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('A`)ドクオがピアノを教えるようです


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/13(火) 00:41:59.49 ID:8g5eaFd/O

音楽室から零れる旋律
それを聴きながらクーはその部屋のドアを開けた

川 ゚ -゚)「ドクオ、入るぞ」

('A`)「!」

川 ゚ -゚)「なんだ、演奏をやめる必要は無いじゃないか」

('A`)「先生かと思ったんだよ。今日は職員室を覗いても先生がいなかったから勝手に鍵を借りてきたから」



122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/13(火) 01:56:08.51 ID:8g5eaFd/O

川 ゚ -゚)「それくらいのことで…。ところで今の綺麗な曲だったな。なんて曲なんだ?」

('A`)「…別れの曲って言われてる奴だな」

川 ゚ -゚)「へぇ、別れの曲は聴いたことあるが少し雰囲気が違うような」

('A`)「多分聴いたことあるのは冒頭の部分だと思う。こんな感じの…」

再び部屋中に響き渡るピアノの音

クーはどこか心地よさげにその音色に耳を傾けていた
曲の序盤が過ぎたあたりで演奏が止まる

川 ゚ -゚)「あ―――」

('A`)「ん?知ってる別れの曲だったか?」

川 ゚ -゚)「あ、あぁ。そんな感じだったよ。それにしてもやはりドクオのピアノは良いな。私も弾けるようになりたいよ」

('A`)「ありがとう。じゃ、教えてあげようか?」

川;゚ -゚)「へ!?」


('A`)ドクオがピアノを教えるようです



126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/13(火) 01:57:29.89 ID:8g5eaFd/O

('A`)「ここがド。黒い鍵盤の場所を見てくれ。黒鍵が2つ並んでいる部分の左端の白い鍵盤がド。」

川;゚ -゚)「えと、ここがドだな」

('A`)「うん。次は右手でドから一オクターブ、つまり基準とするドから次のドまでの音を順番に鳴らす練習」

川 ゚ -゚)「わかった。…って私の右手の指五本しか無いんだが」

('A`)「俺だって五本だよwドレミは親指人差し指中指の順で、ファはミを押す中指の内側を…」

川 ゚ -゚)(あぁ…。こういう何気無い一時でも実感できる)

('A`)「左手の時は小指から親指までを鳴らして親指が…」

川 ゚ -゚)(やはり私はドクオのことが好きなのだな…)

川 ゚ -゚)「ふむ、両手ともに弾ける様になったぞ。しかし別れの曲を弾けるようになるのはいつになるやら」

('A`)「なんだ、あれを弾けるようになりたかったのか。さっき弾いた序盤だけなら簡単だしそこまで頑張ってみようか」

川;゚ -゚)「う。アレを簡単と言うのか…。どう見てもスカウターに測れんばかりの難易度だぞ」



127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/13(火) 01:59:24.41 ID:8g5eaFd/O

('A`)「そこ早く弾きすぎ。弾けるようになったからって加速しない」

川;゚ -゚)「うー」


('A`)「ゆっくりで良いから次は両手で弾いてみよう」

川;゚ -゚)「うー」


('A`)「次はペダルry」

川;゚ -゚)「うー」



130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/13(火) 02:01:06.75 ID:8g5eaFd/O

―――――
――――
―――

('A`)「…まぁこんなもんだろ」

川 ゚ -゚)「ふぅ、ピアノも意外と簡単なんだな」

('A`)「まだまだあんなモノで満足してほしくないが」

川;゚ -゚)「う、またご鞭撻のほどお願いする」

(;'A`)「……。最後にもう一度通して弾いて聴かせてくれないか?」

川 ゚ -゚)「(…?)あぁ分かった」



132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/13(火) 02:02:33.12 ID:8g5eaFd/O

少々不恰好ながらクーの弾くピアノの音が教室を満たしていく
途中止まることもあるがそれでも思い出しながら教えてもらった別れの曲を弾く

そんな中ポツリポツリとドクオが語りかけてきた


('A`)「…あのさ。」

川;゚ -゚)「い、今話しかけないでくれ」

序盤のクライマックスと呼べるところを弾いている時にその言葉がクーの耳に入った

('A`)「今日で、お別れなんだ」

川 ゚ -゚)「―――え?」

ピアノを弾くクーの手が止まった



133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/13(火) 02:04:00.83 ID:8g5eaFd/O

川;゚ -゚)「な、なんで!?そんな、急すぎるだろう!」

(;'A`)「親の仕事の都合なんだ。来週には九州に引っ越すことになってる」

('A`)「言い出せなくて…ごめん。」

川;゚ -゚)「そ、そんな!まだピアノだって教えてもらい始めたばかりじゃないか!」

川;゚ -゚)「それなのに…九、州だなん、て…」

('A`)「クー」

川 ; -;)「嫌、だ…。そ、んなのは、わ、私は認め、ないぞ…。まだ何も…ヒッ」

川 ; -;)「まだ!ヒクッ…すき、ともヒッ……いってなか、たのに…ウッ…」

('A`)「クー…」

川 ; -;)「ま、だ……」

('A`)「ごめん…」

川 ; -;)「う…」
川 ; -;)「うわぁぁああああん!!!!!」



137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/13(火) 02:05:44.01 ID:8g5eaFd/O

―――――
――――
―――
「へぇ、クーってピアノ弾けたんだ」

川 ゚ -゚)「あぁ。この曲だけなんだが」

結局あの日はクーの泣き声を聞いた教師が駆けつけてきてそのまま帰ることとなった

あれから一年。彼女は努力して別れの曲を弾けるようになり、時折この放課後の音楽室で弾くようにしている


ドクオを想い出しながら――――fin


[ 2009/01/13 19:07 ] 総合短編 | TB(0) | CM(2)

良かった
最後のレスにもう一工夫あればもっと良かった
[ 2009/01/14 20:29 ] [ 編集 ]

現役音大生ですが、まだ別れの曲を弾いたことないのう
[ 2009/01/14 20:30 ] [ 編集 ]

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