その素振りと口ぶりを見たクーの表情は恥ずかしげで。
何故か、拗ねたような気分になり、ハインの、彼女の柔らかな頬を撫でて、抓って弄くった。
あまり力を入れなかったからか、ハインの表情はどちらかといえばくすぐったそうで。
その無邪気な表情に、クーは毒気を抜かれてしまう。

川 ゚ -゚)(まったく、敵いそうにないな)

そんな事を思いながら、クーは胸にハインを抱きこみ。
愛しい彼女の、濡れそぼった髪を撫でながら。
スッ、と。自分達を照らす月明かりに目を細めた。



342 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:42:14.39 ID:n916WmyC0

光陰矢の如し。
それからの一年は、あっ、と言う間に過ぎて行った。
その間に、二人は何度も愛を語り、情を重ねた。
初めての時のように、夜のプールで。
時にはクーの部屋で、ハインの部屋で。
休憩時間の、僅かな合間を見つけては、トイレの個室で唇を重ね。
二人で授業を抜け出して、保健室のベッドでした事もあった。
どれほど強い結びつきであっても。
瞬く間に流れる時の、その流れのあくまで無常な。
二人に、別れの時が来る。
三月三日、端午の節句のその日に。
ハインは、母国に帰ってしまった。
クーと、再会を誓って。



345 :川 ゚ -゚)は再会の日を待っているようです:2009/01/21(水) 21:42:54.66 ID:n916WmyC0

ポチャリ、と。
前髪の先から水滴が滴り落ちる音で、クーは現実に引き戻された。
ハインに教えて貰った、独逸語のリリー・マルレーンを口ずさめば。
彼女との思い出が。
語りあった愛の言葉が、重ねあった情の情景が溢れてくる。
今、クーは一人で夜のプールに居る。
今は、その静寂が、静謐が心地いい。
もし、その静寂に耳が寂しくなれば。
彼女は、また旋律を紡ぐだろう。
愛する女性との再会を信じた、独逸語の愛の歌を。



~終幕~







349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/21(水) 21:46:47.45 ID:n916WmyC0

>>318 >>319 >>322 >>324 >>325 >>327 >330
>>332 >>335 >>338 >>339 >>340>>342 >>345

以上でした。意外と長くなってしまった。
頂いたお題は

リリー・マルレーン
ひな祭り
彼女の柔らかな頬を撫でて抓って弄くった
プールで絡まる

でした。ひな祭り分薄くてごめん。
なんぞ批評なぞいただければと。


[ 2009/01/25 14:45 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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