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/ ,' 3 ある作家とある編集のある日の話   のようです まとめ

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作者:◆YcgYBZx3So 氏


act.1『ある作家とある編集者のある昼の話』

act.2『ある作家とある花屋のある夕の話』

act.3『ある作家とある編集長のある昼の話』

act.4『ある作家とある花屋のある夕の話 ふたたび』

act.5『ある作家とある編集者のある朝の話』

act.6『ある作家とある編集者のある朝の話 ふたたび』

番外編

act.××『ある編集者とある編集長のある昼の話』


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[ 2009/12/28 21:32 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

/ ,' 3 ある作家とある編集のある日の話   のようです act.6


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   act.6『ある作家とある編集者のある朝の話 ふたたび』


姓は荒巻、名はスカルチノフ。
ふさげた名前だ。勿論本名ではない。文名である。

作家として細々と飯を食う生活が続いてはや八年――長くもなく、だからと言って短くもない月日である。
然したる賞も戴かず、しかし局地的な知名度がない訳ではなく、
一般的に『中堅処』と呼ばれる立場にいる私がふと目が覚めると、玄関先に誰かの気配を感じた。
布団を剥ぎ、上体を起こしてそちらを見やれば


/ ,' 3「……そんなところで突っ立って、何をしているんだい?」


お察しの通り、私の担当編集者が茫然自失といった風に玄関口で固まっていたのだった。
呆れるほど毎度のことであるから、目覚めの時を誰かと同席するのに最早驚きはない。

むしろ今回は、彼女の方が驚いている節があった。
なぜに彼女は玄関口で間抜け面をさらしているのだろうか?
うむ、皆目検討がつかないな。


('、`*川「……なんですか、これ」

/ ,' 3「ん?」


その響きは、思わずぽろりと心の端から漏れてきた真意のようであった。


私は欠伸をかみ殺し、彼女は相変わらず地に足を溶接されたままである。
抑揚のなさが表しているのは差し詰め『理解不能』と言ったところだろうか。

さらに付け加えるのであれば、伊藤はその発言と同時に
肩にかけていたリクルートバックを取り落とすという何やらどこまでもお約束な失態を犯していた。
うむ、物書きとしてすべからく倦厭(けんえん)すべき『ベタ』な展開だ。


そして私は、辺りを見渡す。



/ ,' 3「…………おお、散々たる」



その響きは、思わずぽろりと心の端から漏れてきた真意のようであった。
今いる布団と、執筆場所である机を爆心地にして物が散乱している。



紙くず、折れた鉛筆、飲み干した紅茶の空き缶、果ては煙草の吸殻までだ。
…………うむぅ、煙草の葉が畳に飛散すると、
それこそ悲惨なことになるのだが。掃除やら。
 

('、`*川「……ゴミ屋敷ですか、先生」


対して巧くもないことを思っていれば、伊藤が再度問うてきた。
答えをゆっくりと考え、答えが出ないことを悟り、それから伝える。


/ ,' 3「……なんだろうね?」


うむ、自分で言って置いて、ではあるが。
これは酷くトートロジー的な質疑応答であるな。


('、`*川「答えになってません」

/ ,' 3「然り」


くしゃりと伊藤の顔が歪む。苦笑よりも、失笑に近いそれだ。
ああ、笑い事ではないな。

そもそも、

 

/ ,' 3「時に編集君」

('、`*川「なんですか」


私はもったえぶらずに言う。







/ ,' 3「文章が、書けないのだが」







――――そもそも、
物を書けない物書きなど笑い話にもならないのだ。





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[ 2009/12/28 21:29 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

/ ,' 3 ある作家とある編集のある日の話   のようです act.5

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   act.5『ある作家とある編集者のある朝の話』


姓は荒巻、名はスカルチノフ。
ふさげた名前だ。勿論本名ではない。文名である。

作家として細々と飯を食う生活が続いてはや八年――長くもなく、だからと言って短くもない月日である。
然したる賞も戴かず、しかし局地的な知名度がない訳ではなく、
一般的に『中堅処』と呼ばれる立場にいる私がふと目が覚めると、枕もとにスーツ姿の女性が立っていた。



/ ,' 3「……………………また君か」

('、`*川「またって何ですかまたって」



解り易い私の悪態に、仁王立ちしたままの伊藤ペニサスが頬を膨らませた。
まず視界に飛び込んできたのは、スカートからすらり伸びる両足に藍色のリクルートスーツ。

――そしてそれに見事着せられている少女、私の担当編集者であった。
うむ、大きなお友達がいれば大興奮する光景だろう。あいにく私にその気はないが。

 
('、`*川「先生、聞いてください! 新作の増刷が決定したんですよっ!」

/ ,' 3「なんだそんなことかい」

('、`*川「はい、そんなこっ……」


何気ない会話の応酬がそこで止まった。
彼女の意気込みを体言するかのような――胸の前で両拳を握った姿勢で、担当編集者はピキリと固まる。


/ ,' 3「…………」


それを見ながらのっそりと起き上がり、
布団の上で胡坐と欠伸をかいて腹回りをボリボリ掻き毟ってから
くぅと細く鳴った腹時計で今が朝の九時であることを確認し、
未だ瞬間冷凍されたままでいる編集者を一瞥して


/ ,' 3「どうかしたか?」



と聞こうとした瞬間である。伊藤が爆発した。

 

('、`*川 「――そっ、そんなことってなんですかそんなことってー!
      アンタ本当にその薄口醤油みたいな反応でいいんですかっ、
      汗と涙の結晶じゃないんですか!?」

/ ,' 3「ふむ、私は一つもかいた覚えがないのだが。あと薄口醤油は濃いよ?」


('、`*川 「そうですよねそう言うと思いましたとも。先生は寝て外出て書かないで
      私を泣かせた上に駆けずりまわしてただけでしたもんね。
       って言うか人の揚げ足取らないで下さいっ」

/ ,' 3「うむ、だからこの本は、君の汗と涙の結晶な訳だ。それを知らせにきたのかい?」


('、`*川 「言いたいことは沢山ありますがとりあえず黙ってください先生。
      えっと、そうですけどそうじゃないんです。
      本題はこれです。……どうぞ」


私の言葉を一蹴し、伊藤は肩から下げていた黒のリクルートバックから紙の束を取り出した。


……どうやら手紙である。
厚さも大きさもバラバラであるが、ざっと見で十通ほど。


/ ,' 3「君は私の扱いに随分慣れてきたようだね。……はて、これは?」


片手で受け取り、私はそれへ目を通した。
宛て先はすべて『東京都文京区春日町4-××-× 新都社出版業務部御中』とあり、
送り主は『京都府』『北海道』『鳥取県』果ては独逸からのエアーメールまである。


('、`*川 「ファンレターですよ、せんせい」




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[ 2009/12/28 21:27 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

/ ,' 3 ある作家とある編集のある日の話   のようです act.4

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   act.4『ある作家とある花屋のある夕の話 ふたたび』


姓は荒巻、名はスカルチノフ。
ふさげた名前だ。勿論本名ではない。文名である。

作家として細々と飯を食う生活が続いてはや八年――長くもなく、だからと言って短くもない月日である。
然したる賞も戴かず、しかし局地的な知名度がない訳ではなく、
一般的に『中堅処』と呼ばれる立場にいる私は、花屋にいた。 あの商店街の花屋である。


(´<_` )「ああ」

/ ,' 3「やあ」


声を掛けようか迷っている間に店員が先に気づいたらしい。
鈴蘭の水を変えていた最中の彼は、私の姿を認めるとすぐに笑った。
微笑みに近いそれだ。


(´<_` )「貴方はいつかの。今日はどうなさいました?」

/ ,' 3「いや、先日の―― 千日紅のことを思い出したものでな」


つい立ち寄った。と、私は手に持ったスーパーのビニール袋を見せ、
自分が夕飯の買い出し帰りであることを暗に仄めかす。
ちなみに内容物は特売の生鮭。

 
(´<_` )「ありがとございます」


察したのか、流石はさらに笑みを濃くした。
ユニフォームらしいエプロンの胸には、丸いフォントででかでかと『鮮度の高い商品の提供を目指します!』とある。

……まるで花屋のキャッチコピーらしさはない。




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[ 2009/12/28 21:25 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

/ ,' 3 ある作家とある編集のある日の話   のようです act.3


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   act.3『ある作家とある編集長のある昼の話』


姓は荒巻、名はスカルチノフ。
ふさげた名前だ。勿論本名ではない。文名である。

作家として細々と飯を食う生活が続いてはや八年――長くもなく、だからと言って短くもない月日である。
然したる賞も戴かず、しかし局地的な知名度がない訳ではなく、
一般的に『中堅処』と呼ばれる立場にいる僕は、懐かしい顔と逢っていた。


川 ゚ -゚)「久方ぶりだね、ブーンくん」

( ^ω^)「半年振りです、クーさん」

( ^ω^)「やっと新刊を出せましたお」

川 ゚ -゚)「……君のことだ、それが出るまで何百回と担当を泣かせただろう?」

( ^ω^)「人聞きの悪いことを言わないで下さいお。泣かせたのではなく、あちらが勝手に泣いたのです」

川 ゚ -゚)「あはは。とりあえずはおめでとう、お疲れ様。目指すは増刷10万部だね」

(;^ω^)「と、とんでもないこと言い出さないで下さいお!」

川 ゚ -゚)「ボーイズビーアンビシャス、だったかな?」

( ^ω^)「クラーク博士ですかお。けれども僕はもうボーイと言う歳でもないですお?」

川 ゚ -゚)「男は死ぬまで少年ということで一つ」


正論らしい正論を吹っかけられ、僕は思わず笑ってしまう。
声だけは嫌に神妙で、しかしその口調が顔と合っていない――
彼女が人を茶化す時にだすその癖に、懐かしさはある。そして其れと同時に




/ ,' 3「僕は――私は、いつまであなたを、あなたの幻を追うのでしょうか?」




言いようのない痛みも感じるのだ。
――知っている。私は全て知って解っている。
その証拠に『私』はもう『僕』ではなく、目の前の彼女は私が生み出した幻なのだから。




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[ 2009/12/28 21:21 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

/ ,' 3 ある作家とある編集のある日の話   のようです act.2

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   act.2『ある作家とある花屋のある夕の話』


姓は荒巻、名はスカルチノフ。
ふさげた名前だ。勿論本名ではない。文名である。

作家として細々と飯を食う生活が続いてはや八年――長くもなく、だからと言って短くもない月日である。
然したる賞も戴かず、しかし局地的な知名度がない訳ではなく、
一般的に『中堅処』と呼ばれる立場にいる私は、花屋にいた。


スーパーにて夕餉の買出し(と言っても、出来合いの惣菜であるが)を済ませ、
どことなく寂びれた商店街を歩いていた時のことだった。

シャッター通りの中にひっそりと店を構える、普段は目もくれない花店へ視線が奪われたのだ。
色とりどりの花々と、その横に添えられる手書きの値段表。
そして、



/ ,' 3「……そこな店員。これは、なんと言う花か?」




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[ 2009/12/28 21:17 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

/ ,' 3 ある作家とある編集のある日の話   のようです act.1

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   act.1『ある作家とある編集者のある昼の話』


姓は荒巻、名はスカルチノフ。
ふさげた名前だ。勿論本名ではない。文名である。

作家として細々と飯を食う生活が続いてはや八年――長くもなく、だからと言って短くもない月日である。
然したる賞も戴かず、しかし局地的な知名度がない訳ではなく、
一般的に『中堅処』と呼ばれる立場にいる私がふと目が覚めると、枕もとにスーツ姿の女性が立っていた。


('、`*川 「なんですか、これはー?」


一瞬、強く脈打った心の臓。はっと息を吸う。
私はそれが幻ではないことを確認するようにぱちくりと何度か瞬きをした。
それからゆるゆるとため息を吐き、頭から布団をかぶりなおす。

充満する闇。
途端頭へ昇ってくる布団に籠った熱。

ここまでの全ては現実だと理性が言う。
さて、横っ面を殴られたかのように世界は鮮明であるが、
それに反比例して気持ちが沈んでいっている。


……まいった。覚醒一番にあれが視界へ飛び込んでくるとは。




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[ 2009/12/28 21:14 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

/ ,' 3 ある作家とある編集のある日の話   のようです act.××

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作者注※はじめに

本編のような重厚さはありません。地の文もほぼありません。
ただの番外編の、アホ話です。すみません。



 

   act.××『ある編集者とある編集長のある昼の話』



('、`*川「…………むー、なんだかなー」

自分のデスクに座りながら、私は頬杖をつく。
ふう、とため息を一つ落とし、本来机にあるはずのものと今机にあるもののことを思った。


あの駄目作家め、覚えてろ。


結論は恨み節。

 
 『ふむ、では次の予報をしよう。雷警報だ』

 『いや、原稿を持ってこれなかった君に編集長からの特大雷が――』


飄々とした態度で言うあの初老を思い出した。
……それはつい先日の話。
締切りが近いにかかわらず外出すると言う前代未聞の奔放さを見せた、私の担当作家。




――――荒巻スカルチノフ。



私が大好きだった、ううん、大好きな作家さん。
彼との出会いは、商店街にある小さな書店の一角だった。
たまたま開催されていた、なんでもないミステリー特集。その隅に置いてあった一冊の本――


「よお、何してンだ伊藤」




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[ 2009/12/28 21:12 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです まとめ


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作者:ID:Vw99hMc60 氏(初期ID)


―騎士ドクオ編―

第1週

第2週

第3週

第4週

第5週前編

第5週後編

―新ドクオ編―

第6週

第7週

第8週

第9週


[ 2009/12/28 21:05 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです 第9週


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('、`*川「ふぁあーあ」

隣を歩く彼女が口に手を当て大あくびをする。

('A`)「寝不足ですか?」

うん、と曖昧に頷きかけたところで彼女はまた大口を開ける。
脱力感を誘う気の抜けるような音がそこから漏れる。

('、`*川「いやねー、最近また面白いゲーム買っちゃってさ。ついつい夜更かししちゃって」

(;'A`)「ゲームですか」

今日がデートだと分かっていたはずなのになあ、と心の中で独りごちる。
そんなことを知ってか知らずか、彼女は悪びれる様子もなく続ける。

('、`*川「そう。始めたのが2時くらいだったんだけど気づいたらあっという間に3時になっててさー、びっくりしたよー」

('A`)「あ、でも1時間くらいしかやってないんですね」

('、`*川「何言ってんのよー。13時間でしょ」

('A`)「なん……だと……?」



2_20091228210003.jpg


[ 2009/12/28 21:03 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです 第8週


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川д川「あ」

('A`)「おおっと」

前へと つんのめり、危うく転びそうになった彼女を腕で受け止める。

川д川「す、すいません」

('A`)「いえ、大丈夫ですよ」

身体が触れ合うことで彼女は若干赤面し、慌てて退く。
長い黒髪に隠れて見えなかった素顔をちょっとだけ見ることができた。

川д川

ただ、その後はいつもと同じように下を俯き、俺の後をついてきてくれるだけだった。

('A`)(んー)

ポリポリと頭を掻き、どうしたものかと考える。
せっかくのデートだと言うのに、これではいまいち盛り上がりに欠ける。
ここはやはり、俺が積極的に引っ張っていくしかないのだろうか。

('A`)「うー……そういうの苦手なんだけどなぁ」

川д川「え……」

(;'A`)「あ、いや!なんでもないですよ、ははは」

川д川「そうですか……すいません」



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[ 2009/12/28 20:58 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです 第7週


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    ※良い子は読んじゃダメです、閲覧注意




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('A`)

待ち合わせ時刻丁度、駅前の通りに彼女の姿が現れる。
彼女という呼称が全く似合わない、小さな小さな彼女の姿が。

从・∀・ノ!リ「おー!」

('A`)「こらこら、妹者ちゃん。そんなに走ると危ないよ」

俺の姿を視認するが早く、彼女はこちらへと向け猛然と走り出す。

从>∀<ノ!リ「とう!」

(゚A゚)「ぐえっ!!」

速度を保ったまま、彼女の頭が俺の腹へと突き刺さる。
朝食ったトーストとバナナが口から溢れ出るかと思った。

(;'A`)「妹者ちゃん!なにすんの!!」

从・∀・ノ!リ「わははー、ごめんなのじゃ。ついつい勢いがつきすぎちゃったのじゃ」

彼女は快活に笑いながら謝罪の言葉を口にする。
子供らしい元気な口ぶりに、俺も腹からこみ上げる嗚咽に耐え、おどけたような声を出す。
腹を押さえ身体をくの字に折り曲げていたおかげで彼女の顔を近くで見られたのは、不幸中の幸いかもしれない。


从・∀・ノ!リ

彼女の名前は流石妹者ちゃん。
身の丈が俺の腰くらいまでしかない、ちんまりとした可愛らしいようj……少女だ。
歳は確か小学5年生だったから……。

(;'A`)「おわっと!」

从・∀・ノ!リ「はーやーくー!はやくいくのじゃー!」

考えている途中で、妹者ちゃんが俺の手を強く引っ張る。
体躯の割にその力は強く、未だに痛む腹を押さえながら俺は歩き出す。

(;'A`)「ちょ、ちょっと待って。そんなに急がなくても行くからさ」

从・∀・ノ!リ「どこなのじゃー?どこに連れてってくれるのじゃー?」

俺の手を引きずんずん進みながら、彼女は言う。

('A`)「……えーっと、そうだねー」

彼女が止まってくれることを諦め、前のめりになった不安定な体勢で俺は自らの記憶を思い返す。
そうだ、今日俺は彼女を>>12へと連れて行くつもりだったのだ。




12 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/03/08(土) 21:20:52.46 ID:LH25Z6iu0

ラブホ






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[ 2009/12/28 20:53 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです 第6週

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    ※今回は色々と閲覧注意




その日、俺は変な夢を見た。

('A`)「ここどこだ?」

怪しげなピンクの靄に包まれて周りは何も見えない。
もちろん人の気配もない……はずだった。

( ^ω^)「おっ、来たかお」

(;'A`)「うわっ!」

と、何も気配を感じなかった背後から、突然声がかかる。

( ^ω^)「そんなに驚くなお。こっちもいちいち反応に困るお」

(;'A`)「いや、いきなり声かけられたらそりゃびっくりするだろ」

( ^ω^)「まぁ、そうかもしれんけどね」

( ^ω^)「とりあえず、自己紹介をしとくお」

( ^ω^)「僕は神だお」

(;'A`)「は、神?」

( ^ω^)「ま、僕の正体についてそんなに深く考えることはないお」

自ら神と名乗る男は続ける。

( ^ω^)「実は今日、君の夢の中に僕が現れたのには訳があるんだお」

(;'A`)「はぁ」

( ^ω^)「と、その訳を説明する前に君にいくつか確認しておきたいことがあるお」

(;'A`)「なんすか?」

( ^ω^)「君は」

(;'A`)

( ^ω^)「君は童貞だお」

('A`)グサッ

( ^ω^)「そして、女の人と手を繋いだこともない」

('A`)グサグサッ

( ^ω^)「それどころか女性と付き合ったこともなく」

('A`)グサグサグサァッ

( ^ω^)「面と向かって話したこともあまりない」

('A`)グサグサグッサリ

( ^ω^)「これに間違いはないかお?」

('A`)

( ^ω^)

('A`)

( ^ω^)「ないと言うことでいいみたいだおね」


( ^ω^)「これで君が立派な毒男であることが確認できたわけだお」

人の傷をさんざ抉っておいて何を言ってやがるんだこいつは。

( ^ω^)「今日は君にいい話を持ってきたんだお」

('A`)「いい話?」

( ^ω^)「そうだお」


それから、自称神から簡単な説明を受け、訳も分からないまま俺は夢から醒めた。
一週間後に女の子とデート?そんな上手い話があるのか?
それにこれは夢の中の話だ、きっと全て俺が無意識の内に作り出した妄想に過ぎないんだ。

そう思っていた、俺の予想はすぐに覆されることとなった。

まさか本当に女の子とデートが出来ることになるなんて……。



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[ 2009/12/28 20:50 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです 第5週後編


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('A`)

俺は今、大広間の畳の上で正座している。
畳何畳分かも数え切れない程大きな部屋の真ん中で、一人ポツンとだ。
ただ、部屋の中に俺以外誰もいないのかと言えば、そうではなく

(,,゚Д゚)

右へと視線をずらせば、先程俺をここへと引きずりこんだ男が壁に寄りかかるようにしてこちらを監視しているのが見える。
その視線には、やはり突き刺すような殺気が含まれている。
きっと、俺がこの場から一歩でも動こうものなら、力ずくでもねじ伏せようとするに違いない。

('A`)(そうなったら、勝てるわけがないしなぁ)

いくら俺が通信空手を習ってるとは言え、ガタイの差を覆すことは不可能だ。
と言うか、そもそもあっちが生身で相手してくるかどうかも怪しい。
俺の中でのイメージだと、ヤクザと言うのは拳銃とか刀とか

(;'A`)ゴクリ

考えてみて、ゾッとする。
自分は今、頭にヤのつくお人がたくさんいる(と思われる)家に来ているのだ。
つまり、それはいつ殺されてもおかしくはない危険に晒されているということ。

(,,゚Д゚)

オーバーなイメージかもしれないが、今こうして生きていられるだけでも運がいいことなのかもしれない。
まぁ、この先 生残って帰れるという保証はどこにもないわけなのだが。


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[ 2009/12/28 20:46 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです 第5週前編

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从 ゚∀从

('A`)

上る。

从 ゚∀从

(;'A`)

まだ上る。

从 ゚∀从「おっ」

(;'A`)「うっ……」

まだまだ上る。

从 ゚∀从「おおー」

(;'A`)「うわわ……」

まだまだまだ

从*゚∀从「おおおーーーーーーーっ!!!」

(;'A`)「わああああああああああああああっ!!!」

落ちた。


从*゚∀从「ひゃっほーーーーーーーっ!!!」

(;'A`)「ぎょわああああああああああああああっ!!!」

俺とハインさんを乗せ高速で走るコースター。
地面へと向かい落ちて行ったかと思えば、次は右へ左へ身体を振られる。

从*゚∀从「あはははっ!!」

(;'A`)「どおおおっ!!」

目まぐるしく景色が横を通り過ぎ、風で身体が吹き飛ばされそうになる。
そんな中で楽しそうに笑っていられるハインさんが信じられない。
仮にも女の子ならもっと怯えるはずだろう、常識的に考えて。

从*゚∀从「わっほーーーーい!!!」

(;'A`)「びゃあああああああああああ!!!」

彼女とは対照的に、情けない声をあげ続ける俺は本当に情けないと思う。
でも、そうは言ったってしょうがない。
出ちゃうものは出ちゃう。性的な意味でなく真面目に。

从*゚∀从「はっはっはっはーーーーーーっ!!!」

(;'A`)「のわああああああああああああ!!!」


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[ 2009/12/28 20:42 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです 第4週

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(;'A`)「うわっ!やられた……」

袈裟に斬られるエフェクトと共に、画面にカウントダウンが表示される。

从 ゚∀从「はっはー!もうやられたのかよ。よえーなー」

(;'A`)「くそぅ」

銃を片手にハインさんが陽気な声を上げる。
悔しいことに、彼女の方は全く無傷の状態だった。

从 ゚∀从「まぁそこで大人しく見てろよ。俺様の華麗な銃捌きをな」

そう言うと、彼女は画面へと目を戻す。
画面の中ではゾンビや怪鳥、挙句の果てには二本の手斧までもが、彼女に向かい牙を剥こうとしていた。

(;'A`)「いや、流石にこれは……」

と、俺が言いかけた瞬間。

从 ゚∀从「よっ、と」

彼女は目にも止まらぬ速さで画面の中の化け物達へと銃弾を撃ちこみ
そして

从 ゚∀从「へへっ、どうよ?」

そう自慢げに言いながら、余裕の笑みをこちらへと見せた。
何かもう神懸かってるな、この人は。


从 ゚∀从「いやー、満足満足」

結局、ハインさんはあの後順調に敵を倒していき、ワンコインで全クリと言う偉業を成し遂げてしまった。
ガンシューティングはあまり詳しくないから分からないけど、これってかなりすごいんじゃないか?

('A`)「ハインさん、結構あのゲームやりこんでるんですか?」

从 ゚∀从「ん、まぁな。ここに来る時は大体やってる」

('A`)「へぇ、そうだったんですか」

今日、俺達はVIP駅近くのゲームセンターへと来ていた。
何故ここへ来たかと言うと、先程のゲームをやりたいというハインさんの要望があったからなのだが、理由はそれだけではない。

ここは、ハインさんと俺が初めて出会った場所なのだ。

('A`)「そう言えば、こうしてここを歩いてると思い出しますね」

从 ゚∀从「あん?」

('A`)「俺とハインさんが初めて出会った時のことですよ」

从 ゚∀从「あー、そういえばここだったっけな」

('A`)「まだそれ程時間経ってないんですから、すぐに思い出してくださいよー」

从 ゚∀从「わりぃわりぃ、お前の顔は何か印象薄くてよ」

そう言って、ハインさんは笑う。
それは俺が一番気にしてることなのに、ひどい。

从 ゚∀从「そういやそうだったよなー」

辺りを見回しながら、彼女が呟く。
周りでは騒がしいゲームの音が絶え間なく鳴り響いている。

そう、あれは確か二週間ほど前。
俺がこのゲームセンターで>>13をしてる時のことだった。




13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/02/18(月) 21:58:15.69 ID:ix2kNrH+0

角オナニー






2_20091228203643.jpg
[ 2009/12/28 20:38 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです 第3週


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1_20091228203124.jpg



('A`)「よっし、ぴったし十分前」

いつも通りVIP駅前の待ち合わせ場所に到着。時刻は待ち合わせ時間十分前。
今日は時間に余裕を持って家を出たから丁度いいくらいだろう。

('A`)「さて」

軽く辺りを見回してみるが、どうやらまだ彼女は来ていないようだ。

('A`)「今日はいい天気だし、どこへ行こうかなぁ」

上を見上げれば、広がるは青々と澄み渡る快晴の空。
見ているだけで空気が一段とおいしく感じられた。

(-A-)「んーっ……」

両手を上げ、大きく伸びをする。
未だ残る微かな眠気を吹き飛ばし、新鮮な空気を身体全体で味わう。



(゚A゚)「ぐぅぉえっ!!」

突然、俺の首が何者かによって締め上げられた。


从 ゚∀从「だーれだ!?」

直後、後ろから聞こえた声によって、その何者かが俺の待ち人であることに気づく。
どうやら自分が誰かと言うことを当てて欲しいらしい。もちろん、答えはわかっているのだが。

(゚A゚)「ごっ!ごふっ!ぐぉ!!」

首をチョークスリーパーの形で絞められている為、声が出せない。
それどころか呼吸も出来ない。死ぬ。このままいくと俺は間違いなく死ぬ。

从 ゚∀从「あっれー?わっかんねーのかな?」

(゚A゚)「ふぐっ!ごぇぇ!ごぉっ!!」

そんなことにも気づかないのか、彼女はより一層腕の力を強めていく。
こんなところで死ぬわけにはいかない。俺は残る力を振り絞って、彼女の腕を幾度も叩く。

(゚A゚)「しぐっ!しぐぅ!!」

从 ゚∀从「おっ!やる気か!?負けねーぞ!!」

勘違いしてる。この人勘違いしてる。
彼女の腕の力がさらに強まった。

(゚A゚)「ごぅ!ごっ!しぅ!!」

从 ゚∀从「おらおらおらおらおら!」

(゚A゚)「ほぐっ!ぐほっ!!」

从 ゚∀从「うりゃうりゃうりゃうりゃうりゃ!」

(゚A゚)「げふっ!ぅ!」

从 ゚∀从「そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃ!」

(゚A゚)「ぐ」

从 ゚∀从「これでもか!これでもかー!」

(゚A゚)ガクッ

从 ゚∀从

(゚A゚)

从 ゚∀从

(゚A゚)

从 ゚∀从「あれ?」


2_20091228203123.jpg

[ 2009/12/28 20:33 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです 第2週


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1_20091228202739.jpg



('A`)「遅いなぁ」

時刻は待ち合わせ時間をとっくに過ぎている。
俺は三十分ほど前にここ、VIP駅へと着いたのだが、一向に彼女が現れる気配はない。

時計と周囲を交互に見回し、彼女の姿を探す。

('A`)「何かあったのかな」

すっぽかされた、と言う考えも頭に浮かんだが、すぐにそれを否定する。
きっと、化粧や身だしなみに時間を食って遅れているだけなんだろう。そう、思いたい。

('A`)「ま、もう少し待ってみるか」

と、駅の外壁に身体を預けた時だった。


/ ゚、。 /

(;'A`)「うわぁお!!」

ふと、右へと首を傾けた瞬間、彼女の姿が目に映った。


(;'A`)「い、いつからここに?」

/ ゚、。 /「結構前から」

(;'A`)「結構って……どれくらいですか?」

/ ゚、。 /「さぁ、覚えてない」

彼女はサラリとそう言ってのける。

(;'A`)「いたなら声をかけてくれればよかったのに……」

/ ゚、。 /「別に」

何だ、この圧力は。
とてもこれからデートをする相手への態度とは思えない。
って言うか怖い。怖すぎる。

(;'A`)「そ、そっか。まぁ来てくれたならそれでいいや」

/ ゚、。 /

せめて、相槌くらい打ってくれ。


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[ 2009/12/28 20:29 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

('A`)ドクオの恋の行く末は神のみぞ知るようです 第1週


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その日、俺はおかしな夢を見た。

('A`)「なんだここ?」

俺はどこかもわからない場所でピンクの靄に包まれていた。
周りは何も見えない。人の気配もない。

( ^ω^)「おっ、来たかお」

(;'A`)「うわっ!」

と、思った矢先、背後から声がかかる。

( ^ω^)「そんなに驚くことないお。肩の力を抜いてリラックスリラックス」

(;'A`)「いや、お前誰だよ……」

( ^ω^)「ん、僕かお?」

( ^ω^)「僕は神様だお」

(;'A`)「は、神?」

( ^ω^)「ま、僕の正体なんてどうでもいいことなんだお」

自ら神と名乗る男は続ける。

( ^ω^)「実は今日、君の夢の中に僕が現れたのには訳があるんだお」

(;'A`)「はぁ」

( ^ω^)「と、その訳を説明する前に君にいくつか確認しておきたいことがあるお」

(;'A`)「なんすか?」


( ^ω^)「君は」

(;'A`)


( ^ω^)「君は童貞だお」

('A`)グサッ

( ^ω^)「そして、女の人と手を繋いだこともない」

('A`)グサグサッ

( ^ω^)「それどころか女性と付き合ったこともなく」

('A`)グサグサグサァッ

( ^ω^)「面と向かって話したこともあまりない」

('A`)グサグサグッサリ

( ^ω^)「これに間違いはないかお?」

('A`)

( ^ω^)

('A`)

( ^ω^)「ないと言うことでいいみたいだおね」

( ^ω^)「おっと、そんなに落ち込むことはないお。
       僕はそんなひどい生活を送ってきた君にいい話を持ってきた神様なんだから」

('A`)「いい……話?」

( ^ω^)「そうだお」

( ^ω^)「これから一週間後、君は女の子とデートするチャンスを得る」

('A`)「は?」

( ^ω^)「そして、例えその子に振られたとしても、それからまた一週間後
       新たな女の子とデートが出来るチャンスをもらえる」

('A`)「は?」

( ^ω^)「ただし、これにも条件と期限があるお」

( ^ω^)「まず、このデートはある人たちに常に監視されている」

('A`)「監視?ある人達?」

( ^ω^)「そうだお。もっとkwsk言っちゃえば」

( ^ω^ )「向こう側にいる人達だお」

そう言って男は上を見上げる。
俺もその後を追って目を向けるが、ピンクの靄のせいでやはり何も見えない。

('A`)「誰もいねぇじゃん」

( ^ω^)「君には見えないお。僕達神様の姿は普通の人には見えないんだお」

('A`)「また、神様か」

( ^ω^)「まぁ、そこらへんは気にしないでいいお。重要なのはここからだお」

('A`)「重要?」

( ^ω^)「君のデートの内容はある程度神様達のいいように操作されてしまうということだお」

('A`)「え、なんで?」

( ^ω^)「そりゃ神様達が見てて面白くなるからに決まってるお」

('A`)「……つまり、俺はその神様達とやらにとっての見世物ってことか?」

( ^ω^)「はっきり言っちゃうとそういうことだお」

( ^ω^)「そして、次に期限について」

( ^ω^)「これは君がめでたく彼女を作るか、もしくは神様達や僕が飽きたらそこで終わりだお」

('A`)

( ^ω^)「要するに君が、僕達が飽きる前に彼女を作れればめでたしめでたしハッピーエンドってことだお」

('A`)「はぁ」

( ^ω^)「と言うわけで僕からの話は以上」

('A`)「え」

( ^ω^)「あとは一週間後になればとりあえずなーなーで話が進むはずだお」

('A`)「いや、ちょっと待て。これ本当の話なの?」

( ^ω^)「じゃ、そういうわけで」

('A`)「お、おい!」

( ^ω^)ノシ「ばいぶー!」

('A`)「待てよっ!!」

そこで俺の意識は途切れた。
目を覚ますと周りにかかっていたピンクの靄はすっかり消え去っていて、俺はベッドの上にいた。

そして、それから一週間後。
夢の中に現れた神とか言うやつの言うとおり、俺は女の子とデートをすることになったんだ……。



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[ 2009/12/28 20:26 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

(*゚ー゚)しぃの時計の針は戻らないようです まとめ


20071229210047.jpg





作者:◆azwd/t2EpE 氏



【前編】

【後編】


[ 2009/12/28 20:19 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

(*゚ー゚)しぃの時計の針は戻らないようです 後編

[ 2009/12/28 20:17 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

(*゚ー゚)しぃの時計の針は戻らないようです 前


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 銀の指輪で
 時計の針を戻してみる

 並び歩いたはずの道に残された足跡
 傷跡だったと気づくまで あと数秒

 萎れた翼は目を閉じて
 飛翔を待つけど 空しくて


 何も変わらない
 無情な過去

 何も失っていないはずなのに
 手を繋ぐことも叶わない手は 寂しくて


 迫り来る今と未来から目を背け
 だけど立ち向かわなきゃいけないって分かってる

 針を戻しても時は不変
 進み行くことの所以


 でも 分からないよ
 何もかもが 何もかもが

 教えてよ ねぇ 誰か




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[ 2009/12/28 20:11 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです まとめ


20071027210845.jpg




作者:ID:+ljZgzzb0 氏(初期ID)


【第一話『ぽっぽ村』】

【第二話『スナオの町/謎掛け編』】

【第三話『スナオの町/謎解き編』】

【第四話『モテナイ村/謎掛け編』】

【第五話『モテナイ村/謎解き編』】

【第六話『フーンの町/謎掛け編・上』】

【第七話『フーンの町/謎掛け編・下』】

【第八話『フーンの町/謎解き編』】

【第九話『ハニャーン港/謎掛け編・上』】

【第十話『ハニャーン港/謎掛け編・下』】

【第十一話『ハニャーン港/謎解き編』】

【第十二話『世界樹の島/謎掛け編』】

【第十三話 『世界樹の島/謎解き編』】

【第十四話『北から南』】

【最終話『目的地と出発地』】


[ 2009/12/28 19:23 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです 最終話


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[ 2009/12/28 19:22 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです 第十四話


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[ 2009/12/28 19:19 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです 第十三話


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第十三話 『世界樹の島/謎解き編』
  _
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい! おっぱい!」

(;><)「ああんもう……うるさいんです!」

わかんないんですは世界樹を目覚めさせる呪文を知る為に、石板に刻まれている暗号を解こうと必死に考えていた。
しかし傍で番人が大きな声で叫び続けているため、そのやかましさで集中する事が出来なくなっているのであった。

(;><)「番人さん、ヒントはわかってますから静かにしてくださいなんです!」
  _
( ゚∀゚)「いかなる時もおっぱいへの愛は絶やさない! それが俺のジャスティス!」

(;><)「じゃすてぃすって何なんですか? わかんないんです!」
  _
(# ゚∀゚)「とにかく! 何があろうとおっぱいを妨げるものは容赦しない!」

(;><)「ううっ……よくわかんないんですけど怖いんです……」

わかんないんですは仕方なくその場から離れる事にした。
落ち着いて考える為には、番人の声の聞こえなくなる所へ行くしかなかったのであった。

 (((((( ><)「遠くに行くしかないんです……」


  _
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい! おっぱい!」


      (((((( ><)

  _
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい! おっぱい!」


               (((((( ><)

  _
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい! おっぱい!」


                      (((((( ><)

  _
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい! おっぱい!」


                            (((((( ><)

  _
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい! おっぱい!」


                                (><;)「まだうるさいんです!」




しかし大きな大きな番人の声も、少しずつではあるが遠ざかっていくに連れて小さくなっていった。

( ><)「ふう、少しうるさくなくなったんです」

  _
( ゚∀゚)o彡゜「……ぱい! お……ぱい!」


( ><)「でもまだちょっと聞こえるんです」

  _
( ゚∀゚)o彡゜「……ぱい! ……ぱい!」


( ><)「番人さんの言っている言葉が切れて聞こえるんです」

  _
( ゚∀゚)o彡゜「……ぱい!」


( ><)「…………ぱい?」

番人からかなり離れたため、声が途切れ途切れになって番人がずっと叫んでいる単語の一部のみが聞こえるようになっていた。
そして切り取られた言葉の一部を聞いた瞬間、わかんないんですの頭の中に一気に閃きが迫ってきたのであった。

( ><)「もしかして……と言う事は……なんです!」


わかんないんですは突然駆け出して、再び石板の前へと戻って行った。
元の場所に近付くに連れて番人の叫び声もまた大きく聞こえるようになってきたが、それを気にしているどころではなかった。
  _
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱ………ん? どうしたんだまた?
        おっぱいを邪魔しに来たんじゃないだろうな」

( ><)「違うんです。もしかしたら答えがわかったかもしれないんです!」
 _
(;゚∀゚)「ちょ、マジかよ!」

わかんないんですは石板の前に立つと何かを小声でぶつぶつと呟いたり、
指を折って数えるような仕草をしたり、石板の文字を指差したりしていた。
そして未だ驚きが収まらぬ番人の方を向くと、こう宣言したのであった。

( ><)「呪文がわかったんです!」
 _
(;゚∀゚)「……そ、そうか」

番人は手で汗を拭い、顔をぶんぶんと横に振って気分を落ち着かせた。そして改めてわかんないんですを見てこう言った。
  _
( ゚∀゚)「よし、それじゃあ唱えてみな!」

( ><)「はいなんです!」

わかんないんですは世界樹の方を向いて、深く行きを吸い込んで大きな声を出す準備をした。



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[ 2009/12/28 19:16 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです 第十二話

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第十二話『世界樹の島/謎掛け編』

穏やかな平地で生まれ育ってきたわかんないんですは、初めて見る海に興奮しはしゃいでいた。
水平線を見て感動したり、時折水面を跳ねる魚に拍手を送ったり、無意味に甲板に立ち尽くしていたりしていた。

( ><)「……ううう」

しかしやがて船酔いを起こして気分が悪くなり、船室にこもって休み始めたのだった。

( ,,゚Д゚)「はしゃぎすぎなんだよお前は……ったく」

そして今、はしゃぐと言う純粋な行為が最早不謹慎に思えてしまう程の事態に直面しているのであった。

(((;><))「たたたた助けてくださいなんです!」

外を見れば日の光を遮る分厚い雲と暗い海、激しい雨と高い波。船体は先程から揺れに揺れてわかんないんですの船酔いを煽っていた。

( ,,゚Д゚)「おい! しっかり掴まってろよ! それから守り神様を離すんじゃねえぞ!」

(;><)「手すりと守り神様のどっちを掴めば良いんすか!? わかんないんです!」

( ,,゚Д゚)「手は2本あるんだから両手で掴めば良いだけの事だろ!!」

(;><)「そんな事言わ……うわああああああああ!」

また船体が大きく揺れ、わかんないんですは壁に向かって転がっていった。なんとか両腕で守り神のご神体を抱え、破損は防ぐ事が出来た。

(;,,゚Д゚)「くそっ……流石魔の海域だ……舵が……」

ギコは必死で舵を取っているものの、暴風と荒波の予測できない攻撃に翻弄されていた。


(;><)「き、気持ち悪いんです……」

(;,,゚Д゚)「んな事言ってる場合かばかやろー! 吐きたきゃ外行って吐いて来い!」

(;><)「無茶なんです! こんなんじゃお外に出られないんです!」

( ,,゚Д゚)「うるっせぇ! どうせ見えない壁とか言うのを突破する時には
     外に出なきゃならねえんだろが!」

(;><)「そう言えばそうなんです……」

( ,,゚Д゚)「もうそろそろその壁とやらにぶつかる筈だ、様子見て来い。俺の鞄に合羽が入ってる」

(;><)「わかんな……わかったんです!」

わかんないんですはギコの鞄から取り出した合羽を着込むと、そっと船室のドアを開けて外に出ようとした。
しかし開けようとすると風によってドアが押し返され、外に出る事もままならなかった。
何とか風が弱くなった時を見計らってドアを開け甲板へ飛び出すと、そこには激しい世界が広がっていた。

(;><)「凄いんです……」

わかんないんですの故郷ぽっぽ村は一年を通して穏やかな気候で、自然災害などとは無縁の地であった。
たまに日照りが続いたり雨が異様に降ったりして農作物に危機が訪れる事かあったものの、
それも目の前の海と比べれば大したものでは無いと思えてしまうのであった。

( ><)「色んなものが動いているんです」

風が吹き荒れ、波が揺れ、何処からか雷の音も聞こえ、絶えず多くのものが物凄い速さで変化し続けている。
わかんないんですが見て育ってきたのが「静」の世界ならば、それはまさしく「動」が支配する世界であった。


( ,,゚Д゚)「わかー! 何かあったかー?」

( ><)「風が強くて、水がとび跳ねているんです!」

( ,,゚Д゚)「んなこたぁわかってんだよ! そうじゃなくてもっと変わったものはねえかって事だ!」

(;><)「別に何も………うわああああああああああああああああ!」


突如として目の前に巨大な水の壁が現れた。それは船をすっぽりと飲み込んで有り余るほどの高波であった。

(;,,゚Д゚)「ヤバイ! 戻れーッ!」


ギコはとっさにそう叫んだが、わかんないんですが戻ってくるよりも波がこちらに迫ってくる方が遥かに早かった。
こんな時に甲板に人を出すと言う馬鹿な指示を出した自分に腹が立ったが、それより助かりたいと思う気持ちが強かった。

(;,,゚Д゚)「うおおおおおおおおおお!」

ギコは必死の思いで舵を握り締め、目一杯回転させて波から逃れようとした。だが波は容赦なく船へと襲い掛かってきた。

(;><)「きゃああああああああああ!」

(;,,-Д-)「くそっ……ツン……すまねえ……」

わかんないんですはとっさに船のへりにしがみついて目を瞑り、何とかして身を守ろうとした。
しかし大量の水が自分の体に降りかかってくると思いきや、いくら目を閉じて待っていても何も起こらないのであった。

( ><)「あ……あれ?」

( ,,゚Д゚)「マジかよ……今の……」


目を瞑ってしまっていたわかんないんですには何が起こったか判らなかったが、ギコはしっかりとそれを目撃していた。
迫ってきた波が船体に落ちようとした正にその時、突然波が真っ二つに割れて船を避けるようにして消えていったのである。

( ,,゚Д゚)「一体なんでこんな」


その時ギコははっと気が付いた。そして振り返って自分の後ろを見た。
先ほどまでわかんないんですが抱えていたご神体が、あれだけの揺れに関わらず床の上に直立していたのだ。

( ,,゚Д゚)「守り神様………ありがとうごぜえます……」

安心したのも束の間、次の瞬間ドゴッと言う鈍い音と共に船体に振動が走った。

(;,,゚Д゚)「うおっ! 何だ今のは!?」

ギコは何とかして船を前に進めようとしたが、何かにぶつかっているらしく動かす事が出来ないのであった。

( ,,゚Д゚)「わか! 船が何かに引っかかったみてえだ! そっちに何か無いか!?」

( ><)「……何も無いんです」

( ,,゚Д゚)「何もって、お前まさかそんな訳……」

その時二人は揃って気がついた。何も障害物が無いのに船が進めない訳ではないのだと。
見えない障害物にぶつかったのだと言う事に気がついたのであった。


( ><)「ここが見えない壁なんです!」

ギコはわかんないんですの鞄を持って船室を飛び出し、甲板の先へと走った。
そして船がぶつかっていると思われる場所へ向かって手を伸ばすと、そこに確かに障害物を感じ取っていた。

( ,,゚Д゚)「確かに見えねえけど、何かにぶつかる感じがする」

( ><)「よし! 今こそこれを使うんです!」

わかんないんですはギコが持ってきた鞄の中から小さい布の包みを取り出した。
布を剥がすとその中からは小さな瓶と、瓶の中の透き通った水が現れた。
それはフーンの町で出会った流石兄弟と共にボスケテ山を登り、精霊の出した謎を解いて手に入れたウプキボン川の水であった。

( ><)「えーい! なんです!」

わかんないんですは見えない壁に向かって瓶を投げつけた。すると瓶は空中で突然割れてその中身を外へとこぼしてしまった。
ウプキボン川の水が外気に晒された瞬間、水がきらきらと輝き始め、光はやがて丸い輪郭になった。

( ,,゚Д゚)「上手く……行ったのか?」

ギコが再度手を伸ばして見ると、光の輪郭の内側だけは何かにぶつかる感触を得られなくなっていたのであった。

( ,,゚Д゚)「この中なら通れるぞ!」

(;><)「でも……通れるって言っても……」

壁にあいた穴の大きさは、両手を大きく広げた長さよりも少し大きいくらいのものであった。

(;><)「これじゃあ船が入らないんです」

( ,,゚Д゚)「くっそ、船を置いていく訳にもいかねえし……」


そうこうしている間にも、光の輪郭は少しずつ少しずつ縮んでいっていた。

(;><)「はわわわわ! 消えちゃうんです!」

( ,,゚Д゚)「このままじゃ全部水の泡になっちまう……わか、お前一人で行け!」

(;><)「えっ?」

( ,,゚Д゚)「救命用のボートなら何とか入れられる、それに乗って世界樹の島へ行け!」

(;><)「え、でもギコさんはどうするんですか?」

( ,,゚Д゚)「俺はここでお前が戻ってくるのを待つ」

(;><)「そんなのとっても危ないんです!」

しかしギコはわかんないんですの話を無視して、手際よく甲板に積んである布製のボートを取り出して広げていた。

(;><)「ギコさん、僕は大丈夫なんです。だからすぐに港に戻ってくださいなんです」

( ,,゚Д゚)「バーロー! 船を戻しちまったらお前はどうやって帰って来るんだよ!」

(;><)「でもギコさんをこれ以上危ない事に……」

( ,,゚Д゚)「俺は俺の意思でお前に付いてきてんだ。どうなろうが俺の責任だ」

(;><)「でも……でも……」

(#,,゚Д゚)「早くしねえか! 穴が塞がっちまうぞ!」


ギコは救命ボートを穴の中の向かって投げ込むと、間髪をおかずにわかんないんですの体を持ち上げた。
そして先に投げたボートの上目掛けて放り投げたのであった。

(;><)「うわああああ! なんです!」

( ,,゚Д゚)「戻って来なかったら承知しねえぞゴルァ!」

わかんないんですがボートの上で体を起こすと、次の瞬間ギコが投げた荷物が頭の上から降ってきた。
そして反応が遅れたために鞄が顔を直撃したのだった。

( ><)「あいたたたた……ギコさーん!」

わかんないんですは何とかしてギコに呼びかけようとした。
しかしひっきりなしに揺れるボートから落ちぬようにしがみつくのに精一杯でそれ所ではなくなってしまった。
見れば小さくなった光の輪郭はいよいよ一点に集まり、完全に消えてしまった。

( ><)「ギコさあああああああん!」



わかんないんですが無事に壁の向こうに行ったのを見てギコは安堵を覚えた。
だがほっとしたのも束の間、また船体が大きく揺れたのであった。

(;,,゚Д゚)「チッ……やっぱりきついぜ……」

守り神のご神体を乗せているお陰か、船に致命的なダメージを与えたりひっくり返したりしてしまうような激しい波は避ける事が出来ていた。
だがわかんないんですが戻ってくるまで確実に船が守られ続けるという保証は何処にも無かった。

(;,,゚Д゚)「とりあえず浸水しねえように……」

ギコが行動を起こそうとしたその瞬間、突然今までとは違う揺れが船に走った。
不規則に襲い来る波による大きな揺れではなく、何か強い力に一方向から押されている感じであった。

(;,,゚Д゚)「な、何だ!?」

揺れは壁に向かっている方から、つまり船首の方から伝わってきた。
そして船はその力の向きに従ってどんどん進み、どんどん見えない壁から離れているのであった。

(;,,゚Д゚)「ま、待てゴルァ! 行くんじゃねえ!」

ギコは慌てて船室に戻り、壁の方へ戻ろうと舵を握った。しかしどんなに力をいれても舵はぴくりとも動く事は無かった。
船は何を動力としているのかわからないまま後ろ向きに進み、港の方へと向かっていくだけであった。

(;,,゚Д゚)「わかを待たなきゃならねえんだよ! 戻ってくれ!」


「駄目……だお……」


(;,,゚Д゚)「えっ?」


ギコの耳に声が聞こえてきた。それはとても聴きなれた、とても懐かしい声であった。

「君は生きるんだお……」


(;,,゚Д゚)「だ、誰だ!? 誰かいるのか!?」


「君が生きる事が…………ブー……の……願い……だお」


その声と妙な語尾は間違いなくかつての友と同じものであった。


(;,,゚Д゚)「ブーン……?」


「……本当にごめんなさいだお」


(;,,゚Д゚)「ブーン!? ブーンなのか!!」


「でも今度は、きっと……救い………それが……君たちへの……」


(;,,゚Д゚)「本当にブーンなら返事をしてくれええええええ!」


しかしそれ以上声が聞こえてくる事は無かった。



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