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('A`)無題(*゚ー゚)


660 :1/2:2009/01/20(火) 20:39:39.43 ID:9qU6dfsU0

 今も昔も、なぜ暗殺者には子供が使われるのか。その問いの答えはいくつかの利点にある。
 俺はその一番の利点を、洗脳のしやすさだと思っている。

 (*゚ー゚)「ねぇねぇ!先生!殺したよ!うまく殺した!ほら返り血がかからなかったんだよ!」

 俺の目の前で、無邪気に笑う少女がそれを示している。

 ('A`)「ああ、よくやったフリージア。お前は優秀だよ」
 
 (*゚ー゚)「本当!?やったー!えへへ、うれしいなぁ・・・」
 
 褒められる、ということを何よりも優先して技術を磨き、暗殺に疑問を抱かない。理想の暗殺者。
 それが子供の正体だ。髪を撫でてやりながら不意に思い出す。自分の過去を。目の前の少女と何も変わらない。殺して褒められて殺して、殺した。幸せだったのか、そうじゃなかったのか。



661 :2/2:2009/01/20(火) 20:40:42.47 ID:9qU6dfsU0

 (*゚ー゚)「先生・・・?あたし、何か間違えた?怖い顔してる・・・」

 ('A`)「いや・・・すまない。ちょっと考え事をしてただけだ。お前に何を買ってやろうか悩んでたんだよ。フリージアくらいの年頃になると服のほうがいいのか?」

 (*゚ー゚)「先生が褒めてくれるならほかになにもいらないよ!だからね、先生・・・」

 銃把を握る手。焼けた銃口。燻る硝煙。崩れ落ちる膝。血。血。血。
 目の前に立って泣いているのは、少女ではなく幼い俺だった。

('A`)「・・・・・・そうか」
 
(*;ー;)「ごめんなさ・・・先・・・生・・・ごめんね・・・!でも!でも!」
 
 なんてことはないフリージア。君は俺だ。殺して褒められて殺して、殺した。
 ただそれだけだ。なんてことはないんだ。だから、
  
 ('A`)「泣くな」
  
 泣きじゃくるフリージアに贈る最後の言葉が、泣くな、か。締まらないな。締まらないが、俺は泣かれるのが苦手だった。それを考えれば実に俺らしい。

 俺は幸せだったのか、そうじゃないのか。俺にはわからなかった。
 フリージア。君は俺だ。その答えを、いつか聞かせてほしい。

 願わくば、暗殺者崩れに願われるなんて神も迷惑だろうが、願わくば。

 フリージアは俺になりませんように


[ 2009/01/25 14:43 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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