FC2ブログ










( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 終結章 其の三



スポンサーサイト
[ 2009/12/26 23:57 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 終結章 其の二

 
そこは、とても暗くて、人はたくさん"在るのに"とても寂しい場所だった。

透明な壁に囲まれた、せまい密室の中に閉じ込められた僕は、体中をへんなケーブルで縛られ、
赤い液体のなかを漂うことしかできなかった。僕は自分がなんなのかさえ分からない。

どうして僕はこんなところに居るんだろう、思っても、その答えが得られることはなかった。


暗い世界にいた僕に、手を差し出してくれた、いつも側に居て、楽しそうに笑っていた。

それからだ、僕の世界が劇的に変わっていったのは。



身体を浮かせていた、ねばねばする液体が抜かれ、僕は鉛のように重い身体を這いつくばらせた。
動けない、苦しい、息ができない。しかし、幾度かむせると口から液体があふれ出て、少し楽になった。


気付けば、あの子が僕のすぐ側にいて、真っ白くてふにゃふにゃした変な物で、僕のからだを撫で回した。
白い変なのじゃすぐにピンク色になって、そうするとまた新しい変なのでまた僕を撫で回す。
ぐにゃぐにゃだった僕のからだが、少しだけぱりっとしてきた。

その子はしきりに何かを言っていた、ああ、よく覚えてる。ブーンと、そう呼んでいた。


誰を?

僕を、だ。


それからしばらくすると、僕は立ち上がれるようになった。
よっつの足で、覚束ない足取りってやつながら、ふらふらと起き上がる。

誰かがそんな僕を見て、すごい、と言って手を叩いた。
なんだか呼んでいるっぽいので、ヨロヨロと向かうと、その人はさらに喜んだ。


色々な言葉を覚えた。色々な感情を知った。色々な表情を見た。

今にしてみれば、あれはとても幸福な時間だったのかもしれない。



だけどあの頃の僕に、そうは思えなかった。


 
記憶の片隅にあった、どこまでも続く広大な空。
僕はその光景につよく惹かれ、憧れていた。

だからここは、僕を閉じ込めている場所なんだと思った。
出たい、という思いは、やがて出なくちゃ、という物になった。


同時に、僕はいつも奇妙な喪失感を抱えていた。

何か大事なことを忘れている、とても、とても大切な事だったはずなのに、
どうしても思い出せない、この胸に穴が開いたような痛み、そして空の憧憬。


やがて僕は、背中に走る激痛と、苦しいほどに熱を帯びた身体に耐え切れず。

深く息を吸い込んで、おもいきり吐き出した。





(  ω )「…ぉ」

それから、どうなったんだろう?

[ 2009/12/26 23:54 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 終結章 其の一

 
はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226235045.jpg



「おい! そこで何を……」

やがて現れたのは、長い棒を持ち、金属質な服を着た人間さんたちだった。
彼らは僕らを見るなり、驚いた様子で駆け寄ると心配そうに声をかけてきた。
そして倒れるみんなの体を揺すったり、手を掴んでみたりしている。

息はある、みたいな事を言っていたと思う。多分、生きているって事だろう。
そんな様子を、僕はどこか他人事のように眺めていた。

「な……なんだこれは」

「これは、お前がやったのか?」

人間のうちの一匹が、手にした棒をふりかざしながらそう言った。
よく見れば、二つの小さな黒い月がこっちを向いている。

僕はただ、ぼんやりとそれを見つめていた。
返す言葉も送る言葉もなにも思い浮かばないから。

ふと気付けば頭が痛い、そう自覚するのとめまいを感じたのは同時だった。
深く目をつぶると頬を何かがすべり落ちて、何かの思い出が見えた。人間たちの姿だった。
だれもかれも地面についちゃいそうなくらい長くて、まっしろい布を羽織っている

「馬鹿、んなわけねーだろ」

「で、でもよ! こいつの下にあるのって、ここいらを荒らしてたあの山犬じゃねーか!」

目をあけると、僕につきつけられていた長い棒が、隣にいるもう一人によって退けられていた。
ふと、ぼんやりしていた意識が更に遠くなった、それでついでに気付いた事がある。

頭があまりに痛くて気付かなかったけど、体が痺れて動けないくらい、僕の背中を激痛が襲っていた。





         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



           終結章  蘇る季節

         「そして終わる冒険の記録」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜


[ 2009/12/26 23:52 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第四章 其の四

 
はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226234712.jpg



見えたのは空だった。どこまでも続く大地をそよぐ風に、たなびく草葉がさざめきたつ心地よい風景。
次に見えたのは霧に包まれた森。
薄暗くも全てを包むような柔らかい空気と、優しげな木漏れ日がさしこんでいた。

そして最後に見えたのは、とても悲しい場所だった。何がそう思わせるのかは分からない。
だけどその空間はどこか狭くて、たくさんの誰かに囲まれているのに、とても寂しくてたまらない場所だった。

それに、太陽が隠れてしまったせいだろう。すごく寒くて、寂しさに見合うだけ暗い。


ぽこ、とシャボン玉がひとつ、左右にぶれながら登っていく。
ひとつ、またひとつ、ふわりふわり。

やがて空に届くと、しばらくその場に漂って、弾けて消えた。


目に映るあかい世界の全てが、その繰り返しだった。



でも変化が起きた、それは透明な壁にはりつく誰かの存在。
まるで希望の光そのものだった。手を伸ばしたいと初めて思う。



僕は誰かに向かって手を伸ばす。


誰かはきっと笑顔で、手を添えていた。




僕はきっと、そうやって生まれたのだろう。





         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第四章   凪がれる時に、忘れ者をサガシテ

           其の四 「鳴り止まぬ胸の音」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜



[ 2009/12/26 23:49 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第四章 其の三


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております



(だいじな用語説明)

文猫:虎みたいな大きさの猫、人の言葉を喋る。

人:この世界では、AA体を人と呼ぶため、人間は指さない。

季節:この世界では一日を一節と呼び、それを更に4つの季に分けた物が季節である。
   つまりは一年間をへんな呼び方にしてるだけ。

4つの季とは下記のこと。

白季=春

蒼季=夏

紅季=秋

透季=冬

何年というのが存在しないため、年数と言う概念も無し。


(産業あらすじ)
・最初の目的地である文猫協会に到着。
・アイドルの(*゚ー゚)に出会う
・(*゚∀゚)が探している凄い包丁の話を聞かされる





1_20091226234424.jpg



<紅季 27節>


遠い空に、ほそ長い雲がやんわりと流れていく。
ふわふわしていた風も、今ではひゅーっと寒々しく感じてきた。
もうじき寒い時季がやってくる、それを教える風だろうか。

けど、まだ空気はそう冷えきってもいない。
ちょっと歩けば、すぐに足からぽかぽか温まってくる。

ついでに言ってしまえば、僕は寒いのは得意だ。
けどショボはそうでもないらしく、訪れる透季の気配にため息をついていた。


ミ,,゚Д゚彡「俺も寒いのは平気」

(;´・ω・`) 「……うらやましいなぁ」

( ^ω^)「つーちゃんに言えば、きっと毛のコートを作ってくれるお」アッタカ

ミ;゚Д゚彡ノシ「ごめんやっぱ嘘、無理、寒いの無理!」

僕らはアルファの街を離れ、山を貫くような道の途中。
色をもち始めた草葉は、そんな僕らを歓迎するようにひらりら揺れていた。

やがて、現れるのは緩やかな、しかしどこまでも続く坂道。
しばらく街にいたせいか、何だか懐かしいような、圧巻されるような、
そんな感慨ぶかい思いに、僕らはその場で立ち止まり、遠い道に目をこらした。

すると、しぃちゃんが前に躍り出て、先を示すように前へと指差した。


(*゚ワ゚)「それじゃ、まずは山越えですね! さあさ、一気に参りましょ!」

(*゚∀゚)「はいはい、んで参るのはいいけどよ、当てはあんのか?」

(*^ー^)「無いです、けど行けば何とかなりますよ!」

(;*゚∀゚)「何とかってお前……ほんとに大丈夫かぁ?」

(*゚ー゚)b「大丈夫ですっ! へっちゃらです! さあー行きましょう!!」

そう言って、彼女はしっぽをはためかせ、ひとり坂道をもうぜんと駆け上っていく。
僕らは黙って見送った、しばらく見ていると、やや先のほうで立ち止まった、というかこけた。

遠目にだけど、そのまま四つんばいになって、息を切らしているのがよくわかる。
しかし、むちゃくちゃ体力ないな、どうでもいいけど。

(;*゚д゚)「ぜーっ、ぜーっ」

(;*-∀゚)「…なんだかなぁ」

(*´・ω・`) (かわいい……)

ミ,,゚Д゚彡「しょうがない…ブーンさんや、乗せておやんなさい」

( ^ω^)「わかりやしたおご隠居」

(*;ー;)「ああ、人情お心いります……」

するとしぃちゃんは、なんかナメクジみたいな動作で僕の背をめざし始めた。
地べたからはいまわるように、正直すごくきもちわるい、あと毛をひっぱりすぎ、いてーな畜生。

何かもう、いっそふりほどきたい衝動に駆られたけど、どうにか堪えた。
あと、何故かショボが羨むように見ていたけど、そっちは無視した。


(*゚ー゚)「ごめんね、重くない?」

( ^ω^)「重くないお」

(*'ー`)「ごめんね、かーちゃん猫に乗るのはじめてだからごめんね」

(*゚ー゚)「あれ? ……なんだろこれ…背骨かな?」ヘンナ デッパリガ

(;^ω^)「あう…ちょ、それなんか気持ち悪いからやめて…」

(*゚ー゚)б「うん、わかったよ!」ゴリゴリ

(;゚ω゚)「あだだだっ! えっ、なんで!?」


(;*゚ワ゚)「え? だって、今のあれでしょ? やれっていう前ふり……」チガウノ?

(;^ω^)(まずい、これ素で言ってるぞ……)

この、どっかズレた変な子はしぃ。

まだ知り合ったばかりだけど、聞くところによれば、
かくちで歌を伝えながら、世界中をホーローしている、とても有名な人らしい。

ついでに、目を見はるその容姿から、熱狂的なファンもたくさんいるそうだ……しかし。


ミ,,゚Д゚彡「歌って、どんなのなんだ?」

(*゚ー゚)「うーんとね…ちょっと待ってね声作るから」
(*゚д゚)「えーごほん、ごえっ、おほん、うえっ、うあ゛ーおほんおほん!!」

(;^ω^)(うるさいなぁ…)

なんかこう、今にも死にそうな勢いで、むせかえっているこの様を見て、
それを信じろと言うのは、少しばかり無茶ってもんだと思う。

……思う。

思っていたのだが。


(*。。)スゥー


(*-ワ-)「…あなたも~おーおかみにぃ~かわりーまぁすーか~♪」


<~♪


(*゚∀゚)「へぇ…」

(;^ω^)「おお…」


真上から聞こえてくる声に、僕はおもわず感嘆の声をもらした。
これはおどろきだ、すごく透きとおってて、すごくきれい歌声をしている。

なるほど……これなら確かに分かる気がする。


(*^ー^)「おそまつさまでした!」

ミ*゚Д゚彡「すげーすげー」パチパチ ダカラ

(*´・ω・`) (ハァハァ……)

(*゚∀゚)「しかしうまいもんだなー」マジデ

(*゚ー゚)b「これで食ってますから!」

(;*゚∀゚)「生々しいからやめろよ、そう言うの……」

(*´・ω・`) 「しぃちゃんは最高です!」

なんかショボがきもいけど、まあ、確かにあれは文句なしにいいものだ。

耳の奥がくすぐられるような心地よさ、自然にはありえないその旋律、
なかなかどうして、心を揺さぶられる思いだった。

てか、どうでもいいけど、やっぱりショボが必死すぎてきもいんだけど……どうしたものか。





         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第四章   凪がれる時に、忘れ者をサガシテ

       其の三 「 降り立つ大地に、視えたもの 」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜



[ 2009/12/26 23:46 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第四章 其の二(裏)


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております




20090118072717.jpg



                  第4章 凪がれる時に、忘れ者をサガシテ

                       其の二(裏) 「 フラグ 」

[ 2009/12/26 23:43 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第四章 其の二


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226233939.jpg



【紅季 19節】


ミ;゚Д゚彡「うは、本だらけ…だから」フルホンヤノ コトデハ ナク

(*゚∀゚)「ああ、眩暈がしちまうなぁ」

じいちゃん猫に案内されるまま、最奥の書庫までやってきた僕らご一行。
通された大広間には「ええい!これでもか!」と茶色い本棚が並んでいる。
なんだか、紫色の魔法使いが住んでそうなたたずまいだ。

ノハ;゚⊿゚)「こ! ここは紅魔館だったのか!」

(;^ω^)「ちょ、遠まわしに表現した意味が……」ソンナイキナリ

それにしても、横にずらり縦にずおおっと並ぶ本は、まさに圧感。
目視ですら、かずを数える気にならない量だ。

果たしてどんな内容なんだと見てみれば、タイトルはどれも違っていて。
豆の種類、なんて他愛の物から、フラスコの中の住人、なんて妙な物まで揃っている、
そして厚さも、顔くらいありそうなのから、摘めそうなのまで、大小さまざまだ。

(*゚∀゚)「お茶の種類、ねえ……よくもまあ、こんな題材でこんだけの量を書けるもんだ」

ミ,,゚Д゚彡「お茶いいね、おいしいから」

(*゚∀゚)「それより包丁大全! とかねえのか?」アヒャー

ミ,,゚Д゚彡(……もし見つけたら、すぐに隠そう)

ノハ*゚⊿゚)「見たいのか! なら私が探し出してくるぞ!!」

Σミli゚Д゚彡「!?」ギョッ

(*゚∀゚)「お、がんばれ」

ノハ*゚⊿゚)「よしきたああああああああああああああ!!」

ミli゚Д゚彡「ちょ、そんな余計な事しなくても…」


<ぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

ミ;´д`彡ノ「ああ……」

ドタバタと足音を立てながら、それよりやかましい雄叫びをあげ、
ヒートは広間をかけまわる。すると、窓から差しこむ光にほこりが反射して、
後光のような線となり、てんてんと部屋をつらぬいた。

(;´・ω・`)「ちょ、あ、あんまり騒いじゃ駄目だよ……」

ミ;゚Д゚彡「そ、そうだ! 図書館では静かにだから」ホコリガ タツモノ

(;^ω^)「鼻でそうだお」ズビズビ

見れば、床のすみには大きな埃玉ができていて、
歩くだけでもコロコロと、ちょっとした風に煽られ転がった。
その様は、まるでウェスタンのよう。

(*゚∀゚)「……ところでフサ、お前さっき"ギョッ"ってしてなかったか?」

ミ;゚Д゚彡ノシ「してないしてない、ぜんぜん」

< ・・・ホン ミツケタラ カクソウトカ カンガエテタロ

< シテナイシテナイ ゼンゼン!!

そんなこんなで、ギャーギャー騒ぐフサ達をよそに、
僕は何かないかなーと、ぶらぶらと本棚のすきまを彷徨っていた。


( ^ω^)「……お?」

と、ある物が目につき、立ち止まった。

それは、他の本棚とはまるで様子のちがう一角だ。
一線を駕す、とでもいうのだろうか。
ガラス貼りの扉を備えた大きな棚は、すごい存在感をかもしだしてる。

(;^ω^)「これは……」

中にあるのは、本というよりはページの切抜きをまとめた物で、
タイトルは無く、代わりに何か、数字の羅列が刻まれている。

(;^ω^)「怪しいお……なんだかデンジャーな匂いがするお……」

どうにも好奇心をそそられて、僕はその中でも新しげな一冊を手にしてみた。
開いて数ページを流し読みしたところ、これは様々な曰くつきの話をしるした物だとわかった。
おもな内容としては、黒い月、封印の祠、不老不死のクスリ、精霊学、そして……。

(  ω )「……風の」

ミ,,゚Д゚彡「お? なんか面白いのあった?」

Σ(;゚ω゚)「おぅ!?」

ある項目に思うところがあった僕が、しばし俯いているすきに近寄ってきたのか、
いきなり背後から声をかけられ、驚きのあまり垂れ下がったしっぽがピンと伸びる。

ミ;゚Д゚彡「おう!? なんぞ?!」

(;^ω^)「お、おう! おう! おんおん!!」

ミ;゚Д゚彡「は?」

とっさに勢いよく本を閉じると、僕は慌てて誤魔化した。
流石にこれはちょっと、あからさまにわざとらしいか、とも思ったが、
フサはそんな意図に気づくことなく、何やら僕のアタマを心配していた。

開いていたページに書かれていたのは、風の吹いた節についての話。
それは、まだ僕らが幼いころ、この世界を襲った災害の通称だ。

『風の吹いた節』 『忌風』

などと、地域によって呼ばれかたは異なるが、その内容はどれも同じく。
とんでもない暴風が数節にわたって吹き荒れるという、自然がまきおこした事件。

その被害はこれまた酷く、たくさんの家は壊れるし、森はギッタギッタに倒壊しちゃうし、
ついには生態系にまで影響を与えるなど、人の生活をボコボコにした挙句。
これまた数えることなんか出来ないくらい、大量の死傷者もだした。

今をもってなお、風が発生した原因はわからぬままで、
その季節が近づくたび、いつまた起きるのかと、誰もが恐れている。

そしてそれは、僕らにとってある意味では馴染み深く、
そして、何よりも忌まわしい言の葉。


この葉は 落とせば とても細いみきを剥きだしにしてしまう
だから隠さなきゃいけない それはとても折れやすいものだから




だけど




( ^ω^)「……あっちに、ナイフ全巻とかあったお」

Σミli゚Д゚彡「マジで!?」ドコ?!




僕がそれを避けたいと思ったのは ほんとうは





                              傷つくことを、恐れた




……僕の……







         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第四章   凪がれる時に、忘れ者をサガシテ

           其の二 「 続く、更なる旅路 」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜



[ 2009/12/26 23:41 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第四章 其の一(裏)


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております




20080405105946.jpg






     其の一(裏)  「 一枚の絵画 」



[ 2009/12/26 23:38 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第四章 其の一


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226233351.jpg



【 紅季 19節 】


近くに見えるのは、石を積みあげて造られた家々。

遠くに見えるのも、石を積みあげて造られた家々。

とにかく同じような形をした、ものすごい数の建物が敷き詰められて。
その隙間をなぞるように、ここからだと小さく見える川がながれている。


はるか先に見えるのは、空をつくような、どでかい山。
建物の群れはその山をぐるりと回って、さらにその奥までつづいている。

仮に、とても高い場所からこの街を見下ろしたならば、
とある形をあらわしている事がわかるそうだ。


   "α"


果たして、どこの誰がそんなことを確かめたのだろう、
ショボに訪ねると、困ったようすで黙ってしまった。


(;´・ω・`)「あ、あとで……調べてみるよ」

(゚⊿゚)シラネ とでも言えばいいのに、律儀な子である。


(´・ω・`)「あ…でもね」

大きすぎるこの街は、それぞれ区分けされているのだと聞く。

要するに、A区、B区、といった感じで分けられ、それがZまで続いている、
そうすることで目印になったり、管理が楽になったりするらしい。

ちなみに、僕らが向かうべき文猫協会は、P区にあるそうだ。

(*゚∀゚)「ってーと、どのへんだ?」

(´・ω・`)「ちょうどあの山の反対側くらいかな…」

ミ;-Д-彡「……遠いなー」タイヘンソウダカラ

ノハ ゚⊿゚)「そうでもないぞ! ベルトがあるからな!」

ミ,,゚Д゚彡「…ベルト?」

ベルトとは、あの街中にそって流れる川のことだ。
正しくはヤマノテ・ベルト。

街を一周してながれている為、水路として使われているそうな、
そしてカヌーを利用すれば、歩くよりもずっと早く移動できるとか。


(;*゚∀゚)「にしても……圧倒されるな、あれは」

山のうえの下り坂、その先にある丘に立って、かぜに吹かれれば。
ひろがる景観をながめて、ぼくらは感嘆のいきを吐く。

どこまでも続く街並み、ちらほら見える煙突からのぼる煙。
この全てに、そこら中に人が住んでる、というのだからたまげたもんだ。

ミ;゚Д゚彡「だねぇ」

(*´・ω・`)「でも、まだ見える部分はほんの一部なんだよ」

ミ;゚Д゚彡「…くらくらしてきた」

ノハ ゚⊿゚)「ちゃんと足みて歩かないと転んじゃうんだぞ!」

まあそんな言葉は、どう考えてもフラグなわけで。
「わっ」と小さく声をもらし、フサは前のめりに倒れた。


<ぐえっ!


いったい何につまづいたんだと足元をみれば、
ピンポイントに小さな穴ぼこがある。

もう、ここまで来るとお約束とかじゃなくて、
単に呪われてるんじゃないかと疑ってしまう。


ミ;゚Д-彡「いてて……」

すると、フサは鼻をおさえながら身を起こした。
どうやら顔面からつっこんだらしい。

ノハ*゚⊿゚)「ほら! 言ったとおりじゃないか!」

ヒートはどこか楽しそうに言うと、しっぽをふってフサへと駆け寄った。
そして、そんなヒートの足元にもまた、穴ぼこがある。

(;´・ω・`)「あ」

ノハ;゚⊿゚)「わあっ!?」

両手をまえに突き出しながら、これまたコテコテに転ぶヒート。


(*゚∀゚)(;^ω^)「「……なにやってんだ(お)こいつら」」


思わずハモってしまい、ハッと僕らは顔を見合わせ。
ショボはこの一連のながれに、吹きだしている。

(*´・ω・`)「……ぷっ」

ノハ*゚⊿゚)「……てへっ」

そしてヒートは倒れこんだまま、照れくさそうに笑っていた。




         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第四章   凪がれる時に、忘れ者をサガシテ

         其の一 「今は亡き、始祖猫さま」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜



[ 2009/12/26 23:35 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第三章 其の五


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226233038.jpg



(,,TДT)「うう……」

ノハ;゚⊿゚)「大丈夫か!」

丸刈りにされてうずくまる背中へと、ヒートが心配そうに声をかけた。

あれだけの大騒ぎの間も、虫たちはお構いなしに鳴きまくり、
周囲をつつむ薄明かりも含めて、今が夜であることを証明していた。

(;゚Д゚)「ひどいから…やりすぎだから…」

(*゚∀゚)「うるせぇなあ」

それにしてもすっかり普段どおりだ。
まるでさっきの事なんて無かったように。
ちょっぴりそれが嬉しくもあり、寂しくもあった。

けれど、今はこれでいいのだろう。
少なくともフサは一歩をふみだせたんだから。
僕らの旅がつづくかぎり、まだまだ全てはこれからなのだ。

( ^ω^)「歩いたこの長い道、僕らはまだ夢の途中、ってやつだお」

何にせよ。
フサのおかしな発言のせいで、今頃ショボ達はまちくたびれている。
律儀に待ってればの話だけど、あの性格だ。
きっとおそらく間違いなく待ってるだろうから。

そう僕がきりだそうとした所で。
フサは視線をじめんに落としながら、ぽつりと呟いた。


(,,。。)「……でも、好きだから…」

(*//∀/)「う……っ」


どうやら、フサは優位にたてる手段をゲットしたようだ。
なんせ薄明かりに照らされたつーちゃんは赤く頬をそめ、
更には紅い月もそれを手伝って、それはもう真っ赤になっていたから。

(;*゚∀゚)「や、やめやがれ! これ以上言うんじゃねえ!!」

(;゚Д゚)「だって…」

(;*゚∀゚)「うるせえ!うるせえ! ダマレ!!」

ノハ ゚∀゚)「とっても仲良しでイイ(・∀・)!!」

(;*゚∀゚)「…くっ」コウナレバ

ああ、今まで通りで、変わってないなんて気のせいだ。
フサはしっかりと成長している。僕らはちゃんと変わっていってる。


<記憶を、うしなえええええ!!

<ひでぶっ!!!!!

<フサ! ああ! フサが飛んでる!


……たぶん。

けどやっぱり、こんな情景がたのしくて、
僕はこらえきれず、声にだして笑ってしまった。
いつまでも、いつまでもこうして居られたらいいと思う。


ぶっ飛ばされて、おおきく弧をえがきながら空を行くフサ。
高くうちあげられたその姿は、まるい月のなかを影になって通りすぎる。
やがてゆっくりと降下をはじめると、すごい勢いで崖へと突っ込んだ。

その衝撃でいくつもの石ころが崖をころがり落ちて、
フサが突っ込んだ場所からはもくもくと砂煙がたちのぼっている。


(;゚ω゚)「って、ちょーーーーーーー!! これなんて真覇剛掌閃ーーーー!?」


(;*゚∀゚)「やべ…やりすぎた」アヒャー

煙はすぐに晴れていくが、そこにはめり込んだ穴があるだけで、
うごく影はみあたらない。流石にあれは死んだんじゃないだろうか。

(;゚ω゚)「フサ! 返事するおーーー!!」

ノハ;゚⊿゚)「たたた大変だああああああああ」

僕らは、大慌てでぱらぱらと小石が転がる崖下へと向かった。

(#;Д;)「こ、ここ、殺す気かあ!?」ゴルァ

すると、フサは随分とうえの方に開いた穴からひょっこり顔をだした。
どうやら無事に生きているようだ、よく生きてるね、ほんと。


(*゚∀゚)「いやーすまんすまん」ツイ

(,,TДT)「……お、俺の扱いって」

(;^ω^)「怪我してないかおー!」

(;゚Д゚)「お、おう! なんとか!」ナグラレタ トコ イガイハ

(*゚∀゚)「しかし頑丈なやつだな、嬉しいぜ」

(,,゚Д゚)「ねえ、それどういう意味!?
     いまなんかすごい嫌な未来がみえたんだけどー!」

(*゚∀゚)「さあてな」アヒャ

なんて軽口を言いあっているが、どうしてあんなピンピンしてるのだろう。
いくらなんでも、あれは無傷ですむような勢いじゃなかったのに。
軽く走馬灯みたいなの見えた僕の立場は。

( ^ω^)「……お」

そう思いながら、ふと下をみれば先の衝撃で落ちてきた石ころに目がいった。
何となく気になった僕は、その石ころをかるく蹴飛ばしてみた。

と言っても、実際には飛ばすことができなかった。

何故ならば石は、僕のまえあしが触れたその瞬間。
ボンっと弾けるように四散して、砂になってしまったから。


(;^ω^)「……へ?」

ほぼ空振りにちかい感触におどろき、僕はその場でピタリと固まると、
唯一のこった砂煙とじぶんの前足をなんども見回した。

ノハ ゚⊿゚)「どうして挙動不審なんだ?」

(;^ω^)「お、いや、いま、石がくだけて」

ノハ ゚⊿゚)「意思が弱いってことだな!」

( ^ω^)「それは別に聞いてないですお」

(*゚∀゚)「つーか、無事ならさっさと降りてこい!」

そんな僕を他所に。
つーちゃんは見上げたさきに居るフサへと声をかけた。
しかし、当のフサは穴から顔だけのぞかせたまま、動こうとしない。


(,,゚Д゚)「……」

(*゚∀゚)「どうしたんだよ」

(;゚Д゚)「む…無理だから」

(;*゚∀゚)「あー?」

(li゚Д゚)「こんな高いとこ、降りられないからぁ…!」

(;^ω^)「フサって…高いところ駄目だったかお?」

(*゚∀゚)「そりゃおかしいだろ、馬鹿は高いとこ好きなんだぜ?」


確かに、あの位置から降りるのが大変なのはわかる、
けどそれを差し引いても、なんだか妙に脅えているようだ。

今まで木登りだってよくしていたし、高所から景色をながめた事もあった。
だから高いとこがだめ、なんて事はなかったはず。
どうにも腑に落ちなくて、僕らは首をかしげていた。


(*゚∀゚)「傾斜になってるから平気だって、ころがってこい!」

(;^ω^)「まともには降りられないこと前提かお…」

(li゚Д゚)「好き勝手いってくれちゃって……」

(*゚∀゚)「…なにをそんなびびってんだよ」

(li゚Д゚)「わ、わかんない…けどなんか、手がふるえて…」



( ^ω^)「……そういえば」



そこでふと思い当たることがある。これは、とある物語のことだ。


こう…孤独だった人が仲間に心をひらいたりすると――――。




         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第三章   忘れ去られたオモイデ

    其の五 「精霊を宿す、石と巫女と魔法使い」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜



[ 2009/12/26 23:32 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第三章 其の四


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226232803.jpg



「大変だおーーー!!」

「大変だあーーーー!!」


二人ぶんの雄叫びが、深い夜のなかに響いた。
僕と、もう一人はおそらくフサだろう。

ミ;゚Д゚彡「ブーン! やばい!」

(;^ω^)「だおだお!」

部屋をとびだした僕は、そこでちょうど声の主とはち合わせ。
あうあう慌てながら両手をふって、いかに大変かをジェスチャーする。

そんな僕らは、きっと傍からみれば荒ぶる鷹のようだと思う。

ここはビロードのお宅、ちなみにとっても暗い廊下である。
しかし特殊能力である猫目によって、ちゃんと見えているから安心だ。

(;><)「わかんないんです! なに騒いでるのかわかんないんです!」

(;´・ω-`)「んー、どうしたの……?」

ちょうどそこへ、騒ぎを聞きつけた二人がやってきた。
しかし、猫なのに夜ねむくて仕方ないのはどうなんだろう、どうでもいいけど。

そんな余計な思考をふりはらい、僕らは今おきている事態をさけんだ。


ミ;゚Д゚彡「つーちゃんがいなくなっちゃったから!!」

(;^ω^)「ヒートが居なくなっちゃったんだお!!」


そして互いに顔を見合わせ、逸らし、また見合わせる。
いわゆる二度見ってやつを何度かくりかえす。

(;^ω^)「こっちみんなお」

とりあえず言うべきことは先に言っておく。
やや遅れて「なんだってー!」とさけぶ声が、家中にこだました。
このなんとも言えないズレが駄目なところだと思う。

ミ;゚Д゚彡「ヒートが…って、居ないの?」

(;^ω^)「居ないお、ていうかフサこそ、どこ行ってたんだお?」

あのとき、つーちゃんが一言だけのこして部屋をでていった、そのあと。
とくに問題視していなかった僕は、まあいいやとすぐ寝てしまったのだが。
ふと尿意をもよおして目を覚ましたら、フサもヒートもつーちゃんも居なかったのだ。

ミ;゚Д゚彡「いや……その…」

(;^ω^)「もしかして、つーちゃんを探しにいってたのかお?」

ミ;。。彡「…」

その問いかけにフサは口には出さず、こくりと頷きかえした。

( ^ω^)「……ちゃんと、ほんとのこと言わないからだお」

ミ;-Д-彡「うぅ……分かってるなら助けてくれてもいいのに」

こういう場合、助け舟をだすのが僕のいつものポジションだった、
そして今回はすこし黙っておく事にしたのだが。
まさかヒートまで消えるとは思わなかった。

恐らくではあるが、あの会話をヒートは聞いてしまったのだろう。
そう考えたなら僕にもおちどがあって、あうあうである

(;^ω^)「だってフサ、いつも僕が切り出さないと言わないじゃないかお…
      そろそろちゃんと自分できめる所はきめるべきだお」ズキューントネ

ミ;゚д゚彡「…とっても言い辛いから」

(;^ω^)(へたれめ……)


( ^ω^)「簡単じゃないかお、ヒートがまるで自分の妹のようにおもえて
       家族ができたみたいで嬉しいって、それだけだお?」


そう、フサは彼女のことを実の妹のように思い、可愛がっていたのだ。

きっとヒートが自分に似た種族であることや、
出生がわからない、という共通点がよけいにそう思わせたのだろう。

それが分かっていたので、あのとき口を挟まなかったのである。
どうにもならなくなったら言おうとは考えていたが、
出来れば自分でなんとかしてほしかった僕としては、少しがっかりだ。

ミ;゚Д゚彡「だ、だって…」

( ^ω^)「なんだお?」

ミ;。。彡「……だってさ、それって、あの村を……つーちゃんを、
      家族としてみてないって言うようなもんじゃないか……」

そんなの言えないよ、とフサは歯痒そうにつぶやいた。
確かに、それを言われてしまうと僕もこれ以上なにも言えなくなってしまう。

( ^ω^)「……でも、つーちゃんを家族として見てないのは本当だお?」

ミ゚д゚;彡「うっ……」

しかし引き下がるわけにもいかない僕は、せめてもの反撃の言葉をはなつ。
すると今度はぐうの音もでないのか、フサは変なこえをあげてそっぽを向いた。

思い起こせば。

忌み子、とまで言われ。つらく長い季節をすごした、つー族の村。

支えてくれたのは、何があろうと側に居てくれた人の存在だった。

だから、フサがどれほどつーちゃんを慕っているかは語るに尽きず。
もはや家族だ恋だとか、そういうものでは計れない、はかりきれないのだ。たぶん。

ミ;-д-彡「じゃあ……どうすりゃいいんだ?」

( ^ω^)(…しかし、いつの間にか毛がはえてるお……)

ミ,,゚Д゚彡「…ブーン?」

(;^ω^)「なんというはやさ…」

ミ;゚Д゚彡「うん、せめて聞いてほしいから」

(;^ω^)「うん、自分で考えてくれお、ていうか…もう」

もう、わかってる筈なのに。
この期におよんでまだ僕の後押しが欲しいのだろうか。

そんな思いを込めて見つめていると、やがて観念したのだろう、
深くためいきをついて、俯いたかおをあげて、口をひらいた。

ミ;゚Д゚彡「わ、わかったから……でも、何て言えば…」

( ^ω^)「会ってから考えればいいお!」

ミ;゚Д゚彡「そ、そうかな…よ、よおし……!」

( ^ω^)「んじゃ、探しにいくお! きっと二人は外にいるお!!」

ミ;゚Д゚彡')「お、おー……」

そうしてフサはうわずった声をあげ、戸惑いながらも出口へと走る。

お膳立てはこんなものでいいだろう。
あとはきっと上手くいく。

そう願いながら、遅れて僕も外へとむかうのであった。






(;><)「お、おいてけぼりなのは……わかってます…」

(;´・ω-`)「???」


ミ;゚Д゚彡(;^ω^)「…」ゴメンチョ





         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第三章   忘れ去られたオモイデ

      其の四 「けれど輝く夜空のように」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜



[ 2009/12/26 23:29 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第三章 其の三


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226232516.jpg



ミ,,゚Д゚彡「ひみつ?」

(*゚∀゚)「秘密ってーとあれか、あの言い争ってたときの話か?」

( ><)「そうなんです!」

ミ,,゚Д゚彡「あれかー、確か…なにかを掘るとか掘らないとか言ってたから」

そんな言葉にビロードは相槌をうち、
順を追って説明すると言ってゆっくりと語り始めた。


それはまず、この家のちょうど裏にある山には古くから、
この村を見まもる神様が住んでいる、との言い伝えがあること。

彼はその山に眠るという、ある物をさがして日夜発掘に勤しんでいるということ。
母親であるスタンさんは、その行為を罰当たりだと猛反対していること。

(;^ω^)(それで…掘るだの掘るなだの言い争ってたのかお…)

ミ,,゚Д゚彡「んで、発掘ってのは……何があるんだ?」


そうフサが問いかけると、ビロードは含み笑いをこめて、こう答えた。


( ><)b「神様、なんです」


ミ;゚Д゚彡「かみさま……を、掘るのか?」

(;><)「ちがうんです! ていうか意味がわかんないんです!」

そしてビロードは突っ込みのついでに、今度は僕らへ問いをなげかける。


( ><)「神さま、というのはどういうものだと思いますか?」


どういうものか、と言われて思いつくかぎりを羅列すれば。

やはり神様と謳われるからには、それなりの由来をもった存在、だろうか。
いわゆる奇跡や、不思議なできごと、エトセトラ。

大地が荒れて、水も枯れた場所にあめが降ったなら、
人はかならず神に感謝する、みたいな。そんなノリを想像するだろう。


( ><)「では、精霊とは?」

( ^ω^)「あれだお?」

ミ,,゚Д゚彡「そそそ、あれだから」

ノハ ゚⊿゚)「あれ?」

(*゚∀゚)「あれか」

(*><)「そう、あれなんです!」


(´・ω・`)(乗り遅れた…)ショボーン



さて、では回りくどい話もここでお開きにして。
はっきりすっぱり書き記してみよう。



  要約すれば。


  神様=精霊


  ってことだ。



聡明な方なら、これだけですぐに全てを理解することだろう。
しかし、あえてもうちょっと掘り下げておこうと思う。

名ばかりで誰もじっさいに見た事のない、存在のあやふやな神さまたち。

それでも信じられていたのは、実際にふしぎな現象がおきていたからに他ならない。


ならば、その不思議な現象をおこす正体があばかれたなら?

そしてそれらが全くの別物、つまり精霊の仕業であると証明されたら?


という話だったとさ。


ミ,,゚Д゚彡「つまりビロードは精霊をさがしてるってことか…」

( ><)「はいなんです!」

(*゚∀゚)「でもお前、工房士を目指してるとか言ってなかったか?」

( ><)「それは―――――」



  ※    ※    ※   ※   ※  ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



あらあらと知らないうちに過ぎていた、時代のうつり変わり、世界の変革。
歴史とは、知れば知るほどに面白いものだ。

どこへいくの季節、どこへいったの季節。

その問いかけはそのまま僕らの旅にも当てはまる。
だから尚更、僕はこれら全てをここに残そうと思う。


 そんな僕らは季節の記録者。


 名づけたなら、そう。


 文猫冒険記、と。




さて……。ここまでに"あれ"って何回かいたかな?


見返しても、見返さなくてもいい。

それが歴史なのだから。

ああ、おもしろい。




         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第三章   忘れ去られたオモイデ

    其の三 「当たり前と信じ続けた時間とかだ」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜



[ 2009/12/26 23:27 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第三章 其の二


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226232125.jpg



(;^ω^)「んー…」

そうそう、書き忘れていたけれどあの大きな河の名はゲイン。

芸大陸を十字に横断する世界最大にして最長のでかさを誇り。
地上のサザンクロスの異名をもっている。

そして橋のなまえはゲイナー。

いちばん大きな川にかけられた、いちばん大きな橋として、
ちまたではキングともよばれてもいるそうだ。

まさにおはげ様のセンスと頭が輝いた結晶。


そしてまったくもって、これ以上ないくらいの余談だ。

というか怒られてしまう、ただでさえ怒られ要素まんさいなのだから、
すこしは自重しなければなりますまい。


そんなこんなで、さっそくピンポイントネタをふりまいた所で本題。

あれから夜をこえ、太陽がまうえにのぼる頃。
僕らは三つ目の休憩地点にて寄り道をしていた。

きょだいな河のまんなかを過ぎたあたりにぽつんと浮かぶ孤島。
野原にてんてんと木がはえて、古ぼけたコテージがいくつか、そんな場所。

ノハ ゚⊿゚)つ~「ミミズゲット!」

ミ;゚Д゚彡「そんなでかいのつけてたら魚にげちゃうから…」

この辺りはちょうど浅瀬になっているようで、
緩やかな水の流れのなかを大きな石がいくつも頭をだしている。
そんな川原で、フサとヒートは仲良くフィッシングを楽しんでいる。


そして僕らは木影に腰をおろし、背のたかい雑草を揺らすかぜの匂いをかんじながら、
さざめく色々な音と、ここちよいリズムを奏でるせせらぎに身をまかせていた。

すると、ふいに一枚のかれ葉がひらりと舞い落ちた。
みあげた頭上の木にはまばらに茶色がかった色がみえて、
僕は少しばかり早い蒼季のおわりと、紅季のおとずれを感じていた。

ノハ;゚⊿゚)「うわわ! 激しくうねうねして針がささらない!」

ミ;゚Д゚彡「あ、あんまりためらってると…」

ノハ;゚⊿゚)「ぬわー! きいろい液体が! きいろい液体が!」シボンデ シマウ!?

ミ,,゚Д゚彡+「一気にぶすっといかなきゃ駄目だから!」

ノハ♯゚⊿゚)「わかった! やあ!!」

ノハ;゚⊿゚)「ああっ! まっぷたつに!?」

ミ,,゚∀゚彡「ねーよwwwwwwwwww」


(*゚∀゚)「……馬鹿がふえたな」

きづけば異様に仲がいい二人だったが、
それは種族うんぬんよりも性格のおかげなのかもしれない。

( つω^)(しかし……なんか、僕もねむくなってきたお……)

空は快晴、いまだ照りつける日差しがみずをキラキラ輝かせてとても綺麗だ。
となりですやすや寝息をたてるショボにつられて、僕もよこになってみた。
すぐにまぶたが重くなってゆき、とろんとする目を閉じる。

するとあたまに手がぽんと置かれる感覚がして。
そのまま毛づくろいをするように撫でられる。
誰によるものかは明白で、僕は気にせずまどろみに沈んでいった。

だから、きっといい夢が見られると思った。




このときの僕は間違いなく、そう思っていたんだ――――――。





         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



      第三章   忘れ去られたオモイデ

  其のニ 「百合とかちんびろとか誤解をまねくものだ」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜



[ 2009/12/26 23:24 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第三章 其の一


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226231753.jpg




こまかく鳴き声をあげる軋んだ音を目覚ましに、重たい瞼をあけて立ち上がると。
まだ呆けた頭でふらふらと船室にむかい、小さな窓からのぞく見える景色に溜息をついた。

(;^ω^)「また曇ってるお…」

(*゚∀゚)「ん、早いなブーン」オハヨ

( ^ω^)「おいすー」

おもては夜も明けたはずなのに、目に映るすべてが木陰に隠れてしまったように薄暗い。

そらは黒ずんだ雲におおわれ、吹くかぜが押し潰すようにうなり。
小さな足音がする甲板には穴のような黒点がたくさん落ちていた。

(;^o^)「雨降りハジマタ」

(*゚∀メ)「あー、やっぱきやがったか」ヒゲガ オモイカラ クルトオモッタ

( ・∀・)「なんだか…ここの所、多いですね」

(*゚∀メ)「そういう時期なんだろうさ、やだねぇ湿気がこもるから」

(   ^^)「ブーム君、風はどうですか?」

|  ^o^ |「高気圧が 低気圧にスネークして 大変カオスです」

(*゚∀メ)「……なんだって?」

|  ^o^ |「つまり どんどん風が強まってます」

(*゚∀゚)「また荒れなきゃいいけどな」

(li^ω^)「…そう願うお」

けど、そんな僕の願いもむなしく。

たき火をした時に出るような、黒っぽい雲がたちこめる中に青白い閃光がかがやくと、
叩きつけるような雨が降り、怒った風がマストを激しくなびかせ船を海水ごと殴りつけはじめる。
すると海もつられて怒りだし、僕らを飲みこんでしまわんと高く波飛沫をあげた。

(  ;^^)「ブーム君! 帆をたたんでください! オワタ君は黒石の点火を!」

(;^o^)「ワカタ」

|  ^o^ |「・・・ 駄目です トラブルがおきました 手動でおねがいします」

(  ;^^)「ええ!?」


(*゚∀メ)「お? うし、まかしとけ、いくぞお前等」デバンダ

( ・∀・)「はい! 少しは役にたちませんと!」タダメシグライハ チョット

ノハ ゚⊿゚)')「私は役にたつ! たつんだ!」ウオオオ!!

(  ;^^)「あ、すいませんお願いします!」

ミ;゚Д゚彡「なんだなんだ! なにごと!?」スゴイ ユレテルカラ!

(´;ω;`)「置いてかないでよぉ!」ウアアン

(*゚∀゚)「寝ぼすけめ」

( ^ω^)「帆がたためないらしいお、転覆の危機だお」ソレデ イマ ツィールタチガ

ミ;゚Д゚彡「なんと、よし!! 俺も手伝うから!!」ゴーアウェイ


(;^ω^)「え…」


(*゚∀゚)「お前はよせ」


ミ,,゚Д゚彡「……なんで?」


(*゚∀゚)「また海に落ちそうだから、ひっこんでろ」

( ^ω^)「お約束防止、だお」

ミ;゚Д゚彡「ひでえ」

(;´・ω・`)(おやくそく?)

(^o^)/「揺れるよー」

ミ;゚Д゚彡「え? う、わわ!!」

(゚∀゚*;)「お、おお? ちょ、おま…っ」

「「……!!!!!」」

外から一際つよい唸り声がひびくと、それとは対照的にオワタの軽快な声がきこえ、
その次の瞬間、足元がおおきく傾きそれぞれバランスを崩した。

(  ;^^)「だ、大丈夫ですか!?」

(;^ω^)「いたた、なんとかだお」

(´;ω;`)「うう……」


::(* ∀ )::


(;^ω^)「お?」

と、見ればなにやらつーちゃんが肩を震わせてわなわなしている。
ついでにフサは床にはいつくばって全身を震わせ、ガクガクブルブルしていた。
そういえば、転んだときに二人の姿が重なったような…。

ミ;;゚Д゚彡「い、いやいやいやいやいやいやいや!! ちがう! ちがうから!ほんとにわざとじゃ」

(* ∀ )

ミlli゚Д゚彡「ああああの、ごご、ごめ!!」




ゴッぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ




(((´;ω;`)))「ひぃぃぃぃぃ!!!」




……。

……。


そんなこんなで、嵐も無事にのりこえれば徐々に風も緩やかになって。
しばらくすれば雲のきれまに陽がさしこみ、うっすらと光の線が海へと落ちた。

(*゚∀メ)「ようやく晴れてきたな」

(*゚∀゚)「…やれやれ」

ノハ;゚⊿゚)「フサ!! どうしたんだ!! 虫の息じゃないか!!」

< ……

(;^ω^)「喋る余裕もなさそうだお」イッタイ ナニシタンダオ・・

それはさておき、いまだビショビショの甲板にでれば。
朝方の山頂のようなすがすがしい空気はとても心地よく、
くものすきまに垣間見える青空をよりいっそう綺麗なものにしていた。

( ・∀・)「帆、おろしますかー?」

上から降ってくる声に見上げれば、モララーがロープを片手にマストへ座り込んでいる。
それに山さんが応えると、下へと注意をうながしてから帆が降ろされた。
すると沢山の水滴をおとしながら、大きくひろがった青布が風をうけ、ゆっくり膨らんでいく。


|  ^o^ |「いい感じです」

(´・ω・`)「なんだか手馴れてるなぁ…」

( ・∀・)「くすす、まあねー」

(   ^^)「では、落ち着いたところでお昼ご飯のよういでもしてきますね」

(*゚∀゚)「んじゃ、手伝うとするか」

(*^ω^)(*´・ω・`)ノハ*゚⊿゚)「「わーーい!」だお」


< ……

(;・∀・)「ねえ、これ……息してる?」

|  ^o^ |「つかえないモップは 海に捨てましょう」


<…それは、ちょっと酷すぎない?


……。


(*゚∀゚)「うた?」

ノハ ゚⊿゚)「そう、歌だ! カエデ港で教わったんだ!」オモイダシタ

(*゚∀゚)「へえ、どんなだ?」ウタッテミ

ノハ*゚⊿゚)「いいのか!?」

相も変わらず航海の旅路、そろそろ海についてを書くのは割愛。
もうしつこいくらいに書いたもんね、うんざりだよね。

< まっかぁな灯篭~♪ まっつりばやし~♪ さあみんなもちょっとーでておいでぇ~♪

ミ,,゚Д゚彡「ん?」

( ^ω^)「なんだおこの歌?」

ノハ*゚⊿゚)「開運ダンシン! 心はハッピー!」

2_20091226231753.jpg


ノハ*-⊿-)「もののけおん~どぉ~~♪」

(*゚∀゚)「ほー」

ノハ ゚⊿゚)「他にも相槌があったり! あと! あとふりつけもあるぞ!」タダシ ウゴキハ ジユウダ!

(;*゚∀メ)(それはふりつけなのか?)

ミ*゚Д゚彡「なんか楽しそうだから」

ノハ ゚∀゚)「みんなで踊ろう! そうすればもっと楽しいぞ!」


苦楽を共にし。


危機をのりこえ笑いあい。


どんどん打ち解けていって。



< ~♪

< …! !!

<wwwwwww

<wwwwwwww♪


楽しい楽しいたびの航路はまさにあっという間。

おもいかえせば記憶は希薄な白昼夢。

なんて難しいことばを使ったところで何があるでもなく。
紅い月のおとずれとともに、僕らはいよいよ芸大陸へと足をふみいれたのだった。



         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



       第三章  忘れ去られたオモイデ
 
    其の一 「 別れと再会はループするものだ 」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜



[ 2009/12/26 23:20 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第二章 其の三


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226231444.jpg




房津港を出てから、幾つかの夜をこえた。
その間は、とくにこれといった出来事こそなかったものの、代わりに苦労があった。

それは、船酔い。

(li´ω`)「おええ…」

/(^o^)\「ナンテコッタイ」

出航したばかりの頃は元気いっぱいの僕らだったが、それも本当に最初だけ。

天候や海流のへんかにより、波が高くなったりすると途端にダウン。
つねに起こる上下の揺れに目をまわし、吐きに吐いて…。
それはもう、胃まで出るんじゃないかと思えるほどに。

ちなみにダウンしたのは僕とフサだけ。
最初の頃はそろって船室にこもっていた記憶しかない。


(*゚∀゚)「大丈夫かおまえ…」ミズ ドゾー

彡li'д`ミ「だめぽ…」ミズ ドモー

(*゚∀゚)つ「しょうがねえなぁ…」サスサス

彡;'д`ミ「うぇ…背中なでるのやめて…」デルカラ イロイロ

(*゚∀゚)「じゃあ、そと出るか?」

彡;'д`ミ「うごきたくない…」テイウカ ウゴケナイ

(*゚∀゚)「しっかりしろよ…ほら、肩かしてやっから、立てって」

彡;'д`ミ「う、うん…」


        ∧,,∧  ∧∧
  … > 彡,,゚Д゚ミ (゚∀゚*) < …なんだよ?


彡,,゚Д゚ミ「……」

(;*゚∀゚)「おーい、なんですかこのやろう」

彡;゚Д゚ミ「……つーちゃん、今日はみょうに優しいから」ドッタノ

(*゚∀゚)「あぁ? どういう意味だよ」

彡;゚Д゚ミ「…不気味」ボソ
(♯゚∀゚) ビキィ



 テメェハ! ヒトノ! コウイヲ! ナンダト!



 イヤアアアアアアアアアアアアッ      



(;´・ω・`)「…」アーア

しかもこの揺れは、実際には大した波では無く、むしろ穏やかな部類にはいるらしい。
本当に海が荒れた日には、慣れている人でも厳しいとかなんとか。

そんな話を聞くだけでも、喉のおくに不快感が込み上げ。
体はあまりにだるくて、眠ってしまおうと目をつぶれば眩暈がするという。このどうしようもなさ。

せめて外に出て、風にあたればマシになるかとも思えたが、
潮の匂いとまとわりつくような風は、余計にきもちわるさを煽るばかりなのだった。


まあ、それでも、つねに吹いてくる湿り気のある風は涼しさももっていて。

じりじり照りつける日差しを少しだけ、やわらげてくれていた。



         。。
        ゜●゜           
              。。
             ゜●゜

          。。
         ゜●゜

                。。
               ゜●゜



       第二章 広がりゆく世界のミチノリ
 
      其の三 「 赤眼の悪魔 から 心の隙間 まで 」

                。。
               ゜●゜

                      。。
                     ゜●゜

                  。。
                 ゜●゜

                        。。
                       ゜●゜



[ 2009/12/26 23:17 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第二章 其の二


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております




ふいに香る潮の匂い、髭がつたえるしっとりとした風は涼しく、心地よい。
薄目に見えるはまっさらなシーツ、その先にある膨らみは規則正しく上下を繰りかえす。

どこからか、がやがやと聞こえてくるは人のざわめき、それに混じって海鳥の声が遠くこだまする。

朝特有の穏やかさを含んだ音は、そのまま一節の始まりを意味していた。


目覚めは、思いのほか良好。

おしりを上げて前足をつきだし、おもいきり伸びをすれば、コロコロ喉が鳴り。
固まっていた四肢からはパキポキと音がして、つられて下あごがぐいっと引っ張られた。
そんな誘惑に身を任せ、もとい口を任せて大きくひらけば、自然と目が細まり。
「ふぁぁ…」と声を漏らしてあくびをすると、乾いていた目が潤い、少しずつ冴えていく。

はて、ここはどこ? うすあかりが差し込む見慣れない場所に、そんな疑問が浮かぶ。

そうして見渡せば、開かれた窓の横には見慣れた顔があった。


(*゚∀゚)「おはよう、今日もいい天気だぞ」

その言葉に、全てを理解した僕はしっぽをふりつつ「おいすー」なんて返事をして、窓の奥を見る。

するとつーちゃんも同じ様に外を一瞥した。







四角い窓の先には、切りとられた薄い水色の空が映しだされていた。





1_20091226231149.jpg





                  第二章  広がりゆく世界のミチノリ


 
                 其のニ 「 船出 から 田舎者 まで 」
 
[ 2009/12/26 23:13 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第二章 其の一


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226230846.jpg





                  第二章  広がりゆく世界のミチノリ


 
                其の一 「 おはよう から おやすみ まで」

[ 2009/12/26 23:11 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第一章 其の四(裏)


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意  これはブーンが書く記録には含まれない為、適当な物となっております





1_20091226222437.jpg





                  第一章  遠い地を目指したハジマリ



             其の四(裏) 「 みんなのヒーローがやってくる!! 」

[ 2009/12/26 22:27 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第一章 其の四


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております





1_20091226222025.jpg





                  第一章  遠い地を目指したハジマリ


 
                其の四 「黒い水の中でおやすみなさい、だお」


[ 2009/12/26 22:23 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第一章 其の三


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております




(´・ω・`)(はい、ブーン)

(;^ω^)(お、なんだおこれ?)


村を旅立った最初の夜、僕はショボから一冊のノートを渡される。
何でも、これからの出来事を書いたり、
毎夜の月の色を見て、季と節を記していこうと言う話だった。

( ^ω^)(なんでまた…)

(;´・ω・`)(君も、協会の…いや文猫なんでしょ? なら必要でしょ?)

理由を尋ねてはみたものの、そんなよく分からない事を言われた。

けど不思議な事に、僕はそうやって記録するのが楽しくて、なにより自然に感じて。
気付けば毎夜書き連ね、今では十数ページに渡ってずらりと綴られていた。


たとえば、そう、村を出てからの様々な事柄とかをね。

今宵はその辺を振り返ってみよう。




             第一章   遠い地を目指したハジマリ

 
        其の三 「歩いて歩いて、ようやく見えた新たな一歩だから」


[ 2009/12/26 22:19 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第一章 其の二


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております




「外の世界に…?」


きっとさ、知らない場所じゃ何もかもが違うと思うんだ


「…意味わかんねーよ」


うんと…ほら、例えば風の匂いとか、空とかも
そういう見るもの全てがここで見える物とはきっと違くて…


「そんなもんかねぇ」


でも、なんかグッと来ない?
俺なんか考えただけで胸が熱くなるんだけども


「まあ、わからんでもない」


だよね! そうだ、なんなら…


「?」


……その、一緒に、どう?


「……なんでオレが」


あ、いや…あはは、冗談だから!


「別に…かまわねーけど」


ほ、ほんと…?


「そりゃ、な…オレだってあいつ等みたいに外の世界に興味はあるし」


じゃあ、じゃあ約束だよ




 (一緒に行こう、つーちゃん)




(*-∀-)「……」



(*。。)「ウソツキ野郎め」





「何処へでも、行っちまえ」






1_20091226221119.jpg


                  第一章  遠い地を目指したハジマリ


            其のニ 「いいわけないお、素直にならなきゃ、だめだめお」

[ 2009/12/26 22:14 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです 第一章 其の一


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております




 《  白季 84節  》
  

( ^ω^)「…お?」


見上げた先の光景に、思わず声が漏れた。

そこには青をどこまでも深くした夜の空が広がり。
散りばめられた星々が輝く空と、山の頂上から大きなマルが顔を出す。

それはまるでフィルターを被せた様な、水色をした月だった。


( ^ω^)「…白季も、もう終わりかお」

(´・ω・`)「今季は84節か…ちょっと短かったね」


変色する周期はおよそ90夜に一度と言われている、そういえば前よりも少し早かったかもしれない。
僕の胴体に体を預けて寝息を立てる二人を起こさぬよう、極力静かに話をした。


 村を出て、何度目かの夜。

長いこと歩き続けて、里を五つほど越えた山の中。
道行く先でたどりついたのは、幹と枝だけで構成された大樹。
その大樹を中心に張り巡らされた太い根っこは、絡み合い、地面に剥き出しになっている。


 夜の山中であるにも関わらず、周囲は薄い緑色の明かりに包まれていた、


ふいに、一匹の蝶がヒラヒラ羽ばたきながら前を通り過ぎていった。
あれも僕等と同じ様に、この光に誘われてきたのだろう。


 いくつもの淡い光は、僕等の頭上から降り注いでいた。


葉のない枝にぶらさがった沢山の丸い物体。
不定期に、けれど一年中、その枝に発光する実をみのらせる天然の灯り樹。
樹の名はホタル、自ら光を放つ事からそう名付けられた。

登ってみる、今宵は、この根の上を寝床とする事にした。


( ^ω^)「きれーだお」

(;´・ω・`)「…でも、なんか…この辺のホタルは変な形してるね」

(;^ω^)「お? そうなのかお?」

(´・ω・`)「うん、僕のとこだとまんまるで…あんなひょうたんみたいじゃなかったよ」

(;^ω^)「むむ…やっぱり土が違うから違うのかお?」

(´・ω・`)「たぶん、そうじゃないかなぁ」

( ^ω^)「じゃあじゃあ、もっと別の場所に行けばもっと変な形のもあったりするのかお?」

(;´・ω・`)「え…どうだろ…」

( ^ω^)「ヒトデ型とか!」

(;´・ω・`)「いや…それはさすがに…」


「ぅうん………ん…?」


(;^ω^)「と…騒ぎすぎたかお」

(´・ω・`)「…もう寝よっか?」

( ^ω^)「お…じゃあ、その前に……」


そうして、僕はノートを開いた。
まずは「 白季 84節 」と書かれたその下に「 蒼季 1節 」と新たに書き出し、
特にこれと言って何もなかった今日の出来事を綴っていく。

やがて数行で書き終えてしまった事が寂しく感じて。
ページをめくり、少しふりかえってみることにした。

めくれば、めくるほど、想いが溢れて。

書いていてよかったと心から思える瞬間だった。

やがて、最初の一ページ目に辿り着く。
これは平穏平和な村を出て、ここから始まった旅の記録。




1_20091226220739.jpg


                  第一章  遠い地を目指したハジマリ


          其の一  「 一人が寂しければ俺を連れて行けばいいじゃない! 」

[ 2009/12/26 22:10 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです プロローグ


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ

諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております




 【プロローグ】


  明るい時間と暗い時間、そして過ぎていく季節。
  暗くなれば眠り、明るくなれば活動を始める。

  そうやって、ただ過ぎ去る夜と、変化を数える。
  空に浮かび上がる月は、季節の変化とともに自らの色を変える為、その目印になった。
  最も例外もあれば、他にも事細かな内事情があるが…ここでは語らないでおく。


  季節の一巡は、四季と365の夜から成り。
  四季はそれぞれ月の色を元にこう呼ばれる。

  
  暖かい陽気に、命が咲く 白季。

  とても暑い日と、大空の 蒼季。

  涼しくて、彩りが綺麗な 紅季。

  寒くて凍える、終わりの 透季。

  
  そして日が昇り、陽が落ち、月が昇り夜が訪れる回数を節と呼んだ。

  これが彼等の世界における 【 季 節 】 



  そして世界には、人と称される沢山のAA達が暮らしている。

  同時に、その人以上に多種多様な動物達が息づいていた。

  
  人と動物達は基本的には相容れず、距離を置いて生活している。  
  なぜなら生態の違いから、お互いにコミュニケーションが取れないからだ。

  そうして言葉を話せない動物は獣と呼ばれ。
  人をはるかに超えた身体能力を持つ獣は恐怖され。
  人に様々な面で劣る動物達はしいたげられた。


  だが、そんな中にも言葉を理解し、言葉を話す獣もごく僅かに存在する。


   虎の様な大きな体を持ち、けれど争いを好まない穏やかな性情の獣。

   本を好み、よく学び、人々と共に暮らす猫種の獣。



    彼等は言葉と、そして【 心 】を以って人と文化を解した。



    そんな彼等はかつて 【 文猫 】 と、呼ばれていた。




20080109205509.jpg








この小説は2007年12月24日ニュース速報(VIP)板に投稿されたものです
作者はID:81lxEDVB0 氏

第一章、其の一はこちらです



ご意見等あれば米欄にお願いします


[ 2009/12/26 22:06 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)がリプレイするようです まとめ


20071027204108.jpg




作者:78 ◆pSbwFYBhoY 氏


【Prologue】

【Scene 0】

【Scene 1】

【Scene 2】

【Scene 3】

【Scene 4】

【Scene 5】

【Scene 6】

【Scene 7】

【Scene 8】

【Scene 9】

【Scene 10】

【Scene 11】

【Scene 12】

【Scene 13】

【Scene 14】

【Scene 15】

【Last Scene】

【Epilogue】

【没ネタ編】


[ 2009/12/26 21:30 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(1)

( ^ω^)がリプレイするようです 没ネタ編


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ






20070821212051.jpg


[ 2009/12/26 21:28 ] ナギ戦記 | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)がリプレイするようです Epilogue


はじめてブーン系小説を読む方はこちらへどうぞ






1_20091226212309.jpg