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( ^ω^)ブーンは戦うようです


624 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 21:56:00.09 ID:vmEWSCoL0

( ^ω^)「……」

 走っていた。
 多くの犠牲を払いここまで来た。
 今日『彼』を倒し、永き戦いを終わらせる。
 死んでいった者達の為にも退く訳にはいかない。

 ネオン輝く摩天楼、大橋の下、川は赤い満月を映す。
 
( ∵)「ゴエエエエエェッ!」

 橋の上を埋め尽くす程の化け物がひしめく。
 黒い体に赤い三つ目が、迫る。



626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 21:56:54.59 ID:vmEWSCoL0

( ^ω^)「…変身」

 ブーンはそのまま走り続ける。

 視界が変わった。
 バイザーを中心に展開した頭部。
 機械的な装甲に覆われた全身。
 右足に多くのパーツが張り付いた左右非対称だ。

 青い眼光、機械の騎士ともとれる姿だった。

( ^ω^)「邪魔だお!」

 右手をベルトに叩きつけると体に一筋の線が走る。
 頭から走った線を追って、エネルギーが右足に集中する。
 
 ― sword kick ―

 機械音が響く。

 右足の装甲が左右に分かれ、そこから青い光が右足を包む。
 勢いを乗せて右足を振り、突き出す。
 
 ブーンの姿が消えた。



629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 21:57:54.02 ID:vmEWSCoL0

 橋の中心を一本の線が走り抜けた。
 烈風と衝撃が広がり、化け物達が切り裂かれる。
 
 ブーンが橋の向こう側を走る背後で断末魔がこだましていた。
 それでもブーンは振り返る事をしなかった。

 四つのビルの上ではかつて撃破した者達が待ち構えている。

( ・∀・)「久しいね」

 降魔のモララーが。

(,,゚Д゚) 「もう一度決着を付けようぜ」

 戦鬼のギコが。

(-_-)「死ね…死ね…死ね!」

 幻影のヒッキーが。

(*゚∀゚)「アハハ! ボクが二度も負ける訳ないじゃん!」

 滅天のつーが。

( ^ω^)「…何度でも倒してやるお」

 悪魔将達。
 何が来ても負ける訳にはいかないのだ。
 ブーンは右手を真横の空間に振り、輝きの中から機械のパーツを取り出す。
 そのまま腰のベルトに横から取り付ける。



631 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 21:59:34.32 ID:vmEWSCoL0

 ― over drive ―


 機械音の中、ブーンの姿が変わる。
 右足だけではなく両手両足にも装甲が増え、一筋の線が走っていく。
 体中にエネルギーが走り二段変身が完了した。

 特攻あるのみ。

(-_-)「僕は…もう…」

(#-_-)「殺されない!」

 ヒッキーが天高く飛び上り、そこから高速で光の弾丸を降らせる。

( ^ω^)「…」

 ブーンは弾丸を弾きながら体を沈める。
 道路が砕け沈んでいく。

(#^ω^)「うおおおおおおおぉッ!」

(;-_-)「…!?」

 次の瞬間、ブーンはヒッキーの真上にいた。
 光の剣となった足が弾丸ごとヒッキーを両断している。
 爆発の中からブーンは残り三人と対峙する。



633 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 22:01:12.43 ID:vmEWSCoL0

 いや、三人の姿が見えない。

( ^ω^)「!」

 首を狙って振るわれた剣を左腕で止める。紫色の残像が残る。
 右腕も加えて、両腕でモララーを押し返す。

( ・∀・)「ふふふ…流石だね」

 だが両隣からも刃が近づく。
 ギコの斧とつーの槍。

(;^ω^)「ちっ!」

 塞がった両腕では受けきれない。ブーンに二人の武器が届く。

(#'A`)「ぐっ!」

( ゚∀゚)「はあッ!!」

 ギコとつーの攻撃は弾かれた。
 追いついて来たようだ。
 ブーンは二人の仲間と共に近くのビルへと着地する。



634 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 22:02:21.72 ID:vmEWSCoL0

('A`)「ブーン、こいつらが最後の砦みたいだ」

 ドクオは刀を鞘に収めながら真横に踏み出す。
 ブーンよりも幾分鋭角的な姿だ。体の各部からは布がなびいている。

( ゚∀゚)「前に倒した相手だ、俺達で十分勝てる。
     合流して早々だが…ブーン!」

 向かいの三人を見据えたままジョルジュが声を上げる。
 巨大なハンマーを担ぎ直す姿は巨大な鎧に包まれている。
 背になびくマントが月明かりに赤く染まっていた。

('A`)「向こうだ。急げ!」

( ^ω^)「分かったお!」

 ブーン達三人が飛び出すと同時にモララー達も駆けだす。

('A`)「お前ら、今度は死ぬくらいじゃ済まないぞ!」



636 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 22:03:30.99 ID:vmEWSCoL0

 ドクオが切り込む。
 刀を抜き、体を回転させ真横に一閃。

(,,゚Д゚) 「ぬう!」

 体を縦に捻り真下から一撃。

(*゚∀゚)「!」

 持ちあがった体を上空で一回転させ、刀を振り抜いた。

(;・∀・)「う!」

 モララーが怯む。
 まだ攻撃は終わらない、ジョルジュがハンマーを叩きつけた。

(#゚∀゚)「吹っ飛べえええええぇ!!」

 モララーが遠くのビルへと吹き飛び、突入していった。

 その間を縫うようにブーンが移動する。
 違うビルに飛び乗ったブーンは更に遠くのタワーへと跳躍して行く。



637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 22:04:42.52 ID:vmEWSCoL0

(,,゚Д゚) 「舐めるな!」

 モララー以外への攻撃は浅い。
 ギコの斧がジョルジュの篭手に食い込む。

(*゚∀゚)「アハハ! 強いね!」

 つーの槍がドクオのヘルメットをかすめる。

 空の攻防。
 全員の動きが弱まった瞬間、彼らの中心に衝撃が走る。

( ・∀・)『…降魔』

 吹き飛んだはずのモララーが空中に出現し、黒いオーラが飛び散った。
 ドクオとジョルジュは真下の道路に叩きつけられる。

( ・∀・)「さあ…続きだ」

 武器を支えにドクオとジョルジュは立ち上がる。

('A`)「まったく、何生き返ってんだよ。面倒くせぇ」

( ゚∀゚)「しょうがねーだろ。でもまあ…」

('A`)「ああ。一度勝った相手に負ける訳がない!」

 二人は空にいる三人に向かい武器を構えた。



638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 22:05:54.61 ID:vmEWSCoL0

 先行したブーンは水晶の体を持つ巨人と相対していた。

( ^ω^)「おおおおおおおおぉッ!」

 巨人の首を貫く。
 ブーンは落ちた首に向かって叫ぶ。

( ^ω^)「ショボン! お前の負けだお!」

 巨人の瞳に何かが映る。

ヽ| ^o^ |ノ
へノ  /
  ω ノ

 あなたがたおしたのは ざんねん わたしの おいなりさんでした

(;^ω^)「!?」

 爆発する巨人。摩天楼を崩壊させ、炎の雨が降りだした。
 火ダルマとなった巨人の上に見覚えのある姿があった。

(´゜ω゜`)『世界の王は、このショボン様さっ!!』

 ロングコート翻しブーンを虚ろな瞳で見据える。

( ^ω^)「…いや、もう終わりだお」



639 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 22:07:20.78 ID:vmEWSCoL0

 目の前にいるのは仲間だった男。
 闇に見入られた哀れな破壊者。

(´゜ω゜`)『そうだな…この男だったら、貴様に殺されているだろうな」

( ^ω^)「お前でも同じだお!」

 仲間だったショボンは死んだ。
 ショボンではなく、その中の存在に向かって駆けだす。
 ようやく終わりを迎えるのだ。

(´゜ω゜`)『……』

 ショボンが手をかざすとブーンの周りに光の粒が舞う。

( ^ω^)「!」

 ブーンを中心として白い爆発。
 右手を弾く音と同時に、再び摩天楼に轟音が響く。
 
(´゜ω゜`)『人間は滅ぶよ…己が力でね』

(; ω )「…そんなの…僕達で止めてやるお」

 砕けた地面、倒壊したビル、燃える道の上に炎の雨。
 破壊された街を背にしてブーンが片膝をついていた。

(´゜ω゜`)『私達もだよ。人と魔、二つが…一つになる」



643 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 22:08:32.54 ID:vmEWSCoL0

(´゜ω゜`)『そして、世界は終焉へと向かっていく・・・ 』

 ショボンは両手を広げて天を仰ぐ。

(;^ω^)「…滅び? 終焉? そんな事言ってるから…」

ブーンは立ち上がりながら、構えをとる。

( ^ω^)「僕達は戦いを終わらせる! それだけだお!」

 ブーンの四肢にエネルギーが瞬く。

( ^ω^)「それが僕の戦いだお!!」
 
 虹色の光が瞬き、電子音が赤い月の下に響く。



644 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 22:09:40.82 ID:vmEWSCoL0

 ― over sword kick ―

 人間の、人間達の意思を込めて。
 仲間の、自分の思いを込めて。
 ブーンは地面を蹴り、剣となり、光となり、ショボンへと向かって飛び出した。


( ^ω^)ブーンは戦うようです 終わり







645 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/10(土) 22:10:46.31 ID:vmEWSCoL0

以上で投下を終了します。
お題は

粉塵爆発

特攻あるのみ

第二形態

空中三回転

そして、世界は終焉へと向かっていく・・・

(´゜ω゜`)世界の王は、このショボン様さっ!!


ヽ| ^o^ |ノ
へノ  /
  ω ノ

あなたがたおしたのは ざんねん わたしの おいなりさんでした


でした。


[ 2009/01/10 22:16 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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